唯「ほえ~!広い公園だね!?」
黒梓「先輩がちっちゃいからそう感じるだけなんだにゃん♪」
唯「それで…ここで何かするのかな?」
黒梓「何って…そりゃもちろん」
黒梓「デートなんだにゃん♪」
唯「ふぇ?」
黒梓「だから~今から二人でデートするんだにゃん♪」
唯「デート…?デートって女の子は男の子とするものじゃないのかな?」
黒梓「性別なんて関係ないんだにゃん♪」
黒梓「私は唯先輩が独り占めできるならそれでいいんだにゃ~」
唯「独り占め?」
黒梓「そうだにゃん♪…家じゃあリーダーがうるさいんだにゃん」
黒梓「リーダーも先輩の事が大好きだから嫉妬しちゃうんだにゃ~よ」
唯「嫉妬って…あずにゃんはそんなことしないよぉ」
黒梓「するです!私もさっき先輩たちがかくれんぼしてるの見てて悔しかったんだもん!」
唯「いっしょにしたら良かったのに…」
黒梓「駄目だったんですぅ!唯先輩と二人っきりじゃなきゃ嫌なんですぅ!」
黒梓「だからここに来たんだにゃ♪ここなら誰もいないから二人っきりで何でも出来るんだにゃんよ♪」
唯「ほぇ~」
黒梓「さて…何からするですか?私は先輩のいろんな表情が見れないと満足しないんだにゃん♪」
唯「何からって…じゃあかくれんぼ!」
黒梓「先輩はかくれんぼ好きにゃ?じゃあこっちが隠れるんだにゃん♪」カサカサカサ
唯「あ…い~ち、に~ぃ、さ~ん…」
10分後
唯「…ここにもいない」トテトテトテ
唯「ここでもない…」トテトテトテ
唯「ふぇ~…何処にもいないよぉ~…」
カサカサ
唯「あっ!黒にゃん見つけ!!」
黒梓「やっぱり先輩はトロいんだにゃ~」
唯「むぅ~」プクー
黒梓「まぁおかげで先輩の寂しそうな顔と嬉しそうな顔、ゲットなんだにゃん♪」
唯「あ、ずる~い!」
黒梓「油断するからいけないにゃん♪」
唯「じゃあ今度は…」
ガサガサガサ
黒梓「…何か来るにゃん」
唯「?」
黒梓「嫌な予感がするにゃ…」
ガサガサガサ
蛇「シャー!!」
唯「きゃぁ!!」
黒梓「やばいにゃ!すぐに逃げるんだにゃん!!」
蛇「シャー!!」スルスル
唯「怖いよぉ!食べられちゃうよぉ!!」トテトテトテ
黒梓「もっと速く走って!食べられちゃいますよ!」カサカサカサ
唯「はぁ…はぁ…もう駄目だよぉ」トテトテトテ
黒梓「まずいにゃ…先輩!出来るだけ遠くまで行くんだにゃん!」
唯「え!?」
黒梓「私がにゃんとかするから速く逃げるにゃん!!」
唯「でも…」
黒梓「はやくいくんだにゃ!!」
唯「う、うん!」トテトテトテ
蛇「シャー!!」スルスル
黒梓「こっちに来るんだにゃん!」カサカサカサ
蛇「シャー!!」スルスル
黒梓(…こっちは行き止まりだにゃ…こうなったら)
蛇「シャー!!」
黒梓「ふにゃ~…ホントに私を食べる覚悟があるのかにゃ?」
蛇「シャー!!」ガブッ!
黒梓「おっと!」ヒョイッ
蛇「シャー!!」スルスル
黒梓「今度はこっちが行くにゃ♪とりゃ!」ピョン
蛇「シャー?」
黒梓「黒あず特製ねこパンチだにゃ!!」ボコッ!!
