梓「入部希望者はきましたか?」

さわ子「それがね・・・・こなかったわ・・・」

梓「そうですか・・・・それじゃあ・・・・」

さわ子「残念ながら軽音部は今日限りで廃部ね・・・・」

梓「そうですか・・・・」

さわ子「本当に残念ね・・・・」

梓「・・・・・・」

梓「その人たちは?」

梓「(ギター持ってる・・・どっかのバンドの人達かなあ)」

さわ子「なんでも未来からきたそうよ」

梓「え?未来から!?」

さわ子「梓ちゃんは信じる?」

梓「いや・・・急に言われても・・・・」

さわ子「そういうわけよ。早く証拠を見せなさい」

律「証拠って・・・・」

唯「あ!あのカプセルは?」

澪「そうか!あれを見せれば・・・」

紬「そうね。この時代にはない技術だわ」

律「よし・・・・」ゴソゴソ


律「これが証拠だ!」

さわ子「ただのカプセルじゃない」

律「スイッチを押すと・・・」

カプセル「ポン!」

梓「え・・・キーボードが出てきた!?」

さわ子「おどろいたわ・・・たしかにこれは現代の技術ではないわね・・・」

紬「信じてもらえますか?」

さわ子「う~ん」


唯「りっちゃん、タイムマシンを見せるのはどうかな?」コソコソ

律「その手があったか!」コソコソ

梓「?」

律「じゃあ別の証拠があります」

さわ子「別の証拠?」

澪「はい。私達についてきてください」

梓「わ、私もいきます!」


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-----森

さわ子「何よ・・・・・こんな森まで連れてきて・・・・」

澪「これです」

紬「私達が乗ってきたタイムマシンです」

さわ子「タイムマシン・・・・・」

梓「・・・・・・」

さわ子「でもたしかに現代の物とは思えないわね・・・・」

紬「信じてもらえますか・・・・?」

さわ子「わかったわ。信じてあげる」

梓「私も・・・・」

律「ありがとうございます!」

さわ子「でもどうして過去にきたの?」

紬「実は・・・・」

4人はさわ子と梓にいきさつを話した

さわ子「そうなの・・・あなた達の時代では音楽が失われてしまっているの・・・・」

梓「そんな・・・・」

律「そこで私達はこの時代・・・・音楽が失われる前の時代にやってきて、音楽に
  ついての情報や、楽器の弾き方を調べにきたんです」

梓「・・・・・・」

さわ子「それは由々しき事態ね」

唯「そうなんです!ゆゆしきじたいなんです!」

さわ子「私が教えてあげれればいいんだけど、学校の仕事も忙しいし・・・」

梓「わ、私が教えます!」

律「え?」

さわ子「そうね・・・梓ちゃんならギターも弾けるし、音楽についても知識が
    豊富だから大丈夫ね」

梓「はい!」

澪「じゃあ・・・お願いしようかな」

紬「でも場所は・・・・」

さわ子「そうね・・・・とりあえず学校に戻りましょう」


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------学校  音楽室

律「ここは?」

さわ子「学校の音楽室よ。軽音部が廃部になってしまったから、放課後ならここは
    空き部屋よ。ここを使っていいわ」

梓「大丈夫なんですか?」

さわ子「大丈夫よ。私が許可するわ」

紬「ありがとうございます」

澪「そいいえばお互い自己紹介がまだだったんじゃないのか?」

紬「そうね」

唯「私は平沢唯だよ」

律「私は田井中律」

澪「秋山澪だ」

紬「琴吹紬よ」

さわ子「私は山中さわ子よ」

梓「私は中野梓です」

唯「(あれ?なかの・・・・あずさ・・)」

律「お、おい、唯。なかのあずさって・・・」

澪「ギターの・・・」

唯「う、うん・・・」ゴソゴソ

梓「?」


唯「これ見て」

梓「ギターに文字が・・・・って、あれ?」

梓「私の名前!?」

梓「というかこれ私と同じフェンダー・ムスタング・・・・」

梓「このギターどこで手に入れたんですか?」

唯「えっと・・・・・」

唯達はこのギターを手に入れたいきさつを話した

梓「・・・・・」

律「いやー、すごい偶然もあるもんだなー」


紬「そうね。彫ってる名前と同じだなんて」

梓「あの・・・・そのお婆さんってもしかして私の・・・・・」

律「ん?」

梓「・・・・・やっぱりなんでもないです」

さわ子「ところであなた達はどこで寝泊まりするきなの?」

律「あ・・・・」

さわ子「考えてなかったのね・・・・」

澪「どうしよう・・・・」

唯「野宿はやだよう・・・・」

紬「そうね・・・・」

さわ子「仕方ないわね・・・私の家に泊まりなさい」

澪「いいんですか!?」

さわ子「いいわよ。どうせ1人で寂しいだけだし」

唯「ありがとう!さわちゃん!」

さわ子「さわちゃん・・・・?」

梓「ところでみなさんは年いくつですか?」

律「私たちみんな高3だよ」

梓「じゃあ私は後輩・・・・」

梓「あの・・・私2年生なので先輩って呼んでいいですか?」


律「先輩か。なかなかいいな」

紬「そうね」

唯「先輩・・・・・」ポー

さわ子「あ、忘れてたわ」ゴソゴソ

梓「?」

さわ子「梓ちゃんはいつも通りネコ耳着用ね」カポッ

梓「にゃ!?」

律「おお!」

紬「すごく似合うわ・・・・」

澪「(似合う・・・・)」

唯「あだ名はあずにゃんで決まりだね!」

梓「あ・・あずにゃん・・・・」

さわ子「ふふ。ところであなた達の持っている楽器を見せてくれないかしら?」

澪「あ、はい」

梓「ギターにベース、キーボードですか」

唯「どうやって弾くの?」

梓「その前に唯先輩。このギター古すぎて、たぶんちゃんとした音出ませんよ」

唯「そうなの!?」ガ―ン

梓「ギターは新しいのを買ったほうがいいですね」

