憂「早く寝ないと…」

唯「まだ眠くないよ~」

憂「ダメだよ。明日は修学旅行でしょ?」

唯「でも…」

憂「前の合宿で寝坊したの忘れたの?」

唯「う…」

憂「ね?早く寝ようよ」

唯「でも、修学旅行行きたくないよ…」

憂「え?軽音部の皆さんと一緒だよ?楽しみじゃないの?」

唯「だって…憂…」

憂「私がどうかしたの?」

唯「憂と一緒がいいんだもん…」

憂「お姉ちゃん…」

唯「憂はさみしくないの?」

憂「さみしいよ…」

唯「でしょ?休んでいいかな?」


憂「それは…ダメだよ…」

唯「なんで?私は憂と一緒にいたいんだよ」

憂「でも、修学旅行だよ?軽音部の皆さんもお姉ちゃんと一緒に京都行くの楽しみにしてると思うよ?」

唯「むぅ…」

憂「行かなきゃダメだよ」

唯「そうだ!!」

憂「なに?」

唯「憂も一緒に行こうよ~」

憂「うーん…それは、無理じゃないかな」

唯「自由時間もあるし、いこうよ~」

憂「夜とか、移動はどうするの?」

唯「うーん、夜はこっそり私の布団で寝ればいいよ~。軽音部の皆も協力してくれると思うよ」

憂「でも…」

唯「いこうよ~」

憂「行きたいけど…無理だよ」

唯「そうだ!ムギちゃんならいい方法考えてくれるかも」


唯「電話してくるね!」

憂「お、お姉ちゃん!?まあ、紬さんならおねえちゃんが諦めるように説得してくれるよね」



唯「もしもし~。ムギちゃ~ん?」

紬『あらあら、どうしたの?唯ちゃん』

唯「明日の修学旅行に憂もつれて行きたいんだけど…」

紬(これは…憂唯をカメラに収めるチャンス…!!)

紬『素晴らしい考えだわ。唯ちゃん天才!!』


唯「そ、そうかな?」

紬『そうよ!!』

唯「あ、ありがと。それでなんだけど、ムギちゃんいいアイデアないかな?」

紬『私に任せて!!なんとかするわ!!』

唯「ほんとう!?ムギちゃんありがとー」

紬『いいのよ。そのかわり唯ちゃんと憂ちゃんを撮影してもいいかしら?』

唯「そんなことでいいの?」

紬『ええ。じゃあ、また明日ね』


唯「じゃあ、また明日ね~」

紬『うん!おやすみなさい、唯ちゃん』

唯「おやすみ~」



紬「これは素晴らしいことになったわ…」

紬「斉藤!!」

斉藤「はっ!」

紬「カメラマンを用意してちょうだい。あと学校に圧力を」


斉藤「かしこまりました」

紬「憂唯をカメラに収めれば…うふふ」

紬「そうだわ!!梓ちゃんも…」



紬「もしもし、梓ちゃん?」

梓『あ、はい。ムギ先輩どうしたんですか?』

紬「梓ちゃんも修学旅行行きたくない?」

梓『え?行きたいですけど、どういうことですか?』


紬「かくかくしかじか…なのよ」

梓『なるほど、私も行っていいんですか?』

紬「もちろんよ。大勢のほうが楽しいでしょう?それに、澪ちゃんもいるのよ?」

梓『ぜひ行かせてもらいます』

紬「よかったわ。ありがとう、梓ちゃん」

梓『いえ。で、ムギ先輩…何をたくらんでるんですか?』

紬「鋭いわね」

梓『えへへ』


紬「私の目的は憂唯、梓澪、律澪をカメラにおさめることよ」

梓『そうですか…まあ、いいです。修学旅行楽しみにしてます』

紬「ええ。それじゃあ、また明日ね」

梓『はい。失礼します』

紬「うん。おやすみなさい」

梓『はい。おやすみなさいです』

紬「…よし」


唯「う~い~。ムギちゃんが何とかしてくれるって~」

憂「そうなの?なんだか申し訳ないよ」

唯「なんか協力するかわりに、私たちを撮影したいんだって~。ギブアンドテイクってやつだよ」

憂「なるほどー」

憂(あとでダビングしてもらおう)

唯「楽しみだね~」

憂「うん!」

唯「じゃあ、寝ようか」

憂「そうだねー。おやすみなさい、おねえちゃん」

唯「憂、一緒に寝よ?」

憂「うん!」

唯「えへへ~」

憂「えへへ」



とうじつ!

唯「普通に憂も学校に行けばいいってムギちゃんからメールが来てたよ~」

憂「そうなんだー。じゃ、いこっかー」

唯「うん」

憂「まだ、暗いねー」

唯「そうだね~。なんかこういうのってわくわくするよね~」

憂「だねー。まだいつもなら寝てる時間だもんね」

唯「うん。京都、たのしみだねー」

憂「ねー」



がっこう!

さわ子「はーい、じゃあ班長さんは点呼お願いしまーす」

律「よーし!!点呼!いち!!」

唯「に!!」

紬「さん!!」

澪「よん…」

梓「ご!」

憂「…ろく!」

律「なにぃ!?ふえてやがる…」

澪「どういうことだ、これ」

唯「実はかくかくしかじかでして…ね?ムギちゃん」

紬「ええ。ちょっと学校に圧力を…」

律、澪(なんだと…)

さわ子「あれ?そこの班、2人多くないかしら」

校長「あれで、いいのです」

さわ子「そ、そうですか…」


さわ子「じゃあ、出発しまーす」

律、唯「イェーイ!!」

澪「なんてご都合主義なんだ…」

梓「まあ、いいじゃないですか。楽しみましょう」

澪「そうだな。よし、いくか」

梓「はい」



ばすのなか!