蛇「キシャー!!」よろよろ
黒梓「もう一発…くらうにゃ?」
蛇「シー」スルスル
黒梓「そうそう、逃げるのが一番だにゃ♪」
黒梓「私を食べるなんで脱皮100回分早いです♪」
黒梓「皮剥いて出直してこいです!」
黒梓「…唯先輩?」
唯「…道がわからないよぉ~」トボトボ
唯「黒にゃ~ん!…いない」トボトボ
唯「汗が冷えて寒いよぉ」ブルブル
唯「…怖いよぉ…グスッ」ポロッ
ガサガサガサ
唯「ひぃ!?」
唯「はぁ…はぁ…もう走れないよぉ」くてー
唯「…黒にゃん大丈夫かな?」
唯「もし何あったら…」
唯「…とにかくあずにゃんの家に帰ろぅ…」トテトテ
黒梓「せんぱ~い!唯せんぱ~い!」
シーン…
黒梓「大変だにゃ…何処にもいないにゃ…」
黒梓「…私のせいだにゃ」
黒梓「…せんぱ~い!!返事してくださ~い!!」
子猫「みゃ~」
唯「あ、いつかの子猫ちゃんだ♪」
子猫「ふにゃ~」ペロペロ
唯「ひゃぁ//くすぐったいよ///」
子猫「みゃ~」はみはみ
唯「ははは…君も迷子?」
子猫「にゃぁ~」トコトコ
唯「…ついていこう!」
猫「みゃぁ~」
子猫「ふにゃ~」
唯「お母さん猫だね♪優しそうな顔してるよ♪」
子猫「み~」はみはみ
唯「うぅ…寒いよぉ~…疲れたよぉ~」ブルブル
猫「にゃあ」スッ
唯「ほえ?」
もふっ
唯「おぉ…温かい///」
唯「ここで寝てもいいの?」
猫「みゃぁ~」ペロペロ
唯「うわぁ~…ありがとう♪」
子猫「ふみゃぁ~」はみはみ
翌朝
平沢家
憂「いただきます…」
カチッ パクッ
パクパク
憂「…おいしくない」ブツブツ
中野家
梓「えぇ!?いなくなった!?」
黒梓「にゃ~…どんなに捜しても見つからないにゃ…」しょぼーん
梓「なんでもっと早く起こしてくれないの!?もし先輩に何かあったら…」
梓四号「…♪」トコトコトコ
黒梓「ふにゃ?何してるにゃん?」
梓四号「にゃ~」トコトコ
梓「そっちは玄関よ?」
黒梓「よっと」ヒョイッ
ガチャッ
猫「みゃ~」
梓「あ…いつかの猫さん」
猫「にゃあ」パクッ
梓「え…唯先輩!?」
唯「やっほ~♪」
黒梓「♪」
梓「なにやってたんですか!!唯先輩のばかっ!!」
唯「えへへ~ゴメンね~」
子猫「にゃ~」
梓四号「ふみゃ~」
梓「…この猫さんが連れてきてくれたんですか?」
唯「そだよ♪一晩お世話になっちゃった」ニコッ
猫「…」ペロペロ
梓「…あ、ありがとうございます!」
猫「ふにゃぁ~」トコトコトコ
唯「またね~猫さ~ん!」
唯「…?」
黒梓「…あ、」カサッ
唯「く~ろにゃん!」
黒梓「にゃ…にゃんですか?」
唯「あの時守ってくれたんだよね?ありがとう♪」
黒梓「…にゃあ」
梓「二号!先輩に謝ってよ!!」
黒梓「にゃ…謝るのは苦手だにゃん」
唯「いいよ、別に!黒にゃんも私ねこと心配してくれたんだよね?」
黒梓「ふにゃ!?心配なんか…してないにゃ!」
唯「…」ニコッ
唯「黒にゃんの心配そうな顔ゲットぉ!」
黒梓「な!?ず、ずるいんだにゃん!」
唯「油断するからだよ♪やっぱり心配してくれてたんだね♪」
黒梓「な…甘かったにゃ///」
唯「それよりあずにゃんはもう元に戻ったほうがいいね!学校に行かないと!」
梓「そうですね♪すぐ準備します…合体!」
ピカッ
教室
梓「おはよ~憂」
憂「梓ちゃん!お姉ちゃんは!?」
唯「やっほー♪」
憂「おねぇええええちゃあああああああん!!」ぎゅうぅぅうううううう
梓「うわっ!?」
唯「憂?」
憂「さみしかったよおおおおおねぇえええええええちゃあああああああん!!!!」
