――廊下
律「この段ボールを階段上に積み重ねて壁をつくるんだ」
唯「よいしょ」
憂（お姉ちゃん楽しそう）ﾆｺﾆｺ
唯「できた！」
律「どれどれ」
律「うーん……」
律「見た目がしょぼいな」
唯「そうだね」
律「うーん」
律「そうだ！」ﾋﾟｺｰﾝ
律「あのパネルを張ろう！」
唯「おお！」
唯「さすが将軍！」
律「とりかかれ！」
律「おお！」
唯「階段の下からみるとレンガの壁に見える！」
憂（裏からみると段ボールだけど）
律「よし！」
律「見た目がすごければすごいんだ！」
律（すぐばれそうだけど）
唯「これなら安心！」
律「よし」
律「バリケードも完成したし、本部で作戦会議だ！」
唯「おー」
――２年生教室
梓「……憂、戻ってきませんね」
澪「そうだな……」
紬「見つかっちゃったのかしら？」
純（気の毒に……）
梓「大丈夫かな……」
――音楽室
律「これより作戦を説明する」
唯「いよっ！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
律「作戦名は……」
律「澪捕獲作戦！」
唯「おお！」
律「澪は連邦軍の中心だ」
律「中心を失えば連邦は機能を停止」
律「我が軍の優勢となるのだ！」
唯「でもどうやって？」
律「まず連邦の本拠地付近の廊下の柱の陰このテープレコーダーを
持った憂ちゃんが待機」
憂「はい」
律「澪が出てきたら憂ちゃんがテープレコーダーのスイッチを音量をMAX
にして押す」
律「すると怖がりな澪は、驚いて弱体化する」
唯「ほうほう」
律「そこで背後から私と唯が忍び寄り、捕獲する」
唯「なんで捕獲なの？」
律「音楽室に連れ込んで拷問し、降伏させるんだ」
唯「おお！」
唯「でも澪ちゃんが出てくるまで待つの？」
律「そうだ」
律「こちらには強力な兵器と完璧な作戦がある」
律「持久戦にもちこめば有利なはずだ」
律「おまけに鉄壁のバリケードもある」
唯「なるほど！」
律「わかったか？」
憂「はい！」
唯「うん！」
律「よし」
律「出撃だ！」
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お姉ちゃんは正義。
正義はお姉ちゃん。
お姉ちゃんの正義は私の正義。
だからお姉ちゃんについていくことにした。
お姉ちゃんのティータイムを守るために。
ここで一句。
「お姉ちゃん 存在自体が 国宝級」
これは歴史に残るな。
――
平沢憂「お姉ちゃん日記～平沢憂が愛を込めて～」より抜粋
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反乱軍メンバー 秋山連邦メンバー
田井中律 秋山澪
平沢唯 中野梓
平沢憂
琴吹紬
鈴木純
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――２年生教室付近の廊下
律「よし！各員配置につけ！」
律「憂ちゃんには携帯で指示を出す」
憂「わかりました」
唯「うい～、頑張ろうね」
憂「うん！」
律「よし、配置は完了だ」
律「そのまま待機」
憂『はい』
律「ふふふふ……」
――２年生教室
梓「……」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
梓「澪先輩」
澪「ん？どうした？」
梓「私、トイレ行ってきます」
澪「ああ、わかった」
紬「気をつけてね？」
梓「はい」
純（私もトイレ行くふりして帰ろうかな……）
――２年生教室付近の廊下
律「……」
唯「……」
梓「……」ｶﾞﾗｯ
律「！」
律「誰か出てきた！」
唯「あずにゃんだ！」
律「くっそー！」
律「梓にはあの兵器は効かない！」
律「梓との接触は面倒な事になりかねないな……」
律「……」
律「憂ちゃん」
憂『はい』
律「ここはスルーだ」
憂『分かりました』
唯「ぬぬぬ……」
――２年生教室
澪「憂ちゃんまだこないな……」
紬「やっぱり何かあったのかしら」
澪「そうだな……」
純（憂……）
澪「……」
澪「私ちょっと音楽室にいってくる」
紬「大丈夫？」
澪「大丈夫。ドアの窓からのぞくだけだから」
紬「分かったわ」
――２年生教室付近の廊下
律「ここは慎重に行かねば……」
唯「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
澪「……」ｶﾞﾗｯ
律「きた！」
唯「澪ちゃんだ！」
