憂「あ…あ…おねえ、ちゃん、なんで、なんで」

唯「私?トイレに行こうと起きたら、憂の苦しそ~な声が聞こえたから心配になって来てみたんだけど♪」

憂「あ、ちが…これはちが、違うの、お姉ちゃん」

唯「良く分かんないなぁ。何が違うの?」

憂「わわたし、絵の勉強してて、それ、それで」

唯「そーなんだぁ」

憂「う、うん!そーな「嘘吐き」

憂「!」

唯「へ・ん・た・い」

憂「っ…!」


唯「憂がまさか実の姉に欲情する変態さんだったなんてねぇ」

憂「あ…あ…」

唯「軽蔑しちゃうなぁ。こんな子が妹なんて気持ち悪い…」

憂「気持ち…悪い…」

唯「でも憂。憂が何をしてたのか正直に話てくれれば私は憂のコト、許すよ?」


憂「ほんと…?」

唯「うん。たった一人の大事な妹だからね」

憂「わた…し、私は、私は、お姉ちゃんのコト、オカズにして」

唯「オカズにして?」

憂「ひとり…えっち、してました」

唯「うんうん。そうなんだ♪」

憂「ご、ごめんなさい!気持ち悪い妹でごめんなさい!!」


憂「でも、でもこんなこと今日が初めてで!」

唯「…へぇ」

憂「だから、許して!お姉ちゃん、嫌いにならないで!!」

唯「憂さぁ、まあ嘘吐いたね?」

憂「えっ…」

唯「ホントに今日が初めてなの?私をオカズにしてえっちなコトするの」

憂「う、うん。ホント、だよ」


唯「憂ってさ、あんまりパソコン得意じゃないでしょ?」

憂「ど、どうして?」


お姉ちゃんはニヤニヤしながら、パソコンのマウスに手を伸ばします。
そしてカーソルを動かして、右上の何か時計みたいなアイコンをクリックしました。

唯「あはは」

憂「…!!」


私はその時、初めて、見たホームページの履歴というものが残る事を知りました。


お姉ちゃんは楽しそうに一ヶ月分の履歴をチェックしていきます。

唯「とらの…?」

とら○あな商品ページのサンプルを興味深そうに見るお姉ちゃん。(勿論お姉ちゃんのオナニーもの)

唯「私こんなことした事ないけどな~」

憂(もうやめてお姉ちゃん…)

唯「あ、『憂!憂!私もうイッちゃうよぉ!』だって!私憂のことおかずにしておなにぃしててる事になってる!」

憂(死にたい…)


