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帰り道!
唯「うーん!運動の後のアイスは美味しいね」
梓「は、はい」
部室を元通りにして、今は帰宅の途中である。
なんだかお腹がすいたのでアイスを買う。憂には怒られるかもしれないけど今日はいっぱい働いたからいいんだ。
梓「あ、あの、先輩」
唯「んー?」
梓「先輩は私のこと好きですか?」
唯「うん、好きだよー。じゃなきゃあんなことしないよ」
梓「私も……唯先輩のこと、ずっと好きだったんです」
唯「そっか」
梓「でも、私知ってます。唯先輩がどういう人なのか」
唯「うん」
梓「よ、よければ……私を……」
この後どう来るか。あずにゃんにとっては大きな分岐となるはずだ。
梓「私を、唯先輩のお気に入りの一人にしてくれませんか!」
梓「私だけを愛してなんて言いません……愛してくれればそれで満足なんです」ぽろぽろ
唯「あずにゃん……ありがとう……!でも、一つだけ勘違いしてるよ」
梓「え……」
唯「私はつるぺたなら誰でもいいわけじゃない。あずにゃんという人間と、つるぺたであるという点が一致したから好きなんだよ」
唯「お気に入りなんて言い方しないで……あずにゃんも私の恋人の一人だよ」
あずにゃんの告白は、こう言うのも何だが満点だった。
自分でも嫌な性格だと思うが、私は束縛が大嫌いだ。
誰かだけをずっと愛し続けるなんて無理。
それが原因で恋仲に至れなかったこともある。
唯「あずにゃんと同じくらい好きな人は他にもいる。でもあずにゃんよりも好きになる人はいないから」
梓「わかってます……それくらいっ!ありがとうございます」
浮気な私だけど、一度愛した人はずっと愛し続ける自信がある。
私を理解してくれるような可愛い子は、大切にすると誓える。
その人が束縛しない限り、ずっとずっと。
唯「こちらこそ、こんな私を好きになってくれてありがとね」
こうして、私は欲しかった人のうち、一人を手に入れた。
あと一人は少し難関だ。あずにゃんに手伝ってもらうことになるかもしれない。
それでも私は、あずにゃんの言葉を信じている。
その日は手をつないで帰った。
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翌朝!
憂「お姉ちゃん、今日も遅くなるの……?」
唯「うーん、今日は部活のあと普通に帰るよ~」
憂「ほ、ほんと!じゃあ、今日は……」
唯「んー?」
憂「今日は、私にもして欲しい……」
唯「そうだなぁ、憂がいい子にしてたらね」
憂「うんっ!私、いい子にしてるよ!」
頭を撫でると憂は嬉しそうに笑った。
最近憂にしてあげられなかったから、今日は思う存分してあげよう。
憂「じゃあね、お姉ちゃん!」
憂がげたばこで手を振る。可愛いなぁとしみじみ思った。
昔は、私の欲の矛先は憂だった。
その頃からもう私はつるぺたフェチだったし、憂もまだつるぺただった。
だが、私があまりにも愛ですぎたため……今では私より育ってしまった。複雑だ。
別に私より大きいのが複雑なんじゃなくて、あんなに可愛かったおっぱいが育ってしまったのが複雑なのだ。
澪「お、唯おはよう」
律「おはよーん!」
ぼーっと立ち尽くしていると、りっちゃんと澪ちゃんに出会った。
教室に行くとムギちゃんがもう居て、私たちはいつも通りの朝を過ごすのであった。
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その夜!
憂「ひあぁん!お姉ちゃん!好きだよぅ……」
唯「私も、憂が好きだよ。ふふ、相変わらずおっぱいが弱いねぇ」ぺろぺろろ
憂「そ、そんな風にしたのは、お姉ちゃんだ、よぉ」びくっ
育ちすぎて複雑とは言ったものの、憂は私の恋人第一号である。
以前はしょっちゅう私の恋人候補にやきもちをやいていたが、今ではすっかり私を理解し、影で応援してくれる。
文句や不満なんてもっての外で、私のすることを全力で支える。
理想の妹だ。
唯「ふふ、久しぶりだから手加減を間違えるかもね」
憂「えっ…………くふぅん?!」
憂「やっ、おねえちゃ、激しい……っ」
唯「……」ぐちゅ!
