唯「りっちゃん!私もついに手に入れたよ!」

律「おー!メダロッチか!これで唯もメダロッターの端くれだな!」

澪「言っとくけど、メダロット部にはしないからな?」

梓「そうですよ、ロボトルばっかりしないでくださいね」

紬「うふふ♪それで、唯ちゃんのパートナーはどんな子なのかしら?」

唯「実は…まだメダルもパーツもティンペットもないのです!」

律「おーい」

唯「だって~メダルもパーツも高いんだもーん」

澪「たしかに…特にメダルは生き物みたいなものだからな」

紬「そうね、お友達や家族みたいな存在だわ」

梓「私も週に1回は必ずメンテナンスしてあげてます!」

律「ムギのお父さんの系列で店があればいいのにな!なんちって」

澪「ずうずうしいぞ律!それにさすがのムギでも…」

紬「あるわよ?」ニコ


律澪唯梓「えっ」



パーツ屋

店員「いらっしゃいませ~」

唯「おー!メダロットがいっぱいあるよ!」

律「うお~!まさかこんな近所にパーツ屋があるなんてな…」

澪「か、可愛いパーツもある…」

梓「あ、この脚部パーツ欲しいなあ」

唯「あずにゃん、脚部って何?」

梓「えっ」

澪「…ほんとに大丈夫かなあ」



紬「店員さん、値切ってもいいですか~?」

店員「!!あなたは…」


店員「すみません紬お嬢様…ただいまメダロットブームで、パーツの在庫が少ないんです」

紬「そうよね…ごめんなさい、無理を言ってしまって」

律「確かにメダロットってバカ売れしてるからなぁ」

唯「こうなったらバイトして…」

店員「あ!でも倉庫の方に古い型のパーツはあったと思います!」

紬「唯ちゃん、古いパーツでも大丈夫…?」

唯「もちろんいいよ!メダロットは見た目じゃなくて愛情だよ!」

梓「そうですね、私のあずにゃん3号も結構古いですし、大丈夫です!」

律「うん、梓のペッパーキャットは中々いい動きするよなあ」

澪「よし、じゃあ見に行ってみようか」

紬「店員さん、よろしくお願いしますね」ニコッ

店員「はい、ではご案内いたします!」


倉庫

店員「こちらの倉庫のパーツでしたらお安く提供できます!」

紬「ありがとう、店員さん」

店員「いえ!紬お嬢様とそのお友達のためですから!」

唯「ありがとうございます!!さすがは店員さん!」

店員「いえ!ではごゆっくりどうぞ!」

~~~~~~~~~~~

唯「これが全部古いパーツなの!?」

澪「状態といい、保管環境といい…新型にも劣らない状態の良さだな」

律「うお!これは…イエロータートルのパーツだ!!すげえ・・・まだ残ってるとは」

梓「律先輩のメダロットその後継機でしたね」

律「うん…でもこっちの方が強そうだ!たーくんとの相性もピッタリだし」

紬「うふふ、値切りはまかせて!」


澪「どうだ唯、欲しいパーツは見つかったか?」

唯「…」

紬「あらあらあら、凝視しちゃって…もう決まったみたいね♪」

梓「唯先輩らしいセンスだなあ…」

律「唯、それでいいのか~?」

唯「うん、私決めたよ!!この>>25にする!」


※>>25 「セーラーマルチ」

――――――――――――――――――




唯「この子かわいい~!あずにゃんみたい!」

梓「そ、そんなことないです!」

澪「…可愛い」ボソッ

律「ん?何か言いましたか澪ちゅわん?」

澪「なっ、なんでもない!」

紬「ふふ、でも澪ちゃんの>>36も可愛いわよ」

澪「…そうだよな!私には>>36がいるんだから!」


※>>36 「アークビートル」


―――――――――――――――――――――

律「しかし澪のアークビートルはパワーがありすぎるぜ…たーくんのレーザーより威力あるぞ?」

梓「熟練度が上がったら…恐ろしいですね」

澪「でも、まだ上手く扱ってあげられないんだ…ごめん、アクビちゃん」

唯「威力?熟練度?…」プシュー

律「あ!唯にはまだ早すぎた!!」


~~~~~~~~~~~~

店員「はい!セーラーマルチ一式ですね!それでしたら…」カタカタカタ、パチン!

