唯「りっちゃんと澪ちゃんって、なるべくしてリズム隊になったって感じだよね」

澪「えーそうかなあ…」

唯「そうだよお。走りすぎ、とか言いながらちゃんとドラムに合わせてるんだし」

澪「それは別に仕方ないことだろ」

唯「たまーに上手くいってるときとかに、りっちゃんと目合わせて」

梓「にっこり」

唯「するところとかもう夫婦だよねー」

梓「どう見てもラブラブですよ」

澪「え!? いや、そんなこと……///」

唯「私たちもやろうよ、あずにゃん」

梓「唯先輩は終始笑いっぱなしだから無理です」


澪「で、でも律はいつまで経っても成長しないからなあ」

澪「テスト勉強は直前になってから始めるのも、もはや習慣だし」

澪「そのたびに勉強教えて!って泣きついてくるし」

唯「それは別に普通だよ」

梓「唯先輩も反省すべきだと思います」

唯「そーおー?」

梓「そうですよ。遅くまで勉強教えるほうだって疲れるんですから。ねえ、澪先輩」

澪「え、いや私は別にそんなことは…」

梓「そうなんですか?」

澪「うん……律と一緒にいられるから…///」

梓(うざっ)


唯「一晩ずーっと教えたりとかするの?」

澪「うん、そんなときもたまにあった」

唯「えー、すごーい」

梓「澪先輩は自分の勉強できるんですか、それ」

澪「う~ん…あんまり、かなあ。たまに電話で教えるときもあるし、自分の時間少ないから…」

梓「電話でって…」

唯「それを一晩中?」

澪「……うん///」

梓「うわぁもう絶対それ自分の勉強とか何も考えてないですよね」


梓「電話代バカにならないですよね、それ」

唯「ホントだ、いくらぐらいかかるの?」

澪「定額プラン入ってるから、そんなにかからないんだ」

唯「えー、でも一晩中ってすっごい長電話だよ?」

梓「六時間以上通話してることになりますもんね」

澪「いやいや、全然大丈夫なんだって」

唯「なんで?それどんなプラン?」

澪「あのほら……ら、ラブ定額///」

梓「うわぁ」

唯「いいなあ」

梓「えっ?」


律「おいーっす」

唯「あ、りっちゃん」

律「あれ、ムギはまだ来てないのか」

唯「なんかね、書置きがしてあって…」

紬『出番がないので帰ります』

唯「って書いてあったよ」

律「なんだ出番て」

梓「最近、キーボードがいらない曲ばっかりやってたからじゃないですか?」

澪「あるかも」

律「じゃあ今度はマンソンでもコピーするか」

澪「私はイヤだからな。もっと…か、可愛い曲がしたいのに」

唯「マンソンも裏声可愛いよ」

澪「見た目がもう無理なんだよ…」


梓「とりあえず、ムギ先輩抜きで今日は練s」

律「カラオケでも行くか!」

唯「お~!」

澪梓「………」

律「あれ、お二方はノリ気でない?」

澪「そりゃそうだろ」

梓「もっとマジメにしてください」

律「……梓」

梓「はい?」

律「カラオケに……行こう」キリッ

梓「えっ――」ドキッ


梓「そういうマジメじゃありません」

律「澪、カラオケに……行こう」キリッ

澪「う、うん…いいよ///」

梓「おい」

律「唯、カラオケに……行こう」キリッ

唯「プッ」

律「あ、笑いやがったな」

唯「だって真面目な顔が似合わないんだもーん」ケラケラ

澪(そんなことないよ…なあ?)