憂「も、だめっ……イく……イっちゃうよぉっ!」
唯「どーぞ!」にこっ
憂「ひあぁああん!!」びくびくっ
私に従い、私の与える快楽を全身で感じる可愛い妹は、あずにゃんのように吹いたりしなかったけど、満足したらしい。
教えたとおり、私の手を舐めて綺麗にする。
憂「はぁ……はぁ……」
唯「えへへ、ちょっとやりすぎちゃった?」
憂「ううん、もっと強くても大丈夫だよお姉ちゃん」
照れくさそうに笑う憂が可愛くて、私はもう少し意地悪する。
唯「う~い~、アイスぅ~」
憂「う、うん。今もってくるね……」フラッ
唯「待って、これ入れながら持ってきてよー」つブルブル
憂「!?……わ、わかったよ」
バイブはやりすぎかなぁと思ったのでローターで我慢。
憂は私の手からそれを受け取ると、恥ずかしそうに目の前で自分の中に入れる。
憂「んくぅ……」ぐちゅ
遠隔じゃないからリモコンはポケットに入れて、憂は階段を降りていった。
憂の私好きっぷりは相変わらずでひとまず安心。このあいだムギちゃんに、
「憂ちゃんはヤンデレの素質あるわ」って言われてから少し心配だったけど、何も問題ないようだ。
そりゃそうか、昔から私が手塩にかけて育てたんだもの。
これで安心して残りの目的を果たせるよ!
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また翌朝!
唯「おはよー」
律「お、唯おはよ!」
澪「おはよう」
紬「おはよう唯ちゃん」
昨日と変わらない朝。今日もみんな元気そうだ。
律「そういえば唯、昨日は部活の後やけに早く帰ったなー。何かあったのか?」
唯「えー、何でもないよ!ただ憂に、たまには早く帰って欲しいって言われちゃってさ~」
嘘はついていない。
りっちゃんは心配そうな表情を一変させ、仲いいなお前らと茶化す。
りっちゃんの、人を気遣うことができる点は大きな長所だ。
あずにゃんにも言ったように私はただのつるぺたが好きなんじゃなくて、可愛くてつるぺたの子が好き。
勝気なのにどこか繊細というりっちゃんの性格はとても私の好みであり、調教のし甲斐を感じさせる。
澪「ほら律、席ついたほうがいいぞ」
紬「唯ちゃんも、先生来たわよ」
促されるまま席に着くが、頭のなかはりっちゃんの攻略方法を練るのでいっぱいだった。
いつのまにかHRが終わり、授業に入り、休み時間に入り……と進んでいく。
今日はテスト前の半日授業なので、お昼ご飯の前にはもう帰りのHRだった。
澪「ふう……半日は楽でいいな」
唯「本当だねぇ……みんなこれからどうするの?」
紬「テスト勉強でもしようかしら……」
律「えー、遊び行こうよー」
りっちゃんが文句を言ったが、成績があまりよろしくない私とりっちゃんのために、今日は早く帰って勉強することになった。
思ったとおり。好都合。
私はポケットに手を入れ、携帯であらかじめ用意しておいたメール画面の送信ボタンを押した。
それからすぐ後。
プルルルルル
律「ん?私のだ。はいもしもーし」
律「え!まじで!?ごめん、今行くって言っといて!うん、ありがと!またなー」ツーツー
澪「どうしたんだ?」
律「てへっ!また書類間違ってたみたーい」
唯「もー、何してるのりっちゃん!」
紬「ということは電話は和ちゃんから?」
律「おーそうだよ。わざわざかけさせて悪かったよなぁ」
唯「和ちゃんとこ行くの?私も行きたいな!」
律「よし、いい覚悟だ唯隊員!ちょっくら行ってこようぜ」
まさに計画通り。協力者の和ちゃんに感謝!
ちなみに幼馴染の和ちゃんがこの私の性癖を知らないはずがなく、早くからカミングアウト済だ。
同意こそ得られなかったものの、和ちゃんとは良き友人として仲良くしている。
今回も、みんなに知られたくない大事な話がりっちゃんにあるって言ったら、快く協力してくれた。
あとは、あずにゃんの私への忠誠に頼るのみ。
澪「全く……待っててやるから早く行って来いよ」
紬「そうね、行ってらっしゃい」
唯「行ってきまーす!」
りっちゃんとじゃれあいながら、私は嬉々として階段を昇る。
唯「そういえばどこに行くの?」
律「ん?ああ、部室に書類置いといたからって言われたな」
そんなことはもちろん知ってるのだが、聞く前に知っていたらおかしいので聞いておく。
和ちゃんは頼んだ仕事をきちとんとやってくれる人だというのは知っている。
私がボロを出さなければまずりっちゃんに感づかれないだろう。
ガチャ
律「えーと……、あっこれか」
ご丁寧に本当に書き損じがある。おそらくりっちゃんが書いたものに細工したんだろう。
さっすが和ちゃん!
