アットウィキロゴ
紬『じゃ…それじゃ…私の日本に戻ることも……』

紬父『保証するさ……!』ニコッ

紬『グスッ…グスッ……』

紬父『おっと…ここでの入学もなしにするよ……まぁ、もとからするつもりではなかったがな…』

紬『え…?それは…どういうことなの…?』

紬父『ムギがやったのと同じブラフさ……』

紬『!き…気づいていたの…!?』

紬父『何年親子をやっていると思ってんだ?ウソの顔ぐらい…知っているさ…』

紬『………』

紬『ふふっ♪』


紬父『ムギ……日本に行って……成長したな……』

紬『………』

紬『ふふ♪当たり前じゃない…そのために日本に行ったのだから……』

紬父『良かった…これで…良かった……』シミジミ

紬『………』

紬(!…ふふ♪)

紬『お父様……』ニコニコ

紬父『ん…何だ……?』

紬『このままで済ませる気なのかしら…?』ニコニコ

紬父『え…?』

紬父(あれ…?何かムギのオーラが恐い…)


紬『ふふ♪私…最初に言いましたよね?この契約書をもとにお父様を訴えますと…?』ニコニコ

紬父『!?ほ…本気だったというのかっ!?』

紬『だってさっきお父様は契約に違反したの認めたじゃない♪』ニコニコ

紬父『………』

紬父『本気で訴えるのか…?』

紬『そ~ね~…お父様次第かしら?』ニコニコ

紬父『………』

紬父(ムギ…お前は予想以上に成長したな…)フッ

紬父『良いだろ……お前の望みなら何でも聞いてやろう…!』

紬『………』

紬『………』ニコッ

紬『それなら…二つお願いします…』


紬「……クスッ……」

紬(今思えば斎藤やニーナ、エカテリーナからの助けがなければ私は今こうして笑ってられなかったかもしれないのよね……)

紬「………」

斎藤「Zzz……」

紬(でも……)

紬(これが『協力』なのね…)

紬「クスッ…ちょうどあの時の様に四人の力が文字通りに合わさった『協力』だったのね……」

紬「そう言えば…去年に挑んだ学園祭も四人だったわね…あの時はみんな心一つだったから…」

紬「日本に行って良かった……」


紬「そして……日本に戻れて良かった……」ホロリ



紬父『え…?それだけで良いのか…?』

紬『ええ♪』ニコニコ

紬父『一つは分かる…契約書の「高校を卒業するまでに帰国した際に日本での就学を諦めたものと見なす。通信での接触も同様である」という部分を削除すればムギは帰国も連絡も自由にできる…だが……』

紬父『斎藤を解雇するというのは…何故なんだ…?お前のために一番命を張った執事だろ……?』

紬『……だからなの……』

紬父『………』

紬『私は…本当に…斎藤に感謝しているの……』

紬父『………』

紬『だから…斎藤を自由にしてあげたいの……!』

紬父『………』

紬父『そっか…分かった…斎藤の解任宣告はムギに任せる…』

紬『ええ♪』





紬「クスッ…私が斎藤を今こうして自分の執事にしていることを知ったらさぞかしびっくりするんじゃないかしら……」

斎藤「Zzz……」

紬「権利はあるから価値があるんじゃなく、使うから価値があるのよ……」

紬「………」

紬「ふふ♪」



……


律「………」

澪「………」

律「本当に……良いんだな……?」

澪「う…うん……」

律「本当の本当に良いんだな……?」

澪「うん……」

律「………」

律「~~~~!!」ポリポリ

律「あ~っ!!もうっ!!澪っ!!それぐらい胸を張って言えよっ!!」

澪「!?」ビクッ


律「お前なぁっ!!今からスッゴい大変なことをやろうとしているんだよっ!!しかもそれは自分で決めたことだろっ!!」

律「自分で決めたのにそんな態度じゃ…私だけじゃなく唯や梓だって不安になるだろっ!!」

澪「………」

律「がむしゃらにやってみたいのなら、自信持った顔してみろよっ!!バカ澪っ!!」

澪「なっ……」(バカ澪って……)

澪「………」

澪(でも…律の言う通りだ……でも……)

澪(いや、このままじゃだめだっ!!自分を変えないとっ!!)

