梓「う、憂って、唯先輩のマネ、すごく上手いよね……」ドキドキ

憂「え、えへへ、そうかな……///」

憂(ま、まあ、一人でよくやってるし……)

梓「ほ、他にも何か言ってみて!」ドキドキ

憂「……うーん」

憂「私、憂と結婚する」←唯の声マネ

梓「う……何で憂と……」

憂「え、じゃあ……」

憂「あずにゃん、大好き♪」←唯の声マネ

梓「……!!」ドキッ

憂「あずにゃん、ちゅーしよう!」

梓「……!!」ドキドキ

梓(た、たまらない……)ドキドキ

梓「……」ドキドキ

憂「……」

憂(やっぱり、あずちゃんも、お姉ちゃんのこと好きなのかな……)

憂(……いや、そんな訳無いか、お姉ちゃんに近づいてくる人全員疑ってたらキリがないもんね)

憂(さっきの靴下だって、別に好きじゃなくたって、お姉ちゃんのだったら誰だって嗅ぎたくなるよ)

憂(……それだけの魅力がお姉ちゃんにはあるんだもん)

梓「憂、ほ、他には……?」ドキドキ

憂「あずにゃん、可愛いよぉ♪」←唯の声マネ

梓「……」ドキドキドキ

憂「……でも、あずさちゃんって、髪長くていいよねー」

梓「……」ドキッ

梓(い、いや、今のはモノマネじゃないぞ……何で私、ドキドキして……)

憂「いいなー、私もこれくらいのばせたら……」

梓の髪をさわる憂

梓「……」ドキドキ

―なでなで

梓(……憂)ドキドキ

梓(ち、違う……私は唯先輩が……)ドキドキ


……

梓「お、お先でした……」

憂「お姉ちゃん、次入っていいよ!」

唯「……zzz」

梓「……あ、寝ちゃってる」

憂「ま、まあずいぶん長く入っちゃったからね……」

唯「……zzz」

梓(唯先輩の寝顔……)ドキドキ

―カシャ

憂「えへへ……お姉ちゃん……」ドキドキ

梓「……」ジー

憂(……はっ!、そうだ、あずさちゃんもいたんだった……)

梓(……もう、指摘するのも面倒になってきた)

―ゆさゆさ

憂「ほ、ほら、お姉ちゃん、お風呂はいっちゃいなよ」

―むくっ

唯「……あ、あれ、私、寝ちゃってた?」

憂「う、うん、お風呂入ってきなよ」

唯「う、うん」

寝ぼけながらお風呂へ向かう唯

憂「さて、おふとんひいちゃわないと……」

梓(……でも、なんだかんだ言って、憂も甲斐甲斐しいな)ドキドキ

憂「……そうだ、あずさちゃんの布団はどこにしこう……」

梓(……はっ、そうか)

梓「で、できれば唯先輩と一緒が……」ドキドキ

憂「ダ、ダメー!!」

梓「……!!」ビクッ

憂「……あ、ごめん」

梓「……う、ううん、大丈夫」

憂「……よし、じゃああずさちゃんは私の部屋で一緒に寝よ!」

梓「……え、う、うん」ドキッ

梓(憂と一緒の部屋か……)ドキドキ

梓(……って何ドキドキしてるのよ、私)

梓(結局は、どっちかの部屋になるんだから、唯先輩の部屋のほうが良かったに決まってるじゃない!)

憂(そういえば、誰かと一緒に寝るのなんて、久しぶり……)

憂(……そう考えると、ちょっとだけ、緊張しちゃうな)

―ちらっ

憂(客観的に見ればに、あずさちゃん、結構かわいいし……)

憂(……って何考えてるんだろ、私)ドキッ

憂(いくらあずさちゃんが可愛くたって、お姉ちゃんには敵うはずが……)ドキドキ

梓(わ、私が好きなのは唯先輩で、憂のことは別に……)ドキドキ

梓「……」ドキドキ

憂「……」ドキドキ


―憂の部屋―

梓(こ、ここが憂の部屋……)ドキドキ

梓「ずいぶん綺麗にしてるね……」

憂「えへへ、そうかな?」

憂「あずさちゃん、ベット使っていいよ」

梓「……え、いいの?」

憂「うん、お客さんだもん、どうぞどうぞ!」

梓(……やっぱり、唯先輩とは全然違うな)

梓(憂のが気が利くし、優しいし……)ドキドキ

梓(……って、何でいい所をあげてるのよ、私は)ドキドキ

梓(憂なんかより、唯先輩のほうがもっといいところはたくさんあるわよ)

梓(例えば……)

梓(……)

梓(……あ、あれ?)

憂「どうしたの、あずさちゃん?」

梓「う、ううん、何でもない……///」

梓(ええい、私は唯先輩が好きなの!そうよ、そうなの!)

