唯「目が覚めたらいきなりお城まで連れてかれちゃったよ~」

唯「そんでそんで、お城には王様が居て、私のお父さんは勇者オルテガだとか言われて」

唯「よくわかんないけど、とにかくバラモスってのを倒さないといけないんだって!」

律「あ~、どうりで目が覚めたら見慣れないところに居ると思ったよ」

紬「どうやらこれはゲームの中の世界のようですね」

梓「でもどうして私達軽音部のメンバーなんでしょうか?」

澪「…これは夢だ…うん、夢だよな…あははは…」

律「おーい澪~。帰ってこーい」


唯「で、ルイーダの酒場って所で仲間を探して旅に出ろって言われたんだけど」

律「唯が勇者ってのが危なっかしい気もするけど…」

唯「じゃ!2階の登録所って所で仲間を作って来るよ!」

律「待て待て待て!ここに私達が居るのに無視かーい!」


唯「じゃ、皆で行く事にしよう!」

梓「でも先輩、システムだと4人までらしいですよ?私達5人じゃないですか」

律「気にしたら駄目だぞ梓!だからと言ってゲーム通りに進める必要は無いんだからな!」

唯「そうだよあずにゃ~ん!私達は軽音部なんだから5人一緒じゃないと意味が無いんだよ!」

梓「わっ!せ、先輩!だからと言って抱きつかないで下さい!」

紬「はぁ~…やっぱりカップリングはゆいあずだわぁ…」

澪「…うん、夢、だからこれは夢…」(ブツブツ…)




唯=勇者
律=戦士
澪=僧侶
紬=魔法使い
梓=盗賊

このメンバーでまずはレーべまで向かいます!



唯「と、言う訳で…まずは王様から貰った物を支給します!」(キリッ

律「へぇ、どれどれー?…棍棒にヒノキの棒に旅人の服にゴールド…こんだけ?」

梓「少ないですね…、それ以前に私達って武器は使えるんですか?」

紬「棍棒って意外と軽いのね」

律「いや普通に棍棒重たいし…。使えるなら使ってもいいと思うけどさ」

唯「だよね~、好きなのを使ったらいいと思うよ~」

澪「…あははは…うふふ…」


アリアハン城近くのフィールド…。

律「おっ!見ろ唯!スライムが居るぞ!」

唯「おおおおっ!初めて見たよ~!」

梓「いや、まぁ、それはそうですけど…」

紬「棍棒で殴って倒せばいいのかしら?」

律「いや、むぎは魔法使いなんだから魔法使えばいいんじゃないの?」

梓「でも…、やっぱり倒すって事は殺すって事ですよね?」

唯「ゎはぁ~、みんな見て~、スライムってプニプニだよぉ~」


スライムの攻撃!唯に1のダメージ!

唯「きゃん!痛っ!」

律「唯!大丈夫かっ!」

唯「あうう~転んで指切っちゃった…」

紬「よくも唯ちゃんを!えいっ!」

紬の攻撃!スライムに8のダメージ!スライムを倒した。

梓「…むぎ先輩って意外とごうけつですね…」

律「大丈夫か!しっかりしろ唯!」

唯「うう、律ちゃん…、私はもう駄目だよ」

律「傷は浅いぞ!メディーック!澪!」

澪「(ぶつぶつぶつぶつ…)」

梓「澪先輩、何だか最初から壊れてますよね?」

紬「この世界に付いて行けてないのね、でもきっと大丈夫よ」(ニコニコ)

梓「?」

律「おい澪!お前はいつまでそうしてるんだ!」

澪「…え?」

律「見ろ!唯がさっきの激戦で大怪我を負ったんだ!今すぐ医者が必要なんだ!」

梓「(…転んで指を切った程度の怪我…ですよね?)」

紬「(そこは突っ込んじゃ駄目よ?しばらく様子を見てみましょうね)」

律「今すぐ医者に見せないと唯の命は風前の灯火なんだ!」

澪「そんな!酷い怪我を…、今すぐ引き返して…」

律「だけどな澪!今のお前は僧侶なんだ!澪なら唯を助ける事が出来るんだ!」

澪「!?」

律「頼む!唯を助けてやってくれ!」

澪「…分かった!展開に付いて行けずに壊れている場合じゃなかった!唯!今助けてやるからな!」

澪「…ホイミ!」


回復の光が唯を包み込む!

唯「ほぁあああぁ~、癒されるよ~ぉ」

律「やったな澪!澪のおかげで唯の命は助かったぞ!」

澪「…あはは、良かった、良かったよ~」(嬉し泣き)

律「うんうん!澪!これからも宜しくな!」

澪「うん、私、頑張るよ!」(だきっ!)

