唯「ういー、あ~いす~」


唯「ちぇっ」

憂(ああ……お姉ちゃん可愛いすぎるよ)ドキドキ

唯――ゴロゴロ…ゴロゴロ

憂「お姉ちゃん、ご飯出来たよ」

唯「わーい!待ちくたびれちゃったよー、ういー」

―――

唯「憂の料理は最高だよー」モグモグ

憂「…」

憂「……」ドキドキ

唯「憂?ういー?」

憂「……えっ、何お姉ちゃん?」アセッ

唯「ご飯食べないの?」

憂「ご飯?食べる、食べるよ」

唯「おいしいー」モグモグ

憂(お姉ちゃん可愛いよぉー、ご飯よりお姉ちゃんを食べちゃいたいよ///)ドキドキ


――翌日

憂「それでね、お姉ちゃんがね~」

梓「…」(……唯先輩の話してるときの憂可愛いなあ)ドキドキ

憂「梓ちゃん?聞いてる?」

梓「…えっ///」

憂「……」ジー

梓「えっと……ごめん、何だっけ?

憂「ちゃんと聞いててよ」ムッ

梓「ごめんごめん」

憂「それでね…今日の放課後に軽音部見学しても大丈夫かな?」

梓「別にいいと思うけど、急にどうしたの?」

憂「えっとね……」ドキドキ

梓「ひょっとして、軽音部に入りたくなったとか?」

憂「えっ!いや、そのね……」

梓(憂が軽音部に入ってくれたら嬉しすぎるよ///)

憂「その、そうじゃなくてね……」

梓「?」

憂「……軽音部でのお姉ちゃんってどんな感じなのかなと思って///」

梓「唯先輩を……?」

憂「……うん///」

梓「唯先輩なら家とあんまり変わらないんじゃないの?」

憂「そうかもしれないけど……家とは違う一面が見たくて///」

梓(…?)「よくわかんないけど、それじゃ放課後一緒に行こっか」

憂「うん」(これでお姉ちゃんの写真コレクションに新しいのが追加できる)ニヤニヤ


――放課後

梓「行こっか」

憂「うん」(ああ……楽しみでしかたないよ)ニヤニヤ

梓「……」


――部室
唯「あずにゃん遅いねー」

律「そういえばそうだな」

澪「掃除当番なんじゃないか?」

唯「うー、はやくあずにゃんをギュッてしたいよー」

紬(あらあら)


――パタン

梓「すみません、遅れました」

憂「失礼しま…」

唯「あずにゃーん、待ってたよー」ギュッ

梓「ちょ、ちょっと唯先輩、いきなり何なんですか?」

憂「!!!」

唯「あーずにゃん」プニプニ

憂「……」ジー

梓「先輩、ちょっと……」(……何か鋭い視線を感じる)ゾクゾク

憂「………」ジー

梓「はっ!唯先輩離してください、ほら憂も見てますから」アセッ

唯「えっ、憂、どこに?」

梓「ほら、そこに」(唯先輩が抱きしめるのも苦しいけど、憂の視線の方が……)

憂「………………」ジー

唯「本当だ、憂だー」

憂「……お姉ちゃん、梓ちゃんに毎日そういうことしてるの?」イライラ

唯「そうだよー」

梓「ゆ、唯先輩!?」チラッ

憂「……」ギロッ

梓(ヒィィーー)ブルブル

唯「だってあずにゃん、こんなに可愛いんだもん」プニプニ

憂「……そうだね、梓ちゃんも可愛いもんね」ニコッ

梓(憂、その笑顔が逆にこわいよ)ブルブル

唯「でしょー、しかも気持ちいいんだよ、そうだ、憂もあずにゃんにギュッってやってみる?」

憂「えっ!いや私は…」

憂(あ、でも私がしたらお姉ちゃんは梓ちゃんから離れるわけか……)