―がちゃ

唯「おーっす」

憂「あ、お姉ちゃん、もうお風呂上がったんだ」ドキッ

梓(お風呂上りの唯先輩……)ドキドキ

唯「なんだよぉ、二人だけで仲良くやって……」

憂「……え?」

梓「べ、別に仲良くやってるわけじゃ……///」

唯「私も混ぜてよー!みんなでパジャマパーティーしよう!」

憂「……パ、パジャマパーティー?」ドキッ

梓(ゆ、唯先輩と一緒に寝れる……唯先輩と一緒に……)ドキドキ

唯「よーし、じゃあみんなで寝るまで恋バナでもしようか?」

梓「こ、恋ばな……?」ドキドキ

唯「よーし、朝まで語り明かそうか!」

憂「ちょ、ちょっと、お姉ちゃん……」

唯「そういえば唯とあずにゃん、最近仲いいよねー、もしかして……」ニヤニヤ

梓・憂「ち、違っ……」

唯「わぁ……息ぴったりだ」

憂(ち、違うよ、私はお姉ちゃんが……)

梓「ち、違いますよ、先輩、そんなわけ……」

梓「ね、憂!」

憂「……え、う、うん」ドキッ

憂(や、やだ、何意識しちゃてんだろ、私……)ドキドキ

梓(そ、そんなわけ……そんなわけ……)ドキドキ

―15分後

唯「……zzz」

憂(やっぱり、お姉ちゃんの寝顔はいいな……)ドキドキ

梓(あんなこと言っておいて、真っ先に寝てるし……)

憂「わ、私たちも寝よっか……明日学校あるし」

梓「う、うん、そうだね」

憂「じゃあ電気消すね、おやすみー」

梓「お、おやすみ……」

―ぱちっ

梓「……」ドキドキ

梓(と、隣に唯先輩が寝てると思うと緊張して寝れない……)ドキドキ

梓「……」ドキドキ

憂(お姉ちゃん……)ドキドキ

―そそそっ

さりげなく唯の布団に近づいていく憂

憂(しょ、しょうがないよね……私は寝相が悪いから……)

憂(ね、寝てる間に、お姉ちゃんの布団に入っちゃっても仕方ないよね……)ドキドキ

―そそそそっ

―もそもそ

憂(お姉ちゃん……///)ドキドキ

唯の布団に入っていく憂

憂(お姉ちゃんの温もり……)ドキドキ

梓(……ん、隣で何だかもそもそと……)

梓(ま、まあいいや……変なこと考えないうちに早く寝ちゃおう……)

梓「……」ドキドキ

憂(お姉ちゃん……)ドキドキ

梓「……」ドキドキ

梓「……」

梓(や、やっぱり眠れない……)ドキドキ

梓「……」チラッ

梓(先輩……唯先輩……)ドキドキ

梓(そ、そうだ、私、寝相が悪いんだった)

梓(寝てる間に唯先輩の布団に入ってしまうかもしれない……)

梓(……そ、そのくらい寝相が悪かったんだった)

―もそもそ

梓(先輩……唯先輩……)ドキドキ

梓(って私、何をしてるのよ、これじゃ夜這いじゃ……)

梓(い、いや、これは寝相が悪いだけ……寝相が悪いだけよ)

梓(そ、それで、そのまま先輩の色んなとこを触ってしまっても……)

梓(ね、寝相なんだからしょうがない……よね)ドキドキ

―もそもそ

憂(お姉ちゃん……)ドキドキ

梓(先輩……唯先輩……)ドキドキ

―さわっ

憂(きゃっ……な、何?)

梓(先輩……これが先輩の……)ドキドキ

憂(あ、あずさちゃん、何やってるの?)

―さわさわっ

憂(……ん、ちょっとあずさちゃん……やめ……)

梓「先輩……唯先輩……」ドキドキ

―ぎゅうぅぅ

憂(な、何であずさちゃんが私に抱きついて……)ドキドキ

梓(先輩……あったかい……)ドキドキ

憂(や、やだ、なんで私ドキドキして……)ドキドキ

梓(先輩……先輩……)ドキドキ

―きゅうぅぅ

憂(……や、ちょっと、あずさちゃん)ドキドキ

梓(……暗くてよく見えないけど……)

梓(唯先輩……寝顔も可愛いな……)ドキドキ

憂(や、ちょっと、顔近いよ……何を……)←薄目開けている

梓(わ、私は寝相が悪いから……)

梓(ちょ、ちょっとだけ……ぽっぺたにちゅーしちゃうくらいなら……)

梓(よ、よくあるよね……寝ぼけて何かにキスしちゃったりくらいは……)ドキドキ

梓「……んー」ドキドキ

憂(だ、だめ……こうなったら……)ドキドキ

憂が半分起き上がる

憂「あ、あずさちゃん、一体何を……」

―ちゅっ

憂「……!!」

梓「あ……」

梓(いきなり起き上がるから、唇にキスしちゃったじゃない……)

梓(……って)

梓(……「あずさちゃん」?)

梓(あ、あれ、これ憂?)