澪「梓、私のベースは?」

梓「澪先輩のベースは弦を張りかえれば大丈夫だと思います」

澪「そうか」ホッ


紬「キーボードは?」

梓「キーボードは新品同様みたいですから大丈夫です」

紬「よかったわ」

梓「もしよかったら今日、楽器屋にギターを見に行きません?ベースの弦も
  買わなきゃいけないので」

唯「行こう行こう!」

さわ子「じゃあ私の家の地図を書くわ。遅くならないうちにくるのよ?」

律「はーい」


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------楽器屋

律「すごい・・・楽器がたくさん・・・・」

唯「あそこにギターがあるよ!」

澪「ベースの弦はどこなんだ?」

梓「あっちにありますよ」

唯「あ!このギター可愛い!」

梓「ギブソン・レスポールですか」

唯「げ・・・25万もする・・・」

唯「これはさすがに手がでないや・・・」

律「おい!あれはなんだ!?」

梓「ああ、あれはドラムですよ」


澪「それも楽器なのか?」

梓「そうですよ」

律「すごい・・・かっこいい・・・」

律「私ドラムやりたい!」

梓「律先輩にぴったりだと思います」

律「すげー・・・げ・・・こんなに値段すんのかよ」

梓「あっちに中古のドラムセットありますよ」

律「どれどれ~、・・・中古でも高い・・・」

梓「値切ってみたらどうです?」


律「その手があったか!」

澪「(大丈夫かな・・・・・・)」

紬「ウフフ」

律「すみませーん」

店員「はい?」

律「これもっと安くなりませんかね?」

店員「え・・・・それは・・・・」

律「そこをなんとか!」


店員「え・・・あ・・・・じゃあこれでどうです?」

律「もうひとこえ!」

店員「じゃ、じゃあこれで・・・・」

律「もうひとこえ!」

店員「ひいい・・・・!」

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律「いや~、言ってみるもんだな。こんなに安くなるなんて」

澪「店員さん、泣いてたぞ」

梓「唯先輩はきまりましたか?」

唯「・・・・・・・・」ジ―

梓「(まだあのギター見てる・・・・)」


梓「そのギターが欲しいんですか?」

唯「うん・・・・・」

梓「・・・・・・・」

梓「じゃあみんなでバイトしましょう!」

紬「バイト?」

梓「みんなで働いて、お金を貯めるんです」

律「おもしろそうだな」

澪「唯のギターを買うためなら頑張るよ」

唯「みんなありがとう!」



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-----さわ子の家

唯「さわちゃ~ん、きたよ~」

澪「お、おじゃまします・・・」

さわ子「あら、おかえり」

律「おかえり?(狭・・・・・)」

さわ子「これからはここはあなた達の家なのよ。だから帰ってきたらただいまって
    言うの」

律「そうか・・・じゃあ、ただいま!」


唯「ただいま♪」

唯「ただいま!」

澪「た、ただいま・・・・」モジモジ

さわ子「おかえりなさい」ニコッ

唯「さわちゃん。私達バイトすることになったんだよ」

律「そう。唯のギターを買うためにな」

さわ子「あら、頑張るのよ」

澪「ここに一人で住んでるんですか?」

さわ子「そ、そうよ」ギクッ

唯「あれ・・・もしかしてさわちゃん独身・・・・」

律「この歳で・・・・」

さわ子「うっさいわね!」ギロッ

澪「ひいい!」

紬「ウフフ」


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-------夜

唯「ZZZ」

澪「ZZZ」

紬「ZZZ」

さわ子「それでよ~。その私と付き合ってた男が浮気しやがったんだよ」グチグチ

さわ子「まったく・・・・さわ子様という女がいながら他の女についていく
    なんて・・・」グチグチ

さわ子「まあその男は二度と立ち直れないようにしてやったけどな」グチグチ

律「は、はあ・・・・・・」

律「(酒くせえ・・・・・来るんじゃなかった・・・・)」

律「(というかこの狭い部屋に5人も住めるのかよ・・・)」

さわ子「まったく・・・・最近の男は・・・・」グチグチ


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--------バイト 「交通量調査」

律「へー!この時代の車は地面を走るんだな」

梓「普通そうですよ」

澪「私達の時代は空を飛んでいるんだ」

あずさ「ええ!?空を!?」

唯「そうだよ~」

紬「ウフフ」


--------バイト 「ティッシュ配り」

律「どうぞ~」

人「・・・・・・」プイッ

律「ちくしょう・・・・無視しやがって」

梓「律先輩、我慢ですよ!」

澪「ど、どうぞ・・・・・」モジモジ

唯「(モジモジしてる澪ちゃん可愛い)」

紬「どうぞ~♪」


------バイト 「引っ越し」

唯「お、重い・・・・」

律「もう動けーん!」

澪「しっかりしろよ」

梓「唯先輩のギターを買うためなんですよ」

紬「しゃらんらしゃらんら~♪」

唯「(ムギちゃんすごい・・・)」

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梓「これだけお金があればあのギターが買えます!」

唯「やったー!」

律「つかれた~」

澪「でも唯のためだからな」

紬「ウフフ」

唯「みんなありがとう!」

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最終更新:2010年03月24日 01:26