唯「ういー?」

憂「…そうだね、そうしてみようかな」

梓「えっ!」(う、憂が、してくれるの……)ドキドキ

唯「ほい、憂」

憂「あ、うん……」(いざするとなると恥ずかしいな///)

憂「その、梓ちゃん……いい?」ドキドキ

梓「う、うん///」(可愛い……)ドキドキ

憂「それじゃあ、あ、梓ちゃん」ギュッ

梓(はぅっ///)ドキドキ

憂(お姉ちゃんの言う通りだ、本当に気持ちいい……)ドキドキ

梓(憂、あったかい……、幸せすぎて死にそうだよ///)ハァハァ

憂(お姉ちゃんみたいにやってみようかな///)プニプニ

梓(あぅぅー、意識がとびそう)ハァハァ

憂(梓ちゃん、可愛い……)ドキドキ


律「……」ジー

澪「……」ジー

紬「……」(梓ちゃんと憂ちゃん新鮮だわ、ビデオ持ってくればよかった)ハァハァ

唯「うー、私もー」ギュッ

(唯、二人に抱きつく)

憂・梓「!!!」

憂(お、お姉ちゃん///)ドキドキ

梓(ま、まずいよ、唯先輩も抱きついたせいでう、憂との密着度がー///)ハァハァ

憂(お姉ちゃんはもちろんだけど梓ちゃんも気持ちいいよー)ハァハァ

唯「二人とも気持ちいいよー」ギュ-

憂・梓(はぅっ///)ハァハァ

紬(め、目に焼き付けないと)ハァハァ


律「はーい、ストップ、唯」グイッ

唯「えぇー、もう少しー」ブー

憂・梓(助かった……)ホッ

憂・梓(あのままじゃ、どうにかなっちゃってた……)ドキドキ

紬(りっちゃん、余計なことを)イラッ

律「それで、憂ちゃん、今日はどうしたの?」

憂「えっと…お姉ちゃんが軽音部でどんな風にしてるのかなぁと気になっちゃって」

唯「そんなこと気にしなくていいのにー」

憂「みなさんに迷惑かけたりしてない?」

唯「大丈夫だよー、ねぇ、りっちゃん?」

律「……ノーコメント」

唯「何それぇ」ブー

唯「ねぇ、澪ちゃんはどう思う?」

澪「えっと……」アセッ

唯「……」ジー

澪「そ、その、む、ムギはどう思う?」

梓・律(逃げた)

紬「……えっ、そのとりあえずお茶にしましょう」


―――

唯「おいしいー」モグモグ

澪(さっきのことは忘れたみたいだな)ホッ

憂「本当においしい」(お姉ちゃんの笑顔でおなかいっぱいだよー)ニヤニヤ

梓「おいしいです」(憂の顔がゆるんでる……可愛い)ニヤニヤ

憂(そ、そうだ写真を撮らなくちゃ)

――カシャ

――カシャ、カシャ

律澪紬梓「ん?」

――カシャ、カシャ、カシャ

律澪紬梓「えっ!!」

憂「あっ……」(そうだみなさんいるんだった)アセッ

梓「憂、何してるの?」

憂「そ、その…」

律澪紬梓「……」ジー

唯「おいしいー」モグモグ

憂「そのっ、えっと……」

梓(ひょっとして憂ってただのお姉ちゃん想いじゃないのかな)

憂「お、お母さんに頼まれたの」

律澪紬梓「へ?」

憂「その、お姉ちゃんのアルバムをつくりたいみたいで……」アセッ

律「なーんだ、そういうことか」

澪「何事かと思ったよ」

律「そういうことなら堂々と撮ればいいじゃん」

憂「そ、そうですよね」ホッ

梓「……」(何か怪しい)ジー

紬(うふふ…)ニコニコ

唯「あれっ、何の話?」

憂(一応話題変えた方がいいかな)

憂「その、練習しないんですか?」

律「練習?」

憂「お母さんに練習の様子も撮ってきてって頼まれてて」(もうお菓子食べてるお姉ちゃんは十分撮ったし)

