突然だが、私には一つの趣味がある。

いや、趣味というには少し偏りすぎか。趣味というよりは性癖だ。
普段は天然まったりドジっ子てへっ☆なオーラをこれでもかというほどかもしだしている私だが、
ある一点において、常人にはおそらく理解しがたいであろうレベルの興奮を覚えるのだ。


澪「唯、何してるんだ?」

唯「あ、澪ちゃん~ちょっと考え事してたんだよぉ」

紬「お菓子ならもうすぐ用意できるから、待っててね」

例えばこの二人。薄い生地の夏服に、それはくっきりと二つのラインを現している。
私よりもそのラインは綺麗な曲線を描き、大人っぽい雰囲気の元になっていると言ってもいい。

男性ならば魅力を感じるであろうそれ。
だが私に言わせれば適正期を過ぎたただの熟れすぎだ。
バナナのスイートスポットのように見苦しく、過度の甘さが不快にさせる。


紬「唯ちゃん、どうかした?そんなにじーっと見て」

唯「いやいや、気にしないでよ~」


ムギちゃんと澪ちゃんには申し訳ないが、はっきり言ってこんなものに興奮するのは、
ただの童貞か、下心のあるオッサンだけであろう。

二人とも可哀想に。
お茶を運ぶ二人に笑いかけながら、ひっそりとそんなことを思っていた。


律「おーっす!」

梓「遅れてすいません」


と、そこに残りの部員が顔をそろえる。

ぴっちりと夏服を着こなす後輩と、だらしなく着崩すクラスメイト。
そのまな板具合に、私は思わず顔をほころばせた。


律「おっ、どうしたんだー唯、いいことでもあった?」

唯「りっちゃんに会えて嬉しいからだよぉ~」

律「嬉しいこと言ってくれるねーこのこの!」


ノリの良いクラスメイトは肩に手を回し、ぐりぐりと私のほっぺをいじる。

私はというと、やめてよーとじゃれ合うふりをしてそのまな板に腕を押し付け、感触の確認。


うん、今日もいい具合にぺったんこ。相変わらずブラはワイヤーなしかぁ。
りっちゃんにはぴったりだね。ああ可愛い。

梓「もう……この暑いのに何やってるんですか」

唯「あずにゃ~ん!心配しなくてもあずにゃんにも会えて嬉しいよ~!」

梓「わっ、だから暑いですって……もう……」

そして真面目な後輩にも抱きついて、りっちゃんと同じようにまな板の確認。
よかった、相変わらず育ってない。

私がこの部活で見つけた二人の天使は、今日も絶好調にぺったんこだった。

そう、私はいわゆるつるぺた萌えなのである。
萌えというよりはフェチというか、ぶっちゃけおかずにもしている。

巨乳がもてはやされることの多い現代で、しかも私自身女であることも踏まえると、奇特であると言えるのかも知れない。

でもそんなことは関係なくて、とりあえず私はこの二人のつるぺたが毎日見れればそれでいい。

唯(りっちゃんもあずにゃんも、ぺったんこで可愛いなぁ……)ハァハァ

律「おーい、どうした唯?」

梓「暑さでおかしくなったんでしょうか」

毒舌、勝気のコンビはすごくイイ。興奮する。
かたや気の毒そうに、かたや変なものを見るかのように私を見つめる。二人の貧乳が私をずっと見ている。なんという快感。
けれど私はMではないので、どうやって調教してやろうかと妄想する。

うっかりよだれを垂らしそうになって、慌ててハンカチで拭いた。

唯「なんでもないよ!さーてムギちゃん、今日のお菓子を食べようよー」

澪「いつもの唯みただいな」

律「やっぱり唯は唯だな!悩みがなさそうで羨ましいぜ」

梓「まったくです」

紬「あらあら」

みんな好き勝手に言ってくれちゃってる。

失礼だなぁ、私にだって悩みはあるんだから。
たとえば、あずにゃんの生意気な口をふさいで無理やりひんぬーをさわさわしたいなぁー、とか。
嫌がるりっちゃんを無理やり押さえつけてまな板をさわさわしたいなぁー、とか。

二人を見るたびムラムラして大変なんだよ!