梓(ふらないでください)


結局練習することになりました

じゃらる~ん…


唯「……なんかバラバラだったね」

梓「リズム隊の二人が特に」

澪「ご、ごめん…」

律「みーおー、困ったときのアイコンタクトー!」

唯『もう夫婦だよねー』

澪(だ、ダメだ…意識しちゃう///)

唯「澪ちゃんがなんか悶えてる」

梓「ていうか音聴いて合わせましょうよ」



帰り道

律「なんで今日はアイコンタクトなかったんだよ」

澪「ご、ごめん…」

律「さっきからそれしか言ってないし」

澪「ごめん……」

律「……澪」

澪「なに?」

律「私の目を見ろ」

澪「え…な、なんでそんな」

律「いいから、ほら」

律「………」

澪「………」

澪(こういう状況だと、このまま目閉じて……)

澪(キッ、キッスとか……///)

澪(漫画の世界なら、するんだろうな……)

律「……うん、これでよし」

澪(まあ、しないよなあ…)

澪「なんなんだよ、一体…」

律「んー?今日の部活の分、澪のこと見れたなーって」

澪「……そ、そっか…そっかそっか///」



翌日、学校

唯「りっちゃん、澪ちゃん、おはよー!」

澪「おはよ」

律「なんだあ、唯。今日は上機嫌だな」

唯「うん!今日ね、和ちゃんと一緒に学校来たんだあ。なんか生徒会の用事あるって言ってもうどっか行っちゃったけど」

律「なるほどなあ、相変わらずだなあ唯は」

澪「用事…ということはHR始まるまで和と喋れないのか…」

唯「そうだね~。まあそれ以前に私が許さないんだけどね~」

澪(あれ、なんか怖いこと言われた…)

