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翌朝

憂「………」

憂(あまり…寝れなかった…)

憂(梓ちゃん…大丈夫かな…?)

憂「あ…もうこんな時間…朝ごはん作らないと…」

ガチャッ

「ん~…ん~…ん~…」

憂「! なに?この唸り声…?」

「ん~…ん~…」

憂「もしかして…お姉ちゃん…!?」

ガチャッ

憂「お姉ちゃん!!大丈夫っ!?」

唯「う…憂~…ん~…」

憂「ど…どうしたの!?顔が真っ青だよ!?」

唯「お…お腹が……」キュルキュリキュル…

憂「どうしよう…?昨日食べた料理で何か当たったのかな?でも、昨日生もの出してないのに…」

唯「ギクッ…」

憂「…『ギクッ』って…お姉ちゃん…?」ジー

唯「い…いやぁ~…は、ははは…」キュルキュリ

憂「………」ニコッ

唯(ヒイイィッ…!)

憂「お姉ちゃん…昨日の晩ご飯の前に何食べたか言ってくれる?」ニコニコ

唯「うぐっ…」

憂「お姉ちゃん、教えて♪」ニコニコ

唯「」



……

澪「………」キュリキュリキュリ

澪(ムギは今日来るんだよな…でもいつぐらいだろう…?朝からいてくれると助かるのだが…)

澪「………」キュリキュリキュリ

「そんでさぁ~」

澪「律……!」キュリキュリッ…



律「そんでよ~ゲームでもケンカでも私に勝てないくせによ~ウチの弟は生意気なんだぜぇ~…」

姫子「は…はぁ……」

姫子(ど…どうしよう…?この人とあんまり話したことないのに…)

律「だから私はもう一回弟の首をぐいっーとな~」


澪「………」

澪「ばか律……」キュリキュリキュリ



……

唯「うぅ…ごべんばざぁい~!!(泣)」

唯「ウグッ…!た…助けて…う~い~…(泣)」

憂「もう…自業自得でしょ…」

唯「うっ…!」キュルキュリキュル

唯「う…う~…い~…(泣)」

憂「腹下しを抑える薬捜してくるからトイレ行ってきなよ…」

唯「うっ…うぅ~…うぅ…」キュルキュリキュル

ダダダ…バタンッ…

憂「はぁ…こんな時にお姉ちゃんってば…」ガサガサ

憂「あ…あったあった…」

憂「………」

憂「薬…か……」

憂(今の梓ちゃんにとって一番良い薬ってなんなんだろう…)

唯「う~い~!紙がないよぉ~!」

憂「あ…ごめんね!お姉ちゃん!」タタタッ



……

チュンチュン…

ベーシスト「Zzz…ん…んん…」

梓「スー…スー…」

ベーシスト「…ふぁ~……あ…そうか……」

梓「スー…スー…ふ…ふふふ…」ニコニコ

ベーシスト「………」

ベーシスト(まだこいつは夢の中か…)

梓「ふふ……スー…スー…」

ベーシスト「……はぁー…」チラッ

『8:30』

ベーシスト「!?って…!!しまっっ…!!」

ベーシスト(……いや…それどころじゃないな…)

梓「スー…ん…んん…あれ…?お父さん……?」

ベーシスト(こいつと 向き合うためにな……)