梓「食べたら練習しましょうね」

律「わかってるってー」

梓「律先輩のわかってるは信用できません」

律「言ったなー!」

わいわい

うわぁ、二人がにゃんにゃん……じゃなくてじゃれ合ってる。なんという至福……
私この光景だけで3回イけそう。

律「唯!何とか言ってくれよー」

梓「唯先輩も律先輩と同じくらい信用できないのでダメです」

じゃれながら二人同時に、私に同意を求める。
その無邪気に、不覚にもじゅんときてしまった。

あずにゃんのぴこぴこゆれるツインテとりっちゃんのてかてかのおでこがとても美味しそう。
今日は前々から計画していた野望を実行するにふさわしいかも知れない。いや、ただ単にこれ以上我慢できないだけだけど。

よし、前言撤回。やっぱり毎日見ているだけで満足なんて、そんなおあずけはまっぴらごめんだ。
お菓子に夢中になるふりをして、まずは二つの触覚を盗み見るのだった。



―――――――――――――――――――――――
練習後!

澪「今日はなかなか良かったな」

紬「とってもいい感じがしたわ」

律「よーしっ!じゃあそろそろ帰るかぁ」

だいぶ日が傾いてきた時間になり、それぞれ楽器の手入れをはじめる。
あずにゃんもそれに倣おうとしているのを見て、慌てて声をかけた。

唯「あ、あずにゃん!私もうちょっと練習したいんだけど……付き合ってもらえないかなぁ」

ちょっと申し訳なさそうに、それでいて恥ずかしそうに。照れながらも努力家っぽさを前面にアピール。
努力する人が好きで、かつ私にだいぶ懐いているであろうあずにゃんなら、絶対に食いついてくるはず。