梓「(何なんでしょうか?この最終回的なノリは…)」

紬「はぁん…、美しい二人の友情…」(うっとり)

唯「ねーねー見てー、スライムからお金が出てきたよ~」(拾い拾い)



そして、何だかんだ言いながらもレベルを上げつつレーべに無事到着した軽音部PT

唯「到着~!」

律「ふ~、やーっと一息つけるな」

澪「宿屋ってどんな所なんだろ…?」

紬「武器とか防具もありますね」

梓「(何だろ?あのでっかい岩)」

貯めたお金で武器や防具を買い、色々と情報を収集する。

澪「この先の山を越えれば、いざないの洞窟ってのがあるみたいだけど」

律「あー、この村に居る爺さんから魔法の玉ってのを貰わないといけないんだよな」

紬「でもあのお爺さん、自宅に引き篭もったまま呼んでも出てきませんね」

律「引き篭もりってレベルじゃねーよなー」

梓「カギの掛かった扉って意外と頑丈でしたしね」(むぎ先輩が扉をメラで吹き飛ばそうとしたのを止めて良かった)

唯「あ~、その鍵って…コレ?」

律「そうそう…盗賊の鍵ってのが…ってオイ!何で唯が持ってるんだよ!」

唯「ん~、皆と合流する前に街の中で迷ってたら塔に住んでるってお爺さんが居て」

律「居て?」

唯「荷物が重くて帰れないって言うから荷物持ちを手伝って塔に行ったんだよ~。そしたら何か鍵を貰っちゃった」

梓「…チートもいい所ですね先輩」

紬「まぁ、一生を塔の中で過ごすのは不可能ですし」

澪「買出し中に出会った訳か」

律「まぁ兎に角!これで魔法の玉をゲットできるぜ!」

澪「扉を開けてっと…」

?「な、なんだね!VIP中に勝手に扉を開けて!不法侵入でござるぞ!ああ、でも可愛いでござる!」

紬「お爺さんではなくて普通の引き篭もりニートのようですね」

唯「魔法の玉を戴きに参上したでござる!」

梓「先輩、口調が感染してますよ」

魔法の玉を手に入れた。いざないの洞窟入り口。

梓「ここでいいんですよね?セットする場所」

律「オーライ!よし!いいぞ~!」

澪「…しかし魔法の玉って言うぐらいだから、もっとファンタジーな物を想像してたけど…」

紬「どこからどうみてもダイナマイトの束でしたね」

唯「細かい事は気にしちゃ駄目だよ~」

梓「セット完了!退避も済みました!」

律「よし!ムギ!頼んだぞ!」

紬「了解!メラ!」

引火したダイナマイトが大爆発。壁に巨大な風穴を開けた。

律「うっひゃー!想像以上の威力だな」

唯「でもこれでロマリアまで行けるね!」


ダンジョン表写は割愛。

澪が怖がったり澪が怖がったり澪が怖がったりで何とか洞窟を抜ける事に成功した。

そして辿り着いたロマリアで、軽音メンバーを待ち受ける事件とは…!

続く。



レーべを目前にして、5人の目の前に現れたのはおおありくいの群れだった。
一体相手ならば全員で掛かれば十分に勝てるだろうが、4匹も相手だとそれなりに部が悪い…。
律は銅の剣を構えながら、震える澪を守るようにつぶやいた。
「こいつら、私達を見逃すつもりはないようだな」
梓も背後からの挟撃に備えて油断なく武器を構えながら。
「まずいですよ先輩!退路も塞がれました!」
唯は紬を一番中心に退避させて。
「大丈夫!もしもの時はあずにゃんだけでも逃げていいからね?」
律も、澪も、紬もその考えには賛同した。
「だって私達は先輩だもん!」
「そ、そんな訳には行きませんよ!軽音部は5人揃って初めて軽音部なんですから!」
顔を真っ赤にして抗議する梓。
「気をつけて!来るわよ!」
紬の警告と共に、4匹のおおありくいが一斉に襲い掛かってきた。
「ムギちゃん!」
「ええ!」
唯の合図と共に紬がおおありくいCにメラを放つ!命中!その怯んだ隙を付いて唯の銅の剣がありくいCにトドメを刺した。
「私達も行くぞ!うりゃあああっ!」
律の攻撃はおおありくいAに瀕死の重傷を負わせた。だがAは反撃とばかりに律にその鋭い爪で引き裂きにかかる。
「くっ!」
掠っただけなのにかなりの傷を負わされる律。
「律!!!ホイミだ!」
間髪居れずに澪の唱えたホイミが律の傷を塞いでいく。
「サンキュ!助かったよ澪!」

