澪「あ、ああっ、ありがとう!まああがってくれ」
唯律紬梓「…お、おじゃまします」

澪「適当にくつろいでくれ、お茶いれるから」
(みんな…私のことどう思ってるだろう…)ドキドキ

梓(歩く度につけまつげがとれそうに…)
律(これは触れるべきなのか!?スルーか!?)

唯「澪ちゃん、今化粧してる?」
律(唯がいったー!!!)
梓紬「…」ドキドキ

パァッ
澪「そ、そうなんだ!唯、分かるか!?」

律紬梓「…」ホッ

唯「もちろん分かるよ~いつもと全然違うもん」

律(触れてほしかったのか!)
紬(唯ちゃん偉いわ!)
梓(唯先輩…!一)キラキラ

梓(謝るなら今だ!)
梓「あっ!あの澪せん唯「でも澪ちゃんあんまり化粧上手くないね!」


律「」
紬「」
梓「」





澪「……そっ…そう…かな…ははは…」
唯「そうだよ~」

律(そうだった…こういう奴だった……)
紬(唯ちゃん…)
梓()


澪「…わ、私ちょっとトイレ行ってくる」
唯「いってらっしゃーい」

唯「ムギちゃんのケーキ楽しみだね~」

律「…っ」プルプル


唯「どうしたの?りっちゃん」
律「ゆいーーーーっ!!!!!(小声で)」
唯「わあっ、な、なにりっちゃん」
律「何りっちゃんじゃねぇ!おまっ…折角いい雰囲気だったのに!!」
唯「えっ?」

梓「」プシューッ




洗面所
澪「ううっ…グスッ」
(やっぱり馬鹿にされた…消えたい…)

澪「化粧おとそう……でもこのタイミングでおてしたらさっきの唯の言葉を本気に捉えすぎって引かれるかな…」


紬「唯ちゃんさっきのはマズイわ…」
唯「ごめんなさい」
律「どうする…梓もあんなんになってるし」

梓「」プシューッ


※プシューッってのは魂が抜けてる感じってことで




澪「でもこんな顔を見られ続けるよりマシだな、よし顔洗おう」
ジャブジャブ


唯「あずにゃーん、しっかり~」
梓「うがーっ!!」
唯「わっ」
梓「どうするんですかどうするんですか!!!完全にタイミング見失いましたよ!!」
唯「ご、ごめんあずにゃん」
梓「ごめんですんだら警察はいりません!」

ぎゅっ
唯「ごめんね、あずにゃん」
梓「…」ふにゃ…


紬「あらあら」
律「…これだ」

梓「これだ、って何がで
律「唯のハグだよ、これで澪を落ち着かせる」
梓「そんな単純にいくとは思えませんが」
紬「梓ちゃんそれ自分が単純って言ってるわよ」
梓「にゃっ!」

唯「私が澪ちゃんに抱き着けばいいの?」
律「ああ、澪は多分化粧を落しに洗面所にいる」
紬「行きましょう」
梓「はいです!」


ジャー…ゴシゴシ…
澪「はあ…」



澪「…」ゴシゴシ

唯律紬梓「…」そろーっ

律「よしっ、いけ唯!」ヒソヒソ
唯「平沢二等兵、いってまいります!」ビシッ

唯「みーおーちゃんっ」だきっ
澪「わあっ!?」
唯「えへへ~」スリスリ グチャ…
唯澪「グチャ?」


澪「か、鏡っ!」バッ
(なんで…!?顔洗ったのに全然化粧とれてない!それどころか…)

唯「澪ちゃんその顔どうしたの!?グチャグチャだよ!?」
紬(唯ちゃんその言い方はまずいわ)
律(天然め…)

