憂「もう、お姉ちゃん急がないと遅刻だよ」

唯「でもまだ朝ご飯が途中……」

憂「早く起きないのがいけないんでしょ」ムッ

梓「そうですよ、憂や私が起こしてもなかなか起きないし」イラッ

唯「わかったよぉ」ブー

憂「ほら早く身支度ととのえて」


――キーンコーンカーンコーン

――2年2組――

律「唯、ギリギリだったな」

唯「えへへ、ギターの練習おそくまでやってたから朝なかなか起きれなくて」

律「おおー!ってことはギター期待していいのか」

唯「もちろん」グーー

律「……」

紬「……唯ちゃん、ちょっとお菓子食べる?」

唯「さすがムギちゃん」ニコッ



――1年2組――

憂「なんとか間に合ったよおー」

梓「……そうだね」(憂は毎朝こんなに苦労してるのかな……)

純「梓がギリギリなんて珍しいね」

梓「うん、昨日は憂の家に泊まったの」

純「えっ、憂の家に!?」

憂「うん」ニコッ

純「……休日でもないのにどうして?」

憂「梓ちゃんはお姉ちゃんとギターの練習をするためにウチに泊まったの」

純「そ、そうなんだ……」 ホッ

梓「うん……」(憂の裸思い出しちゃったよ///)カァァ

純「……」

――昼休み

梓「それでね、憂の料理が凄く美味しくてね」ニコニコ

純「……そ、そうなんだ」

憂「梓ちゃん誉めすぎだよ///」

梓「本当のこと言ってるだけだよ」

憂「そうかな……///」

純「……」ムカムカ

梓「それで3人でお風呂に入ったんだよね、唯先輩が変なことして大変だったよね」

憂「そうそう…」(って梓ちゃん今思い出させないで///)

純「………」ムカムカ

純「…んっ」

純「お、お風呂ぉ!!!」

憂・梓「!!!」

憂「……純ちゃんどうしたの急に大きな声だして」アセッ

純「どうしたもこうしたも!!」

梓「純、とりあえず落ち着こ、ね」チラッ

ザワザワ ザワザワ

純「うぅっ///」カァァ

憂「純ちゃん落ち着いた?」

純「…うん、それで憂と梓は一緒にお風呂に入ったの?」

梓「……うん」

純「つまり2人はそういう関係なの……?」

憂・梓「!!!」

憂「……えっと、な、何を言ってるの純ちゃん」ドキドキ

梓「そ、そうだよ純」ドキドキ

純「だってこの歳で家のお風呂に2人で入るなんて……」

憂「ふ、2人じゃないよ」

梓「唯先輩も一緒だったの」

純「……えっ?」

憂「さっき3人でって言ったじゃない」

純「そうだっけ…?」

憂「お姉ちゃんに無理やり3人で入らされたの、ね、梓ちゃん?」

梓「うん」

純「じゃあ、2人は別にそういう関係じゃないの?」

憂「当たり前じゃない!!!」

梓(……そんなに強く否定しなくても)ムッ

純「なんだ、よかった」ホッ

憂・梓「よかった…?」

純「えっ、いや、その……2人がそういう趣味じゃなくてよかったって意味…」

憂・梓「……だよね」グサッ

純(……)ホッ



――午後の授業

純(2人はああ言ってたけど……)

純(……やっぱり怪しい)

純(うん、ここは先手をうっておかないと)

――放課後

梓「じゃあね、憂」

憂「うん、部活頑張って」
梓「うん」スタスタ

憂「さてと私は帰ろうかな」

純「憂、ちょっと話いい?」

憂「えっ、うん、いいよ」ニコッ

憂「それで純ちゃん話って何?」

純「……そのね、憂は梓のことどう思ってるの?」

憂「えっ、じ、純ちゃん?」

純「……」ジー

憂「えっとね、梓ちゃんは私の……」

憂「……大事な友達だよ」

純「本当にそれだけ?」

憂「……うん」

純「そっか」ニコッ

憂「……なんでそんなこと聞くの?」

純「私ね……」

純「梓のことが好きなの」

憂「えぇっ!!!」

憂「……そ、その本気なの?」

純「本気じゃないとこんなこと言わないよ」

憂「……そ、そうだよね」(何なんだろうこの気持ちは……)

憂「でも、さっきそういう趣味はどうとか……」

純「あれは梓に私の気持ち気づかれないため」

憂「……そうだよね」(本当に何?この気持ちは……)

憂「……でも、なんで私にその話を?」

純「憂に協力してほしくて」

憂「えっ…」ズキン

純「……ダメなの?」

憂「いや、その……」

純「さっき憂は梓は友達だって言ったよね?」

憂「…うん」ズキン

純「私達親友だよね?」

憂「うん」

純「協力してくれるよね?」

憂「………うん」ズキンズキン

純「ありがと、憂」ニコッ

憂「う、うん」

純「それじゃ、私は部活行くね」

憂「うん」

憂(何なんだろこの気持ち……)ズキンズキン



――部室

澪「昨日のギターの特訓はどうだったんだ?」

律「バッチリだったらしいぜー、なあ、唯」

唯「そうだよー、ねぇ、あずにゃん」

梓「は、はい」

紬(何もなかったのかしら……、ここは探りをいれてみようかしら)

紬「梓ちゃんは、昨日は唯ちゃんの家に泊まったのよね」

梓「……はい」

紬「唯ちゃんの家でのお泊まりはどうだったの?」

梓「どうって……その、た、楽しかったです///」

紬「どんな風に?」

梓「そ、それは……」

唯「3人でお風呂入ったりして楽しかったよー」

律・澪「!!!」

梓「ゆ、唯先輩!」ハラハラ

紬「そ、それでお風呂で何かあったの?」ハァハァ

唯「えーっとねー、あずにゃんのむ」

梓「唯先輩、その話はやめましょうよ」

紬「梓ちゃん」

梓「はい……?」

紬「ちょっと静かにしてくれない」ニコッ

梓「……はい」ブルブル

紬「それで唯ちゃん何があったの?」ワクワク

唯「あずにゃんの胸がちいさくて可愛かったからー」

紬「……」(キマシタワー)

