唯「なんか最近澪ちゃん変だよね」
律「やたら明るいし」
唯「眼帯してるし」
律「パンツ丸出しだし」
唯「笑い方変だし」
美緒「細かいことは気にするなー!はっはっはっ!」
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澪「いやあああああああああっ!ズボンかえしてええええええっ!!!」
バルクホルン「ええい、どの面さげてこんなものはく気だおまえはっ!変態かお前はっ!」
澪「まって!返してええ!それないと立てないぃぃぃっ!!!」
ペリーヌ「ああ、坂本少佐……私はたとえ少佐が変態でも… ポッ //// 」
リネット「なんか最近の少佐変だよね?芳佳ちゃん」
宮藤(坂本さんのおっぱい……大きくなってるっ!) ググッ
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時は事件当日まで遡る──
律「ぴざまんぴざまん、ほっかほかーっと」 テクテク
どさっ
律「ん?何の音だ」
律「澪んちの庭からだな。なんだ?いったい」 ひょこ
美緒「うう……」
美緒「ここは、いったい……」
律「?」
律「自分ちの庭でなにやってんだよ、澪」
美緒「!?誰だ!なぜ私の名前を知っている」
律「へ?」
だだっ
律「あ、おい澪っ!……って、おいっ!その格好!!」
美緒「どこだ……どこだ、ここは」
プァーン ザワザワ
美緒(欧州の建築様式……しかし住民は亜細亜系)
美緒(流線的な形状の車。あれも見たことがない)
美緒(しかし使われている言葉は扶桑のもの…どういうことだ?)
美緒「……それになんだ、あの履き物は!何を考えているんだ、ここの住民は!」
たったったったっ
美緒「ん?お前は」
律「澪!とりあえずズボン!ズボン履けって!!」
美緒「ズボンなら履いている」
律「履いてねーし!」
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宮藤「そんな!坂本さんが行方不明だなんて!」
バルクホルン「いや、確かだ。ネウロイとの交戦中に爆発に巻き込まれて…」
ペリーヌ「ああ、坂本少佐坂本少佐……!」 うろうろ
ミーナ「最悪の……事態も、覚悟しておくべきね」
宮藤「そんなっ!」
ミーナ「……」
バルクホルン「ミーナ…」
どさっ
ハルトマン「? 今の音は?」
澪「う、ううーん……」
澪「うーん……あれ?どこだ、ここは」
「あっ!」
澪「あ、人がいる。あの、ここは」
宮藤「坂本さーーーーん!!」
がばっ
澪「わああっ!」
ペリーヌ「ちょ、ちょっと宮藤さん!あなたという人は坂本少佐になんてことを!!」
宮藤「坂本さん、よかったよお、坂本さん……!」
澪「えええっ!?ちょっとあの、」
澪「誰?」
宮藤「えっ」
ミーナ「美緒、あなた何を言って」
澪「な、なんで私の名前を?」
ペリーヌ「少佐、まさか…ああっ、まさか!」
バルクホルン「ミーナ、これは…」
ミーナ「記憶喪失…?」
宮藤「そんな!坂本さん、私です、宮藤です!思い出してください!」
ペリーヌ「坂本少佐!ペリーヌ、ペリーヌです!どうか思い出してください、私との関係!」
澪「そ、そんなこと言われても……」 あたふた
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ガチャ バタン
美緒「………ふむ」
美緒「やむをえん。右も左もわからぬ状況だ。」
美緒「家主が帰るまで、この部屋を使わせてもらうとしよう。」
美緒「失礼する」
ガラッ
美緒「まずは情報の収集といくか」 がさごそ
美緒「…やはり違う。この地図も、形は同じなのに国名が全く違う」
美緒「歴史書も私が知っているものとは別物だ」
美緒「ここは……いや、この世界は一体…」
美緒「ん?」
美緒「これは…アルバムか。この人物が“ミオ”……」
美緒「ふむ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ミーナ「じゃあ、ゆっくり休んでね。美緒」
澪「は、はい……」
ばたん
澪「ううう、ついに人違いですって言い出せなかった」
澪「やっぱり言った方がいいのかな……」
澪「でもここ、なんか軍隊みたいだし…いまさら私が別人だなんていったら」
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バルクホルン「なに!?もしや貴様、敵のスパイかッ!!」
ハルトマン「銃殺だね♪銃殺ー♪」
エイラ「拷問だゾー、にしし」
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澪「うわああ、やっぱ駄目!駄目駄目駄目だっ」 ガクガクブルブル
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よくあさ!