澪「そうだな、そろそろ練習するか」

唯・律「えぇー」


―――

澪「それじゃ、ふでペン~ボールペン~からやるか」

律「1、2、3……」


律「唯、何回同じとこ間違えてんだ」

唯「ごめーん」

――カシャ

憂(怒られてるお姉ちゃんも可愛いなぁ)ドキドキ

梓「……」ジー

律・澪「ゆーいー」イラッ

唯「ごめんなさーい」ショボン

――カシャ、カシャ

憂(落ち込んでるお姉ちゃんもいい……)ハァハァ

梓「………」ジー

唯「やっとできたー」ニコッ

律「本当にやっとだな」ハァ

――カシャ、カシャ、カシャ

憂(やっぱ笑顔のお姉ちゃんが一番かな)ハァハァハァ

梓「…………」(憂ってもしかしたら超がつくほどのシスコンなのかな……)


律「そうだ、憂ちゃん、唯の代わりにギターひいてみないか?」

憂「えっ、私ですか?」

梓(憂と演奏……)ドキドキ

憂「そ、その…」チラッ

唯「?」

律「ああー……唯のことは気にしなくていいから、むしろ憂ちゃんの演奏見てやる気になってほしいし」

憂「それなら……お姉ちゃん、ギー太借りるね」


唯「……私より断然上手い」ポカーン

梓「完璧です」

紬「ぴったり合ったね……あっ」チラッ

唯「う、うぅ……」

憂「お、お姉ちゃん?」ハラハラ

唯「憂、ギター教えてください」ダキッ

憂「!!!」(お姉ちゃん///)ドキドキ

唯「だめ?」ウルウル

憂(そんな目でみられたらおかしくなっちゃうよー) ハァハァ


憂「もちろん、いいよ」

唯「やったー、ういー、大好きー」ギュッ

憂(ああ、もうここで死んでもいい)ハァハァ

梓(憂……どうにかして目をさまさせないと)

紬(やっぱり姉妹もありね)ハァハァ


律「そうだな、憂ちゃんに任せれば安心だな」

澪「そうだな」

憂「そうかな…」テレッ

梓(どうすればいいかな……)

憂(さっきのお姉ちゃんの『大好き』録音しとけばよかった……一生もののオカズになったのに)ハァ

梓(そうだ!)

梓「あ、あの……」

梓「私も一緒に唯先輩の家に行って練習してもいいですか?」

憂「えっ?」

梓「ギターの特訓です!私と唯先輩が一緒に練習する方が効率いいと思って、同じギターですし」

唯「あずにゃん……名案だよ」ナデナデ

梓「えへへっ」(いつも頭をなでるくらいにしてほしいです)ハァ

梓「それで、今日唯先輩の家泊まっても大丈夫ですか?」

唯「もちろん、ねぇ、憂?」

憂「う、うん」(お姉ちゃんと二人きりでイチャイチャできると思ったのに……)

唯「わーい」

憂(でも梓ちゃんに抱きついてから気になるのも事実なんだよね////)

律「じゃあ、ついでに私達も……」

梓「だめです!!!」

澪「梓?」

律「なんでだよー」ブー

梓「律先輩がいたら遊びになります」

澪「それは一理あるな、諦めろ律」

律「ちぇっ」ブー

梓(憂の目をさまさせるチャンスは誰にも邪魔させない)


―――

律「じゃあな、唯、真面目にやれよ」

唯「がってんです」

―――

梓「じゃあ、荷物準備してから行きますね」

唯「うん、待ってるね」

憂「ご飯つくっておくね」ニコッ

梓(憂、可愛い、可愛いよ)ドキドキ


――梓宅

梓(憂を絶対に私に振り向かせてやるです)

梓「やってやるですー!!!」

梓母「梓、うるさい」

第1話完


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最終更新:2010年08月09日 17:17