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梓(はぁ…、はぁ…、はぁ…ぁん…)

深夜、薄暗い部屋のベッド上で蠢く影…。

梓(んぅ…っ!んはっ!)

梓は全裸で抱き枕の下になって艶かしく身体を動かしていた。両足で抱き枕を挟み込んで傍目には正常位で抱かれている様にも見えた。

梓(唯先輩…もっと…)

ツイスターゲームの時の事を思い浮かべながら不器用に腰を動かして、大事な部分を抱き枕に擦り付ける。

梓(あん…っ!…んはっ…!あっ…)

下から腕を伸ばし、抱き枕を抱きしめる。

梓(先輩っ!…好き…!唯先輩!)

抱き枕を唯としての告白…。抱き寄せ、そして今度は梓が上になった。


抱き枕に跨り、前後に腰を動かして擦り付ける。その度にクチュクチュと水音が部屋の中に静かに響く。

梓(はっ…あっ!んんぅっ!)

じわじわと昇り来る快感に声を抑える梓。腰を動かしながらも押さえ込むように抱き枕に密着してその表面で薄い胸の先端を擦り付ける。

梓(あっ…は…、ひんっ!)

布地に乳首が擦れて気持ちいい。抱く相手が居る…。ローターを使うのとはまた違った感情が梓を支配していた。

梓(は…ぁ…っ!もう、イき…そうっ!)

抱き枕と擦れている大事な部分に手を伸ばす。そして割れ目を開き、剥き出しになったソレを直接枕に擦り付けた。

梓(ひ…っ!は…あっ!あ、……!!!)

枕の上で仰け反った。そして果てる…。


梓(はぁ… …はぁ… …はぁ… …)

軽く痙攣しながら、梓は抱き枕に顔を寄せると…。

梓(唯…先輩…)

そこに唯の顔を思い浮かべて、そっと枕にキスをした…。

… … …。

… …。

…。




部室にメンバーが集まり練習が始まる。この時ばかりは部室のエアコンも稼動し快適な練習環境が得られているのだが…。

唯「う~、やっぱり冷房は苦手だよ~」

コレでも一応、唯対策に可能な限り室温調整は抑えてはいるのだが、やはり長時間の冷房下での活動は無理な様であった。

紬「唯ちゃん、はい温かい紅茶」

唯「ありがと~ムギちゃん」

休憩中にムギ先輩の入れてくれた紅茶を本当に美味しそうに飲む唯先輩。その幸せそうな顔を見るだけでこちらまで幸せそうな気分になる。

梓「でも、本当に冷房が苦手なんですね…」

唯「うん、このぐらいの温度なら大丈夫なんだけど、直接風に当たったりしたらもうアウトだよ~」

律「どうする?風が当たらない場所に移動するかー?…部室の端っことか」

澪「でもあまり立ち位置を変えたら今度は音を合わせ難いだろ?」

そんなこんなでティータイムは過ぎていった…。


練習後。

唯「あずにゃ~ん、暖めて~」

冷房でへろへろになった唯先輩が抱きついてきた。まるで雪山で遭難したかのようなシチュエーション。

梓「ちょ…!あ、暑いですよ唯先輩!」

そうは言ったものの、私は抱きついて来た唯先輩を引き剥がそうとは思わなかった。たまにはコレぐらい許してあげようと思う。弱ってるようだし…。

紬(キラキラ…♪)

ムギ先輩の視線が何だか凄く眩しく感じた…。そう言えば唯先輩って他の先輩達には滅多に抱きつかないよね?

梓(コレって…、やっぱり私だけ特別?)

自惚れるつもりはない。家に帰ったら憂にも抱きついているんだし、幼馴染みの真鍋先輩にも抱きついている筈だ。

でも…。

梓(今は、私だけよね…?)

