ピッ!



コマンド

 梓「いいですよ?もっと調子に乗っちゃっても」

 梓「そうですよ!いつも唯先輩は調子に乗りすぎです!」



※では今度は下の選択を



梓「そうですよ!いつも唯先輩は調子に乗りすぎです!」

少し爆発したように強い口調で唯に振り返る梓。

唯「え、あの…その…ごめんね…あずにゃん」

梓のその行動にびっくりし、そして少し悲しそうな顔をする唯。

唯「調子に乗っちゃった…。うん、もうしない…よ…」

お湯を頭から被って立ち上がろうとする唯。

梓「…いえ、違うんです唯先輩…。その…」

梓は、お風呂から逃げるように立ち去ろうとする唯を引き止める為に正面から抱きついた。

唯「…あず…にゃん?」

梓「私…、ホントは唯先輩の事が凄く好きなんです…。だけどさっきは恥ずかしくて…その」

顔を真っ赤にしてそう答える梓に、唯は穏やかな優しい顔で梓を抱きしめた。

唯「うん、ありがとうあずにゃん…」


梓「… … …」

抱き合ったまま熱っぽく、頼りない子猫のような表情でじっと唯を見つめる梓…。そして目を閉じて唯からの行動を待つ。

唯も梓の求めている行動を悟ったのか、たった一年早く生まれただけの先輩として、可愛い後輩の為に覚悟を決める。

唯「ごめんねあずにゃん、これからする事は今日だけだよ?明日からは今まで通りだからね?」

そう、これは今だけの夢なのだ…。だがそれでもいいと梓は思った。

梓「…はい、先ぱ…」

言い切る前に唯によって唇を奪われる。普段はいいかげんなキャラとして通している唯もやはり知識だけはあるのだ。

そして予想以上に、少なくとも今の梓の心を蕩けさすには十分なキスであった…。



梓「…ぷは…っ…」

永遠とも思える、だが実際にはたった数秒のキス。梓はまさに天にも昇るような気分だった。

唯「あずにゃん、後ろ向いて」

梓「…え…?あ、はい…」

言われたとおりに後ろを向くと、背中側から包むように唯先輩に抱きしめられる。

唯「さっきの…、身体を洗う続きをするよ?」

そう言って手にハンドソープを付けると梓の前面。胸から腹にかけてその手に付いた石鹸を優しく塗り始めた。

梓「ひゃん…!ゆ、唯先輩…んっ!」

思わず声が出た。バスルームに声が響く…。

唯「駄目だよあずにゃん、声を抑えないと憂に気付かれちゃう」

そう言いつつも、その手の動きは止めない。撫で回すように、そして石鹸の泡と梓の身体を混ぜまわすように。


梓(あ…、んっ…くはっ)

口を手で押さえて声を押し殺す梓。両方の胸を唯の手の平で柔らかく揉みしだかれる度にその身体は面白いように反応する。

唯「あずにゃん、可愛い…」

耳元でそっと囁かれるだけでも感じてしまう。

梓(んんんっ!)

身体が跳ね上がった。不意に耳たぶを甘噛みされて、そのまま首筋にキスされたのだ。


梓(ふぅ…っ!ん…ぁ…)

唯に胸を揉まれながら首筋と鎖骨周辺を優しくを吸われて舌を這わされる。

そして時折思い出したかのように乳首を指で弾かれ、摘まれる度に梓は小さく声を上げた。

梓(ゆ…っ、い先輩…。凄く、上手です…)

予想外過ぎる唯の責めに、梓はうっすらと涙を流しながら耐える。

唯(私がこうやってもらったら気持ちいいとか思う場所をあずにゃんにしてあげてるだけだよ?)

そう言いつつ、胸を責めている手の片方をスッと撫でるように下げて梓の下腹にタッチする…。

梓(…あ、ッ…)

あと数センチ動くだけで梓の大事な場所に到達する唯の手。

唯(あずにゃん、いい?)

耳元で優しく囁かれた…。


↓ 「来て…下さい」or「え?ちょ…、まだ心の準備が…」


※来て下さい(きたーーーーーーー)



唯「うん、それじゃいくよ?」

そっと、まるで壊れ物を取り扱うような力加減で唯先輩の指が私の大事な部分に触れた。

梓(あうっ…ん…)

唯(あずにゃん、濡れてる?)

唯先輩に胸や首筋を責められている時から、私のソコは既に潤いを帯びている。唯先輩はそれが石鹸かそうでないかを確かめるように指を動かした。

梓(ひうっ!…だって、あ…っ、唯先輩の、気持ちいい…からっ!)

石鹸と交じり合い、粘着質な音を立てながら息も絶え絶えに答える梓。その姿を見た唯は…。

唯(あずにゃん、やっぱり凄く可愛いよあずにゃん)

そのまま背後から圧し掛かるようにして私をバスルームの床に押し倒した。顔が床に密着してまるで動物が交尾するような体勢。

梓(ひゃん!)

