ワーワーワー  ドタバタ



憂(大丈夫かな…お姉ちゃん。急ぎすぎて怪我しないといいけど)








唯「問題~問題~」キョロキョロ

唯「うーん、校舎っていっても広くてどこ探せばいいのかさっぱりだよぉ~」



カサッ


唯「あ!」

唯「やったー!普通に廊下に落ちてるなんてラッキーすぎるね!」


『1』


唯「あ、1ポイントだ。…まぁいいや。とりあえず持って帰ろう」タタタッ



唯「持ってきたよ~」

さわ子「早速きたわね」

憂「お姉ちゃん!」ホッ

恵「はいはい。じゃあ預かるわね~」

恵「え~。1ポイントの問題ね」



恵『日本で一番長い川は?』


憂「えっと…信濃川です」




恵「はい。正解~。唯さんチーム1ポイント獲得よ」

唯「やった~、さすが憂」パチパチ

憂「えへへ~// 照れるよぉ、お姉ちゃん」テレテレ


さわ子「あと4ポイントね」

唯「あ、そうだった…急がなきゃ」タタタッ

憂「あ!お姉ちゃんあんまり無理しないでね!」

唯「分かってるよぉ~」


梓「見つけましたー!」

紬「偉いわ、梓ちゃん」

恵「えーと、梓ちゃんのは2ポイントね」



恵『周囲が皆、敵状態のことを四文字熟語で何というでしょう?』


紬「四面楚歌です」ニコ




恵「はい。正解よ」

梓「さすがです!ムギ先輩」

紬「あらあら。普通よ、これくらい」テレテレ

紬「ってあら?」

さわ子「梓ちゃんなら言ってくるですぅ~!とかいってまた探しにいったわよ」

紬「あぅ」


純「お願いします!」

恵「3ポイントの問題ね。なかなか見つけにくかったんじゃない?」

純「というかもしやと思ってトイレに行ったらありました…」

恵「……」ソーッ

純「いまさら指先で持っても意味ないような…」




恵『世界遺産アンコール遺跡がある国の名前は?』


和「カンボジア」サラッ



恵「せ、正解。さらっとでたわね…さすが現役」

和「まぁ…受験生ですし」

純(軽音部の先輩達と組むより正解だったかも…)




30分経過


唯憂チーム 2ポイント
律澪チーム 0ポイント
紬梓チーム 4ポイント
和純チーム 3ポイント



さわ子「そろそろ勝負も佳境ね」

恵「そうですね」


澪「というか」

澪「律がまったくこない…」ポツン


恵『中国の王朝で元の次の王朝は何でしょう?」

和「明」

恵「はい、正解~」

恵「これで5ポイントになったので先輩後輩チーム第1ステージ突破です」

純「やったぁ!」

和「つい普通に答えちゃったわね…」


澪「ぐっ…」

澪(何してるんだよぉ律のやつ…)