憂「お姉ちゃん。ほら、あーん」

唯「あ~ん」

憂「おいしい?」

唯「憂のおかげで100倍おいしいよ~」

紬「うふふ」

律「澪!私もー」

澪「何言ってるんだよ…」

梓「澪先輩。私もお願いします!」

澪「しょうがないな…。梓からな」

梓「えへへー」

澪「ほら、あーん」

梓「あーん。ふふふ」

律「むぅ…」

紬「うふふっ」


姫子「あっちは面白そうなことやってますね」

さわ子「そうねぇ」

姫子「センセ。わたしもー」

さわ子「しょうがないわねー」

姫子「やった!」

さわ子「はい、あーん」

紬(なんてこと…まさか姫さわもあっただなんて…!!)

紬「斉藤!カメラをもう1台!」

斉藤『かしこまりました』

紬「これは面白くなってきたわね」

紬「うふふふふふふふふふ」




きよみずでら!!

律「これは…高いな…」

唯「うん…やばいね…」

澪「ひぃぃ」

梓「澪先輩、怖いんですか?」

澪「そ、そんなこと…ある…」

梓「そうですか。じゃあ、あっちで待ってましょう」

澪「悪いな、梓」



※唯たちの修学旅行コースわかんないから、適当に行きます


梓「いえ、澪先輩と一緒で嬉しいので全然オッケーです」

澪「ありがとうな」

ナデナデ

梓「…にゃー」

澪「あははっ、梓は可愛いなー」

梓「…にゃー」


唯「憂、行こうよ~」

憂「うん!」

唯「手つなご~」

ギュッ

憂「うん!えへへ」

唯「あ!滝があるよ~」

憂「ほんとだー」

唯「可愛い滝だね~」

唯「健康、学業、縁結びだって~」

憂「だねー。お姉ちゃんはどれ飲むの?」

唯「もちろん、全部だよ!!」

憂「全部飲むと、ご利益が消えちゃうらしいよ?」

唯「なんですと~!?」

憂「1杯だけにしようね?」

唯「は~い。じゃあ、憂とずっと暮らせるように健康のお水にするよ~」

憂「じゃあ、私もー」


……

律「みーおしゃん!!」

澪「り、律!?」

梓「…チッ」

律「あ、梓?」

梓「すいません。くしゃみです」

澪「梓はくしゃみもかわいいなー」

梓「えへへ」

律「むぅ…澪!!私も褒めろ!!」

澪「さっきから何なんだよ…ったく、律もかわいいよ」

律「ふふっ」

梓「むっ。澪先輩!さっきみたいに撫でてください!」

澪「しょうがないなあ」

ナデナデ

梓「にゃー」

律「むむむ」


……

ギクゴク

さわ子「ぷはー。やっと息抜きできるわー」

姫子「セーンセ、なにしてるの?」

さわ子「ちょっと、息抜きしてるのよ」

姫子「ふふふ。そっかー」

さわ子「ええ。姫子ちゃんは?」

姫子「センセー追いかけてるの」

さわ子「そうなの。なんで?」

さわ子「そうなの。なんで?」

姫子「だってセンセ、綺麗でかっこいいんだもん」

さわ子「ありがとうね。」

姫子「ふふ。あ、そのジュース一口ちょうだい?」

さわ子「いいわよ」

姫子「やった!間接キッスー!」

さわ子「もうっ」

姫子「あははっ。じゃーねー」

さわ子「もぅ…」

さわ子「いけない!もう時間だわ!」

さわ子「いそがないと!」


きんかくじ!

律「すげーーー」

唯「ぴかぴかだねー」

憂「だねー。綺麗」

澪「いくらするんだろ、これ」

梓「ピック何個分ですかねー」

澪「1億枚は買えるんじゃないかな」

梓「そんなにあったら一生困らないですね」

澪「ああ。そうだなー」

紬「みんなー。あっちでお茶が飲めるみたいよ」

律、唯「お茶!!」

律「はやく行こうぜー」

唯「りっちゃん待って~」

憂「お姉ちゃーん。待ってよぉー」

唯「ごめんごめん。ほら、手」

ギュッ


澪「あの二人は仲いいなー」

梓「私たちも繋ぎましょう。そうしましょう」

澪「あ、あぁ。今日はなんかいつもと違うな」

梓「修学旅行ですからね、そりゃテンションも上がりますよ」

澪「そうなのか。じゃ、いくか」

梓「はい!」


律、唯「にがーい」

憂「はい。お姉ちゃん、お菓子」

唯「ありがとー。憂」

憂「どういたしまして」

唯「おいしいねー」

憂「うん!」

梓「これは…苦いですね」

澪「そうか?おいしいぞ?」

梓「澪先輩は大人ですね」

チラッ

律「なんだよー。このやろー」

梓「なんでもないですよ…」

律「みおー。梓が…梓がーー」

澪「少しくらい生意気なほうが可愛いじゃないか」

梓「生意気…すいませんでした」

律「そうだぞー」

澪「かわいそうだろ!」

ゴツン

律「いってー!」

澪「気にしなくていいからなー」

ナデナデ

梓「はい…フフッ」


律「おい!!澪!!今梓がフフッって」

澪「気にしない、気にしない」

梓「にぁー」

律(おぼえてろよー。夜、枕ぶつけてやるからなー)

紬「REC」


最終更新:2010年05月21日 23:04