唯「よしよし、いい子いい子」なでなで
梓(この子…凄い)
憂(…あと4人)
放課後
ガチャ
梓「こんにちわ~」
律「おぅ梓!唯は?」
梓「憂に持ってかれました…」
澪「やっぱり憂ちゃん寂しかったんだろうな」
紬「私は嬉しかったわよ」ニコッ
和「憂ちゃんは心配性だから…」
唯「りっちゃんこのちょこちょこが~」
唯「ぬいぐるみ!澪ちゃんのぬいぐるみ!」
唯「ニコッよ♪」
唯「えっとあの公式がこうで…あれ?」
梓「唯先輩達も楽しかったみたいですね♪」
ガチャッ
憂「失礼します」
律「やぁ憂ちゃん!唯達はここn」
憂「おねえええええええええええええええええええええええええちゃあああああああああああああああああああああん」
一同「!?」
唯×4「やっほ~憂♪」
ギュッ
憂「おねえちゃんが一晩お世話になりました」ペコッ
バタンッ
し~ん
律「…全部もってったな」
和「ま、まあ憂らしいわね」
平沢家
唯×5「うい~あいしゅ~」
憂「それよりもはやく元に戻ろうよ♪」
唯×5「戻り方がわからないよぉ…」
憂「5人でオクラホマ踊った後に合体!って叫べばいいんだよ♪」
唯×5「ふえ?そうなの?」
憂「♪」ニコニコ
唯×5「♪~♪~」
唯×5「がったい!」
ピカッ
憂「♪♪♪」
唯「…戻った」
唯「元に戻ったよ~!!」
憂「よかったねお姉ちゃん!!!」ぎゅぅうう
唯「うわっ///憂は大胆だなぁ///」
憂「よかったおねぇちゃん…怪我とかなかった?」ギュー
唯「うん!掠り傷ひとつないよ♪」
憂「風邪とかひかなかった?」ギュー
唯「うん!全然元気だよ♪」
憂「酷いこととかされなかった?」ギュー
唯「え?…みんなやさしかったよ…?」
憂「誰かに傷つけられたり汚されたりしなかった?」ギュー
唯「そ、そんなことする人いないよ…」
憂「ごめんねお姉ちゃん…もうぜったい…おねえちゃんはだれにもわたさないからね」ギューーー
唯「え…う、憂?」
翌日
梓「風邪で休み?」
律「うん…憂ちゃんが先生に連絡したって」
紬「やっぱり疲れたのかしら?疲れると風邪とかひきやすいし…」
澪「唯はよくわからないところで風邪ひくからな…」
梓「…帰りにお見舞い行こうかな?」
平沢家…
憂「ただいま~おねえちゃん♪寂しくなかった?」
唯「憂~!憂~!」
憂「ゴメンね…ベッドに縛り付けちゃったりして…」
憂「でもこれで誰もおねえちゃんに手は出せないよ♪」
唯「憂!はやくこれ解いてよ!嫌だよこんなの!!」
憂「だめだよ!そんなことしたらまたお姉ちゃんが私の所にいなくなる…嫌だよそんなの」
唯「憂なんか変だよ!?怖いよぉ…」
♪~
唯「あ、私の携帯…」
カチャっ
憂「梓ちゃんからだね…『風邪大丈夫ですか?今からお見舞いに行くつもりです』だって…」ピッピッピッ
唯「なにしてるの!?」
憂「返信だよ♪」
♪~
梓「あ、唯先輩だ…『今咳とか酷いからこない方がいいよ♪家に近づいたら危ないよ!』…?まぁ今日はやめとくか…」
唯「なんで…グスッ…なんでこんな事するの?」ポロポロ
憂「おねえちゃんは私だけのもの…誰にも渡せないんだよ?」
唯「憂…いやだよぉ…グスッ…こんな憂嫌いだよぉ…」ポロポロ
憂「…大丈夫だよ、すぐに私しか見えないようにしてあげる♪」
憂「もうこの世界にはお姉ちゃんと私だけ…それくらいの感覚にしてあげるから…我慢してね♪」ニコッ
憂「じゃあ晩御飯の準備してくるね…泣かないでよお姉ちゃん」 チュッ
ガチャッ
唯「…うぇぇん」ポロポロポロ
最終更新:2010年01月25日 03:27