紬「こんなに安くていいの?さすがに悪いわ…」

店員「いえ!お気になさらず!!私のポケットマネーでなんとかできますから!」

唯「2000円!?…ありがとうございます!!」

律「ムギはやっぱすげーや あとあの店員さんも」




帰り道

唯「みんな、今日はありがとう!」

澪「よかったな、メダロットが手に入って」

律「早く唯とロボトルしたいぜー!」

唯「うん!でも…」

梓「メダルですね…」

紬「ごめんなさい、メダルはいま中々手に入らないみたいで…」

唯「ううん、ムギちゃんにはすっごくお世話になったもん!ありがと~!」

紬「んーん、私も唯ちゃんがロボトルしてる姿を見たいから♪」


澪「言っておくが、部活の時はちゃんと演奏するからな!」




平沢家

唯「ただいま~うい~」

憂「おかえりお姉ちゃん!ご飯できてるよ!」

唯「うわーい!今日は…ハンバーグだ!」

憂「当たり~。じゃあ手洗って来てね」

唯「あ!憂、見てみて~!」


シャキーン

憂「あ、メダロットだ!お姉ちゃんもついにメダロッターだね!」

唯「えへへ…でもね、まだメダルがないんだ~」

憂「そうなんだ…私もメダロットないからなあ…メダル、私も探しておくね!」

唯「うん、ありがと~うい~」

憂「ううん、それよりご飯食べよ?」



憂の部屋


憂「お姉ちゃんがメダロッターか…ふふ」

憂「でもメダルがないと、って言ってたなあ」

憂「メダルってどんなのだろう…」

憂「この間、道端に綺麗なメダルが落ちてたから拾ってみたけど…こんなのじゃないよね」



憂「うーん」


ガチャ

憂「お姉ちゃん、どうしたの?」

唯「うい~…一緒に寝ていい?」

憂「ふふ…うん、いいよ!」

唯「わーい!ところで憂、何見てるの~?」

憂「これね、この間拾ったんだけど…メダロットのメダルじゃないよね…」

唯「そうだよ~」

憂「そうだよね~…」

憂「えっ?」

唯「えっ?」

憂「これが…そうなの?」

唯「うん!りっちゃん達のを見てるからわかるんだ!」

憂「じゃ、じゃあこれお姉ちゃんにあげる!」

唯「ええ!いいの!?」

憂「うん!」


唯「うい~ありがと~!」ギュッ

憂(お姉ちゃんあったかいなあ)