澪(せっかく認めてくれた唯と梓にも申し訳ないっ!!)キッ

澪「律…私…やってみせるよ…!」

律「………」

澪「絶対に…私…やってみせるから……」

律「ん…?」

澪「律も…がむしゃらにやれよ…!」

律「!………」

澪「あ、でも頭を使った上でがむしゃらになれよ…私が来れない日は…リズム隊は律だけになるんだ…」

律「………」

澪「その時は律のテンポで曲は決まる…!」

律「何で…今それを……?」

澪「メロディ部隊を惑わさないためだよ…いつも律のツッコミ気味のテンポは私が抑えていたんだからな?」

律「うぅ…文句言えねぇ…」

澪「だから、練習の時は必ずメトロノームを使うことっ!」

律「へ~い…」シブシブ…

澪「ふふ……」

澪(本当は…私が来れなくなった時に備えてなんだけどな…)


澪「律………」

澪「私たち…なんだかんだでできそうな気がするんだ…」

律「………」

律「当ったりめぇ~よ!」ニカッ

澪「ふふ……」

律「はは……」




和「で…結局はやることになったのね…」

律「お騒がせしました……」

澪「ごめん……」

和「まぁ、結果オーライだからいいんじゃない」

律「わ……」

和「だから私は和だってば…」

澪「ありがとう!わ!」

和(前言撤回しても良いかしら…?)


……


唯「あずにゃん良い子良い子~♪」ナデナデ

梓「グスッ…グスッ…ヒック…///」ギュー

唯(あずにゃん…こんなに悲しんでいたんだね…なんとしても、あずにゃんとは楽しい部活生活にしよう!)フンス

唯「ん…?そういえば、あずにゃん…」

梓「グスッ…は…はぃ…?///」

唯(………)

唯(このあずにゃん…持って帰りたい……)

梓「唯先輩…?グスッ…///」

唯「あ、ごめんね…あずにゃん…あれ…渡してくれた……?」

梓「え…?」

唯「『え?』って……あずにゃん……」ジー

梓「あ…いえ、その…何と言いますかその……///」アセアセ

梓「すいません…渡していません……///」

唯「………」



唯「あずにゃん…忙しかったの…?」

梓「い…いえ…単純に忘れていただけで…その……///」アタフタアタフタ

唯「え~…あずにゃ~ん、それはないよぉ~」

梓「す…すいません……///」

唯「まっ…いいや、どうせ直接会って言えばいいし…」

梓「唯先輩…本当にすみません……」

唯「いいよ、いいよ~!あずにゃんって意外と抜けているんだねぇ~!」

梓「うぐぅ……///」

唯「いつもとは違うあずにゃんが見れたし~♪」ギュー

梓「うぅ~…///」

ガラッ

唯梓「!?」


澪「あ…唯に梓……」

律「待たせたな!」

梓「澪先輩、律先輩…結局は……」

律「………にっ」

梓「?」

律「小文化祭も澪のオケも同時にやるぜっ!」ブイッ

唯「え?でも…?」

澪「唯…大丈夫だよ。私は覚悟しているから…!」

唯「………」

澪「私の夢と…梓の仲間を作るため、そしてみんなのためにに私は頑張る…!絶対に…!」

澪「だから…唯も安心して欲しい…!」

唯「………」

唯「…応援しているね!澪ちゃん!」ニコッ

澪「唯…!ありがとう…」

梓「………」

澪「梓……」

梓「はい……」

澪「梓のお陰だよ…」

梓「え……?」

澪「梓が私を背中から押してくれたんだ…苦しいことかもしれないけど、梓のお陰で私の夢もこの部の将来についても諦めることなく決意できたんだ…」


澪「ありがとう…梓……」ギュッ

梓「澪先輩…頑張ってくださいね…///」

澪「うん!」








梓(ぬほおおおおお!!!!!胸先輩あったけえええええ!!!!!///)ハアハア




帰路

澪「………」キュリキュリキュリ

律「へぇ~梓がそんなことをねぇ~」

唯「そうなんだぁ~あずにゃん本当にかっこよかったんだぁ~!」ギュー

梓「………///」

律「ははっ…本心じゃなくても偉いぞ!梓!」ナデナデ

梓「むうぅ…子ども扱いしないでくださいっ!///」

律「ははっ…!かわいい奴め…!」ナデナデ

梓「ぶむぅ~…///」

澪「………」

澪(ムギがこれを見たら浮かれ顔だろうなぁ……)


プップー

唯「あれ?あそこに手を振っている人がいるよ?」ギュー

澪「あ…コントラバスの人…」キュリキュリ…

ベース奏者「ボンジュールっ!秋山君っ!」

梓「………」

梓(誰…?)