律「ふでペン~ボールペン~っと」
ブルルル
律「お?今度はメールか」
きた。りっちゃんの背後でその様子をまじまじと見ながら、自分の欲望が隠せずににじみ出てくるのがわかる。
律「なになに……梓に呼ばれたから澪とムギは帰ってるってさ。なんだよー」
唯「あずにゃん何の用だろね」
律「梓は心配性だからな~。私らのこととかだったらちょっと反省しなきゃなぁ」
りっちゃんは後ろ向きで私にしゃべりかけながら、書類を仕上げる。
これから何をされるのかもわからずに後輩の心配をしてるりっちゃん……もうだめだ、やっちまおう。
律「よーし、でき……たっ!?」
唯「りっちゃーん!」
しつこいようだけど、スキンシップの初めはハグから。
ハグはいつも和ちゃんやあずにゃんにしているので、得に不審には思われないだろう。
この隙に、私は制服のリボンを素早く解く。
律「ゆ、唯っ!」じたばた
唯「えへへ、痛かったらごめんね」
ぎゅっぎゅっ
ここでこうして、完成。これで両手は塞いだ……と。
律「なんのつもりだよ!唯っ」
唯「こういうつもりだよ」
律「ふぐっ!?」
状況を理解したりっちゃんが両足を使って暴れようとするけど、私はその間に回り込む。
頭を打たないようにスクールバッグをクッションにしながら、床に押し倒した。
激しく暴れるから隙をついて唇を奪うと、驚いたのか一瞬完全に抵抗を忘れたようだ。
唯「隙あり~」
律「うわっ、何するんだよ!」
両足も塞いでしまう。膝を曲げてテープを巻きつけると、あんなに暴れていた両足はおとなしくなった。
剥がすとき痛そうだな……舐めて慰めてあげよう。
律「……っ!」
唯「おっと」
それでも体全体で暴れようとしたから、両足を掴んで動けなくした。
こういうのは私のモットーに反するんじゃないかって言われそうだけど、ちがう。
憂は戸惑いつつも簡単に私のものになってくれたし、あずにゃんは私がどうこうする前から私のものだった。
けれどりっちゃんは違う。おそらくまったくのノンケ。かつ、強気で勝気で手を焼く子。
だからこそこうして、丁寧さを多少放棄してでも手に入れたい。
そしてその過程すらとても楽しいのだ。
唯「痛いかもだけど我慢してね」
律「何だよこれ……唯……」
むしろ愛が溢れてちょっと無理やりになっちゃった感が否めない。
でもいいや、そのうち無理やりしなくても足を開くようになってくれるよ。
唯「えへへ」くすくす
律「何がおかしいんだよ……」
唯「おかしくないよ?嬉しいんだよ」
ふむ、こうして多少無理にやってみるのも結構興奮する。
憂やあずにゃんとは違う新たな反応に、私は熱情を隠せない。
唯「思ったとおり、りっちゃんはやりがいがありそうだよ」
律「は……?」
唯「ゆっくり、じっくりと私のものにしてあげるね」ニコッ
律「……!」ぞくっ
私としては本心からの笑顔を見せたつもりなのだが、りっちゃんはびくっと震える。
怖がらせちゃったかな。まぁいいや、恐怖は快感への近道だよ、りっちゃん。
唯「そんなに怯えないでよ……」なでり
律「……怯えてねぇよ」
唯「そう、それは頼もしいな」
お言葉に甘えて、遠慮はしない。最初からするつもりもないが。
唯「りっちゃんはヤりやすくていいね」
よくさわちゃんに注意されるシャツ。その裾から手を入れると、そこはもう素肌だ。
まずははだけさせずに手だけ入れて撫で回す。
あずにゃんほど敏感じゃないのか、あまり大した反応は見られない。
唯「りっちゃんはあずにゃんと同じくらいすべすべしてるね」
律「……!?お前、まさか梓を……」
唯「うん。でもあずにゃんは抵抗なんかまったくしなかったけどね。可愛かったよぉ、従順で」
律「まさか、澪やムギにメールを入れたのも……」
唯「察しがいいね。澪ちゃんに来られると困るから、遠ざけてもらったんだよ」
そう、りっちゃん攻略の上で最大の障害は澪ちゃん。
たぶん澪ちゃんはりっちゃんの些細な変化にも目ざとく反応するはず。
そのせいで、こうして二人きりになるにも一工夫が必要なのだ。
律「澪……?なんで澪が」
唯「なんでだろね」
そんなの、澪ちゃんもりっちゃん狙いだからに決まってる。
じゃなきゃ、こんなに苦労してない。
だが、私が普段から頑張って天然キャラを維持する努力のおかげか、マークはされていない。
だからこうして、ちょっとの工夫で簡単に事が運ぶ。
唯「さ、あまり間が空くとしらけちゃうよ。どんどんいこうか」
りっちゃんが意味わからなそうにしてるけど、無視してシャツの中でブラだけたくしあげる。
いくら鈍感なりっちゃんでもこの先の展開が読めてきたみたいで、慌てて身をよじろうとするが無視。
唯「だめ」ぺろ
律「!!」
唯「あれ、すごい反応したね。ただ撫でてたときはこんなに好い反応しなかったよねぇ」ぺろぺろ
律「ん……っ……」
りっちゃんは必死に声を抑えようとしているが、私が乳首を舐めたことにすごく反応したのは事実。
しかもシャツの上からなのに。これは面白い展開だ。
最終更新:2010年09月21日 00:06