そう思うと、やっぱり嬉しいものがあった…。


唯「あ、そうだあずにゃん」

何かを思い出したように唯先輩は私に告げる。

唯「この前のケーキのお礼に憂がウチにご飯食べにきなよ~って」

梓「…え?」

唯「歓迎するよ~?おいでよあずにゃん」

そして。

唯「皆もどう?ウチでご飯」

他の皆にも誘いをかける。…だが。

律「あ~、悪い唯。今日はパスだ」

澪「すまん、私もちょっと都合が悪くて…」

紬「ごめんね唯ちゃん、行きたいんだけどどうしても外せない用事が…」

それぞれ何かしらの理由で都合が悪いようである…。

唯「あ~、それじゃあ仕方ないよね…」

残念そうに、だけど心配させないように笑顔で答える唯先輩…。そして私は…。


↓ 行く!or絶対に行きます!or死んでも行きます!


※逝く!



梓「わ、私は行きますよ?死んでも逝っちゃいますから」

抱きつかれたままそう答えた。ちなみに行くと逝くをかけた言葉にすると分かりにくいジョークを混ぜてみる。絶対に分からないと思うけど…。

唯「そう?それじゃ、あずにゃん一名様ご案内~」

更に抱きしめられた。

唯「それと…、さっきのジョークは分かりづらいよあずにゃん」

梓「~~~~!?」

さっきのはしっかりと聞き分けられていたようである。思わず顔が赤くなってしまった…。これも絶対音感の賜物?


一旦家に帰って私服に着替え、両親に食事の事を伝えて出発する。

梓「あ、唯先輩と憂に連絡いれなきゃ」

二人の携帯にメールを飛ばす。手には母が持たせてくれたお土産のちらし寿司。そしてすぐさま返信が来る。

『もう準備できてるよ~』

私は急いで平沢家へと向かった…。


憂「梓ちゃんいらっしゃーい」

前回と同様、訪れた私を憂が出迎えてくれる。

梓「はいこれお土産、ちらし寿司だけど…」

憂は私が持ってきたちらし寿司を受け取ると『ありがとう、梓ちゃんの家のちらし寿司美味しいから好きなの』と言ってくれる。家の味を褒めてくれるのはやっぱり照れくさいけど嬉しい。