梓「先輩……!はい!もう少し練習しましょうっ」

唯「やった!ありがとーあずにゃ~ん」


思ったとおり、感激したっぽい笑顔のあずにゃん。
みんなは先に帰っててと言い、これから練習するかのように振舞う。


梓「あー、ここですか……ちょっと変ですね」

唯「だよね!さすがあずにゃんだよー」

緩く笑いかけながら抱きつく。スキンシップの初めはハグからだ。そこから徐々に移行していく。そのステップさえもが楽しいのだ。

梓「ここをこうし……て!?」

唯「どーしたのあずにゃん」

梓「え、いや、何でも……」

唯「もう、変なあずにゃん!」

かする程度に私が撫でた首筋を不思議そうにさする。
ぞくぞくする。はやる気持ちを笑顔の下に押し込めながら、抱きしめる手に力をこめた。


梓「先輩……真面目に聞いてますか?」

唯「もっちろんだよ!」

梓「まったく……それで、ここが……」

唯「ふむふむ」さわり

梓「ひゃっ!」

唯「どうしたの?」

梓「先輩……今、触りましたよね?」

唯「何のこと?」

一ミリも表情を崩さずにとぼける。
でも今度こそ気のせいじゃないと確信したのか、あずにゃんはキッと睨みあげた。

梓「今っ!私の胸……触りましたよね?」

唯「何のことかな」

梓「とぼけないでください!」

唯「とぼけてないよー。仕方ないな、あずにゃんにいいこと教えてあげるよ」

梓「え……?」

あずにゃんが後ずさろうとしたが、背後にいる私には何の意味もない。

唯「触るっていうのはね、こういうやつの事をいうんだよ」さわわ

梓「ひえっ!」

唯「さっきと全然違うでしょ?どっちの方が好かったぁ?」

梓「そりゃ今のほうが……って違います!そういうことじゃなくて……」

ふむふむ、あずにゃんは結構敏感。それでいて快楽に流されやすい傾向ってとこかな。
これはもしかしたら調教の必要がなさそうかも。


唯「そっか、こっちがよかったんだね」さわわわ

梓「……!やめ、て……ください」

唯「本当にそう思ってる?」

梓「どういう事ですか」

唯「本当は期待しちゃってるんじゃないかなぁ……?」

唯「この先を……続きを」

梓「そんなことあるわけないじゃないですか!」

唯「じゃあ振りほどいてみなよ。嫌ならね」

掴む腕が抗おうと力をこめる。私は力が強いわけじゃないけど、その私でも余裕に押さえ込める。
もう隠す必要のなくなった欲望が、じわじわと偽りの笑顔を塗りつぶしてゆく。

梓「くっ……」

唯「本当に嫌がる人間って言うのは、こんなもんじゃないよ。火事場の馬鹿力って言うでしょ」

触るというよりは撫でる、と言ったほうが正しいかもしれない手つきで、ほとんど丘のない胸を楽しむ。
最初からなかったも同然だった抵抗は、次第に皆無になった。

梓「せ、先輩」

唯「どうしたのかな?」

梓「何か、物足りない……です」


おやまぁ。抵抗が弱かったのは思ったとおりだったが、流されやすさは想像以上だった。
いや、流されやすいというよりは、快楽に従順なだけかもしれない。
いいね。がっつり調教してやろうと思っていたけど、こうやって素直になられるのも悪くはない。

夏服のセーターを捲り上げ、ブラウスのボタンを胸元まで外す。あずにゃんがびくっと震えた。

唯「寒いの?今に熱くなるから。ちょっと待っててね~」

自分で言うのも何だが、私のフェチに対するこだわりは強い……と思う。
思うというのは、今まで私よりフェチが強い人間に出会ったことがないから。
比べようがないけど、きっと一般の女子高生よりはこだわりがあるという私の想像である。

語りだしたらキリがないけど、一番は、愛を持って慈しむ。これ大事。
というわけで傷つけないよう丁寧にりっちゃんと同じワイヤーのないブラを取っ払い、ゆっくり丁寧に肌に手を滑らせる。

