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デパート!
和「まずは何処に行く?」
唯「うーん…服を見たいな!」
和「分かったわ。行きましょ。」
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唯「わぁー!この服可愛い!」
和「そうね。」
唯「この服は和ちゃんに似合いそうだよ!」
和「そう…?ちょっと派手すぎるわ」
唯「そんな事な…あ!あずにゃん!ムギちゃん!」
和「え…?」
梓(?)「唯せんp」
紬(?)「梓ちゃん!」
梓(?)「あ……だ、誰でしょうかねーこの人」
紬「そ、そうね!アハハー」…ダッ
あずにゃんとムギちゃんと呼ばれた二人は走って逃げていった。
唯「…なんで二人とも私の事誰?って言ったんだろう…。」
和「じょ、冗談だったんじゃないの?あずにゃんは唯先輩って言いかけてたし
(あの人唯せんpって言ってたけど何で唯の事を知ってたの…)
唯「ああいう冗談は嫌いだな・・・」シュン
和「そ、そうね……(もしかして本当にりっちゃんとかって人たちは……それは無いか」
唯「和ちゃん…」
和「なっなに!?」
唯「お腹減った…何か食べにいこ?」
和「そ、そうね…(唯…)」
とある場所!
梓「何ですか話って?」
紬「二人とも真剣な顔して…何かあったの?」
律「あぁ…実はな…」
澪「唯が私たちの事をりっちゃん澪ちゃんって言ってきたんだ。」
梓紬「え!?」
律「一瞬聞き間違えだと思ったんだけどさ……。本当に唯が言ってきたんだ。」
梓「そんなのありえません!だって唯先輩はこの『世界』では…」
紬「そうよ!そんなのありえないわ!」
律「でも本当なんだ!」
紬「一体何で…」
梓紬律澪「……」
律「唯はもしかしたら私達の事憶えてるのかもな…」
梓「それはないでしょう!私達以外の人間が…」
澪「そうだよな…」
律「仮に唯が覚えてたとしてもさ。本当の事言ったってどうせ信じないだろうし
説明が面倒だからもし唯に呼ばれたりしても他人のフリをしてくれ。」
梓「…分かりました。」
紬「えぇ…」
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和「ここのレストラン何てどう?」
唯「うん!美味しそうだね!」
和「じゃあここにしましょ。」
店員「いらっしゃいませー!」
唯「私はカルボナーラ!和ちゃんは?」
和「私もそれでいいわ。」
唯「すみませーん!」
店員「はーい!」
和「カルボナーラを二つください。」
店員「かしこまりましたー!」
唯「早く食べたいね!」
和「そうね!」
唯「…ん?この声は…」
近くの席から聞き覚えのある声が聞こえた。
「やっぱ先輩に本当の事を話しませんか?」
「でもどうせ信じないだろ……。」
「でも唯ちゃんが可哀そうよ…。」
「……」
唯「あ!みんなも来てるよ!私ちょっと行って来るね!」
和「ちょっと唯!」
唯「みんなー!何の話をしてるのー??」
律「ゆっ……誰ですか?」
澪「……どちら様ですか?」
紬「……」
梓「すみません。誰ですか?」
唯「え…?何で…酷いよ皆!そういう冗談は辞めてよ!」
律「冗談?…本当に分かりません。誰ですか?」
唯「!?…グスッ…もういい!みんな大ッ嫌い!」ダッ
律澪梓紬「……」
和「あのー…」
律「…はい?」
和「貴方達本当に唯に関係ないんですか?
あの子…中学校ぐらいの時から…けいおん部とかりっちゃん澪ちゃん!とか
意味の分からない事を言ってるんです。誰も居ないところで
まるでりっちゃんって人達と会話をしてるかのように喋りだすんです。」
律澪「唯…」
紬「唯ちゃん…」
梓「唯先輩…」グスッ
律「唯は私達の事をそんなに思っていてくれてるのに……
私は説明が面倒くさいという理由だけで唯と他人のフリをしてしまった!」バンッ
澪「律…」
紬「りっちゃん…」
梓「律先輩。」
律「和!唯を呼んできてくれ!」
和「は…はい!(やっぱ唯の知り合いだったんだ。)」ダッ
唯はデパートの出口付近に居た。
和「唯!」
唯「グスッ…和ちゃん…」
和「りっちゃんと澪ちゃん達が呼んでるからちょっと来て!」
唯「…うん。」
レストラン!
和「連れて来ました。」
律「唯!本当にすまなかった!」
唯「…『何で誰ですか?』何て言ったの?」
律「…それはな。この『世界』で私達は出会わないはずだったからだ。」
唯「…え?」
律「嘘じゃないぞ…お前と幼稚園の時から出逢った時、高校で初めて出逢った時。
色々な世界があったが、この世界ではお前と出逢う事はないはずだった。」
唯「ごめん……。話についていけない。
律「…私と澪とムギと梓はな…色々な世界に行き来する事が出来るんだ。」
律「普通、別の世界の事を思い出す事なんて不可能だ。
それなのにお前はこの世界では出逢う事がなく、別の世界であった私達を覚えてる。
それは奇跡だ。」
唯「うーん…よく分かんないけど…まぁこれから他人のフリをしなければ…もういいよ。」
律「唯……悪かったな。もうこれからは他人のフリなんてしないよ。」
澪「ごめんな唯。」
紬「ごめんね唯ちゃん」
梓「すみません唯先輩」
唯「うん!もういいよ!そうだ!皆で一緒に料理食べよ!」
律「…あぁ!」
澪「うん!」
紬「えぇ!」
梓「はい!」
和「私空気…(この人の言ってた事はよく分かんないけど…まぁいっか!)」
翌日!~全校集会~
教師「え~今日は転入生が4人も居ますので紹介します。」
唯「みんな!しかもムギちゃんとりっちゃんは同じクラス!(…あれ?
皆元から学校に居たよね…。これも昨日りっちゃんが話してた話に関係あるのかな…まぁいいや!)」
澪「私だけ…」グスッ
唯「あずにゃんも!」
梓「先輩…」ニコッ
教師「みなさん仲良くするように。」
唯「りっちゃんムギちゃん!同じクラスだね!…澪ちゃんもいっぱい話そうね!」
律「おう!」
紬「えぇ!」
澪「う、うん…」グスッ
唯「ていうかりっちゃん達前から学校に居たよね…。なんで転入生なの・・・?」
律「それはな…多分唯が私達の事が好きすぎて居もしないのに居ると勘違いしてたんだよ。」
唯「す、好きすぎて…///」
律「好きってそういう意味じゃないからな!」
紬「あらあらまぁまぁ」
数日後!放課後!
澪「おい!そろそろ練習するぞ!」
梓「そうですよ!早く練習しましょう!」
紬「うふふ」
律「えぇーもうちょっとお茶してようぜー。なぁ唯!」
唯「うん!…やっぱムギちゃんの淹れるお茶は美味しいねー!」
~END~
最終更新:2010年04月27日 00:59