唯先輩が私の背中に密着してお互いの体温を共有する。その間も唯先輩の指は休むことなく私の大事な部分をかき回していた。


唯(あずにゃん、もっと感じて)

キターの弦を操るように唯先輩の指が激しく動き出す。その動きに反応し奏でられるのは私の押し殺した声。

梓(やっ…、あっ、くぅ…んっ!)

リビングに居る憂に聞えないように手で押さえて声を押し殺すのももう限界に近かった。

唯(声抑えるの…辛い?)

指の動きを一旦休め、背後から圧し掛かったまま聞いてくる唯先輩。

梓(あ、唯先輩…、私、我慢しますから…、止めないで下さい…)

唯(じゃあ、コレ咥えてみる?)

唯先輩は身体を離して私の身体を仰向けにすると、私に小さく丸めたタオルを差し出した。

梓(…はい…、あむっ…)

私は言われたとおりにそれを咥えるが、直ぐにタオルは唯先輩の手で引き抜かれる。

梓(…んあっ…え?何…?)

唯(その前に忘れ物♪)

再びキスをされた。


梓(んっ…んんっ!んはっ!)

キスが終わり、タオルを咥えさせられる。

唯(行くよ?)

再び始まる唯先輩の指による責め。今度は仰向けである為に唯先輩のキスが私の胸にも降り注いだ。

梓(んんぅ!っ!あううう…っ!)

くぐもった声がバスルームに静かに響く。乳房の上を舌が這い、乳首を吸われる快感が絶え間無く襲い来るのだから。

唯(あずにゃん胸感じやすいんだ…)

面白いおもちゃで遊ぶように責めは続く。


唯のコマンド

↓もっと胸で遊ぶorそろそろ下に移動


※おまんまんへ



唯(あずにゃん、そろそろこっちもいいよね?)

梓の答えを待たずに、唯は胸から離れて下腹部にその舌を這わせていく。

唯(んっ)

梓(ひっ…!)

割れ目を開き、剥き出しにした突起を唯は舌で舐め上げ始めた。そしてその指は梓の膣口周辺を彷徨い、浅く埋めては抜き差しを繰り返す。

梓(うううっ!うんっ!はあっ!)

股間に埋もれる唯の頭を押さえて悶える梓。絶頂の予感が背筋を伝ってくる。

梓(あんっ!先輩…!お願い…)

タオルを口から離して梓はある懇願をした。

梓(もう、指でもいいです!私の…初めてを…奪って下さい!)

そうする事で、この記憶は夢では無くなる…。


唯(… … …)

梓(唯…先輩…)

だけど、唯の発した一言はその願いを却下した。

唯(駄目だよあずにゃん、これは将来あずにゃんが本当に好きな男の人のお嫁さんになる時に取っておかなきゃ)

梓(だって、私が好きなのは唯先輩で…)

唯(違うよあずにゃん、最初に言ったけどこれは夢なんだよ。あずにゃんと私が見た同じ夢だから、忘れなきゃ駄目なんだよ?)

唯(だから、これが終わったら、忘れようね?)

トドメとばかりに唯は梓の敏感な部分を口に含んで吸い、同時に舌先で転がした。

梓(…!ひっ!あっ!やだっ!あっ!あああああっ!)




世界が白く染まる…。そして…。



梓「…はっ!」

梓は、見慣れない部屋のベッドの上で目を覚ました。

梓「あれ?ここは…?」

そしてベッドの脇に目をやって…。

梓「…唯先輩?」

床に座って、ベッドに頭を預けて寝ている唯先輩の姿がそこにあった。伸ばした手はご丁寧に梓の手を握り締めている。

梓「…あ、あの…先輩…?」

軽く揺さぶって見る。すると唯は目を覚まし、寝ぼけた目で梓の姿を確認した。

唯「あずにゃん目が覚めたんだね?良かったよ~!憂!う~い~!」

そう言ってから部屋の外に居るらしい憂を呼んだ。


その後聞いたらどうやら私はお風呂でのぼせて倒れた…らしい。

でも夢を見た…とは言わない。あれは現実だった。

洗面所で鏡を見て、私の首筋に唯先輩のキスの跡が一つだけ残っていたから。

唯「あずにゃ~ん、もう大丈夫?」

相変わらず後ろから私に抱きつく唯先輩。

梓「あの…先輩?…お風呂での事…」

それを聞いた唯先輩は、少しだけ真面目な口調で…。

唯「駄目だよあずにゃん、その夢は一瞬だけの幻みたいな夢なんだから」

唯「目覚めた今の世界は現実だよ?」

そう言って本当に優しく笑ってくれた。

梓「…そう…そうですよね!夢は覚めちゃわないと!」

ほんの少しだけ涙が出そうになったけど、唯先輩がそう言うならそう言う事にしておこう…。



今の私達軽音部の夢はメジャーデビューなんだから。…限りなく不可能な夢だけど、これぐらいの夢ならいいよね…?


エンド2【夢から覚めて】




最終更新:2010年06月26日 23:12