澪「唯、いつまで寝てるの」
唯「んん……」
紬「唯ちゃん、ケーキだよー」
唯「うそ……つきぃ……」
紬「あう」
律「!」
律「おねーちゃん、朝だよー。起きてー」
唯「わかったようーいー……」
ムクリ
澪「やれやれ、やっと起き」
ギュッ
澪「きゃっ!」
唯「あれー?なんだか今日の憂、いつもよりやわらかいねー……」
澪「ちょ、唯!私は憂ちゃんじゃない!」
紬「唯ちゃんったら甘えん坊ね」
律「ムギ、ニコニコしてないで唯を離すの手伝ってくれよ!」
紬「え、なんで?」
律「澪が興奮しすぎると地球があぶない!」
澪「唯……はぁはぁ……あっ」
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終わり。
唯「はッ!?」
律「お、起きた」
唯「ういー!すごい夢見……」
澪「…………」
唯「あれ?澪ちゃん?今爆発したんじゃ…」
澪「何を言ってるの…?」
唯「………ふむ」モミモミ
澪「なななな何やってるんだ!////」
唯「なるほど、澪ちゃんの胸だったのか!」
澪「何の話だよ!////」
唯「柔らかいと思ったよ~、ふにふに~」スリスリ
澪「頬ずりするなー!////」
唯「…」じー
澪「な、なに?」
唯「え?なにって?」
澪「なんで私をじーと見てるのかなって…」
唯「見てないよ」
澪「でも…」
唯「見てないってば!」
澪「そう?」
唯「…」じー
澪「///」
唯「じー……」
澪(うう……目のやり場に困る////)
唯「むむ…」
澪(そんな真剣に見られたら恥ずかしい…)
澪「ゆ…唯…」チラ…
澪(でも真剣な顔してても唯は抜けてるな…)
澪(ふにふにしてて可愛いかも…)
唯「ねぇ澪ちゃん…」
澪「え!?何!?」ドキ
唯「あの後ろの壁のシミってどうやって出来たのかな」
澪「壁!?シミ!?」
澪「私を見てたんじゃ…」
唯「だから見て無いっていってるでしょー」
澪「そ、そっか…////」ドキドキ…
「澪ちゃんどうしたの?顔真っ赤だよ?」
「べべっ別になんともないぞ!」
うぅ・・そんな目で私を見ないでくれ唯
意識をしてはいけないと自分に言い聞かせる程顔が熱くなってくる・・・
「ふ~ん・・・えいっ」
「うひぁ!!」
唯が相槌を打ちながら席から立ち上がると急に私の頬に手を伸ばしてした
「ほらっこんなに熱いよ!澪ちゃん風邪引いてるんじゃない?」
「はわっはわはわあぁ・・・」
私はわわわははわはわ・・・
「うわわっ澪ちゃん!?しっかりして!おーい衛生兵ー!」
わたしが澪ちゃんの赤くなっているほっぺに触るとそれは更に色濃く染まり
私に体を預ける様に倒れました
「なんだぁ澪の奴、急に倒れて」
「りっちゃん隊員、澪ちゃんが・・・」
「しゅあない私が保健室に運んでおいてやるよ」
流石我が軽音楽部部長!
いざとなると頼りがいがあるね!
「りっちゃんだけで大丈夫?わたしも手伝おうか?」
「一人で大丈夫だよ、澪はかなーり重いから踏ん張らないといけないけどな!」
「・・・」
からかっても起きない
うん 澪の奴完全に気を失ってるな
瞼に目でも書いておこうかな
というかなんて幸せそうな顔してやがる
「・・・じゃあ私は保健室連れてくから、ムギが来たら言っておいてくれ」
「らじゃー!」
思った通り
やっぱり澪ちゃん風邪だったんだね
だって林檎みたいに顔真っ赤にして頭からぷしゅーって煙出してるんだもん
誰がどう見てもわかっちゃうよね
でも
最近の澪ちゃんなんだか変・・・だなぁ
なんかビクビクしてる?っていうか常に恥ずかしがってる感じ かな
わたしの考え過ぎかなぁ
「澪ちゅわ~んそろそろ起きたか~?」
「・・・」
私は澪に声を掛けながら
保健室へと続く廊下を歩いていた
「なぁ澪~・・・一つ聞いていいか?」
「・・・」
相変わらず気を失ったままだった
「いや・・やっぱいいや」
そう言った後、保健室を少しだけ通り過ぎていたのを気付いた
~♪
「遅くなってごめんなさい掃除が長引いちゃって、もう練習始めてたのね」
「あっムギちゃーん!待ってたよさぁ今日はどんなお菓子なの!」
「うふふ、練習は良いの?」
「もうお菓子がないとちから出ないよぉー」
「あらあら、じゃあお茶にしましょ」
「うぉォン!」
「あら、そういえば他の皆はまだなのかしら?」
「あっ!」
澪を保健室に預けた後、部室に戻るとムギの姿があった
「おっすムギ来てたのか」
「おかえり、澪ちゃんは大丈夫そう?」
「まぁなんとかな」
「じゃありっちゃん来た事だしそろそろ練習しよっか!」
「おっ唯にしては珍しいじゃん、唯も風邪引いたか?」
「違うよー今度の新歓ライブを成功させて新入部員をゲットする為だよ!」
そう私たち軽音部員はまだ4人
今度入学してくる新入生を対象とした新入生歓迎会でライブを成功させる事に躍起になっていた
「つかれた・・・」
「唯にしてはよく頑張ったな・・・」
「そろそろ時間も時間だし帰りましょうか」
「あっみんな先行ってて、私保健室行って澪ちゃん連れて来るよ」
「また気絶させないようになー」
……
「はぁ・・・」
最悪だ
いくらなんでも恥ずかしさのあまり唯の前で気絶しちゃうなんて・・
変な奴って思われたかな
もう顔も合わせられそうにないよ・・
でもあの顔を見るだけで私は・・・
「唯・・・」
そんな葛藤していると入口のドアが開き間延びした声が聞こえてきた
「澪ちゃーんいるー?」
(唯の声!?)