梓「お父さん…?」

ベーシスト「目…覚めたか…」ニッ

梓「どうして私…ここで…?」

ベーシスト「昨日は平沢さんとこにお世話になったな…」

梓「!?」

ベーシスト「梓…俺の話を聞い…」

梓「イヤだっ!!」

ベーシスト「………」

梓「夢…だよね…?これも夢の続きだよね…?」

ベーシスト「現実だ…受け入れろ…」

梓「じゃあ、なんでお父さんは私に…私にお母さんのこと黙っていたのっ!!」

梓「お母さん…私の入試前から入院していたって…お父さんはそれを出張だ、て言っていたじゃないっ!!入試の合間にお見舞いだって行けたのにっ…!」

梓「グスッ…なんでよ…なんで…私をお母さんに会わせようとしてくれなかったのよ…!」

ベーシスト「…そのことなんだが…母さんと一緒に決めたことなんだ…」

梓「!? お母さんも……」

梓「………」

ベーシスト「………」

梓「……私…お母さんに嫌われたの…?」

ベーシスト「……はぁー…お前は勘違いしてんだろ…?」

梓「え……?」


ベーシスト「母さんはな…梓に余計な心配をしてもらいたくなかったんだ…試験に専念してほしかったんだ…もちろん、母さんは梓を直接応援したかったけどな…」

梓「………」

ベーシスト「確かに母さんは梓の入試前に倒れた…これは梓にとって仕方ないことだということは分かるよな?」

梓「うん……」

ベーシスト「母さんが梓に内緒にしておきたかった理由も分かったよな?」

梓「うん……でも……」

ベーシスト「でも…?」

梓「なんで入学した後に教えてくれなかったの…?試験…終わったのに…」

ベーシスト「………」

ベーシスト(だいぶ落ち着いてきたようだな…)

ベーシスト「俺も梓に伝えようかと思ったさ…これは嘘じゃない…本当だ」

梓「………」

ベーシスト「俺が梓から聞いた話を母さんは聞いてな…なんというか…もう少し黙っていようかと言ってきたんだ…」

梓「!? ど…どうしてっ…!?」

ベーシスト「入院していることを知ったら、せっかく学校でできた楽しさを壊してしまうかもしれないんだとよ…」

梓「!………」

ベーシスト「確かに、と俺も思ったさ…特にお前がお世話になった部活の先輩の話を聞いてお前は本当にそこで楽しんでいるのだと感じたよ…」

梓「で…でもっ…それは答えになんないよっ…!部活が休みの日があればお母さんのところに…」

ベーシスト「母さんはな…梓は心配事があるとそれに捕われてしまって大切な学生生活のスタートをダメにしてしまうんじゃないか、て気にしていたんだ…」

梓「うっ……」

ベーシスト「梓は母さんにつきっきりになってせっかく高校で見つけた楽しさを失ってもらいたくなかったんだよ…」

梓「………」

ベーシスト「だから決めたんだ…梓にこのまま嘘を通そうと俺と母さんは…」

梓「……グスッ…グスッ…」

ベーシスト「梓……」

梓「グスッ…私…私…グスッ…」

ベーシスト「全部言わなくてもいい…お前がそれほど母さんを大切に思っていた証拠なんだから…」

梓「ウグッ…ウグッ…」



……

唯「………」ドヨーン

憂「お姉ちゃん…大丈夫…?」

唯「ぅぃ…ぅん…だぶん…」ドヨーン

憂(心配だなぁ~…)

唯「うっ!?」キュルキュリキュル

憂「お姉ちゃん?」

唯「と…と、と、と…トイレ…行き…たい…」キュルキュリキュル

憂「あそこのコンビニに行って貸してもらおう?」

唯「う…うぅ~…」キュルキュリキュル


バタンッ

憂「はぁ~…」

憂(もうっ!こんな時にお姉ちゃんは…)

憂「………」

憂(いけない…私ったらついお姉ちゃんのせいにしちゃって…)

憂「あ…鏡……」

憂(そういえば急いできたから髪型少しおかしくなっているね…結び直そう…)



律「んでなぁ~それでなぁ~」

姫子「は…はぁ…」

律(!お…唯じゃん…コンビニに来てたのか…唯なら昨日のことぐらい忘れているよな…)

律「………」

律「そんじゃまたな~!」

姫子「あぁ…うん…」

姫子(田井中っていうのか…新しい友達ができたな…)

姫子「……ふふ♪」



憂「あれ…上手く結べない…どうなっているんだろ…」アセアセ

ブチッ…

憂「あ…ゴム切れちゃった…替えあったかな…?」ガサゴソ

パシッ

憂「へ…?」

律「唯なにしてんだこんなところで?学校遅れんぞ?」

憂「あ…いや私は違っ…」

律「急ぐぞ~!」グイッ

憂「ちょっ…ちょっと待っ…」ズルズル…

律「変なこと言っていると担任から変な課題課せられるんだからなぁー!」

憂(ど…どうしよう…お姉ちゃーん早く出てきてー!)