憂「あ、あずさちゃん……何を……」ドキドキ

―ぱちっ

梓(う、憂だ……暗いし、似てたから、てっきり先輩だと……)

憂「な、何を……あずさちゃん……」ドキドキ

梓「い、いや、その、これは……」シドロモドロ

梓「ほ、ほら、私寝相悪いから、つい変なことしちゃったみたいで……」ドキドキ

憂「ね、寝相……?でもさっき目開いて……」

梓「う、憂こそ、何で先輩の布団に……」

憂「……」ドキッ

憂「い、いや、その……」シドロモドロ

憂「わ、私も寝相悪いから……」

梓「……」

梓「あ、あはは、困っちゃうよね、寝相悪いと……」ドキドキ

憂「そ、そうだね……」ドキドキ

梓「こ、こんどは気をつけるから……」ドキドキ

憂「そ、そうだね、寝よ……」ドキドキ

―ぱちっ

梓「……」ドキドキ

憂「……」ドキドキ

梓(う、憂に……憂にキスしちゃった……)ドキドキ

憂(あ、あずさちゃんに、ちゅーされちゃった……)ドキドキ

梓「……」ドキドキ

憂「……」ドキドキ

憂・梓(ね、寝れない……)ドキドキ

唯「……ZZZ」

憂(お、お姉ちゃん以外でちゅーしたの、初めてかも……)

憂(……お姉ちゃん以外の人とは、絶対にしたくなかったのに)

憂(あずさちゃん……ひどいよ……)

憂(……)

憂(……あずさちゃんの唇、柔らかかったな)ドキドキ

憂(って何考えてるのよ、私!)

憂(だ、だめだめ、私にはお姉ちゃんが……)ドキドキ

憂(……)ドキドキ

梓(私の初キスは……憂になってしまった……)

梓(……初めては先輩とって決めてたのに)

梓(……)

梓(憂が……憂が初キス……)ドキドキ

梓(ね、何でドキドキしてるのよ、ここはがっかりするとこでしょう!)ドキドキ

梓(……)ドキドキ

梓(ダ、ダメだ、どうしても意識しちゃって寝れない……)ドキドキ

憂(あ、明日は学校だから、早く寝ないといけないのに……)ドキドキ

梓(……)ドキドキ

憂(……)ドキドキ

唯「ムニャ……もう食べられないよ……zzz」


―朝―

―ぴぴぴぴ

―ぱちっ

憂「……」

憂(結局、一睡もできなかった……)

梓(もう朝……全然寝られなかった……)

憂(そ、そうだ、朝ごはん作らないと……)

―がらら

梓(憂、どこ行くんだろう……あんなそーっと出て行って……)

梓(また変なことでもするのかな……)

―とんとんとん

梓(包丁の音……あ、そうか、朝食を作って……)

梓(しっかりしてるよな、憂は……)

唯「いただきまーす」

梓「い、いただきます」

―もぐもぐ

唯「やっぱり、憂のご飯は美味しいな」

憂「え、えへへ……」

梓(……本当に美味しい)

梓(先輩も、毎日こんなのが食べられてうらやまし……)

梓(……違っ)ドキッ

梓(……憂のやつ、先輩に毎日手料理を作ってあげられるなんて、うらやましいよ)ドキドキ

唯「ね、あずにゃん、美味しいよね」

梓「……え?」ドキッ

梓「う、うん、すごく美味しい……と思う///」

憂「……」ドキッ

憂「そ、そうかな、ありがと……///」

憂(あ、あれ、なんでこんなのでテレてるの、私)ドキドキ

梓(私ったら、何で素直にあんなこと……)ドキドキ

憂「……」ドキドキ

梓「……」ドキドキ

唯「――♪」モグモグ


―昇降口―

憂「お、お姉ちゃん、またね」

唯「うん、じゃあね」

梓「で、ではまた部活で……」


……

―すたすた

二人で教室へ向かっていく

憂「……」ドキドキ

梓「……」ドキドキ

―すたすた

梓「ね、ねえ、憂……」ドキドキ

憂「……え、な、ななな、何?]ドキッ

憂(あ、あれ、私ったら、二人きりになったとたん何意識して……)ドキドキ

梓「もうここ教室だよ、ど、どこまで行くつもり?」

憂「あ……」

憂「そ、そうだね、そうだよね……」


憂(し、しっかりしないと、何ボーっとしちゃってんだろ、私)

梓「……」

憂「……」ジー

憂(あ、あれ、何で私、あずさちゃんに見とれて……)

教師「それでは、ここの問題を……」

憂「……」ポー

教師「……平沢さん、お願いします」

憂「……」ポー

教師「……平沢さん?」

憂「……あ、は、はい」ドキッ

憂(ど、どうしよう……どうしよう……)

梓「……」

―かきかき

―ささっ

憂(……え、あずさちゃん、この紙は……)

憂「……」

憂「え、えっと、答えは――です」

教師「……そうですね、正解です」

憂(た、助かった……)

憂「あ、あずさちゃん、ありが……」ボソッ

梓「……」ニコッ

憂「……」ドキッ

憂(や、やだ、何で私、こんなに赤くなって……///)

憂(も、もう……)ドキドキ


6
最終更新:2010年01月03日 01:42