60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:06:13.23 ID:410VHizqP


唯「ぐーぐる!」

googleとは最大手の検索サイトの通称である。紬は部室にパソコンを持ち込むと皆でgoog
leを使って色々なワードを検索して青春の暇を潰していた。様々なページを開いていき、
ふと一つの興味深いサイトを見つける。『googleメジャーデビュー』なるページには音楽
に関する暗号を解いた者をメジャーデビューさせるという内容の言葉が書かれていた。適
当な議論ののち適当な答えが出て電話してみると「おめでとうございます。あなたが一番
目です」これは本当に本当のことなのか?





61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:07:57.15 ID:410VHizqP


唯「ふらがーる?」

桜高の近くにハワイアンリゾートができた。唯のギター代を稼ごうと早速四人でバイトを
始めることに。すると、ウクレレや太鼓が奏でる調子のいいリズムにすっかりハマってし
まった軽音部員たち――って軽音音楽は諦めてしまったのか? 本来の目的を忘れたよう
にハワイアンミュージックにのめり込むのだけれど「今度ステージで歌ってみないか」と
いう誘いがあって……。やってきた本番にはまだ見ぬ新入生――梓が観客から彼女たちを
睨みつけていて……。





62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:10:18.25 ID:410VHizqP


唯「ネットは広大だわ」律「帰ってこーい」

ネット大航海時代に軽音部のウェブページが完成した。可愛らしいイラストに部員紹介、
文化祭の演奏の動画まで「やめろーっ!」桜が丘高校の生徒を中心に少しづつネットでの
知名度を上げていく放課後ティータイム。しかし、その影には面白くないといった様子で
舌を噛む者たちがいた。順調にネット上でのファンが増えていく中、何者かによってペー
ジが改ざんされてしまう。「これはネット戦争だよ、りっちゃん!」唯たち軽音部は犯人
のクラッカーを捕まえようとネットの網を駆け巡り、そして一つの結論に至った。





63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:11:58.49 ID:410VHizqP


澪「あ、ごめんポケベル鳴ってるから」

このご時世にポケベル? 死滅したかと思われた旧時代の遺産を当然のように使っている
華の女子高生――秋山澪。他の軽音部員が見るに、数字だらけで内容がさっぱり理解でき
なかった。そんな中、桜高の生徒達の間で奇妙なチェーンメールが流行る。「この文字列
……もしかして!」澪だけはその内容と意味に気づき始めた。次第に膨らんでいく展開は
サマーなウォーズよりも大きかったりしてて……。そして最後のベルが鳴った。





64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:14:14.08 ID:410VHizqP


梓「ニキビが止まりません」

高校生になった梓の可愛らしい顔面に、急激にニキビが幅を利かせはじめた。プロアクテ
ィブもクリアクリーンも試したけれど全く改善しない。「アハハー。ニキビばっかりニキ
にゃんだー、変なのー」折角仲良くなれてきた先輩たちにも馬鹿にされる始末。……こう
なったらやってやるです! と、ニキビ群をいっそうできる名案を思いついた梓はカミソ
リを手に……。大元の原因は身近なところに潜んでいた。





65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:16:07.43 ID:410VHizqP


唯「 グ ラ ン ド ク ロ ス ! 」

十字を切った軌跡が輝く閃光に包まれると、一瞬にして目前に焼け焦げた+が刻まれた。
唯が会得したグランドクロスは、まさしくRPGにあるような芸当そのものだった。勉強
でもギターでも、何か困ったことがあれば全てグランドクロスで片付けようとする始末。
しばしの時が経ち、平沢最強伝説とまで謳われるようになった唯はますます調子に乗るの
だが『ゆい は グランドクロス を 唱えた ! …… しかし MPが 足りない 
!』最後にはツケがまわってきた。





