紬「え!・・・そ、そうかしら?・・」
律「あ、さっきから妙にムワッとした臭いがすると思ったら・・・むぎの足の臭いだったのか」
澪「うーん・・。ちょっとゴメンなむぎ、窓開けるな」
紬「・・・」
唯「ん゛っ・・・えっと今日のお菓子何~?」
紬「一応クッキーを持ってきたの。ちょっと待ってね」ガタッ
律「うっ・・」
紬「えっ?どうかしたのりっちゃん?」
律「いや悪い、カバンは私が取るから。紬は座ってて・・」
唯「靴下が臭いんじゃないの?ちょっと脱いでみなよ」
紬「あ…うん。これでとうかな…?」
ヌギヌギ
律「うわ~ムギちゃんの足ってキレい…」
澪「足の裏の形も整ってる…。指先からかかとにかけてスラッとしてるのにしっかりとした肉厚感…」
紬「や、やだ…恥ずかしい…」
唯「いやでも本当にいい形だよムギちゃん…もっと近くで……オゴフっ!」
澪「いやぁぁぁ!唯!唯ぃぃ!」
澪「唯?!大丈夫?!!」
唯「…うん、大丈夫。あまりの臭いにちょっとむせちゃっただけだから…」
律「まったく~頼むぜムギ~」
紬「うぁ…ご、ごめんな…さい……」
澪「しかし…あそこに落ちてるムギの靴下も凄いことになってるな…」
律「ああ…足汗を吸い取りすぎておしぼりみたいになってるよ…。ムギは人よりも足汗をかきやすいんだな~」
唯「あの黒ソックスを床に置いた時にペチって音がしたときはちょっと引いたよね~」
紬「うぁ……もう…グスッ…許し……グスッ…」
律「おいおい泣くなよムギ~。別に責めてるわけじゃないんだしさ!」
澪「そうだよムギ!ほら唯!靴下を返してあげて!」
唯「うん!はいっ!ムギちゃんどうぞ!……ちょっと待ってね。……スンスン…ゲボブッ!!」
澪「いやぁぁぁ!唯!唯ぃぃ!!!」
律「おい唯!大丈夫か?!しっかりしろ!」
唯「……んっ…。ありがと、もう大丈夫…。あまりの臭いに天国の布袋寅泰とギター勝負しちゃったよ…」
澪「そもそもなんで嗅いだんだよっ!」
唯「えへへ~なんか臭いってわかってるものってなんか嗅ぎたくならない?」
澪「そんな好奇心で今死にかけたんだよ?!ムギの足なんだよ!わかってるの?!」
唯「…うん…ごめんなさい…私あまりの臭いにどうかしてたんだね…」
紬「えぐっ…う、うわぁぁぁぁん!!うわ、うわぁぁぁぁ!!ああぁぁぁ!」
澪「えっ?えっ?どうしたのよムギ?」
紬「うわぁぁぁぁん!うあぁぁぁん!」
律「わからない…わからないよムギ…」
唯「クサっ」
紬「グスッ……唯ちゃんだって…」
唯「ふぇ?」
紬「唯ちゃんだって!!その黒タイツ、ムレッムレなんでしょ!!!」
唯「!!!!!」
紬「そのいつも履いてる黒タイツ!さぞかし臭いんでしょうね!」
澪「ちょ…ムギ!いくら友達だからって言って良いことと悪いことが…」
唯「いいよ、澪ちゃん」
澪「!!唯…あなた…」
すると唯はうずくまって泣いている紬の前の机に座り、上履きを脱いで脚を組んだのだ…。そして足の指先を紬の鼻先に突きつけて…
唯「ほら、嗅いでみて」
澪「唯!あんた今日の授業でマラソンがあったって言ってたじゃない!」
唯「いいの。それでもムギちゃんに嗅いでほしいの」
紬「うぁ…」
紬(な、なんでこんなことになっちゃったんだろう…)
紬(こんな変態っぽいことできないよぅ…ゆ、唯ちゃんパンツ見えてるし…)
紬(でも…こうなったら…)
紬「うわぁぁぁぁん!!」
スンスン
紬「!!!!!」
澪「ムギ!どう!?どうなのよ?!!唯の足はどんな臭いなのよ!!!」
紬「…………臭い……」
澪「あぁ!やっぱり!」
紬「でも…嫌いじゃない…」
澪「……なんですって?!どういうことよ!」
紬「その…うまく表現できないけど…健康的な臭さっていうか…その…」
澪「なに?!どうなの?!!じらさないで早く教えて!!!」
紬「………いやらしい臭い…」