憂「さ、上がって!ご飯出来てるよ!」

梓「うん、おじゃましま~す」

そしてリビングに通された。

唯「あずにゃんいらっしゃい!待ってたよ~」

リビングでは唯先輩が既に座って私を待っていてくれていた。

梓「あの、今日は呼んでくれてありがとうございます!」

改めて唯先輩と憂にお礼を述べる。

唯「前のケーキのお礼だから~。あずにゃんの作ったケーキ美味しかったよ~」

憂「うん、今度作り方教えてね梓ちゃん」

元はと言えば心のもやもやを忘れようとして作ったケーキなのに、ここまで絶賛されたら何だか心苦しい物がある…。

梓「えっと…うん」

憂「さ、座って!今ご飯を…あ、ちらし寿司食べようか?」

憂はそう言って、私の持って来たちらし寿司を入れる為の皿を取りにキッチンに向かった。

唯「どうしたのあずにゃん?早く座りなよ~」

梓「え?あ…、はい」

唯先輩が立ち上がり、私を用意された場所に座らせる。唯先輩に肩を軽く触れられただけで心の充実度が上がる。

唯「んふ~」

少しだけ緊張した私を、唯先輩はいつもの笑顔で見つめてくれた。


梓「あの…、凄いですね…」

テーブルの上には様々な料理が並んでいた。ケーキ一つのお礼としては少々大げさと思われるぐらい。

憂「うん、ちょっと頑張っちゃった」

皿にちらし寿司を盛りながら憂は嬉しそうに答える。

唯「憂は人に喜ばれる事をするの大好きだからね~、あずにゃんが来るのが分かった時すごい張り切ってたんだよ~」

憂「お姉ちゃん、それ秘密~恥ずかしいよ~」

二人のその遣り取りを見て、招かれて来て良かったと思う。たったそれだけで唯先輩も憂も凄く喜んでくれているのが分かった。

唯「じゃあ、早く食べよ!いただきま~す」

梓「い、いただきます」

憂「どうぞ召し上がれ」

そうして、楽しい食事が始まった。



そして食事も終わり、まったりとした食後の時間がやってくる。

唯「あずにゃん!またツイスターやろっか?」

梓「えええ?あの、今ちょっと満腹状態なのであの体勢はちょっと地獄ですよ!?」

もし始めたら、あらゆる意味でとんでもない事になりそうな予感がしたので辞退させてもらう。

唯「ええ~?楽しいのに~」

拗ねる唯先輩。私も少し残念だけど、『乙女の威厳』的にそうなる事は避けたかった。

それに憂は今食器を洗っている最中なので審判は出来ないだろうし…。

唯「そうだあずにゃん、何か飲む?」

唐突に唯先輩がそう聞いて来た。まったりした時間を利用して何かしらの行動を取りたいようである。

梓「そうですね…、何でもいいですよ?」

あえてそれに乗る。何かをしたくてうずうずしてる唯先輩を見ていたら自然とそう言ってしまった。

唯「うん、冷蔵庫にコーラがあったから持って来るね!」

まるで玩具を投げて、それを追いかける犬のような勢いでリビングを出て行く唯先輩。

梓「やっぱり…可愛いな唯先輩」


すぐさま唯先輩はリビングに戻ってきた。その手にはコップが二つと、リットルサイズのペットボトルのコーラ。

唯「あずにゃんおまたせ~」

梓「あ、唯先輩!あまり急ぐと危な…」

嫌な予感は的中するものである。リビングと廊下を仕切るほんの少しの段差に、唯先輩は派手に蹴躓いた…。あの、自宅ですよね?

唯「ああああ~~~」

スローで宙を舞うコーラのボトルが見えた。しかも唯先輩の気遣いか、直ぐにコップに注げるようにとその蓋は解放されており…。

梓「ああっ!唯先輩!」

思わず助けようと動き出す私。

そして唯先輩が床にスライディングするのと同時に…。

梓「きゃああっ!」

唯「あう~~~!」

宙を舞ったコーラの中身が、私達に降り注いだ。


憂「お姉ちゃん!梓ちゃん!大丈夫?」

洗い物を手に掴んだままキッチンから現れた憂がそこで見たモノは…。

唯「あ~、大丈夫だよ憂~」

梓「… … …」

コーラを頭から被ってリビングの床に座り込む二人の姿であった。

憂「大変!兎に角二人とも服脱いでお風呂に入って!」

憂のその申し出に私は素直に従う事にした。体も服もコーラの糖分でベトベトなのである。




平沢家のお風呂は結構広かった。そうは言っても『私達』のサイズが小さいからだけど。

唯「あずにゃんごめんね~?私ったらつい嬉しくて~」

反省してるのかしてないのかよく分からないのんびりした話し方で、唯先輩はシャワーを浴びていた。

梓「もう…、気をつけてくださいね?もしこけた拍子に腕や指でも怪我してたらギターどころじゃないですよ?」

頭を洗う唯先輩のその背中を眺めながら私はそう答える。

唯「うん、気をつけるよ~。ほい、次はあずにゃん座って~」

頭を流し終えた唯先輩が立ち上がって私にその場を譲る。そしてシャワーのノズルを手に取ると。

唯「私が洗ってあげるね?」

梓「え?…ひゃあ!」


日本人形のような私の髪を、まるで珍しい物を扱うように、そして意外と丁寧な手付きで流しだす唯先輩。

梓「あの…、別に自分で洗えますから…」

唯「いいのいいの、私の責任だし~、それにあずにゃんの髪って澪ちゃんみたいに長くてキレイだから一度やってみたかったんだ~」

うれしそうに私の髪を洗い始めた唯先輩の姿を見ると何も言えなくなる。

梓「あ、あの…、ではお願いします…」

唯「かしこまりました~お客さん!」

本当に嬉しそうに…。


梓(… … …)

風呂の湯気で分かりにくいが、梓の身体は両方の意味で火照っていた。

梓(…あ…)

唯先輩に触られる髪が気持ちいい…。身体を流れ落ちるシャワーの水滴ですらも。

唯「あずにゃんの髪ってホントにサラサラで気持ちいい~♪」

髪の毛を指ですくのが気持ちいいのか、さわさわと背中側を何度もすすぐ唯。時折背筋に触れるその手に梓の身体はピクッと反応した。

梓(~~~~…)

思わず目を瞑って指を噛む。油断したら声が出そうな状況。

唯「…?」


↓唯の行動!ついでに梓の身体を洗う?洗わない?