先生「出席とるぞー」

先生「……琴吹ー…は休みの連絡があったな」

律「せんせ、ムギは風邪?」

先生「や、なんか…出番がないから休む…とかなんとか」

唯「確かに日直とかでもないね」

律「授業でも番号的に当てられないだろうしなあ」

唯「早くキーボードが活躍する曲の練習もしないとね」

律「そうだなあ。今日あたり適当に決めるかあ」


休み時間とかそのへん

ひょい

唯「眼鏡ゲットだよ!」

和「神に返しなさい」

唯「やーだよ。ねね、それよりも見て。おでこにニキビできちゃった」

和「見えないって。眼鏡返して」

唯「やだっ。ほら、ここ」ズイ

和「近寄られても見えないってば」

唯「こーこ!」ズイズイ

和「あー…?」

唯「ここぉ!」ズズイ

和「あぁー…お大事に」

唯「……ふふーん。はい。じゃあ帰るねー、ばいばーい」

和「……なんだったの、いったい」



また別の休み時間とかそのへん

唯「和ちゃんも軽音部に入ろうよお」

和「生徒会があるから無理よ」

唯「ギターやろギター!」

和「あっ、聞いてないな」

唯「私でもできるんだから和ちゃんもできるって!」

和「くらーいふぉーざむーんこころーとざしーてー」

唯「それにほら」ピトッ

唯「私よりこんなに手おっきいんだし、ね?」

和「手は…そうね」

唯「やーろーおーよー」

和「あー…趣味。趣味の候補にいれとくから」



放課後

律「あれ、和も音楽室来るの?」

和「いいや、手前の階段まで見送り」

律「なんでそんな…」

和「……嬉しいんのよ。去年の四月までぐうたらの怠け者だった唯が、自分から進んで部活に臨んでるのを見て」

和「だから、そんな感慨に浸りながら唯の背中を見送りたいの」

澪「なんか母親みたいだな」

律「親バカだねえ」

唯「えへへ~それほどでも~」

律「まあ相変わらずぐうたらの怠け者が基本スタイルだけどな~?」

唯「えー最近マシじゃん」

唯「じゃーねー、和ちゃん。また明日~」

律「ぐっば~い」

澪「またなー」

和「うん、ばいばい」

和「………」

和「……唯はタイツ越しだけど」

和「ピンク(唯)、白(律)、水色(澪)、か……」

和「さて、今日も生徒会の仕事を頑張ろうかなあっと」


音楽室へ続く階段

和「………」

梓「………」

梓「和先輩、何してるんですか。こんなところで」

和「交通整備も生徒会の立派な仕事なの」

梓「そうなんですか。では、また」

和「うん。部活頑張って」

梓「………」スタスタ

梓「………」ササッ

和「ちっ、隠された…」

梓「聞こえてますよ」

梓「そんなことしてると唯先輩が悲しみますよ」

和「大丈夫よ。これは自然なことだから」

梓「どういうことですか」

和「雨があがったらいい天気になるでしょ」

梓「はあ…」

和「これはつまりそういうことよ」

梓「いやさっぱり分かりません」

和「………」

梓「…ど、どうしたんですか?」

和「これ以上いい説明が思いつかない…」

梓「そう…ですか……」

……

梓「こんにちはー」

律「おーっす」

唯「わーお!あずにゃーん!」ギュッ

梓「ちょ、唯先輩…」

唯「…誰が和ちゃんと話していいって言ったの?」ボソッ

梓「――!?」ビクッ

唯「さて、みんな揃ったし、練習しよっか!」

律「お、やる気満々だなあ」

澪「やっぱりティータイムがないとスムーズに事が運ぶな」

律「あれ、なんで今日お茶してないんだっけ」

唯「さあ?」

梓(なんだ今の唯先輩……)ガクブル



練習中

じゃらる~ん

澪(キーボードがなぜかいないけど…今日はみんないい感じだな)

澪(………)チラッ

律(………)チラッ

澪「……ふふ」

律「にしし」

梓(いいなあ、ああいうの。バンドっぽくて)

梓(………)チラッ

唯「あーいあむゆぁとぅーにきーっへぁ~♪」

梓(ダメだ、やっぱり常に笑ってるし明後日の方向を向いてる…)

梓(でもなんでキーボード鳴ってないんだろ…ってそうか居ないのかうちのバンドに)

律「お、なんか今日唯のタイツいつもと違うな」

唯「あ、気付いた?ちょっと薄めなんだよ」

律「ほっほーう。これはこれは……」ワキワキ

唯「りっちゃんのスケベ」

律「あ、いいな今の。唯っぽくなくて。ギャップ萌えってやつ?」

唯「はっはっは。跪くがよい、りっちゃん」

律「あー今のはむかつく」

唯「えーなんでー?」

いちゃいちゃ

澪(……律のやつ、さっきから唯とばっかり話してる…)

澪(そりゃ確かに唯は可愛いけど…もうちょっとこう平等に…)

澪(ああ、ダメだ。これじゃただの嫉妬じゃないか……)

澪(あ~もうヤだよ~なんで唯にはボディタッチとか平気でするんだよお私には何もしないくせにっていうか唯も触り返すなよお和がいるんじゃないのかよお)

梓(うわぁ…この人すっごいモソモソ動いてるよ…)



土曜日=半ドン

唯「和ちゃ~ん、今日デートしよー?」

和「デート?」

唯「うん」

和「誰と」

唯「和ちゃんと」

和「誰が」

唯「私が」

和「ふたりは」

唯「プリキュア!」

和「女同士でしょ」

唯「そりゃそーだけど~せっかくお昼で授業終わりで部活もないのに~」

和「生徒会もないしね」

唯「でしょお?最近都合つかないこと多いし、やれるときにやっとかないと」

和「ん~…まあいいか。デートって言い方は疑問だけど」

唯「わーい!じゃあ制服デートね!」

和「だからデートじゃないって」


サーティワンアイス

唯「なににしよっかな~」

和「お昼食べないの?」

唯「アイスじゃないの?」

和「……おにぎりアイスとかないかしら」

唯「あーいいねそれ。どっかに頼んでみようよ」

唯「あ、このワンピース可愛い~」

和「なんかすっごいヨレヨレだけど」

唯「きっと前の人が試着に手こずったんだよ。私も試着してヨレヨレにしよ~」


試着室

唯「よいしょっと」ヌギヌギ

カーテンをシャーっとね!

和「絶景ね」

唯「ちょっと!」

和「まだブラウスでよかった。下着だったらどうしようかと思ったわ」

唯「なんで開けるの!」

和「布一枚の向こうで人が脱いでいると思うとつい」

唯「私以外の人にもやったことあるクチだよね…」

和「スカートはいつ脱ぐの?」

唯「カーテンしめてくれたら脱ぐよ」


和「じゃあ閉めるわ」

サーッとね!

唯「さて、と」ヌギヌギ

シャー

和「脱いだ?」

唯「うん。もうワンピ着ちゃったけど」

和「ちっ」

サーッ

唯「なんで舌打ちされたの今」


2
最終更新:2010年03月20日 01:32