梓「そうだ、そろ練習しましょうよ」オロオロ

紬「……」チラッ

梓 「えっと、その……」ブルブル

紬「梓ちゃん今何か言った?」ニコッ

梓「な、何も」

律・澪(ムギが恐い……)

唯「……?」

紬「続けて、唯ちゃん」

唯「うん、それでついあずにゃんの胸をもみもみしたらあずにゃんにビンタされちゃったんだー」エヘヘッ

澪・律「!!!」

梓(うぅっ///)カァァ

紬「そ、それで……」ハァハァハァハァ


唯「それでね、憂の胸が私の胸より大きいのが悔しくて憂の胸をもんでたらねー」

紬「……うん」ハァハァハァハァハァハァ

唯「憂が急に変な声出してね」

紬(キャァァ……)ハァハァハァハァハァハァハァハァ

律「唯、何を言ってるんだ……?」

澪「///」カァァ

梓(お、思いだしちゃったです///)ドキドキ

紬「そ、それで…?」


唯「その後は普通に髪や体を洗って上がったよー」

紬「えっ……それだけ?」

唯「うん……」

紬「本当に?」

唯「……うん」(ムギちゃん何かコワイ)

紬「……そう」ガックリ

澪「……」ホッ


律「そっかよかった……」

唯「何がー?」

律「えっ、いや、そういうことは普通女の子同士でするもんじゃないだろ」

唯「そういうことって……?」

律「は……だから、胸をもんだりすることだよ」

唯「そうなの!?」

唯「じゃあ、私変なのかな……」

律「まぁ、そういうのは普通男女でするものだから、普通ではないかな」

唯「そうなんだー、でも、なんで男女でやるの?」

律「それは……///」

唯「……」ジー

律「時と場合によるけど、基本的には好きな人、恋人同士でやるものなんだ」

唯「へぇー」

律「女の子同士が恋人同士だったら変だろ、そういうことだ」

澪・梓「!!!」グサッ

唯「そうなんだー」

紬「りっちゃん!!!」

律「どうしたんだよ、ムギ?大きい声だして」

紬「りっちゃん、あなた間違ってるわ」

律「へ……」

紬「女の子が女の子を好きになること、そして恋人同士になることは全然変なことじゃないわ」

律「……」(そうかムギは……)


紬「りっちゃん、人を好きになるのに年齢や国籍、そして性別なんて問題じゃないの」

紬「人を好きになるの決められた枷なんてないの」

紬「本能に従順、忠実よ」・
唯「なんかムギちゃんカッコいい」

梓「ムギ先輩カッコいいです」


律「……ごめん、ムギ、私間違ってた」(ムギはただ女の子同士が好きだと思ってたのにそんなこと考えてたなんて)

律「本当カッコいいよムギ」

紬「ありがとう、りっちゃん」

紬「それでね、私が思うにやっぱりそう考えるとやっぱりベストチョイスは女の子同士じゃないかって」ウフフ

澪・梓(さすが、わかってる)

律「な……」ガクッ

律(私の言ったカッコいいを返せ!!!)



紬「だからね澪ちゃん、梓ちゃん、私でよかったらいつでも協力するわよ」ニコッ

澪・梓「!!!」ギクッ

律「……どういう事だ?」

澪「えっ、いや……そうだ、練習しよう!唯がどのくらい上達しか見たいし」アセッ

律「話をそらすな!」

梓「そ、そうです練習しましょう」アセッ

律「梓まで……」

紬「そうね……」ウフフ

唯「やろうやろう」

律「……」

……


紬「すごーい、唯ちゃん」

澪「本当に上達してるな」

唯「えへへっ」

律「唯のくせに、このっ、この」ツンツン

唯「えへへっ、これもあずにゃんのおかげだね」

梓「そんなことないです、唯先輩が頑張ったからです」テレッ

唯「あずにゃーん」ダキッ

梓「ちょ、ちょっと唯先輩」(まぁ、憂がいないからいいか)

紬「……」ウフフ


澪(唯はいいな、あんな風に自然にできて)

澪(私もあんな風に律に……///)

澪(律は男しか恋愛対象としか見てないから、私の気持ちに気づいてくれないし……)ハァ

律「澪、どうかしたのか?」

澪「何でもない……」

律(なんで不機嫌なんだ……?)



紬「今日も唯ちゃんの家でギターの特訓したらどうかしら」

律「そうだな、1日であんだけ上達したんだし」

紬「それにその方が梓ちゃんも喜ぶと思うし」ニコッ

梓(!!!)

唯「えっ、そうなのあずにゃん?」

梓「……はい、先輩と練習するの楽しいですし」(憂もいるし///)

唯「あずにゃん、ありがとう、私頑張るよ」

紬「決まりね」ウフフ


―――帰り道(梓と紬の2人のみ)

梓「ムギ先輩」

紬「何?梓ちゃん」

梓「そ、そのムギ先輩は私の好きな人を知ってるんですか?」

紬「……お姉ちゃんに負けちゃだめよ、頑張ってね、梓ちゃん」ニコッ

梓「……は、はい、私頑張ります」ニコッ


――梓宅

梓「よし、準備できたです」

梓「今日こそやってやるです!!!」

梓母「うるさい、梓」

第3話一部完


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最終更新:2010年01月06日 23:55