66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:17:28.93 ID:410VHizqP


唯「のーぶら!」

校則でブラジャーの着用が禁止された学校――私立桜が丘高校。そこは選ばれた乙女だけ
が許される秘密の花園だった。そんな変態高校に、ついに衣替えの季節がやってきた。ブ
レザーはお役御免となり、セーターもちょっと暑いかも……となれば最後は一枚きっりに。
胸が大きいことを恥ずかしげながら自慢に思っている秋山澪にとって地獄のような日々の
始まりだった。おろつく澪の後ろにはホースを手にした田井中律が忍び寄っていた。





67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:19:05.36 ID:410VHizqP


純「ジャズ研部長として軽音部に宣戦布告する!」

ジャズ研――それは軽音部とついを成すライバルのような存在である。少数精鋭な軽音部
員たちに対して数で対抗するジャズ研……彼女たちの『音楽戦争』なる争いはもう一年に
も及んでいた。二年生ながらジャズ研の部長となった鈴木純は、長年の争いに終止符を打
つべく果たし状を送りつけた。返り討ちにしてやろうと意気込む軽音部員たちだったが、
何故か憂がジャズ研に味方していて、そのうち梓まで軽音部から離れちゃって。果たして
唯たちは『音楽戦争』に決着をつけることができるのか。





68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:21:26.13 ID:410VHizqP


唯「釣りバカ澪ちゃん!」

秋山澪は釣りバカ美少女である。彼女は釣りの魅力をこう話す「なんていうか、竿から伝
わってくる振動とか、あっ今居食いしてるなって感じとか、そういう素人目には一見分か
りにくい微妙な変化が好きっていうか。地味だけど、私だけが分かってあげられるってい
う満足感っていうのかな、一人の人間として、魚とのコミュニケーション手段っていうか。
あ、でも釣ったからには食べるんですけどね」今日も股に太竿を差し込んだ澪は、ふわふ
わ丸の船頭に立って大海原へと繰り出していく。





69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:23:06.72 ID:410VHizqP


紬「ランボーの真似~」

平沢憂が二年に進級すると共に軽音部に入部してきた。流石は憂ちゃん、お茶から菓子類
の準備まで、試しにと弾いてみたキーボードまで全てが完璧! それに従って、次第に紬
の軽音部としての立場が危うくなっていった。彼女が軽音部に入ってくれてよかった――
皆は口々にそう言い、紬に冷たく当たるのだ。「あんなに皆の為に一生懸命やってきたの
に……」解禁されたお嬢様としての『金と権力』を巧みに用いて、放課後ティータイムメ
ンバーへの復讐劇が今始まる。





70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:25:11.51 ID:410VHizqP


唯「放課後百物語」

ある日の帰宅途中、唯が部室に忘れ物をしたことを思い出し戻ると、そこには一つの黒い
影があった。「見つかっては仕方がないです。お命頂戴します」「化け猫だ!」たまたま
唯が言った言葉は実は正解であり、正体を見破られた化け猫はその主に従わなければなら
ない掟があるのだった。唯が命令――望んだのは可愛い後輩が欲しいということだった。
ところ変わって新学年、そんな約束すっかり忘れていた唯の前に新入部員が現れるが……
そいつはいつぞやの化け猫こと中野梓だった。化け猫の妖気につられた妖怪たちが次第に
桜高に集まってきて、次第に軽音部は妖怪部なんて言われるようになってきて……。





71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:26:33.33 ID:410VHizqP


唯「はるさめ!」

『はるさめ』とは海上自衛隊の護衛船である。そして、彼女たちが護衛するのは甘味類の
運輸船である。砂糖の海を越え、塩の雨を抜け、時にチョコレートをぶつけられながらフ
レークの陸を目指し。幾たびとやってくる虫歯菌や糖尿病と戦いながら、ひたすら甘いも
のを守り抜く。そんな少女たちの汗と涙とやっぱり甘い恋の物語。