唯「ねぇ憂」

憂「なんでしょうか…」

唯「私は優しいからね、もう一度憂にチャンスをあげましょう」

憂「許してくれるの…?」

唯「さっきの続きをしてみて、憂」

憂「…え?」


憂「お姉ちゃん、さっきの続きって…?」

唯「さっきの続きはさっきの続きだよ~」

憂「あの、そんな、無理だよ、いや、やりたくない…」

唯「え~、それじゃあ私、憂の事嫌いになっちゃうけど?」

憂「っ…それは、もっと、いやだよ…」

唯「それじゃあ早く見せてよ。憂が私をおかずにしてひとりえっちしてるトコ!」


憂「う、ん…」

だって、お姉ちゃんがこうしないと私の事を嫌いになるって言うから。
私には選択肢はありませんでした。
私が出来るのは、お姉ちゃんの言葉に従うコトだけ…。

憂「あ…んっ…」

お姉ちゃんが見てる前で、私は自分の胸を揉んだり、大事な所を指で弄ったりします。

憂「ぅん…あっ、はぁ…あ…」

お姉ちゃんが、無言で、無表情で、私を見てる。


怖い。
今お姉ちゃんは一体何を考えてるのだろう。

とにかく怖い。
早くこの場から解放されたい。

そしてもう今日は早く寝てしまって、また明日の朝からは普通に、今まで通りに、何もなかったかのように接して欲しい。

どうすればいいんだろう。
とりあえず、達した振りをすれば、この異常な状況は終わるのだろうか。

憂「っ、あ…!んぅ…!!」

唯「…憂?」

憂「はぁ…はぁ…」

唯「もしかして、イッちゃったの?」

憂「…う、うん」

唯「…」

憂「もう、終わり、だから。だからお姉ちゃん…」


憂「!」

唯「また嘘。これで3度目の嘘だよ、憂。流石の私も、怒るよ?」



憂「ど、どうして。嘘じゃないよ、お姉ちゃん!」

唯「はぁ…」

私の弁解に、お姉ちゃんは呆れたように息を吐きます。

唯「私が何年、憂のお姉ちゃんやってると思ってるの?」

…確かにそうだ。私がお姉ちゃんの事ならたいてい何でも知ってるように。
お姉ちゃんも私の事を知っていて。私の嘘なんて簡単に見破っちゃうんだ。

唯「もういいよ、オヤスミ」

突然、お姉ちゃんはそう言うと私に背を向けました。

憂「え…?」

唯「嘘ばっかり吐くし、もう良いって言ったの」
憂「ま、待ってよお姉ちゃん!」

唯「何、もう良いって言ってるじゃん。憂も早く寝なよ」


振り向いた時に私が見たお姉ちゃんの表情のそれは、知らない人に話しかけらた時のようなものでした。

憂「あ…」


何とかお姉ちゃんを引き止めなきゃ、と感じた。

そうしなければ、もう一生お姉ちゃんは私と言葉を交わしくれないんじゃないか、って。

そんな気さえした。

憂「何でもするからっ!」

唯「…?」

憂「何でも、する。今度こそ、嘘も吐かないです。だから…お姉ちゃんの、傍に…。嫌いに、ならないでください…!」

唯「…へぇ」


お姉ちゃんは、私のこの言葉を待っていたのかように顔に笑みを広げ、ゆっくりと私に近付いてきます。

唯「でも憂は嘘吐きだからなぁ。その言葉も嘘かも」

憂「こ、今度は本当だから!」

唯「私、もう妹は飽きちゃった」

憂「そ、そんな…!やだよ!お姉ちゃん、見捨てないで!!私はお姉ちゃんが居ないとダメなの!何も出来ないの!」

唯「憂、それじゃあ私のお願い聞いてくれる?」
憂「!うん!何でも聞くよお姉ちゃん!!」



唯「私、ペットが欲しいなぁ」


憂「ぺっ…と」

唯「そうだよ。ペット」

憂「そんな事で良いの?」

唯「うん?まぁ、『そんな事』で良いかな」

憂「わ、分かったよ!それじゃあ明日の帰りに買ってくるね!犬?猫?お姉ちゃんは何が欲しいの!?」

唯「憂ったら、いやだなぁ。何言ってるの?」

憂「…?」

唯「あ、でも憂はどっちかというと犬っぽいから、犬になってもらおっか」

憂「え…ご、ごめんお姉ちゃん。意味が良く…」

唯「だから妹は飽きちゃったから、憂にペットになってもらうんだよ♪」
憂「…え」


唯「あ、おしっこ用の砂とか買ってこなきゃね。首輪は実はあるんだ~」

私が…ペットになる?
お姉ちゃんの?

憂「お姉ちゃん…」

唯「も~、犬はわん!でしょ?」

憂「わたし…私は…」

唯「…憂、ちょっと目をつむってよ」


私は言われた通りに目をつむります。
もう…どうして良いのか…

唯「ねぇ憂、これなーんだ?」


鼻先に何かが触れました。何だか…布のような、それでいて生暖かい…

憂「!?」

唯「目、開けてみなよ」

憂「あ…あぁ…!」

私の目の前にあったのは紛れも無く、お姉ちゃんのパンツ。
それはきっと今脱いだばかりで、まだ温もりを持っていて、

唯「ほら、わんちゃん。取りに行きなよ」

お姉ちゃんはパンツを床に放りました。
もう何も考える必要なんてない。私はお姉ちゃんがパンツを投げた方に飛び込みました。

憂「っく、わん!わんぅ、くぅん、っ…ん!」

お姉ちゃんの匂いお姉ちゃんの匂いお姉ちゃんの匂いお姉ちゃんの匂いお姉ちゃんの匂いお姉ちゃんの匂いお姉ちゃんの匂い
お姉ちゃんの匂いお姉ちゃんの匂いお姉ちゃんの匂いお姉ちゃんのお姉ちゃんのお姉ちゃん
お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん
お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん
お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん



