澪「だめだ、これは醤油を足した方がいいな」ツー
澪「よーし、更にのりで巻いて……あ、そうだ!」
澪「ついでだから柴漬けを乗せて、それで巻こうっと」マキマキ
澪「へへ…澪流リトルグルメ…そうだなぁ、卵と柴漬けの結婚式with仲人ノリスケかな」
澪「もぐ」
澪「オーマイコ~ンブ!なんちゃって~ははは」
ヒソヒソ…クスクス
澪(……ぼっちだってご飯ぐらい楽しく食べてもいいじゃないか……)
澪「さてねこまんまして帰ろうかな」
カパ
澪「うわぁーすごい、替えたてだからあっつあつの味噌汁だぁ」
澪「へへ、具いっぱい取っちゃおう」ツーッ
澪「おとと、なかなかうまく集まってくれないなぁ…このっ」
澪「くそぅこのっ、この……流れて逃げるな、金魚すくいの金魚かっ!」
澪「むむぅうう、こn」
客「……あのー…」
澪「!?」
澪「あっ!!す、すいませんすぐつぎますから…」ジャバジャバ
澪「ごめんなさい、どうぞ…//」
澪(うぅっ、恥ずかしい……)
澪「あっ!?」
澪「しかも急いでついだから具がほとんど入らなかった……」
澪「はぁ、なんか今日は微妙にズレる日だなぁ……」
澪「……」ジャバーッ
澪「やっぱり茶碗に味噌汁だね。味噌汁椀にご飯は美しくないよ」
澪「さて、食べよう……ん?」
窓の外、店の正面の横断歩道を信号待ちしている二人の少女が目に留まる。
澪「あっ!唯に律じゃないか……!」
澪「反対側に手を振ってるぞ」
澪「! む、ムギと梓…四人で遊ぶんだ……」
澪(どうしよう。この辺りで遊ぶのかな…早いとこ店出てこの辺ぶらつこうか)
澪(偶然を装って見つかってみたら拾ってくれるかなぁ~)
澪「……」カッチャカッチャ
澪「……ぷは!ごちそうさまー」チラ
澪「あれ!?居ない!どこ行ったんだ!?」
「窓際の席にしようよぉ~♪」
澪「!!!!」
梓「でもこんなとこ知ってるなんて意外ですね」
律「へへ、親父がたまに昼ここで食べるらしいんだー」
唯「たまごとかおかわり自由なんでしょ!?すごいよぉー」
紬「私こういうお店は初めて~」
ワイワイ…
澪(やばっ、流石にこの状況で会うのは気まずすぎる……!)コソコソ
唯「あっ、澪ちゃんだ!」
澪「」
律「えっ?あ、マジだ」
紬「澪ちゃんこんにちは~」
梓(うわぁあ……こりゃかわいそうなタイミングで遭遇しちゃったね…)
澪「……よ、よ~。何してるんだお前らー」
律「実はこの店ご飯に味噌汁、卵までおかわりし放題らしいんだよー、って澪は食べてたんなら知ってるか!ははは」
紬「この機会に人生初の卵かけご飯にトライしてみようと思うの」
梓(おいおい、初って。おいおい)
唯「ご飯代は節約するんだぁ~、今日はこれから映画にいk もが!」ガシ
律「ははは!たまにはこんなとこもいいかなって!!(唯っ、空気読めって!)」
澪「! そ、そっかァー映画行くんだ……」
律「あっ……ごめんな澪誘ってなくて」
律(だってこいつ隣でポップコーン食うなとか言うしな…)
澪「い、いいんだよ別に~ははは、今月お小遣い厳しかったしさぁーどっちにしろ無理だったよ」
澪「あははははは」
梓(わぁあぁ……なんだろうこの気持ち……)
紬「澪ちゃんは何しに来てたの?」
澪「えっ!?と、特に何も……」
唯「そうなんだ!もう食べ終わったの?」
澪「うんもう帰るとこだよ……(早く立ち去りたい。帰ってベッドに突っ伏したい)」
唯「えぇ~せっかく会えたのに…おかわり自由なんだからもうちょっと居ようよぉ」
澪「」
梓(唯先輩……これ真面目に言ってるってのがまたアレだよね……)
澪「そ、そっかぁ~?ははは、じゃあどうしよっかなぁ、もうちょっと居ようかn」
カチャカチャ
澪「あっ!?(食器が……)」
律「……」
紬「さ、下げられちゃった……」
梓(まぁ結果オーライじゃないですかね)
澪「……か、帰るよ。じゃあまた…えと、月曜な~」
唯「うぅ、ざんねん…またね澪ちゃん」
律「またな」
紬「またね~」
梓「またです。おつかれです」
澪「……」フラフラ
唯「わぁああじゃあ私さっそく卵まぜちゃっていい!?いい!?」
律「いいよ唯ぃいどんどん混ぜちゃってよぉおカワイイよぉ」
紬「あらあらあら…私もやろう♪」
梓「柴漬けおいしいですね」コリコリ
…
私は皆の楽しそうな会話に振り返ること無く静かに店を後にしたのだった。
澪(映画何見るのかなぁ~。はぁ…ツタヤで何か借りて帰ろうかな)トボトボ