澪「!!!」
スンスン…スンスン…
紬「ふぁ…臭いのに…ずっと嗅いでいたい…」
澪「ちょっとムギ!変わって!私にも嗅がせて!!」
唯「…ダメっ!!」
ビクッ
澪「え…?なんで……?」
唯「私はね。臭い人どうしで共有したいの。この臭いを…思いを…。澪ちゃんはいいにおいはするけど臭くは無いよね…?」
澪「そっ、そんな!」
紬「んぁ…ふあ……」
澪「うぐ…ムギだけ…ズルい…っ!」
律「しょうがねーよ澪。あたしたちにはハードルが高すぎる。今回はあきらめようぜ」
唯「あ、りっちゃんは混ざってもいいよ?」
律「へ?」
唯「あ~…やっぱり本人は気付かないもんなんだねえ」
澪「ゆ、唯!それを言っちゃうの?!」
律「な、なんなんだよ!私がなんだって言うんだよ!」
唯「りっちゃんってさ…」
澪「唯っ!ダメっ!!!」
唯「ワキガだよね」
律「………は?」
唯「そりゃあ…あんなに汗だくでドラムばっか叩いてればね…」
澪「あぁ…あぁ…」
律「うっ、嘘だ!!」
唯「本当に気づいてなかったんだね…。ほら、今なんかちょっとワイシャツ黄ばんでない?」
律「!!?……うわ、うわぁぁぁぁ!!!」
唯「こないだ私、りっちゃんにヘッドロックかけられたじゃん?あの時に私が白目を剥いて泡を噴いてたのは首が絞まってたからじゃないんだよ?」
澪「律!気をしっかり!」
律「いゃぁぁぁ!もうやめて!ごめんなさい!!」
律「くそ…こんなワイシャツ…!」
ビリッビリリッ!
澪「あぁ…律が上半身ブラ一枚に…」
律「こんな黄ばんだワイシャツ…ちくしょう!ちくしょう!グスッ…」
唯「…!!!りっちゃん!ちょっとワキ見せて!!」
律「ヒグっ…なんだよ…!まだこれ以上バカにする気かよ!!…ヒッグ…」
唯「りっちゃんのワキ…凄い綺麗……」
律「……へ?」
唯「ほら見てムギちゃん!すべっすべ!!」
紬「うわぁ…!すごい…ワキはスラッとしてるのに二の腕やワキ下はちょっとムチっとしてて…なんだかエッチな体つきです…」
唯「そんなキレイなワキなのに…この臭い…」
紬「なんだかトロンとしちゃいます……」
スンスン…スンスン…
律「んぁ!?な、なんだよ!恥ずかしいだろ////」
紬「ふぁ…私の臭い足の方が…クンクン……恥ずかしいですよぅ…」
唯「ムギちゃん…また足の裏が湿ってきてるよ…」
紬「いやぁ…言わないでください…」
律「ふあぁぁぁ…こ、こんなの…変だよぅ……」
澪「……………」
バンっ!
律「澪!どこいくの?!」
タッタッタッ…
澪(私だけ…仲間外れ!)
タッタッタッタッ…
澪(みんなで軽音部なんだ…!私だって…臭くなってみせる…!!……でも……)
ピタっ
澪「でも…どこを臭くすれば…みんな喜んでくれるかなあ……」
澪「足の裏は唯とムギ。ワキは律…」
澪「じゃあ私は?どこの臭いを………あ…………」
澪「こ、ここしか…ないよね…あ…あそこ……////」
澪「…うん!私、もう逃げない!今日から特訓だ!!ファイト!澪!!」
一週間後――――
唯「澪ちゃんあの日から学校休んで一週間になるね…」
律「チュパ…あぁ……んっ…いったいなにしてるんだろうな…あぁ……唯……チュパッチュパ………」
紬「本当に心配です…ペロペロ…それにしても本当に唯さんの足の臭いは…ペロペロ…素敵です……」
唯「ちょっと2人とも足がふやけちゃうよ~。タイツもグショグショで凄い臭い…」
律「あぁ…本当にすげえ臭い……んあ?なんだこの臭い?なんかもっと凄まじい…」
紬「ああ!あれは!!!」
バーン!!
澪「待たせたな!みんなっ!!」
唯「澪ちゃん!!」
律「くせぇ!!」
澪「ごめんねみんな…一週間も部活サボっちゃって……」
澪「でも!こうするしかなかったの!みんなに追いつくために……これが……これが!私の出した答え!」
ピラッ…!
