ピピピピピピピピピピ

純「ん……」

      ピピピピピピピピピ

純「……」カチッ

純「……」

純「朝か……」


純「まだ眠い……」

純「……」

純「昨夜憂に借りた漫画遅くまで読みすぎたなぁ……」

純「……」

純「起きよっと」


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――洗面所


純「まあ、いつものことだけど」

純「まだ時間あるし、髪洗おっと」

純「……」ジャー

純「……」ワシャワシャ


純「……」ワシャワシャ

純「ふう~」

純「……」ゴシゴシ

純「私も梓みたく髪伸ばしてみようかな~」

純「……」ジー

純「変だな……」


純「……」カチッ

純「……」ブオー

純「熱っ!」

純「近づけすぎた……」ブオー

純「……」ブオー

純「……」カチッ

純「ヘアゴムどこ置いたっけ……」ゴソゴソ

純「あったあった」

純「……」ジー

純「でも少し位なら伸ばしてもいいかも♪」

純「♪」キュッ

純「よし、完璧!」


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――朝食

純「……」モグモグ

純「あ、憂に漫画の続き持ってきてもらお」

純「……」パチパチ


From:鈴木 純
To:平沢 憂
本文:おはよう!
今日あの野球漫画の続き貸して!
   できれば最後までいっきに読みたいな~…なんて;


純「よし、送信っと」パチッ


純「♪」モグモグ

  prrrrrrrr

純「あ、憂からだ」


From:平沢 憂
To:鈴木 純
本文:おはよう、純ちゃん
   持っていけたら全部もっていくね!


純「おお、さすが憂」

純「……」モグモグ

純「ごちそうさま~」

純「そろそろいくか」


-----------------------------------------------

純「いってきま~す」ガチャ

純「……」テクテク

純「あ……」

純「ベース忘れた……」

純「いけないいけない」ソソクサ


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純「よし、ベースも持ったし」

純「いってきま~す」

純「……」テクテク

純「……」テクテク

純「ん?あれは……」

後輩1「1、2、3、4」

後輩2「1、2、3,4」

純「お~い」

後輩1「あ、純先輩!」


後輩2「おはようございます」

純「おはよう、何してんの?」

後輩1「この前、梓先輩に教えてもらった指のストレッチやってたんです」

後輩2「結構指動くようになりましたよ」

後輩1「1、2、3、4」

後輩2「1、2、3、4」

純「へえ~、すご~い」

純「私もやろ」

純「うぅ~……」


純「ぐっはあ!」

純「またつったぁ~……」

後輩1「純先輩!?」

純「うぅ……」

後輩2「大丈夫ですか!?」

純「うぅ……」

純「牛!」バッ

後輩1「……」

後輩2「……」

純(また滑ったあぁぁ……)

後輩1(なんだ……?今の)

後輩2(この前は豚だったな……)

