ハイ!わたくし愛の天使ラブやん!
愛に飢えた人々の片思いを叶えるのが私のお仕事
普段はこうして次元の裏側ラブ時空にいるんだけどひとたびさびしい愛の電波を感じるや否や……
ヤヤ!?早速前髪のラブセンサーにちぎれんばかりの片思いの電波が!!
発信地は…日本か
イイカンジに登場しなきゃ!なめられたら負けだからネっ!

イックわよ~~~~~!?


……

憂「……………………………」クチュクチュ

バチッ

憂「っ!?」クチュクチュ

ぐぐっ

ラブやん「愛の天使ラブやん!!」

ラブやん「見~~~~参ッ!!」

憂「」クチュクチュ

ラブやん「」

憂「なっ…何ですかあなた!?もしかして変質者!?」クチュクチュ

ラブやん「ああ…!うんとりあえずそのG行為を止めてもらえるかしら!?」

それから

憂「へぇ愛のキューピッドですか…」

ラブやん「そう!あなたの強い片思いの力が私をここに導いたの!」

ラブやん「あなたの愛を成就させるために!!」

憂「わ……私の愛を…!?」

ラブやん「そのとォりッッ!!」

ラブやん「そして私のこなした仕事は成功率100%!!もはやあなたの恋は叶ったも同然よッ!」

憂「……………………」

憂「うっ…………」ゴポォ!

ラブやん(うわっ!泣いてる!)

憂「叶うんですね!?この私の生まれ落ちて十数年来の思いが!」

ラブやん「ええ!そうよ!」

ラブやん「んーじゃイッパツその方思いの相手の顔でも拝みに行きますか!!」



道路

ラブやん「ここで待ってれば来るの?」

憂「はい!今日は必ずここを通るはずです!」

ラブやん「憂ちゃんどんな人…」

憂「しっ!来ましたよ!」

ラブやん「えっ」


紬「…でね、そのとき克巳先生の腕がこうパァンッてね…」

澪「ひぃぃぃぃぃぃ!」

律「澪は痛い話が苦手だなぁ」

唯「りっちゃんは殴れるのにねぇ」


ラブやん「…女の子?」

憂「えっ!?ダメなんですか?」

ラブやん「うーん並のキューピッドなら腰が引けてるトコかしらね」

ラブやん「まあワタクシラブやんはこう見えてもエリート中のエリートのブラックベルト二段!」

ラブやん「キャリアはそこらのキューピッドの二倍はある!もちろんノンケとホモをくっつけたこともあるわ!大船に乗った気でいなさい!」

憂「わぁ!頼もしい!」

ラブやん「で、どの子?金髪の子?黒髪のロン毛の子?カチューシャの子かしら?それとも…」

ラブやん「…………」


唯「伊調千春結婚しちゃったね」


ラブやん(似てる…)

ラブやん「ねえ憂ちゃんあのタイツの子って妹かお姉さんなの?」

憂「私立桜ヶ丘高校1年3組平沢唯11月27日生まれO型軽音楽部所属!!!」

ラブやん「ヒィッ!」ビクゥ!

ラブやん「ひ…平沢唯?高校?じゃあ…お姉さん?」

憂「はい!」

ラブやん「えっ…もしかして片思いの相手ってアレ?」

憂「…//」

憂「うーーーんお姉ちゃん今日もかわいいなぁ!!モウ!!」


ラブやん(こいつダメだぁーーーッ!!)

ラブやん「あ…あの…憂…さん…?」

憂「なんですか?」


ラブやん「あのね私ね学生の頃から数えて十数年この業界と接してるワケなんだけど」

憂「はい」

ラブやん「姉妹でのカップルなんて聞いたことないのよ」

憂「なんだブラックベルト二段も大したことないですね」

ラブやん「言ってくれるわね…そもそもなんでそんな倫理的に一番危険な相手に恋をするのよ」

憂「お姉ちゃんはね一挙一動すべてがそれはもう可愛らしいんですよそんな人が生まれてからずっと同じ家に住んでたら好きになるのは当たり前ですこの前の夕飯の時なんてね…」

ラブやん(この子と出会って一時間余り…)

ラブやん(今の今まで気がつかなかったけど)

ラブやん(このポニーテールを結んでるのリボンじゃなくて…)

ラブやん(タイツだ!恐らく唯ちゃんの!)

ラブやん(やっぱムリッ!!)ダッ

憂「あっ!ちょっとラブやんさんなんでにげるんですか!」グッ

ラブやん「だっ、だって…」

憂「だってじゃありませんよ!そもそもあなたの仕事はなんですか!?」

憂「人の愛を叶えることじゃないんですか!?」

ラブやん「う……ううっ」たじっ

憂「もっと自分の仕事にプライドを持ってくださいッ!!」

ラブやん「……うう……っ」

ラブやん「きいたわ……!中学生に言われる筋合いはないけど事実全くその通り!!」

憂「わかったみたいですね…!!」

ラブやん「わかったわ!!自信なんかこれっぽっちもないけどやってみるわ!!あなたの倫理を超えた愛のために!!」

憂「もっと自分の仕事にプライドを持ってくださいッ!!」

ラブやん「……うう……っ」

ラブやん「きいたわ……!中学生に言われる筋合いはないけど事実全くその通り!!」

憂「わかったみたいですね…!!」

ラブやん「わかったわ!!自信なんかこれっぽっちもないけどやってみるわ!!あなたの倫理を超えた愛のために!!」

憂「ラブやんさーーーーん!!!」

ラブやん「よし!!じゃあ彼女…唯ちゃんと相思相愛になれる方法を考えてみようか」

憂「お願いします!!」

ラブやん「………………」

ラブやん「………………!!来た!電波来た!!」ガクガクガク

憂(怖っ)