憂は言う。
私にはお姉ちゃんが居なきゃダメだと。

嘘だ。それは嘘。憂はまた嘘を吐いた。
憂には私なんて必要無い。自分一人で何でも出来るハズなんだ。

私が修学旅行に行ってる時だって、私は憂と居られない事がずっと不安だった。
でも憂はあずにゃん達を私の家に連れこんだらしい。同じ部屋で寝たらしい。

やっぱり憂は私が居なくたって大丈夫なんだ。

今は私が必要だなんて言ってても、いつかは私を捨てるんだ。

そんなのは嫌だ。憂と離れたくない。


そうだ。心でつなぎ止めておけないのなら、身体が私を忘れられないようにするしかない。

憂の身体に刻むんだ。私の存在を。憂を私無しじゃ生きていけなくさせてやる。

私はこれから時間をかけてゆっくりと憂のコトを調教していかなきゃいけない。

私は私のパンツの匂いを嗅ぎながらオナニーしている憂を見て、薄く唇の橋を持ち上げた。

唯「うい、パソコンの中の画像より、そんな布きれより、本人がココに居るよ。ほら、来なよ」

憂「くぅん…きゃん!きゃん!」

憂が私に飛び込んで来て、胸に顔を埋めてくる。

これから気持ち良いコト、いっぱい教えてあげるからね…



エピローグ

キィ…

梓「あ、まだ唯先輩だけですか」

唯「あ~ずにゃ~ん!」

梓「うわ、も、もう!はなれてください~!」

唯「ぶー、そんなに嫌がらなくてもいいじゃん。ぷんぷん」

梓「そろそろ抱き着かれると熱い時期に差し掛かってるんですよ…」

梓「そんなことより唯先輩」

唯「なぁに?」

梓「憂のコトなんですけど」

唯「憂が、どうかした?」

梓「…っ、せ、先輩?」

梓(な、なんだか唯先輩怖い…)

梓「も、もう今日で学校休んで三日目じゃないですか。そんなに風邪酷いんですか?」

唯「ん~、いや、もう大分具合は良いんだけどね」

梓「あ、そうなんですか…」

唯「ふふっ、憂の事そんなに気になる?」

梓「そりゃあ…大事な友達ですから」

唯「…ホントにそれだけ?」

梓「どういう意味ですか?」

唯「あずにゃんって憂のコト好きなんじゃないの?」

梓「んなっ!?なんでそうなるんですか!?」

唯「あはは~、あずにゃん顔真っ赤だよ?」

梓「ちち、ちが、これは、別に私は、あの!」

唯「…まぁ、憂はあずにゃんにはあげないけどね」ボソッ

梓「…え?唯先輩、今なんて…?」

唯「ねぇあずにゃん、私実はお犬さん飼いはじめたんだよ!」

梓「えっ、そうなんですか?」

唯「それでさ、今日憂のお見舞いも兼ねて見に来ない?」

梓「良いですけど…、律先輩達は?」

唯「りっちゃん達にはまだ内緒にしてるんだ~。すっごい可愛いから、きっとりっちゃん達が知ったら毎日見に来ちゃうもん」

梓「へぇ~、そんなに可愛いんですか」

唯「うん!だからさ、今日練習終わった後に家に来てよ!」

梓(憂の事も気になるし…)

梓「分かりました。じゃあ楽しみにしてますね」

唯「えへへ」


唯(あずにゃん…、憂は私だけのものなんだよ。あずにゃんなんかには絶対渡さないから…)

おしまい



※この後ペットに成り果てた、自分が好きだった憂の姿を見て絶望しながらも興奮を覚える梓
憂との仲を存分に見せ付ける唯的な感じ




最終更新:2010年05月21日 20:56