梓「澪先輩、もしかしてクレンジングしなかったんですか?」
澪「…クレンジング?」グスッ


梓「ええ、まあ化粧落しです」
澪「だ、だって雑誌にはそんなこと書いてなかった!!」
梓「まあ常識ですので…」
澪「」ガーン

律(梓も結構毒舌だ…)
紬「み、澪ちゃん、誰だって最初は…」

澪「…みんな悪いが帰ってくれ」

唯律紬梓「…」


ガチャ
唯律紬梓「おじゃましました…」


唯律紬梓「…」テクテクテクテク



澪「うぅっ…グスッ…もうやだ…」

唯「みんなごめん…」
律「気にすんなよ、いつものことだろ」
梓「そうですよ」
紬(とどめは梓ちゃんが刺した気もするけど)

唯「じゃ、また明日ね…」
律「おう」
紬「ばいばい」
梓「さよならです」



澪「こんなものこんなもの!!!!!」ビリビリビリビリ
澪「ハァ…ハァ…」ぐしゃ
澪「雑誌なんてなんの役にも立たないじゃないか…」


律「…」テクテク
律「澪に電話しようかな」
プルルルル…プルルルル…ガチャッ

澪「はい、秋山です…」
律「澪?あたし」
澪「律か…なんだ?忘れ物か?」
律「あーいや、ちがくて、…今日はごめんっ!」
澪「…」

律「…」


ブチッ

ツーツーツー


律「えっ?」



律「きられた…」
律「…」

律「帰ろう」




唯「ただいま~」トボトボ
憂「お姉ちゃんおかえり~…ってどうしたの?」
唯「今日澪ちゃんちに謝りに行ったんだけどね…」


唯「…~という訳なんだよ」
憂「あちゃー…余計に悪化しちゃったんだぁ」
唯「うぃ~どうしよ~」
憂「困ったなぁ…」



梓「…」トボトボ
梓「どうしよう、このまま放課後ティータイムが解散なんとことになったら…」

梓「そんなの絶対いや…なんとか澪先輩に謝らないと…」

プルルルル…プルルルル
澪「別に律は悪くないよ…」
梓「えっ?」
澪「えっ?」
梓「えーと澪先輩ですか?中野ですけど…」
澪「梓?……ああ、キャッチが入ったのか」
梓「?今日と昨日のことを謝ろうと思って…すいませんでした!」

ブチッ

ツーツーツー

梓「えっ?」


梓「きられた…?」
梓「…」

梓「帰ろう」


澪「別に私は気にしてないよ」
紬「え?」
澪「ん?」
紬「澪ちゃん?私よ」
澪「またか…どうしたんだ、ムギ」
紬「あのね、き」

ブチッ

ツーツーツー

紬「澪ちゃん…?」



澪「私が悪いんだ…」
唯「もしもし?」
澪「えっ?唯?」
唯「うんそうだよー」
澪「なんだ?」

唯「あのね、今日のこと謝っておこうと思って…」
澪「別にいいよ、私が馬鹿んだ」
唯「なんで?澪ちゃんばかじゃないよ」
唯「澪ちゃん可愛くなろうとしただけでしょ?なんでそれがばかなの~?」
澪「だ、だって、あんな下手くそで、当たり前のことができなくて…っ」
唯「あんなの普通だよ~~」

唯「私なんてね~つけまつげをまゆげにつけちゃった事もあるし、ファンデーションを全身に塗ったこともあるんだよ!」

澪「あははっそれはないだろ~ふふっ」
唯「ほんとだって~!化粧してる人は眉毛全部剃ってつけまつげ眉毛に貼ってると思ってたもん!」
澪「はは…はははははっ唯、お腹痛いっ」
唯「も~澪ちゃん笑いすぎだよ!」
澪「ごめ、だっておかしくて…ふふふっ」


唯「澪ちゃん、明日は学校くる?」
澪「ああ、もちろん行くよ」
唯「そっか!じゃあ明日学校でね!」
澪「ああ」



次の日

唯「みんなおはよ~」
律「ああ…唯、おはよ」
紬「唯ちゃんおはよう」

唯「二人とも元気ないね」
律「そりゃそうだ…」
紬「唯ちゃんは元気ね」
唯「えへへ~」

律「実は昨日、皆と別れた後澪に電話したんだよ」
唯「へえ~」
律「そしたら…切られた」
唯「えっ?」
紬「りっちゃんも?実は私もなの…」
唯「えっ?」

律「ありゃ相当だな…」
紬「どうしましょう」


唯「えっ?」

唯「なんで?」
律「何でって…怒ってるからだろ」
唯「でも気にしてないって言ってたよ?」
紬「唯ちゃん、それは建前よ」

唯「そんな感じじゃなかったけどなあ」
律「唯は天然だからなあ」
紬「それに今日も学校来てないしね…」


唯「でも来るって行ったよ~」
律「だからそれは建前だって」
唯「…」むー
律「どうやって謝ろうか…」
紬「そうね…」

唯(澪ちゃん…なんで来ないの…)