澪「ふぅ~、さて何借りようかなぁ」
澪「楽しい気分になる映画がいいな!」
澪「スカッとする映画とかでもいいなぁー」
和「あら?澪じゃない」
澪「えっ!?あ、和!わぁー何してるんだ!?偶然だなー!」
和「(声でかっ…)な、何ってビデオ借りに来た以外に何があるのよ」
澪「そうだよなー!はは、何聞いてるんだ私はぁ~ははは」
和「勉強が一区切りついたからね、息抜きでもしようと思って」
澪「そっかぁー!何借りに来たんだ?」
和「うーん…実はちょっと気になってたのがあって、それ探しに来たんだけど…」
和「あった。これこれ」スッ
澪「あ、それ見たことあるよ!そこそこって感じだったよ」
和「」
和「そ、そう……」カタン
和「じゃあ私もう行くわね…」
澪「えっ、借りないの?」
和「また今度にするから…」
澪「あ、そう……」
和「じゃあ」
澪「またね」
澪「……(もしかしたら一緒に観れるかもなんて幻想を抱いてしまった……)」
澪「はぁ。あ、トランスフォーマーか。これでいいかスカッとしそうだし」
―――
澪「さぁ観るぞー!丁度律達も観始めてる頃かなぁ~」
…
澪「……なんだこのプレステのゲームみたいなCGは……」
澪「あ、よく見るとタイトルが違う……パチモン……」
……
ガヤガヤ…ワイワイ
澪「へへ、ア○横は活気があっていいね。並んでるお店見てるだけでわくわくしてくる」
澪「魚屋さんって何かテンション上がっちゃうなぁ~。あ、すごい蟹まだ生きてるぞぉ」
「ウマイヨーウマイヨー!ネェチャンニーチャンラッシャーイ」
澪「ん?」
澪「ケバブかぁ。へぇ~…そういえば食べた事無かったなぁ」
澪「この機会に食べてみようか」
店員「ラッシェエネエチャーン、ウマイヨ!」
澪「一つくださーい」
澪(ってうわ!一つ500円もするの?高ッ)
店員「スグツクルからマッテテネー」チャキチャキ
澪「…あ、この肉ってばら肉重ねてタワーにしてるのかぁ」
澪「今まで大きい肉を串刺してるのかと思ってた」
澪「んん~いいニオイ」
澪(…しかしこれ一日で全部使えるのか?余ったらどーするんだろ……)
店員「ハイオマチー、カライヨー」
澪「どうも」
澪「……どこで食べればいいんだろう。このベンチしか無さそうだけど…」ストン
澪「……」モグモグ
澪「おいしい!」
澪「……(うぅ、でも私しか食べてないから店員さんの視線が…落ち着かないよ)」モグモグ
「すいませーん二つください」
店員「ラッシェ!ニイチャンネエチャンウマイヨー」
澪(カップル客だ。はぁやっと店員さんの視線が外れてくれたよ)モグモグ
店員「ヘイオマチー」
男「うまそー!…てかどこで食べる?これ」
女「このベンチでよくない?」
澪「」
男「だなぁ、じゃ食べよう」
澪(正面のベンチに座るなよぉおお……)
澪(くそっ、見てるのか…こっち見てるのか?)モグモグ
ヒソヒソ
澪「!(こ、小声で喋るなよぉ…私のこと何か言ってるのかと思うだろぉ……)」
澪(あぁ、早く食べてどっか行こう…うぅ、折角おいしいのに味わってられないなんて…)
「澪ちゃん!」
澪「!?」
律「よ、よぉー」
澪「唯…律……」
唯「ほらねりっちゃん、やっぱり澪ちゃんだったでしょー♪」
律「唯は澪見つけるの上手いなーははは」
澪「な、何してるんだ」
律「いやその…唯がケバブ食べてみたいっていうから……」
唯「りっちゃんちたまにここに買い物に来たらいっつも食べるんだって!」
澪「そ、そうかー。ははは」
唯「澪ちゃん何してたの?ひまなら一緒にまわろうよぉ」
澪「えっ。いいのか?」
律「……まぁ唯がいいっていうならァ…いいけどぉ……」
唯「じゃあ決まりだねー!へへへこの後は服見に行くんだよぉ」
澪「唯ぃ……グスッ」
律「泣くなよオイ」
澪「だってぇ……グス……」
唯「とりあえずけばぶ買おうよ~、ふたつくーださーいな~」
店員「ヘイ!ネェチャンタチ、ドッチガカレシ?」
唯「ほぁっ!?」
律「な、何言ってんだろうなこの人!はははは、唯気にするなってェ」
唯「うーん……りっちゃんが彼氏かな!」
律「!!ゆ、唯ぃ~ッ……グスン」
澪(お前も泣いてンじゃん……)
店員「ヘイオマチ!デキタヨーカライヨー」
唯「わぁーいいにおいだよぉお」
唯「じゃあ食べよう!澪ちゃん隣座っていい?」
澪「い、いいよ!待っててつめるから」ササッ
唯律「いただきまーす!」
HAPPY☆END
最終更新:2010年01月24日 00:32