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――体育館

純「げっ……バレーボールかぁ……」

梓「うまくできるかな……」

憂「♪」

純「憂は楽しそう……」

先生「はーい、チーム作ってー」

純「憂、梓、同じチームにしよー」

梓「そうだね」

憂「早速試合するみたいだよ」

純「まあボチボチいきますか……」


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――試合

梓「純、ボールいったよ!」

純「あわわわ」アセアセ

純「うぎゃ!」ドスッ

憂「あ、転んだ」

梓「転んだ」

純「痛った~」

憂「大丈夫?」

梓「ぼけ~としてるからだよ」

純「なに~」

憂「はじまるよ」

梓「こっちレシーブばっかり……」

純「梓、いった!」

梓「よ、よし……」

梓「ほっ!」バチンッ

純「ぶふっ、顔面直撃」

梓「痛った~……」ヒリヒリ

憂「梓ちゃん、大丈夫?」

梓「大丈夫じゃないかも……」

純「あ、こんどは別の方いった」

梓「あ、憂のほうにトスあがった」

憂「よーし」ピョン

純「跳んだ!」

憂「えい!」スパーン

梓「ス、スパイク……」

純「しかも速い……」

憂「今の見た!?」

純「憂には敵わないよ……」

梓「ホントだね……」

憂「えへへ」



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――3時間目

純「zzz」

梓「また寝てる……」

純「zzz」

梓「……」ツンツン

純「zzz」

梓「純」ツンツン

純「zzz」

梓「もういいや……」



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――4時間目

純「zzz」

梓「ホントよく寝るよ……」

先生「おい、鈴木」

梓「あ、ばれた」

先生「鈴木!」

純「!」ハッ

純「は、はい!」

先生「この問題を解いてみなさい」

純「あ……え……」アセアセ

純(相加相乗平均って何!?)

先生「今の話を聞いてれば解けるはずだぞ。」

純「は、はい……すみません」


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――昼休み

純「は~……焦った~」グデ~

梓「寝てばっかりいるからだよ」

憂「あはは」

梓「試験も近いんだし」

純「試験か~……憂は試験勉強始めた?」

憂「少しづつやってるよ」

純「はあ~……さすが」

梓「私もそろそろ始めないとなぁ」ゴソゴソ

純「梓お弁当?」

梓「うん」

純「私パン買ってくる」

梓「あ、私も行く」

梓「飲み物買いたいし」

憂「じゃあ私も着いていこっと」



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――購買

純「ゴールデンチョコパンは……やっぱりないか…」

梓「何食べるの?」

純「ピザパンとチョココロネでいいや」ガサガサ

梓「ピザパンってちょっと高いよね」

憂「そうだね」

純「飲み物買おう」

梓「私はお茶でいいや」ガタン

純「私はこれ♪」ガタン

憂「何買ったの?」

純「マウンテンデュー」

梓「それ合成着色料使ってるから体に悪いよ」

純「え?」

梓「ほら、この『黄4』ってやつ」

純「大丈夫、大丈夫」

梓「ふうん」

憂「教室戻ろっ」



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――教室

純「憂のお弁当は相変わらずおいしそうだね~」

梓「ホントだ」

憂「そんなことないよ~」

純「お姉ちゃんのも作ってるんでしょ?」

憂「うん」

純「幸せ者だねぇ、憂のお姉ちゃんは」

梓「ホント……もし憂がいなかったら唯先輩はどうなるんだろう」

純「でもなんだかんだ言って、憂もお姉ちゃんいなかったらどうか
  しちゃうんじゃない?」

梓(たしかに)

純「修学旅行の時だって、私達が泊まりに行かなかったら……」

憂「そ、そんなことないよ」

梓(いや、まずかったな)

純「梓もお弁当だね」

純「自分で作ったりするの?」

梓「たまーに自分で」

梓「ほとんどお母さんだけど」

純「あー、私も料理上手くなりたいなー」

純「憂、今度料理教えてよ」

憂「うん、いいよ!」

純「じゃあ今度は家に泊まりに来てよ」

純「お料理教室も兼ねて」

憂「いいね!」

純「梓もくるでしょ?」

梓「うん、行く」

純「あずにゃん2号もいるよ」ブフッ

梓「う、うるさい!」

      ボーン……ボーン

憂「あ、予鈴鳴っちゃった」

純「次の授業何?」

梓「化学」

憂「今日は化学室で実験らしいよ」

純「じゃあそろそろ行かなきゃ」



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――5時間目 化学室

純「なんの実験?」

梓「プリントによると……金属イオンの分離って書いてる」

純「ふーん」

純「憂、わかる?」

憂「え、大体は……」

純「じゃあ大丈夫だね」

梓「なにそれ」

憂「とりあえずプリントに書いてある器具や薬品を用意すればいいみたい
  だよ」

純「私ビーカー♪」

梓「じゃあ試験管」

憂「私薬品もらってくるね」

純「よし、OK」

梓「こっちも」

憂「もらってきたよ」

純「はやっ」

梓「まずは……」

純「この緑の液体はなに?」

憂「それは色んな金属イオンが混ざってるんだよ」


純「ふ~ん」

憂「その金属イオンを分離していくんだよ」

純「さすが憂」

梓「まずは希塩酸を加えます」ポタポタ

純「おお!白っぽくなった!」

純「これは大発見ですぞ!博士!」

梓「何そのノリ」

純「もー、ノリ悪いな~」

梓「いやいや……」

純「化学の実験っていったら、薬品混ぜた瞬間にドカーンってなって髪の毛が
  黒こげでボサボサになるのがお約束でしょ」

梓「そんなの漫画やアニメだけだよ

純「うわ……つまんない」

憂「でもホントになったらおもしろいね」

純「でしょでしょ!?」

梓「はあ……」

梓「えーと次は……ろ過します」ジャー

純「あ、白いのが紙に残った」

憂「これはAgCl かPbCl2だね」

純「これで終わり?」

梓「まだ始まったばっかだよ」

純「先は長そうだな……」



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――5時間目終了後

純「あー、やっと終わった」

梓「純ほとんど何もしなかったじゃん」

純「次は何?」

憂「次は自習みたいだよ」

梓「え、なんで?」

憂「教科担当の先生が出張みたい」

純「へ~」


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――6時間目

純「憂、今の内にさっきのノートみせて」

憂「いいよ」

憂「はい」スッ

純「ありがとう♪」

梓「自分で取りなよ」

純「細かいことは気にしない」カキカキ



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――放課後

純「授業終わったー」

純「梓は部活いくの?」

梓「うん」

梓「憂は?」

憂「私は試験前の特別講習に出ようかな」

純「んな……私達とはなんかレベルが違う」

梓「達って何」

憂「純ちゃんはジャズ研?」

純「そだね」

憂「そっか、じゃあまたね」

純「また明日」

梓「じゃあ私も部活いくね」

純「うん、じゃあね」

梓「うん」

純「あ、ちょっと梓」

梓「え、何?」

純「あずにゃん2号」

梓「し、しつこい!」

純「うはっ」


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最終更新:2011年04月26日 00:47