ななんで唯が来ちゃうんだよ!
その・・・嬉しいけど・・・
でも今は唯にどう接したらいいかわからない
取り敢えず目を瞑って寝てるフリをしよう・・・
「澪ちゃんまだ寝てるのー?もう部活終わっちゃったよ」
落ち着け私・・・
唯はとてつもなく可愛いだろうけど絶対に流されるなよ
「髪サラサラー♪」
おちつつつちつ
「ぬっふっふちょいと失礼・・・」
おい何してるんだ唯
ベッドに入ってくるなぁ!
「澪ちゃんあったかくて良い匂いだねぇ・・・」
近い!すっごい近いよ!あぁ・・唯の息づかいが肌で感じられる
しあわへ・・・
「あれっ澪ちゃんまたあっつい」
お前のせいだ お前のせい・・・だ
「ハァ・・ハッ・・ハァ・・」
「息も荒い、よっぽど酷い風邪なんだね・・・」
なんだよお唯
私をお越しに来た事忘れてるじゃないか
「あっそうだ澪ちゃん起こしに来たんだった・・・むにゃ」
うんそうそう!
私の願いが通じた様だな!
さぁその眠そうな顔を擦って早く私を
「ちゅっ」
What's!?
えっ今唇に・・触れ・・ひ・・
「ひああああ!!」
「おぁっほんとに起きた!」
「唯ぃい!お前今何をしたぁ!」
「何って澪ちゃんを起こしただけだよ?」
「何してどうやって!?」
「キスだよ」
私のファーストキス
唯に奪われちゃった
唯に・・・唯にキキ・・
「あれっ澪ちゃんまた寝ちゃった・・・」
……
「まぁまぁまぁそれでそれで!?」
「それでちゅーしたら澪ちゃん飛び起きてビックリしたんだよー」
「うぅ唯・・・もうこの話はその辺で・・」
唯の馬鹿ぁそんな恥ずかしい事ベラベラ喋るなぁ・・・それとムギは自重しろよ・・
「澪お前それで顔赤いのな・・」
「大体唯もなんでいきなり私にキスなんてするんだよ!!」
「よくお姫様を起こす時は王子様のキスでするものでしょ?」
「えっ?」
私は拍子抜けた声を発してしまった
「だから澪ちゃんを起こす為にキスで起こそうと思ったのです!」
「だからって・・・簡単にキスするなよ!そもそも恋人同士がするものであってだな・・・」
「大丈夫だよ憂とはいつも起こす時ちゅーしてるしね」
「「えっ?」」
今度はムギと声が揃っていた
でもムギの声には溌剌としたものが感じられた
そして憂ちゃん・・・恐ろしい子
ちょっとだけ 嫉妬した
その後ムギと唯とも別れ
私は律と二人で帰路を歩いていた
「うわ~んりつう~」
「逆に考えるんだ澪・・・お前は大人になったと考えるんだ」
「だってえ!どぁってえ!」
「第一澪は唯の事好きなのか?」
「え・・・それはその・・・好き・・かも・・?」
「なんで疑問系なんだよっ」
「どぁっ!どぁっ!」
「協力はしてやりたいが相手は唯だ、あの天然娘は何を考えているのか難しいな・・」
……
「あー今日も楽しかったなー」
桜高に入り
軽音部に誘われてから
新しい仲間や自分が真剣に打ち込める事を見つけた
それにより私の日常はとても充実したものに変化した
でもただそれだけじゃない
何か新しいわからない何かを見つけた気がする
「澪ちゃんの寝顔綺麗だったなぁー、あと良い匂いもしたなぁ、何食べたら良い匂いが出せるんだろう・・・」
一体何なのだろう
数日後
なんとか私たちは新歓ライブを無事に終わらせる事が出来て
新入部員が来るのをそわそわティータイムをしながら待っていた
「あんなりビラ配り頑張ったってのに一人も来ないとはなぁ」
「まぁまぁ、さっき終わったばかりだしまだ分からないわよ」
律を宥めつつムギは丁寧にお茶を入れていく
「ねぇねぇ澪ちゃん」
「ん?どうした唯?」
「ちょっとこっちきて」
「うん?」
唯に制服の袖を引っ張られながら二人で廊下へ出た
最終更新:2010年09月10日 13:52