「このっ!このっ!このっ!」
梓はありくいBの攻撃を身軽に回避しながらもチクチクとダメージを与え続けている。
たとえ攻撃力は低くても、こうやって相手している限りコイツの攻撃の矛先は皆には向かない。
唯一まだ無傷なおおありくいDはその長い舌を伸ばして紬に狙いを定める。
「このっ!させないからっ!」
紬を狙い、突き刺さんばかりに勢い良く伸びた舌を唯の剣が見事に断ち切った!
「ありがとう唯ちゃん!」
紬は力を込めて呪文を詠唱。通常よりも魔力を乗せたメラをおおありくいDに放ち、一撃でその巨体を焼き尽くす。
「あずにゃん!」
燃え崩れるありくいDを飛び越え、唯は梓を襲うありくいBの背中を剣で突き刺す。
『グギャアアア!』
断末魔の悲鳴を上げ、大量の血飛沫を撒き散らしながら倒れるおおありくいB。
「はぁっ!はあっ!はあっ!」
唯は返り血を浴びながらも、油断なく剣を構え梓の無事を確認する。
「良かった…無事だったんだね?怪我はしてないあずにゃん?」
にっこりと笑う唯。
「もう!私は大丈夫ですよ!唯先輩こそ無茶はやめて下さいね!ほら、血を拭きますからじっとして下さい!」
「はううっ!あずにゃんくすぐったいよ~」

レーべ到着前の一コマ…。



次回予告!(予定)
軽音部の前に突如現れる謎の覆面マントな筋肉男!
唯達軽音部は黄金の冠を無事に取り戻す事ができるのかっ!?





唯「そんな訳でロマリアの王様に会ってきましたっ!」

律「どんな訳なんだよ!」

唯「それはそれ!細かい展開は省くのです!」

澪「まぁ、殆どの人は展開とか知ってるからな」

紬「キングクリムゾンさんが仕事をしているって事ね♪」

梓「その冠ってのを取り戻せばいいんですね?」

律「王様には返さないけどな!」

澪&梓「えっ?」

ガザーブ経由してシャンパーニの塔。

律「おっ?見ろよ皆ー!いかにもって悪人が居るぜ」

唯「うわぁ…、私モヒカンって初めてみたよー」

紬「汚物は消毒とか言いそうな人達ね」

梓「あっ!あの人達上に逃げて行きますよ!追いかけないと!」


最上階

唯澪紬梓「…」

律「変態だー!!!」

覆面マント男「いきなり失礼な娘達だなおい!これは俺の正装だっ!」

梓「…まぎれもなく変態ですよ、それ」

覆面「傷付いた!とにかく原作通りに落とし穴に落ちるがいい!えい!」

軽音部「きゃーーーーーーっ!!!!」

唯「痛たたた…、あの人達酷いよ~、いきなり落とし穴に落とすんだもん」

律「まぁ、悪人だしな」

澪「皆無事か?痛い所あったらホイミで治すぞ」

梓「私は大丈夫です!それよりも早く追いかけないと!」

紬「落とし穴ってスリルがあって楽しいですね!もう一回落ちたいです」

覆面「ふっふっふっ…、精々最上階を探すがいい。俺達はその間にすたこらさっさだぜ!」

子分s「流石お頭だぜ!そこに痺れる憧れる!」

覆面「あいつ等が上に登ってきたのを見計らって俺達も落とし穴で下の階に逃れるって寸法…」

紬「イオ♪」(どっかん!)

一味「ぎゃーーーーーーーっ!!!!」

澪「何だかんだ言いながらも下の階で待っててくれてるんだな…」


紬「スカラ!スカラ!スカラ!スカラ!スカラ!もひとつおまけにスクルト!」

唯「凄いよムギちゃん!相手の攻撃が全然痛くないよ~」

澪「まぁ、念のために…ピオリム!」

律「おっ?戦士の私には嬉しい援護!流石は澪!私の嫁!」

梓「凄いですね、えいっ!攻撃!」

カンダタ一味「卑怯だぞ!ターン制を無視すんなっ!お前達に正義はないのかっ!脱げっ!ハァハァ…」

律「いや、だから悪人がそれを訴えるなって…」


戦闘終了。


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最終更新:2010年06月11日 00:54