律「憂ちゃん！今だ！」
憂『はい！』ﾎﾟﾁｯ
『てめーらあ！！SATSUGAIするぞおおお！』ｽﾞｷﾞｬｰﾝ
澪「ひいいいいいいい！？」
律「よし！効果は抜群だ！」
律「しゃがみ込んだぞ！」
律「突撃ー！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
唯「おー！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
律「おりゃー！」
唯「どりゃー！」
澪「ぎゃあああああああああ！？」
律「よし！そのまま抑え込め！」
唯「了解！」
澪「ひいいいいいいい！」
梓「ふう」
梓「すっきりした」
『ひいいいいいいい！』
梓「な、なんだ！？」
梓「あ！澪先輩が！」
梓「こらー！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
律「覚悟！」
『こらー！』
律「！」
唯「！」
唯「あずにゃんだ！」
律「まずい！」
梓「こらー！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
律「くっ！」
律「仕方ない！撤退だ！」
唯「了解！」
律「憂ちゃんはそこにいてくれ！」
律「そこに居れば見つからないはずだ」
律「安全を確認をしたら本部に帰等するんだ！」
憂『わかりました！』
律「いくぞ！唯！」
律「憶えてろー！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
唯「憶えてろー！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
梓「はあ……はあ……」
梓「逃げた……」
梓「……」
梓「澪先輩、大丈夫ですか？」
澪「ﾐｴﾅｲｷｺｴﾅｲﾐｴﾅｲｷｺｴﾅｲ」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
梓「……」
梓（こりゃだめだ）
澪「ﾐｴﾅｲｷｺｴﾅｲﾐｴﾅｲｷｺｴﾅｲ」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
梓「とりあえず教室まで運ぼう」
澪「ﾐｴﾅｲｷｺｴﾅｲﾐｴﾅｲｷｺｴﾅｲ」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
憂「……」
――音楽室
律「はあ……はあ……」
唯「はあ……はあ……」
律「梓の介入は想定外だった」
唯「そうだね……」
律「くっそー……梓め」
唯「つかれた～」
憂「失礼します」ｶﾞﾁｬ
唯「あ、ういー！」
律「無事だったか！」
憂「はい」
律「よし」
律「作戦の反省をしよう」
律「澪捕獲作戦は失敗に終わったが、相当なダメージを与えることに成功した」
律「連邦は今頃混乱しているだろう」
唯「やったね！」
律「この機会を逃すわけにいかない」
唯「そうだね」
律「だが、連邦もこの事態を受けて何らかの動きを見せるに違いない」
律「そこで、その動きを探るために再び偵察隊を派遣する」
律「唯、頼めるか？」
唯「がってん！」
律「よし、たのんだ」
――２年生教室
梓「よいしょっと」
紬「あら、どうしたの？」
紬「廊下が騒がしかったみたいだけど……」
澪「ﾐｴﾅｲｷｺｴﾅｲ」
梓「律先輩たちの襲撃にあったんです」
紬「澪ちゃん……襲われたのね……」
梓「……」
梓「純」
純「え、何？」
梓「廊下で見張りしてて」
純「……なぜ？」
梓「律先輩たちがまたくるかもしれないから」
純「ええ～……」
梓「なんか暇そうじゃん」
純「わかったよ……」
――２年生教室付近の廊下
唯「……」ｺｿｺｿ
唯「よし、接近して様子を探ろう」
唯「……」ｺｿｺｿ
唯「ん？あれは……」
唯「教室の前に純ちゃんが立ってる」
唯「……」
唯「よく分かんないからりっちゃんに報告しとこ」
唯「……」ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ
律『どうした？』
唯「あのね、なんか教室の前に純ちゃんが立ってる」
律『ふむ……』
律『梓は見張りをつけたようだな』
唯「見張り？」
律『恐らく、さっきの襲撃を受けて警戒しているのだろう』
唯「どうするの？」
律『そうだな……』
律『よし、一旦戻ってきてくれ』
唯「了解」
最終更新：2010年06月19日 21:45