純「は、早くいこ!」

後輩1「は、はい」


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――学校

純「おはよ~」ガラ

梓「あ、おはよう」

純「憂は?」

梓「まだみたい」

純「そっか。今日も起きたら髪ボサボサで大変だったよ~」

梓「私も髪長いと解かすのも大変だよ」

純「でもやっぱりいいな~。黒髪ロング」

梓「そうかな~」

純「梓って家では朝どういう感じなの?」

梓「私すごい寝起き悪いから起きてから布団から出るまですごい時間が
  かかるんだ」

純「ふ~ん」

梓「あと時間があるときはギター弾いたりするかな」

純「へ~、朝からギター弾くんだ」

梓「純は?」

純「起きて、顔洗って、髪整えて、ご飯食べる」

梓「なんか普通」

純「普通って言うなぁ!」

憂「おはよ~」ガラッ

梓「おはよう」

純「おはよ~、本もってきた?」

憂「もってきたよ」スッ

純「どれどれ……おぉ! 全部ある!」

梓「朝会ってすぐそんなだとホントに友達なくすよ……」

純「はいはい。ありがとう! 憂」

憂「どういたしまして♪」

純「そういえば憂って、普段家では朝どんな感じなの?」

憂「いっつも私とお姉ちゃんの朝食とお弁当作ってるよ」

純「朝から大変だね」

憂「もう慣れちゃったよ」

梓「唯先輩は?」

憂「お姉ちゃんは私が起こさないと起きないよ」

純「なんだ……姉妹でこの違いは……」

梓「唯先輩らしいよ」

純「憂はいっつも朝から爽やかだよね~」

純「私はまだ眠いよ……」

梓「遅くまで起きてたの?」

純「憂に借りた漫画読んでたらおそくなっちゃって」

憂「試験も近いんだしほどほどにね」

純「うっ……憂に言われるとなんか焦る」

梓「試験近くなると部活出来なくなっちゃうなぁ」

梓「まあ練習しないのはいつもだけど……」

梓「ジャズ研はどんな感じ?」

純「うちは先輩も後輩もみんな気合いはいってるよ」

純「通学中も梓に教えてもらったストレッチやってたし」

憂「へ~、すごーい」

梓「はあ……うちもその位やる気があればなぁ……」

純「まあ、軽音部はそのまったりした感じがいいんだよ」

純「逆に軽音部がやる気満々だったらちょっと変かも」


梓「まあ……それもそうかも」

憂「私もそう思うなぁ」

憂「お姉ちゃん毎日楽しそうだし♪」

純「憂はホントにお姉ちゃんすきだね~」

憂「えへへ」

梓「まあ、どっちがお姉ちゃんだか分かんないけどね……」

純「梓は一人っ子だけど、なんか妹って感じする」

憂「そうだね」

梓「そうかな……」

純「お姉ちゃん欲しいって思ったことある?」

梓「たま~に思うかも」

梓「でも唯先輩みたいなのだったら大変かも……」

憂「あはは……」

純「私は澪先輩がお姉ちゃんだったらな~」

憂「たしかに姉って感じするね」

梓「そうだね」

純「あのカチューシャの人は?」

梓「律先輩は……退屈はしなさそうだけど唯先輩とはまた違った大変さ
 がありそう」

純「なるほど」

憂「紬さんは?」

梓「ムギ先輩はお姉ちゃんってよりはお母さんって感じかな」

梓「みんなのお世話みたいなことしてる感じが」

純「たしかにあの人はそういう雰囲気あるかも」

憂「でもやっぱり私はお姉ちゃん以外がお姉ちゃんってのは全く想像できない
  なぁ」

梓「まあ、憂はそれでいいと思う」

純「その信念を貫け!」

憂「うん!」

梓「でもやっぱり私も姉にするとしたら澪先輩だなぁ」

純「澪先輩って軽音部でではどんな感じなの?」

梓「唯先輩や律先輩に結構厳し目に言ってるけど、なんだかんだで一緒に
  お茶飲んだりお菓子食べたりしてまったりしてる」

純「やっぱり」

憂「でも梓ちゃんもだよね♪」

梓「うっ…そうだけど……」

憂「あはは」

梓「あと、怖い話や痛い話になると以上に騒いだりする」

純「あ~、萌え要素ってやつだね」

梓「え?」

純「なんでもない、なんでもない」

憂「でも一人っ子で寂しい人は動物飼ったりするよね」

憂「純ちゃんは猫飼ってるんだよね?」

純「そうだよ」

梓「あずにゃん2号……」ボソッ

憂「え?」

梓「あ……」

純「なんてなんんて?」ブフッ

梓「な、なんでもない!」

先生「はーい、席ついて」ガラッ

憂「あ、先生きた」



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――1時間目

純「……」ウトウト

梓「純、起きなよ」ツンツン

純「はっ」

梓「試験近いし、授業聞いてたほうがいいよ」

純「眠い……」ウトウト

梓「遅くまで漫画読んでるからだよ」

純「もう限界……」

梓「……」

純「zzz」

梓「もう知らない……」



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――2時間目 体育

純「んんっ~~~」グー

純「よく寝た~」

梓「テストどうなっても知らないよ」

純「憂、あとでノートみせて!」

憂「いいよ」

梓「ホントに友達なくすよ……」

純「大丈夫、大丈夫」

憂「今日の体育、中と外どっちだろう?」

梓「今日は中だってよ」

純「はあ……体育面倒臭い」

梓「まあ、運動すれば目も覚めるんじゃない?」

憂「じゃあ、体育館いこっ」


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最終更新:2011年04月26日 00:44