トイレ

唯「うぅ…まだ痛いよ…まだ痛いよぉ~…(泣)」カラカラ

唯「カラカラ…?」

[紙が空っぽ]

唯「」

唯「のおおおおおおおおおお!!!!!!!」


下駄箱付近

憂「………」アタフタアタフタ

律「?唯ーお前早くしろよ?」

憂「いや…だから私は憂ですって…!」

律「へ…?憂ちゃん…」

憂「そうですよ!私は憂です!」」

律「………」

憂「………」

律「ごめんっ!憂ちゃんっ!つい間違えちゃって…」

憂「ほっ…」

ガシッ

憂「へ…?」

律「なんて言うと思ってんのか~!このやろ~!」

憂「ぎゃ~!!ギブギブギブ!!」ジタバタジタバタ

先生「こらっ!お前らさっさと教室に行けっ!」

律「ちぇー…怒られちった…」

憂「………」

憂(ど…どうしよう…このままじゃ戻りにくくなる…というかお姉ちゃんなんで早く出てこないんだろう…)

律「唯ーなんで憂ちゃんのフリをしようとしていたんだよー?」

憂「いえ…ですから私は…」

律「お?あれか?ムギを驚かす作戦か?よし乗ったる!後で髪留めのゴム貸してやるよ!」ニカッ

憂「………」

憂(お姉ちゃん…ますます戻れそうにありません…)


律「よし…っと…」ギュッギュッ

律「これでどうだ~!唯ー!どこからどう見ても憂ちゃんに見えるぜー!」

憂「あ…ありがとう…ございます…」

憂(その憂が私なんだけど…)

律「しっかし考えたなー唯も」

憂「へ…?」

律「憂ちゃんのフリをしてムギに飛び付くという魂胆だろ?さすがにムギも驚くだろうぜ!」

憂(いや、フリもなにも本人ですが…)


律「よし…私がまず入る!お前は後から入ってムギに抱きつくのだ!」

憂(いきなり抱きついて紬さん大丈夫かな…?)

ガラッ

紬「あっ…!律っちゃんっ!」タタタッ

律「ムギっ…!お帰りっ…!」タタタッ

ガバッ

紬「ごめんね…!私…私…グスンッ…」

律「私らは永遠のバンドメンバーだぜっ!ムギっ…私らはお前を忘れたことなんてなかったぜ…!」

紬「ありがとう…律っちゃん…グスンッ」

憂(え…何この空気…?入りにくいのですが…)

律「(いつでも入って良いぜ!)」クイッ…クイッ…

憂「………」

憂(律さんには助けて頂いた恩があるし…ここは律さんの顔を立てるべき…やるなら今しかないっ…!)ダッ

憂「ム~ギちゃ~ん!!」ガバッ

紬「きゃっ♪唯ちゃんってば…あれ?憂ちゃん…?」

律「プクククク…」

憂「えー?何がー?」

憂(と…とにかく…お姉ちゃんのフリをしてやりすごそう…)

紬「………」

律「クックククク…」

紬「………」

憂「………」

憂(あれ?紬さん黙っちゃった…)

律「アハハハハハ…!ムギ!いつまで驚いてんだよ!これは…」シュッ

パサッ

憂「あっ…」

律「唯に決まってんだろー!似ていたから無理ないよなー!」

紬「………」ジー

憂「えっ!?な…なんですかっ!?///」

紬「………」ジー

憂「うっ…そ…そんなに見つめられると…///」

紬「………」ジー

憂「うぅ……///」

紬「そうね!私ビックリしたわぁ~!」

憂「へ…?」

紬「唯ちゃんだと思えば憂ちゃんだと驚いた上にさらにわをかけて実は唯ちゃんだったというわけね~!本当驚いたわぁ~!」

律「だろー?だろー?」

憂「ほっ……」


ガラッ

先生「席に付けー」

紬「それじゃあ、律っちゃん、唯ちゃんまたね」

律「おー!」

憂「………」

憂(どうしよう…ますます戻れなくなっちゃったよ…)


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最終更新:2010年07月31日 01:12