72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:28:24.97 ID:410VHizqP


唯「澪ちゃんが無脊椎動物になっちゃった」

その代わり生えてきたのはこんにゃくゼリーだった。骨がゼリーな澪ちゃんは生きるだけ
で精一杯。歩くことも食べることもお風呂にはいることも――勿論ベースを弾くことも。
そんな澪ちゃんを気遣うという名目で内申点や世間からの尊敬を集めつつ、時にストレス
が貯まれば「骨が折れる心配がないんだから問題ない」ということでひたすら苛め抜く軽
音部メンバー。抵抗するにも一人じゃ何もできない澪だったが、日毎にゼリーが少しづつ
固まっていくことに気付いて……。





73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:30:03.33 ID:410VHizqP


梓「こんにちわ。人間評論家の中野梓です」

中野梓の人当たりを見る限りでは素直になれない可愛い女の子であると言える。しかし、
その腹の中はドス黒い“評論”で埋め尽くされていたのだった。他人の一挙手一投足を猛
烈に批判し叱咤し、時に捏造じみた妄想を抱きながら評価することが生き甲斐である。誰
にも言えない、打ち明けるはずもない秘密である。そんな中、憂は風邪で休んだことを理
由に梓からノートを借りるのだけれど、それは梓が間違えて渡してしまった人間評価ノー
トであって……。





74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:31:20.71 ID:410VHizqP


唯「あずにゃんはパナマだと思うんだ~」

その一言から梓のティータイムでの扱いが変わった。飲み物はパナマ名産のカカオを使っ
たコーヒーに、茶菓子はカリマニョーラやエンパナダに。一人だけハブられたようになっ
た梓は文句の声を上げるのだが……無理矢理に紬にパナマへと飛ばされてしまう。一週間
後、現地の人と触れ合った梓はパナマの素晴らしさを悟り帰ってきて、軽音部の皆にも知
ってもらおうと青虫入りキャンデーなどのゲテモノを強引に食べさせようとしてきて……。





75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:32:10.89 ID:410VHizqP


梓「ジャズをやってみたい……ですか」

ある日の放課後、なんとなくな流れでジャズミュージックをやってみようということにな
った軽音部――しかし機材やら何やらの関係で梓の両親をはじめとするジャズミュージシ
ャンが集うスタジオに見学に行くことに。その方々はとても優しく、彼女たちはまた一つ
成長したような気がした。最後に放課後ティータイムの演奏を披露して、一同帰路につく。
また明日からはいつもの放課後が始まるけれど、今回の経験を次からの演奏に生かそうと
心に決めた、ちょっと成長した一日だった。





76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:34:07.92 ID:410VHizqP


唯「えむすて!」

続いては初登場、放課後ティータイムです。「よろしくお願いしまーす」「わあぁ、凄い
緊張してますぅ」メジャーデビューした彼女たちは、ついに念願のミュージックステーシ
ョンへの出演を果たす。タモさんとのトーク、初めてのテレビでの生演奏、独特な雰囲気
そして――男性アイドルからこっそり電話番号なんて渡されたり!? プロデビューした
放課後ティータイムの軌跡を垣間見る。





77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:35:19.47 ID:410VHizqP


憂「お姉ちゃんはアスペルガー症候群なんです」

アスペルガー症候群とは知的障害がない自閉症――発達障害である。平沢唯の妹である平
沢憂は姉に一定の理解は示すものの、どこか悶々とした気持ちを抱えていた。「お姉ちゃ
んが病気じゃなかったら、私はもっと自由でいれた」心で思うものの、決して言葉には出
そうとしない憂。次第にストレスが溜まっていって、軽音部で唯が引き起こした一つの事
件でついに堪忍袋の緒が切れた。





78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:38:23.12 ID:410VHizqP


唯「未来からのデビッドカード?」

唯は謎の老紳士から『未来のデビッドカード』というものを手渡される。よくあるカード
の形をしたそれは『努力を未来に預けたまま、結果を今だけ先取りできる』というものだ
った。意味をよく理解しないままカードを使い出す唯。テストで、演奏で、生活で――気
づけば全ての物事を未来に預けるようになっていた。そんなある日、お腹が痛くなって倒
れた唯は搬送された病院先で命の宣告を受ける。