紬「あ…あれは貞操帯!」
律「くせぇ!くっせえ!」
澪「あの日以来私は一週間、この貞操帯を着け続けた…大好きなお風呂にも入らないで!オシッコするときも外さないで!!今日というこの日のために!!!」
唯「まさか…あの強烈なかゆみにも耐えたというの…?」
律「誰か!誰かファブリーズを!」
澪「そして今…これを外して…みんなとまた……」
唯「澪ちゃんっ……!」
律「プリーズ!ファプリーズ!ファプリーズ!!」
唯「待って!それは危険すぎるよ!!」
紬「今ですらこの衝撃なのに…その枷を外したら…!」
律「」
澪「それでも私は…みんなと一緒にいたいんだ!」
唯「!!!」
澪「お願いだ…私を受け止めてくれ……」
唯「澪ちゃん……わかった!私に外させて?その貞操帯!」
紬「…!!!唯さん!!!それは危険すぎます!!」
澪「唯っ…!」
唯「澪ちゃん、私が受け止めたげる、澪ちゃんの気持ちを…澪ちゃんの臭いを!!」
澪「………グスッ…ゆい~…ありが……えぐっ…とう……」
紬「……グスッ…もう…バカなんだから……」
律「これが本当の臭い仲ってか…へへっ!」
アハハハ、ウフフフフ…
唯「ふぅ~…じゃあ澪ちゃん、そろそろ…」
澪「うん……本当にありがとう…みんな…」
紬「二人とも…頑張って!!」
律「いっけー!!」
唯「せーの…せいっ!」
パカッ!ズルッ!モワッ………
唯「………エンッ!!」バタッ
澪「いゃあああ!唯!!唯ぃぃぃ!!!!」
澪「唯…受け止めてくれるって言ったよな?」
唯「う…うん…」
澪「舐めて…くれないか?」
唯「それは無理!」
澪「え?(律も紬もあんなに唯の足を美味しそうに舐めていたのに…まだ熟成が足りないというの?)」
その日から澪は姿を消した
2ヶ月後
唯「澪ちゃん、今日も来ないのかな…(あの時私が受け入れてさえいれば…)」
梓「澪先輩は必ず来ますよ!」
律「んっ…梓の言うとおりだ!きっと澪はくる!」チュパチュパ
紬「そうですよ!澪ちゃんだって唯ちゃんの足を舐めたい筈です!」
――ガラッ
??「待たせたわね!みんな」
「さ、さわちゃん!」
律「って、誰もさわちゃんなんて待ってないぜ」
紬「待って!この臭いは...」
梓「まさか...澪...先輩?」
さわ子「そうよ、実はね。二か月前n...」
澪「先生、そこからは私が話します」
…
澪「...と、いうわけで今日まで先生が私を調k、特訓してくれたんだ」
唯「ごめんね、澪ちゃん、私のせいで辛かったんだね、本当にごめんね」
澪「いいんだ...唯は私に生まれ変わるきっかけを与えてくれた」
唯「澪ちゃん...」
澪「だから唯、今度は私の全てを受け入れてくれないか?」
律「みんな、澪と唯を二人にしてやろうぜ」
梓「ちょっとまって下さい!!」
一同「!?」
梓「この二か月、私は嘘をついていました。
私も先輩達をくんかくんかしたかったんです!!」
唯(え...ひょっとして、私、助かるの?)
梓「紬先輩の芳しい足のかほり、律先輩の卑猥な腋の匂い、
そして唯先輩のむしゃぶりつきたくなるような脚、
私がこの二か月、どれほど苦しんだか!!」
澪「梓...」
梓「そう、全てはこの日の為だったんです!! 唯先輩、澪先輩を下さい!!」
唯「(キターーーーー)あずにゃんがそこm」澪「待ってくれ!!!」
唯「え?」
澪「すまない梓...私の初めては唯にって決めているんだ」
バシッ!
澪「痛っ...」
唯「澪ちゃんはあずにゃんのことわかってないよ!
あずにゃんは本当に頑張ったんだよ!(まだ死にたくないよぉ)
ね、りっちゃん?」
律「そ、そうだぞ澪、少しは梓の気持ちもだな...
(ここは合わせなきゃ唯に舐めさせてもらえなくなる!)」
いけにえ!※安価 澪
澪「いや、梓には私を堪能する資格はない」
一同「え!?」
澪「唯、覚えていないのか?二か月前お前が言ったんだ。
香気を纏わぬ者に他者を堪能する資格などないと!!」
唯「え?...あ、あれはその場の勢いっていうか...(
平沢唯、一生の不覚!)」
梓「資格ならあります!」
澪「!?」
律「ま、まさか梓...!」
紬「そうよ!熟成していたのは澪ちゃんだけじゃない!
梓ちゃんは生まれ変わったのよ!琴吹家特製、臭気遮断スーツによってね!
さぁ、この琴吹家の科学力、見せつけるのよ!」
澪「うわぁぁぁぁ!!!!!」
澪の意識は遠ざかっていった
第1部 ―完―
最終更新:2010年01月26日 23:44