澪「すいません。やっと決心できました!」

ベース奏者「ふふ…君の瞳を一目見れば分かったさ…共に音楽を支えようではないかっ!」

澪「はいっ!よろしくお願いしますっ!///」



唯「あはは~澪ちゃん気合い入っているねぇ~!」ギュー

律「……そうだな…」

律(良かったな…澪……)

梓「あの…あの人誰ですか…?」

唯「澪ちゃんやりたいって言ってたオケの人だよぉ~あずにゃんもいつかオケ聞きに行こうよっ!」ギュー

梓「え…?軽音部なにクラシックを聞きに行くんですか?」

唯「かっこいいんだよぉ~!ずばぁ~んどばばぁ~ん!とか、迫力あるんだぁ~!」ギュー

梓(結局、ここは何部なんだろう……)


律「かぁ~…梓、お前全然分かってねぇ~な…」

梓「な…何ですかっ!」

律「軽音楽しか知らない奴はその軽音楽も知らないんだよ。それを澪が一番分かっているからコントラバスをやっているんだよ…」

梓「そ…そうだったんですか……」


澪「はいっ…明後日の午後に挨拶を…はいっ!///」

ベース奏者「ふふ…緊張はする必要はないさ…楽団と言えどアマチュア楽団なものだからな…」

澪「でも…アマチュアと言えどスゴい人はたくさんいますから…///」


梓「………」

梓(胸先輩…スゴいです…)



唯「それじゃあ~ね!律っちゃん澪ちゃん!」ギュー

梓「お疲れさまです!」

律「じゃ~なぁ~!」

澪「また明日な」キュリキュリキュリ

律「………」

澪「………」キュリキュリキュリ

律澪「「あのさ……」」

律「はは……またかぶったな…」

澪「ふふ…そうだな…」キュリキュリキュリ

律「頑張れよ…澪…」

澪「うん……」

律「言っておくが…がむしゃらに頑張れって言ってんじゃない…無理しないように頑張れって言ってんだ…」

澪「律……」

律「澪は私だけじゃなく唯や梓、ムギにとっても必要な存在なんだからさ…私の夢は後回しにしても…身体だけは気をつけろよな……///」プイッ

澪「…うん…ありがとう…律…///」ニコッ


律「そっ…そんでよ…澪は何を言おうとしていたんだよ…?///」

澪「あ…今のことにちなんで…ありがとう…私の夢…やらせてくれて…///」

律「…私には澪の夢を奪う権利なんてねぇよ……///」

澪「ふふ…ありがとう…律…本当に律と知り合えて良かったと思っているよ…///」

律「な…なんだよ…いきなり…///」

澪「人のために頑張ってくれるんだもん…私はいつも自分のわがままを言ってばかりで……///」

律「なんだよ…そんなことかよ…///」

澪「だってぇ……///」

律「澪は自分の道を貫く方が良いんだよ…///」

澪「律……///」

律「澪は努力を惜しまない、うんや、惜しまずにはいられないんタイプなんだよ…人に影響を与えるほど…///」

律「私は澪の頑張りを見ていつもすごいなぁ、と思っていたんだ…私には真似できない…だから応援したくなるんだ…///」

澪「………///」


律「それに…澪はわがままと言っていたけど…私にとってそれはわがままには思えないんだ…///」

澪「え……?///」

律「私が応援した分、澪は努力するじゃんか…私はそれが嬉しくてよ…///」

澪「ふふ…私が律を見てきたと思っていたけど、実は逆だったのか…ふふっ…ははっ…あははは……///」

律「そんなにおかしいことかぁ?澪…///」

澪「ふふ…だって…こんな逆転的な話…想像さえしていなかったもの…ふふふ…///」

律「ふふ…そうかもな…ははっ…///」


澪「それじゃあ…また明日な律……///」

律「ああ…またな…///」

澪「………///」キュリキュリキュリ

律「………」

律「み~お~!」

澪「……ん…?///」キュリキュリ…

律「私ら二人って本当にいつまでも一緒だよなぁ~っ!!///」

澪「は…恥ずかしいことを大声で聞くなよっ…!///」

律「性格がこんなに違うのになんでこんなに一緒にいるんだ~!なんか私たちの間にあるんだろ~なぁ~…はははっ…!///」

澪「……///」

澪「分かっているクセに…バカ律……///」

律「え?何て言ったぁ~?」

澪「何でもな~い!じゃ~な~!///」キュリキュリキュリ

澪(答えは『心友』だからだよ…律…///)

澪「ふふ…///」キュリキュリキュリ


43
最終更新:2010年04月29日 02:04