説明しよう!!
ラブやんは男女をカップルにするために最適な方法を瞬時にどっかから受信することができるのだ!!
そしてその成功率は 1 0 0 %


ラブやん「見えたっ!見えたわよ憂ちゃん!!」ガクガク

憂「ほ、本当ですか!?」

ラブやん「ええ!!一旦家に戻って作戦を立てるわよ!!」

憂「はいっ!」



平沢家

ラブやん「…というワケで…」

ラブやん「「倫理の壁を乗り越えてお姉ちゃんゲット計画」~~~~~!」

憂「わぁーー!」

ラブやん「まず電波からわかったことなんだけど」

ラブやん「あなたにとっていいことが二つ、悪いことが一つわかったの」

ラブやん「で、どっちから聞く?」

憂「…えーっとじゃあ…いい方から」

ラブやん「いい方ね。唯ちゃん同性愛にそんなに抵抗無いみたい。それと姉妹同士の関係も別にいいようね」

憂「じゃあ今すぐにでも行けるんじゃないですか!?」

ラブやん「ここで大事になるのが悪い方よ」

ラブやん「唯ちゃんもう付き合ってる人がいるのよ」

憂「」

憂「…誰ですか?」

ラブやん「いや私は名前わかんないんだけどさあの金髪で色白な…」

憂「ああ…紬さんか…」

憂「……ふ…………ふ……ふゥゥゥ……ん」

ラブやん「そもそもさっき話した唯ちゃんの考え方も紬さんの影響みたいね」

憂「クソォォォ雄雄ッッ!!あのアマ生かしちゃ置けないッ!」

ラブやん「憂ちゃん落ち着きなさい!絶対勝てっこないわ!」ガシッ

憂「勝算があるからやるとか!無いからやらないとかそういう話じゃないんです!私の人生が!!」

ラブやん「仮に紬さんを叩きのめせたとしても唯ちゃんはあなたになびかないでしょ!むしろ嫌われるわよ!」

憂(嫌われる……?)

憂「それは困ります」

ラブやん「それにまだダメって決まったワケじゃないのよ」

憂「どういうことですか?」

ラブやん「ハイ!!ここでラブやんクイズ!!唯ちゃんは紬さんのどこに惚れたでしょうか!?」

憂「え…顔…?」

ラブやん「ブー」

憂「財力!」

ラブやん「ブー」

憂「家柄!」

ラブやん「ブー」

憂「身体!」

ラブやん「ハイ!半分正解」

憂「なんかイヤラシイことですか?」

ラブやん「いやもういいわ」

ラブやん「唯ちゃんはね、紬さんの筋肉に惚れたの」

憂「筋肉?」

ラブやん「そう元々唯ちゃん筋肉質な女の人に興味があったみたい」

ラブやん「で、重い荷物を軽々運ぶ紬さんを見てやられちゃったのね」


憂「…そういえばお姉ちゃん普段はスポーツ中継なんか興味ないのにオリンピックの女子レスリングは食い入るように見てました」

ラブやん「そう!だから憂ちゃんも紬さん以上の筋力を身に付ければうまくいくかもよ」

憂「ラブやんさん…私やります!!」

ラブやん「その意気よォーーーーッ!!」


こうして!!
憂の肉体改造計画がスタートした!!
この世に生まれ落ちた時から恋い焦がれてきた姉と結ばれるのが目前に見える憂はどんな無茶なトレーニングもこなす!!
素直に言うことをよく聞くのでラブやんもノリノリで鍛えまくる!!
受験勉強、家事、唯の世話をこなしながらのトレーニング、ランニングから帰ると紬がシャワー浴びていたりしてテンションがだだ下がりになったりしながらも憂の肉体は飛騨山脈の断崖絶壁からの身投げに耐えきるほどの頑強さを手に入れていた!!
そして三ヶ月の時が過ぎた!!




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    `'i..,,、|l \ `\`ヽ,゙ヽ、..l ゙l;  ヽ   | . l′/i   /_.ノ゛/ ./;;;;;;;;;..'.;/      了
     .|.,゙ll´゙゙lll, \ .`-,,`--ゞ゙,゙..`_ゝ,_,|__ / /;./  ̄-─-_ />;;;;;;;;.!      !!
     !;.;:|li、 ゙゙ヘヾ- `-!'".._,,....,,,   l  ._i it二゙"''ゝ─-ー三,..!゙l;;;;;;;;;;;;'l'       
     .゙'ll!゙.'ヘ_   .`゙゙"'―''' ̄    \ |..‐~   .´`゙¨'ーー'''''゙~    .i;;;;;;;;l.       
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           / ;./ ;;;;;;::;;;;;;;`.l!!-=三≡......ニ;ミi三≡-'";.;;;;;;;;;;;;l


ラブやん(しまったァーーーーーッ!!明らかにやらせすぎた!!)

憂「ほら!すごいでしょ!鬼の顔!」

ラブやん「えっ…ああウンすごいわね!」

憂「これなら紬さんにも絶対負けないよ!これでやっとお姉ちゃんが私だけのものに……」

ラブやん(なんないよなぁ…顔そのままで体だけオーガだもんなぁ)


ラブやん「まあイケると思うなら行きましょうか!」

憂「よしッ!」


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最終更新:2010年05月13日 01:12