79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:39:51.47 ID:410VHizqP


澪「あれは本当に天使だったよ」

秋山澪が偶然見かけた光景――唯の背中に羽が生えていた。そして目の前で空高くへと飛
び立っていった。目の錯覚か何かの間違いかと思ったが、二回目に遭遇してしまうと黙っ
ていられるはずもなかった。「地上に落ちた天使の魂を、天界に返してあげてるんだよ」
そう言って唯は天使の魂――羽を背中から生やした。けれど唯の行動は天界にとってはお
節介極まりない行為であり……。天使相手の二人だけの秘密の戦いが始まった。





80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:41:48.11 ID:410VHizqP


律「さみー。鮫肌立つわ」

律は寒さを感じると鳥肌ではなく鮫肌が立つ特殊な能力(?)を持っていた。常におでこ
を出していたら、いつの間にやら習得していたようである。威力としては木材に綺麗にヤ
スリがけできる程度である。元来の性格もあってか、鮫肌のお陰で学内では超有名人に!
しかし、だんだんと能力が高まり制御が効かなくなっていって……澪に怪我を負わせた律
は一気に塞ぎ込んでしまい……。





82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 11:43:25.61 ID:410VHizqP


梓「ひゃぁっ! お尻の穴から菊が生えてきちゃいました!」

梓の菊門から見事な菊が生えていた。少し前に種子アナニーにハマっていたことが原因ら
しい。梓の出がらし養分をたくさん吸って、立派に花開いていく菊。「いいから早く取っ
てくださいよ!」けれど、どれだけ引っ張っても抜けない菊なのであった。一方唯は可愛
い可愛いとすっかり尻穴参の菊に夢中になったりして。最後の手段に梓が取った行動とは
下剤を一気飲みすることだった。





84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 12:47:44.98 ID:410VHizqP


憂「今日は何の日だか覚えてる?」

えっとね、一昨日がお姉ちゃんが初めておしゃぶりをした記念日でしょ。昨日は、お姉ち
ゃんが初めて炭酸飲料を飲んで蒸せた記念日でしょ。なら今日は? 平沢家には何かしら
の記念日があった。それらは全て『お姉ちゃんが初めて~した記念日』だった。毎晩続く
豪勢な食事やお祝いは、いつしか唯のストレスへと変わっていって……。「今日は私が初
めて憂に料理を振る舞う記念日にするんだよ!」そう言って台所へ向かった唯は最も刃当
たりのある包丁を持ち出して……。





85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 12:50:16.58 ID:410VHizqP


唯「どらっぐ!」

麻薬や覚醒剤といった類のものは、世間一般からすれば所謂『裏社会』の中の存在だと思
われがちである。しかし、現実はそう甘くない。家庭事情にストレスを抱えた主婦や、好
奇心で手を出してしまう学生が後を絶たない。桜が丘高校にもそれらの魔の手がひっそり
と忍び寄っていた。律は友達から貰ったという『気持ちよくなれる薬』をムギの紅茶に忍
ばせ全員に『味』をすりこませた。すっかりドラッグの魅力に取り憑かれた軽音部員たち
だったが、薬の運び手となっていた律が急に倒れてしまって……。





86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] 2010/05/06(木) 12:56:17.13 ID:410VHizqP


紬「紹介するわ。この方が野田恵さんよ」

ある休日、練習という名目で桜が丘高校の部室に集まっていた中に、一人だけ見慣れぬ人
物が溶け込んでいた。紬が連れてきたのは野田恵という音楽家だった。彼女の音楽に対す
る情熱を教えられたり、演奏を聞いたり、セッションしたり――やっぱりお菓子を食べな
がらだべったり。彼女たちは心温まる交流の一時をおくって終わるはずだったのだが……
何故か一緒にフランスの音楽祭に出ることになっちゃって……。





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最終更新:2010年05月13日 02:18