※洗うううううううう



唯はそこで何かを思いついたのか…。

唯「あずにゃん!身体も洗ったげる!」

梓「ふぇ…っ!?…あ、ちょ!」

突然裸身に触れた唯先輩の手に、梓は一瞬何の事か分からずにパニックになる。

唯「あずにゃんの肌ってきめ細やかでキレイだね~?あ、ホクロ発見~」

手にハンドソープをつけて梓の背中を撫で始める唯先輩。

梓「え、あの…ひゃああんっ!」

くすぐったさを越した何かが鎌首を上げる。だが、当の唯にはくすぐったくて声を上げているとしか思われていない。

唯「ほれほれ~、りっちゃんみたいにセクハラだぞぉ~」

背中側の全面…。首、肩、上腕、ギリギリ脇、そして腰とお尻の境目まで唯の手はヌルヌルと梓を洗い始める。

梓「ひゃうっ!…うううんん!」

唯「それそれ~、ここかぁ~?ここがええんか~?」

梓が固まって暴れないのをいいことに更に調子に乗り始める唯。


↓梓の行動 身を委ねるor抵抗する


※委ねましょうか



梓(… … …)

唯「…お?」

突然、自分に身体を預けるようにもたれかかって来た梓に唯は一瞬動きを止める。

梓「…何してるんですか?早く洗って下さい…」

顔を上気させて潤んだ瞳でそう言った梓に、唯は思わず生唾を飲み込んでしまった。

唯(あれ?あずにゃんいつもと違う可愛さが?)

多少怯んでしまったものの、ここまで来たらいくら唯でも引っ込みは付かなかった。

唯「あの、それじゃあ…洗わせていただきます!」

まだ冗談の延長上と思いつつ、唯は梓の背中をゴシゴシと手で洗い始める。

梓(…んぅ…っ!…あっ…)

触れられているだけで気持ちいい…。もうこれ以上望んだら絶対に関係そのものが壊れちゃうと思いながら、梓は束の間の幸せを堪能していた。

唯(…何か、あずにゃんが色っぽい…な)


唯「…あずにゃん?」

何時もの口調ではなく、静かに梓の名を呼んだ。

梓「…はい…何でしょう?」

振り返る事無く、同じく静かにそう答える梓。

その雰囲気はまるで、一番最初に会って、そして部に入るか入らないかで悩んでる時の梓にそっくりだった。

唯「…ごめんね?私その…、調子に乗っちゃったみたいで…」

梓の背中に触れているその手はもう動いていなかった。




コマンド

 梓「いいですよ?もっと調子に乗っちゃっても」

 梓「そうですよ!いつも唯先輩は調子に乗りすぎです!」



※いいですよ!



唯「…怒っちゃった?」

投げやりにも聞える梓のその台詞に、流石の唯もその手を離す…。

梓「え?あの、別にそう言った意味じゃなくて!」

唯「そうだよね、私先輩としてあずにゃんの事可愛すぎて…つい行き過ぎちゃったみたい」

寂しそうな笑顔…。かなり本気で後悔しているようだ。

唯「そろそろお風呂から出よっか?のぼせちゃうね」

唯はそう言ってお湯を頭から被ると、拭かずに早足でバスルームから出て行った…。

梓「… … …」


お風呂から出て、梓は憂から着替えを借りて帰路に着く…。

ほんの少しだけ気まずくはなったものの、軽音部としての活動は何時も通りにその後も続き、そして唯達は卒業して行った。

軽音部に一人残された梓はその時の事をもう思い出す事も無く、お茶の準備をしながら新しい部員を部室で待ち続けた…。


エンド1【一人の部室】




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最終更新:2010年06月26日 23:11