恵「あら、凄いわね。3ポイント見つけてくるなんて」

唯「転んだときに見つけました!」キリッ

憂(お姉ちゃんそれは黙ってていいところだよぉ)カァー


恵「これで正解したら唯さん達もクリアね」



恵『香味野菜でオランダミツバとも呼ばれるこの野菜の名前は?』


唯「…クローバー?」

憂「セロリだよ、お姉ちゃん//」



恵「憂さん正解。唯さんが回答者だったらあぶなかったわね」クスクス

唯「あはは。というかよく知ってたね?憂」

憂「お野菜の問題だったから」エヘヘ



さわ子「さてさて、澪ちゃんチームはまだ0点ね」ニヤニヤ

恵「頑張って…澪ちゃん…」ポッ



澪「りつぅうう!早くきてくれぇ~!」ブルブル




律「待たせたなっ!!」バン

澪「律っ!」ウルウル

律「ん?なんで半泣きなんだ?」

澪「律が遅すぎるからだろぉ~」

律「遅かったのは悪かったって…。まだ勝負は終わってないんだろ?」

澪「終わってないけど、もう唯と和達はクリアして、ムギ達もあと1ポイントで…」

律「なら大丈夫!」ビシッ

澪「へ?」

律「後は……任せたぞ…澪」ガクッ

澪「お、おい!いきなりどうしたんだ律!」


恵「凄い…5ポイントの問題よ」

さわ子「まさか……っていうかぶっちゃけ難しすぎるから1枚だけにしといた5ポイント問題を見つけてくるなんて…」ボソッ

澪「ちょ…どこで見つけたんだよ」

律「……」シーン

さわ子「○○先生のデスクの引き出しに入れといたんだけどね」

澪「あ、たんこぶ」(無断であけて怒られたと…)



恵「じゃあ問題いくわね」

澪(律の犠牲を無駄にはできない…というかこれを答えられなかったらアンプの夢も消える!)




恵『ナポレオンの出身地を答えよ』


澪「……」



----観客席(クリアした人用)----


唯「出身地って…始めて作られた場所って意味?」

純「え?」

憂「あはは…お姉ちゃん。それはナポリタンで、問題はナポレオンだよ」

唯「ふぇ!?あ、あはは。もちろん知ってたよ!ナポリオンね!ナポリ…」

和「憂ちゃんも大変ね…」

唯「ムムー!じゃあ和ちゃんはこの問題分かるの?」

和「たしかフランス領の島だった気がするんだけど…」

憂「地中海の島でしたよね?シチリア島…サルデーニャ島…キプロス島…あとは…」

純「ちょ!ちょっと憂!なんでそんなこと知ってるの!?」

憂「ヨーロッパのお料理も美味しいんだよ」エヘヘー

純(答えになってない…っていうか料理関係ないし!)

憂「でもどこの島なのかはちょっと…」



さわ子「さあ!制限時間(そんなのないけど)も残りわずかよ!」

澪「……」

さわ子「あー残念だわ。澪ちゃん新しいアンプ欲しがってたのに」ニヤニヤ

さわ子「難しすぎる問題を作った先生を許してね。さあ、悔しかったら泣いていいのよ?」←ドS

澪「……カ島」

さわ子「ひょ?」



澪「フランスのコルス地域圏、コルシカ島南部のアジャクシオという都市が出身地です」



さわ子「…………」

さわ子「……合ってるの?」チラッ ←自分で作ったのに把握してない

恵「あ…合ってます」

さわ子「ぎっ…ぎぎぃ…」ギリギリ



ウォオオオオオ  ←歓声


唯「す、凄いよ!澪ちゃん!」

和「というかよく知ってたわね」

澪「ああ、実はナポレオンの小説を読んだことがあるんだ」

澪「皇帝ナポレオンっていう小説なんだけど、答えられたのは偶然覚えてたから」テレテレ

恵「素晴らし過ぎるわ…私の澪ちゃん…」ウルウル

澪「ひっ」ブルッ


さわ子「ぐっ…おのれぇ…秋山澪…!次こそは…!第2ステージこそ貴様の墓場だ…!」

和「完全に悪役になりきってるわね…」




律「ハッ」ガバッ

澪「起きたか」

律「ど、どうなった?問題は?」

澪「正解したよ」ニコッ

律「……ッ!やったー!さすが澪ぉ~!」ダキッ

澪「お、おい//みんなの前ではやめろ!」



さわ子「くっ…すっかりラブラブモードに入りおって…」ブツブツ ←面白くない

紬「まぁまぁまぁまぁ」

さわ子「ムギちゃん負けたのに嬉しそうなのね…」

紬「うふふふふふふふ」



ガラガラ  バン!