ジリリリリリッ

澪「すー…すー…」



さわこ「はーい皆席についてー」ザワザワ
さわこ「あら、澪ちゃんは今日も休み?仕方ないわね~…軽音部三人、なにか知らない?」

唯「澪ちゃん今日はくるよ~」
さわこ「あら、そうなの?」
律「来ないってば」
唯「くるよ~」



ジリリリリリ
澪「うーん…」モゾッ


ジリッばんっ
澪「今何時……っええ!?10時!?」
(昨日散らかした雑誌を夜中まで片付けてたから…)

澪「と、とにかく急がないと」ヌギヌギ


先生「ここでさっき教えた公式を…」

律(う~ん…みんなスッピンで謝るってのはどうだろう)
紬(新しいベースをプレゼント…)


澪「急がなきゃ!」ダダダダッ!
澪「!」ピタッ
澪「顔もむくんでるし髪もボサボサ……やっぱり今日は…」

((唯「じゃあ明日学校でね!」))

澪「…行こう」ガチヤッバタン


キーンコーンカーンコーン
律「やっぱり来ないか」
紬「今日の部活は四人かしら」
唯「だから来るってばー」


澪「はあ…はあっ…」ダダダダッ


がらっ
梓「あのー…」

唯「あっあずにゃん!どうしたの?」
梓「澪先輩…今日も来てないんですか?」
紬「ええ…」


澪「ぜーぜー…」


律「仕方ないな、今日は四人で練習…」
唯「何言ってるのりっちゃん、五人だよ!」
紬「唯ちゃん…」


澪「はぁ…はぁ…」だっだっだっ


ガラッ!

唯律紬梓「!!!」


先生「もうすぐチャイムなるぞー」

唯「…」
律「梓、そろそろ帰ったほうがいいぞ」
梓「では、部室で」

ガラッ


澪「はぁ…はぁ…」

律「澪!」
紬「澪ちゃん!」
梓「澪先輩!」


澪「はぁ…ぜーはー…」

澪「み、みんなおはよう…」

唯「澪ちゃん遅いよ!」
澪「ごめん…寝坊しちゃって…はぁ…はぁ…」


唯「ほらねりっちゃん!来るって言ったでしょ」
律「あ、ああ…澪、お前怒ってたんじゃないのか?」
澪「なんで私が怒るんだ?」
紬「だって昨日電話…」
澪「?」
律「電話話してる途中で切ったじゃねーか!」
澪「え?ああ、あれキャッチだよ」


律紬梓「え?」


澪「つまり…」
律「あたしが電話してるときに」
紬「私が電話をかけて」
梓「ムギ先生が電話してる最中に私が電話して」
唯「そして私があずにゃんの途中でかけたんだね!」

澪「ああ」
律「いやかけ直してこいよ!!」


澪「どうせ部室で会うからいいかと思って…」
律「う~…」
紬「なにはともあれ良かったわ」
梓「よかったです…」ウルッ唯「だから言ったじゃんか~」ふんす


先生「もうとっくにチャイム鳴ってるんですけど」


梓「あっじゃあ私は自分の教室に帰ります!」
唯「あとでねあずにゃん!」
紬「放課後あいましょ」
律「部室でな!」
澪「また、な」

梓「はい!部室で」たたっ






当然 笑顔だし 笑顔でね

春も夏も秋もstepping out, now

好きな仲間(ひと)といるだけだよ Girls Go Maniac



御愛読ありがとうございました!


最終更新:2010年05月05日 00:44