梓「ん……ぅ」

唯「好くなってきたみたいだね。じゃあちょっとペースを速めようか」


この、首筋から鎖骨をとおり、おっぱいに至るまでの流れ。
最初は指先で、やがて手のひら全体で味わう瞬間は最高だ。

特に、

梓「ひあっ!」

平らな表面を滑っていた手のひらが、突起に引っかかる、この感触は筆舌尽くしがたい。
巨乳だとこうはいかないからね。


梓「せんぱ……そこ、ばっかり……」

唯「乱暴にしたくないから。丁寧にやろうと思ってね」

梓「先輩……」

順調に私のものになり始めている。もちろん私の言葉に嘘はない。おっぱいもあずにゃんも大好きだから、丁寧に丁寧に可愛がりたいのだ。


唯「……」こねっ

梓「はぅっ」ビクッ

唯「あははは!あずにゃんって本当敏感!いい子だね。もっと強くてもいいかもしれないねー」こねこね

梓「先……ぱぁい……」

唯「可愛いよ、あずにゃん」

手のひらで上下してこするだけだった乳首を、つまんでみる。
いきなりやったから痛いはずなのに、あずにゃんの反応はどう見ても痛みによるものではない。

もう完全に抵抗しないだろうと判断し、後ろから回していたてを緩め、こちらを向かせる。
あずにゃんの顔は赤く、目は潤んでいた。


唯「うん、やっぱり目でも堪能しなきゃね」

梓「は、恥ずかしいです」

唯「それが見たいからいいんだよ」

場違いな運動部の掛け声がグラウンドから聞こえてくる。早くしないと最終下校時刻になって、見回りが来るだろう。
ちょっと性急に事を進めることにした。

梓「んぁあ……!」

唯「……」ぺろぺろ

梓「先輩っ、それ、ダメです……」


ダメじゃないくせに。
そう呟くとびくりとあずにゃんの肩が跳ねた。さらに顔を赤くしていることだろう。


唯「思ったとおり、あずにゃんのおっぱいは小さくて可愛いね」ぺろぺろぺ

梓「ふぁ……」もじっ

唯「ん?あずにゃんどうしたのかな」

不自然に身をよじる。ああ、これはもしかしてキちゃったかな?
あずにゃんは敏感だから仕方ないのかもしれない。

唯「足りないみたいだね?」

梓「そ、そんなことは……」

唯「困ったなぁ……私はおっぱいしか触るつもりはなかったんだけど」

梓「ごめんなさい……」

いつも真面目だったり、ツンツンしてたりする子ほど、やるときはやるものだ。
すっかりしおらしくなったあずにゃんは、大きな目をさらに潤わせて、私の手を、そっと掴む。

梓「お願いします先輩……触って、ください」

これはどう焦らしたものかと考えていると、あずにゃんは私の手を掴んだまま自分の股間へ。
これには私も驚いた。

100%私がリードするつもりだったから、こんな風に誘われるなんて思ってもみなかった。


梓「何でも……言うこと、ききますから」

唯「あずにゃん……」

そして、ここにきてあずにゃんがただの快楽に従順なだけではないことを知った。
思うに、私が堕ちたとか思う前から、あずにゃんは私のことが好きだったのではないか。
これが勘違いだったらとんだお笑い種だが、この素直っぷりを見ると疑う余地はないだろう。


唯「悪い子だね。私がやろうとしたことを自分からさせるなんて」

梓「ごめんなさい……」

唯「いいよ。その代わり、一度誘ったなら後悔なんてしないでね」


頷くあずにゃんの頭を撫でると、首筋に顔をうめた。
誘われたほうの手で、しっとりと濡れるそこをパンツの上からさする。

つるぺた第一、つるぺたこそ人類の宝と謳う私でも、やっぱり下をいじるのは興奮する。
けれどうかうかしていられない。時計の針はもうすぐ最終下校時刻を示そうとしている。


唯「丁寧にやるつもりだったけど、ちょっと急ぐよ」

梓「んぁ……!ひゃぁ……っん」がくがく

唯「あずにゃん、かーわいい!」くちゅくちゅ

梓「せんぱ……!いきなり速くしちゃ、ダメ……ですぅっ」

唯「どうダメなの?イきたいなら無理しないでイっちゃいなよ!」ぐちゅぐちゅ

いつのまにか直に触れていた。自分でも気づかないうちに、それが当たり前であるかのように。

唯「ふふ、ここいじるとすごくびくんってするね。ここがいいのかなぁ~」ぐっちゅ

梓「きゃひぃっ!いいです!そ、そこがいいんですっ!!」

唯「そ。じゃあそのままイっちゃうといいよ!」ぐちゅちゅ

梓「ひああ……!っ……」プシャアア


ツインテが跳ねる。あずにゃんは背中をぴんと張ると、盛大に絶頂へのぼりつめた。

唯「あはは!潮吹くなんてね。あずにゃん、日頃から自分でココいじってるでしょぉ」

梓「う、あ…………は、い……」

唯「あずにゃんがこんなにインランだったなんてね!びっくりだよ」


濡らした床を雑巾で拭く。万が一感づかれると面倒だから、水拭きしておく。
あずにゃんが申し訳なさそうに誤ってるけど、最初にしたのは私だし、あずにゃんはまだぐったりしているからいいよと言っておいた。

それにしても、さすがの私も後半には驚いた。
あずにゃんが結構積極的なことや、最初から私に好意があったことなど、色々見当違いだったみたいだ。
決して悪い見当違いではないので、これはこれでアリだと思う。

今度はもっとおっぱいで感じることができるよう開発しなくちゃ。


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最終更新:2010年11月14日 20:38