律「よう!はやいな、澪ー。って、うええっ!?」
美緒「おお、"律"か。時間厳守は当然だろう」
律「じゃなくて!なんだよそれ!制服の下はどうしだんだよっ!! 」
美緒「ふむ。郷に入っては郷に従えというが、扶桑軍人として超えられぬ一線というものがある」
律「はぁ?」
美緒「細かいことは気にするな!はっはっはっ!」 バンバン
律「いた!いたたっ!」
美緒「さあいくぞ!ほら先にいけ。私はさりげなく後をついていく」
律「なんなんだよもう……」
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澪「うううう、ズボン没収された…スースーするぅ」 グスグス
ペリーヌ「ああ、おいたわしや坂本少佐。なぜ恥ずかしがってるのかは理解できませんが、その姿に私はもうっ」 プシュ
宮藤「坂本さん!」
澪「あっ、えーっと…宮藤さん」
宮藤「はい!どうしたんですか?廊下の端っこで。」
澪「だ、だって!動くと見えちゃう……」 グスッ
宮藤「?」
宮藤「別に、何も恥ずかしいことないじゃないですか」
澪「はずかしいのっ!!」
宮藤「?」
澪「と、とにかく!見えたら恥ずかしいんだよっ」
宮藤「うーん?あ、そうだ!西洋ズボンがだめなら、いつもの和装ならどうですか?」
澪「和装?まあ、和服ならなんとか……」
宮藤「きっと部屋にあるはずです」 ぐいっ
澪「わっ、まってまって!走ったらみえちゃうからっ」
たったったっ
ペリーヌ「あっ」
ペリーヌ「…」 ポツン
ガチャ
宮藤「失礼します!」
澪「どうぞー」
宮藤「えーと、坂本さんのタンスは…」
澪「たぶんそれだと思う」
澪「でも、よかったよ和服があって。一時はどうなるものかと…」
宮藤「あはは、でもルッキーニちゃんとお揃いのズボンも似合ってましたよ」
澪「う、うーん。ありがとう」
宮藤「あっ、ありましたよ!坂本さん」
澪「えっ、よかった!どんなのかな、動きやすいのだといいけど…」
宮藤「これです!!」 スクミズ
澪「」
宮藤「どうしました?坂本さん」 スクミズ
澪「」
澪「スクール水着じゃないかっ!!」
宮藤「なんですか?それ」 キョトン
澪「あ、いや…… /// 」
宮藤「扶桑に伝わる伝統的なスーツですよ。ほら、私もはいてます」 ピラ
澪「わーっ!見せなくていい、見せなくて!」
宮藤「?」
澪「うう……」
澪(ま、まあ…パンツ丸出しよりは…マシか)
宮藤「どうですか?坂本さんっ」
澪「ま、まだ気になるけど…大丈夫っ」 ぷるぷる
宮藤(でもズボン姿が恥ずかしくなるなんて、変な記憶喪失だなぁ)
澪「これは水着これは水着……ん?」
だだだだだ
ルッキーニ「よーしかーっ♪」 だきっ
宮藤「ルッキーニちゃん!わっ、とととととっ」 むぎゅっ
澪「ひっ!?きゃあああーっ!」
宮藤「わっ!ごごめんなさい坂本さん!」
宮藤(や、やっぱり…大きくなってるっ!) わきわき
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ミーナ「そんな!魔法力が完全に消滅しているだなんて……」
軍人「はっ。通常ではありえない現象です」
ミーナ「無理を……しすぎたのよ。美緒…」
軍人「おそらくは記憶の混乱もその影響かと」
ミーナ「……記憶のことは、揉み消せる?」
軍人「不可能ではありません」
ミーナ「魔法力を失っても、坂本少佐は歴戦の勇士。作戦の際は私と共に管制室で指示を出します」
軍人「はっ」
ミーナ「美緒……」
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がっこう!
唯「ほうかごだよー!」
美緒「ああ。部活動だな」
紬「ええ、いきましょう」
美緒(軽音部…楽団のようなものか。さて、どうやってしのぐか)
ガチャ
梓「あ、澪先輩」
唯「おーぅ、あずにゃんはっやーい!」
律「はっやーい♪」
美緒(なるほど、活気のある部活のようだ)
律「それじゃさっそく!」
唯「おー!」
美緒(しまった、どうする?)
律「お茶にするかぁ」
唯「ほげー」
美緒「!?」
梓「もう、唯先輩たちはいつもそれです!」
唯「まあまあ。あとでちゃんとやるからー」
梓「そういって、やったためしがありません!」 ぷんぷん
美緒「…」 わなわな
紬「まあまあ、あずさちゃん」 ホレホレ
梓「ぱくっ……おいしい」 ホワーン
唯「いやーん、あずにゃんかわいいー♪」 ぎゅっ
梓「きゃっ!…もう、唯先輩った……ら?」
美緒「…」 わなわなわな
律「み……みおしゃん?」
梓「あの…澪先輩?」
唯「どったの澪ちゃん?おかしたべる?」
ぷちん
美緒「たるんどおおおおおおおおおるっ!!!」 どかーん
唯律梓紬「きゃーーーーっ!!」
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美緒「健全な魂は健全なる肉体に宿る!まずはグラウンド10周だー!」
唯律梓「ひいいーっ!」
美緒「私がお前達を一人前の楽団に鍛えなおしてやる!ほらそこ!歩くなーっ!」
唯「ひぃ、ひぃ……」
律「やっぱ、あいつぅ、変だぜぇ、ぜぇ……」
梓「じゅ、10周は、さすがに……」 ヒィヒィ
紬「青春ね♪青春ね♪」 ホッホッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ミーナ「いままで通り過ごしてね。何が記憶を取り戻す切っ掛けになるかわからないから」
宮藤「ということで坂本さん!いつも通り私達をビシバシしごいてください!」
リーネ「おねがいします!」
澪「し、しごく!?って、なに?」
宮藤「さあ、この竹刀をもって!」
澪「ええっ!?こ、こんなので……」
宮藤「さあ!」
澪「さ、さあっていわれても……」
澪(やっぱり軍隊だから厳しくしなきゃだめなのかな…)
澪「…じゃあ、まずは腕立て伏せだ!」 パシッ
宮藤「はいっ!」
澪「10回だ!」 パシン
宮藤「えっ」
澪「えっ」
澪「じゃあ、やっぱり5回で」
リーネ「えっ」
澪「えっ」
最終更新:2010年06月17日 01:46