憂「じゃあ今日は遅いから、明日の部活の時にけいおん部のみなさんに見てもらってね?」

唯「え~今がいいよ~!」

憂「めっ!もう遅いから明日遅刻しちゃうよ?」

唯「わかったよ~…憂にもらったんだから憂の言うことは聞かなくちゃ!」

憂「お姉ちゃんいい子。じゃ、電気消すね?」

唯「うん、おやすみ~うい」

憂「おやすみ、お姉ちゃん」

――――――――――――――-――――――


翌日、部室

唯「というわけでメダルもゲットしたのです!」ふんす

澪「ものすごい強運だな…いや憂ちゃんの力か」

律「これで今度こそメダロッターというわけだな唯隊員!」

唯「その通りでありますりっちゃん隊員!」

紬「本当によかったわ~!これでナースちゃんにもお友達ができるわね♪」

梓「ところで、それは何のメダルなんですか?」

唯「え?メダロットのだよ?」

梓「いやそうじゃなくて…」

紬「メダルといっても、色々な種類があるの」

澪「ちょっと見せてみろ?」

唯「うん、これだよ」キラ

律「これは…」

―――――――――――――――――――――――――

澪「これは>>72メダルだな」

※>>72「アマガエル」


律「アマガエルだな」

唯「アマガエル?どこどこ?」

梓「このメダルですよ、アマガエルメダル」

唯「ふーん…?すごいの?」

澪「セーラーマルチは射撃系のパーツなんだ。そしてこのメダルは…」

紬「症状格闘系ね」

唯「??」

律「まあ…なんだ、ちょいとばかり経験が必要ってことだな」

梓「唯先輩…パーツ変えたほうがいいかもしれませんね」

唯「やだ!」

唯「偶然かもしれないけど、私のところに来たパーツだもん!大事にしたいよ」

梓「唯先輩…」

紬「ふふっ、唯ちゃんらしいわ♪」


律「ま、唯なら大丈夫だろ!」

澪「そうだな、唯みたいに飲み込みが早いかもしれないな」

紬「とりあえず、装着してみましょう?」

唯「メダロットてんそう!」

シャキーン

唯「ここを開けて…装着っと!」

セーラーマルチ「…」

唯「始めまして!」

セーラーマルチ「…」

澪「反応がないな…」

梓「故障・・・かな?」


唯「お~い!アマちゃん!」

アマ「・・・んぁ??」

律「おっ、喋ったぞ!」

唯「はじめまして!これからよろしくね!」

アマ「てことは…マスターってこと~?」

唯「??わからないけど、きっとそうだよ!」

アマ「うん~…よろしくねぇ…ムニャムニャ」

梓「まさか…寝てただけ?」

澪「似たもの同士なのか…もしかして」


唯「起きてよ~!アマちゃん!」

アマ「ん~…眠いよ…あと5分だけ」

唯「もう、しょうがないなあ」

澪「梓、ちょっと起こしてやったらどうだ?」

梓「え、でも…まだ唯先輩と馴染んでないし…」

律「いや、大丈夫だろ。多分唯と同類だ」

紬「そうね、軽くならきっと大丈夫よ」

梓「わ、わかりました!あずにゃん3号!」

シャキーン

3号「どしたのあずさ?」

梓「ちょっとあの子を起こしてくれない?」

3号「おもいっきり?」

梓「かるーく!」

3号「おっけー!」

バチバチッ!!


アマ「ひゃわわわわわ!!」ビリビリ

唯「うわあ!アマちゃん大丈夫!?あずにゃんダメだよ~!!」

梓「す、すみません…!あずにゃん3号、ちょっとやりすぎ!」

3号「ごめん!ちょっと力加減がわからなくて…」

アマ「ん~…ここどこ~?」

3号「けいおん部の部室だよ!ごめん、大丈夫だった?」

アマ「うん、大丈夫。ちょっと痺れただけー」

唯「アマちゃん、目、覚めた?」

アマ「ん?アマちゃん?」

唯「そ!これから君はアマちゃんだよ!そして私は平沢唯!」

アマ「そっか、わかった~!よろしくね、ゆい」

律「なんていうか・・・もの凄い順応力だな」

澪「まあ仲良くやれそうで何よりだ」

紬「新しい世界…」ウフフ



校庭

澪「とりあえず、アマとパーツとの相性を見てみるか」

唯「どうやるの?」

アマ「どうやるの?」

律「私のたーくんは装甲が硬いから、とりあえず的にしてみよう。たーくん!」

シャキーン

たー「おう、律」

律「おう、早速だけどたーくん、ちょっとあの子の的になってくれ!」

たー「またかよ…こないだは澪とアクビの的にされたじゃねーか!!」

律「ごめんごめん!でも頑張ってくれたら、このハイパーレーザー付けてあげるからさ!」

たー「む…!しょうがねーなあ、特別だからな?」

律「サンキュ!じゃあ向こうで立ってて!」

たー「はいよ」

たー「まったく…装甲厚いのは頭と脚部だけだっつーの」ブツブツ

たー「つか、あいつ誰?」

~~~~~~~~~~

澪「じゃあとりあえず、たーの脚部を狙って撃ってみて」

唯「どうやるの?」

梓「普通にアマちゃんに命令すればいいんですよ。パテリィバルカン!とか」

アマ「ほうほう」

紬「戦闘の経験はないのかしら?アマちゃん」

アマ「う~ん…昔のこと、あんまりよく覚えてないんだよねー」

律「ま、とりあえずやってみようぜ!」

唯「よし!アマちゃん、撃て~!!」

アマ「おー!」ピロピロピロ

澪「それは索敵だ…」

アマ「あれ?」


澪「やりなおし!」

唯「よっしケロ、えっと…ショートショット!」

アマ「あれ?アマちゃんじゃないの!?」

唯「だってぇ…ケロの方が可愛いんだも~ん」

ケロ「も~、しょうがないなあゆいはー」

ガシャ、パンッ!パンッ!

澪「…」

律「…」

紬「うふふ♪」

梓「…あさっての方向に撃ってますね」

たー「ダメダメだな」

律「そりゃそうだよな…だって撃つ、狙い撃ちの熟練度が2だもん」

唯「熟練度ってなに~?」

ケロ「なにー?」

梓「ケロはそこわかっとこうよ…」

澪「熟練度っていうのは、簡単にいうと経験の量なんだ」

紬「熟練度が高いと、攻撃が当たりやすくなったり、ダメージが増えるのよ」

唯「そうなんだ~!」

梓「これから経験を積んでいけば、熟練度は上がっていきますよ!」

ケロ「」Zzz...

律「こいつ全然聞いてねえ!」


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最終更新:2010年06月12日 00:15