梓「ハァ…ハァ…み、見つけたです!1ポイント問題!」

梓「ってあれ?」

さわ子「残念……梓君……時間切れ……!タイムオーバー…!」

梓「ざわ…ざわ…って、えーーー!」ガーン

梓「新しいエフェクターの夢がぁ…」ションボリ

紬「元気出して?梓ちゃん。エフェクターなら私の知り合い(例の楽器屋の店員)が安く売ってくださるはずだから」

梓「ムギ先輩…」ウルウル



律「これにて一見落着だな」

さわ子「なにいってんのよ…」ゴゴゴゴ

律「うわ!怖いぞ!さわちゃん」




さわ子「今までのは前座に過ぎないわ。ここからが本番よ!」

さわ子「第2ステージは『数式地獄』難解な数字の問題があなた達を襲うわ!」

律「襲ってるのは主にさわちゃんだけどな…」ボソッ

さわ子「りっちゃん達の問題だけ超難しくするわよ?」

律「いや~楽しみだなぁ~さわちゃんの問題!」

さわ子「分かればよろしい」


----

恵「じゃあルールを説明するわね」

恵「今回は簡単よ。これから問題を出すから、それを一番初めに解いたチームが1ポイントをゲット」

恵「一番最初に3ポイント獲得したチームから1抜けよ」


----


唯「あ、今回のルールは分かったよ!」キリッ

憂「やったね、お姉ちゃん」




律「なぁ。憂ちゃんって実はあれ馬鹿にしてるんじゃないか?」

澪「私もそう見える…」

梓「いえ……あれが素だと思います」

律澪「……」

紬「素晴らしい姉妹愛ね」ニコニコ


恵「それじゃあ、第1ステージ敗退の紬さんと梓ちゃんは解説席で見ててね」


紬「じゃあ、私達はお茶にしましょう? ケーキもあるわよ♪」

梓「は、はぁ…」


唯「あずにゃんずるい~」

梓「不可抗力ですぅ…」



恵「はい。じゃあこれをみんなに支給するわね」

ゴトッ

恵「山中先生持参の速押しスイッチよ」

憂「本格的ですね~」

律「つっこむのはそこじゃないぞ~憂ちゃん」



さわ子「じゃあ始めるわよ!!第2ステージ『数式地獄』スタート!」


恵「問題」

恵『ここにてんびんばかりと、2gと7gの分銅がひとつずつあります。

  そして目の前には、塩の山が広がっています。

  はかりを3回だけ使って、山の中から塩をぴったり50g取り出してください。』



唯「えぇ!?そんなんじゃ50gなんてはかれないんじゃ」

憂「待って!お姉ちゃん」

憂「………こうで…こうして……」ブツブツ

唯「う、憂…?」オロオロ



律「やべぇ…全然分からん」

律「澪分かるか?…って…」

澪「…………」

律(黙ってよう♪)ニコッ


純「えっと、2gと7gの分銅だから。9gは量れて、えーとそこからどうすれば」

和「まぁ、子供騙しね」

純「え?もう分かったんですか?」

和「うーん。でもここは様子を見ましょう」

和(私が一番先に答えるとやる気に満ちてるみたいに見えちゃうしね…)


ピンポピンポーン


恵「はい!ちょっと憂ちゃんが速かったので唯さんチームどうぞ」

唯「う、うい~」アタフタ

憂「大丈夫。私にまかせて」



憂「えーと…」

憂「まず最初に2gと7gの分銅をのせて9gのお塩を量ります」

憂「そのあと最初に図った9gのお塩の上に7gの分銅の載せて16gのお塩を量ります」

憂「そうしたら16gのお塩の上に最初に量った9gを加えて25gにします」

憂「かたほうのはかりが25gのお塩なので、もう片方を釣りあうようにお塩をのせれば、そちらも25gということになって」

憂「それを合わせれば50gのお塩になります!」


恵「はーい、正解。完璧な回答よ」

憂「やったよ!お姉ちゃん」

唯「………」プシュー

憂「ああ!あんまり深く考えちゃだめだよ!」オロオロ

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最終更新:2010年05月03日 22:07