7月13日PM:12:30


唯「ピー太・・・・こっち・・・・おいでっ・・・・ぬぬぬ・・・届かないっ」


唯「人形を・・・・・・・取ろうとおもって・・・・えいっ・・・・」

梓「・・・・・そんなの取ったて・・・(澪先輩に聞かせるためにも必要かも・・・・)先輩これを・・・」ヌギヌギ

唯「あずにゃん・・・・何で脱いでるの」

梓「これで・・・・引き寄せたらってことです・・・・さ、寒いんですから早めにしてくださいね///」

唯「うぅ・・・・あずにゃん体張って・・・・ありがとう・・・・えいっ」ガズッ

ズルズルズルズル

唯「よし取れたっ・・・・あずにゃんありがとねっ」ギュウ

梓「・・・・だ、抱きつかなくていいですから早くワイシャツを・・・・////」

唯「やっぱ可愛いよ~ピー太」

梓「ピー太・・・・・・独特な・・・・(やっぱりこの人形怖いよ)・・・・とりあえず中見てみましょう」ブチッビリッ

唯「ひゃああ・・・・あずにゃん・・・・そんなピー太が裸に~」

梓「・・・やっぱり・・・・録音でしたね・・・ほら」

唯「・・・・ほぉ・・・・・・・テープレコーダー・・・・だね・・・・・」

梓「・・・・・み、澪先輩・・・・心臓に悪いかもしれませんが・・・・・これを聞いてください・・・・」ポイッ

澪「な、なんだよ・・・」ガチャ

梓「(なかなか面白いつくりだ・・・・時間になるとレコーダの再生を押すように・・・・それにしても誰が・・・・)」

―――――しばらくお待ちください

澪「・・・・・・・・」ガタガタガタガタ

梓「やぱっぱりこうなりますよね・・・・」

律「どうすべきなんだ・・・」

梓「と、とりあえず・・・・自分の服探してみたほうがいいかもしれませんね・・・唯先輩みたく何かあるかもしれませんし」ゴソゴソ

紬「そうね・・・」ゴソゴソ

律「・・・・」ゴソゴソ

澪「・・・・」ガタガタ

律「澪も探せよ・・・・」

梓「あっ・・・・これは・・・・・・鍵・・・・かな・・・・・もしかして・・・」ガシャガシャギギ

梓「駄目ですね・・・・・やっぱり・・・・」

唯「あずにゃん貸して」

梓「どうぞ・・・・たぶん開きませんよ」

唯「どうかな~・・・えへへ」ガチャガチャギギギ

唯「開かない・・・・そんな・・・・・・・・・」

梓「いや・・・・そこまで落ち込むことじゃないですよ」

律「・・・・唯、次っ」

唯「いくよぉ~」

梓「唯先輩待ってください・・・・へんなとこ行ったらどうするんですか・・・・」

唯「えぇ~だってもしかしたら開くかもしれないよ?」

梓「開いたら逃げられるでしょ・・・・・ゲームなんてしなくても」

唯「そっかぁ・・・・てかこれ私の家の鍵だ・・・・えへへ」

梓「・・・・なんで私のポケットに・・・・」

唯「・・・・さぁ?」

律「・・・・・・まぁ、諦めて探すか・・・・」ゴソゴソ

紬「そうね・・・・」ゴソゴソ

律「・・・・ん、なんだこれ・・・・封筒と・・・・なんだろ・・・銃弾かな・・・・・・って・・・おいおい・・・・・何でこんなもの・・・・・」

澪「私も封筒・・・・だ」

紬「私も・・・・・封筒・・・・ですね・・・・・」

梓「私も封筒が・・・・」

律「封筒には何が入ってるんだろ」

紬「私は・・・・注射器・・・・が1つですね・・・・・何か液体が入ってるみたいですけど・・・・」

澪「ちゅ、注射!?・・・・・怖い注射怖い注射怖い注射怖い注射」

唯「危ないよぉ~」

紬「解毒・・・って書いてありますけど・・・・」

律「でもなんか怖いな・・・」

梓「私のは・・・・・なんだろう・・・・ビンに液体が・・・・・」

紬「なにか書いてある?」

梓「いえ・・・・なにも」

律「怪しすぎるな・・・」


梓「と、とりあえず律先輩は・・・・・」

律「私のは・・・鍵と・・・・トランプだ・・・・全種類のエースとJOKER・・・・・ん、裏に何か書いてあるな・・・・・」

律「・・・えっと・・・・・血は答えを導く・・・・・・意味分からん・・・・・エースには何もないな・・・・」

梓「よく分からないですね・・・・」

唯「なぞなぞみたいだね・・・なんか面白い♪」

澪「おいおい・・・・」

紬「唯ちゃんらしいわね・・・・」

律「・・・・・・わからん・・・・後回しだっ」

澪「私のは鍵とテープ・・・まぁどうせ開かないだろうけど・・・・」ガシャガシャ

律「駄目か・・・・・澪・・・・・私のも・・・・・」ガシャガシャ

澪「駄目だな・・・・・きっとそのうち必要になるんだろう」

律「そうだな・・・・澪・・・・・テープ再生したら?」

澪「あ、うん・・・じゃあ・・・・・・」ガチャ

テープ「・・・・・・ジーーーー・・・・・・・・・・・」

澪「・・・・?」

テープ「・・・・・・・・・ブチッ」

澪「・・・え・・・・・・終わり?」

テープ「・・・・・・・・・・・」ガチャン

澪「止まった・・・・なんなんだ・・・・・」

律「巻き戻したらどうだ・・・・・明らかに早いだろ」

澪「ああ・・・そうだな」ガチャ、キュルルルルルル、ガチャ



7月13日PM:13:00


澪「再生っと・・・・」ガチャ

テープ「・・・・・・ジーーーーーーー・・・・・」

澪「同じだな・・・・」

テープ「・・・・・・6時になると・・・・・・・部屋には毒ガスが注入される・・・・・・・・・・・」

澪「・・・・なっ・・・・そんな・・・・」

梓「・・・なるほど・・・解毒剤はこのためか・・・・・でも一本じゃ・・・・・」

唯「・・・・毒ガス・・・・・?」

テープ「・・・・・・・人のために死ねるか・・・・・・人を赦せるか・・・・・ゲームを楽しめ・・・・」

テープ「・・・・・答えを持つのは君たちだ・・・・・・ハートに従え・・・・・・・・・ジーーーーーー・・・・・ブチッ・・・・・・」ガチャ

澪「一体何んだよ・・・・・・・」

律「・・・・・この中の誰かを・・・・・」

紬「・・・ハートに従え・・・・どういうことかしら・・・・・」



7月13日PM:13:20


唯「・・・・・・・・(ハート、ハート、ハート、どこかにあるんだろうな)」キョロキョロ

梓「唯先輩どうしたんですか?」

唯「いやぁさぁ・・・最後にハートに従えって言うから・・・・ハートがどっかにいるんじゃないかと思って・・・・」

梓「なるほど・・・・・・・・・・んっ」キョロキョロ

唯「見つけた?」

梓「いや・・・・なんでもないです・・・・」

唯「言ってよあずにゃん・・・焦らさないでさぁ・・・・」

梓「あの・・・・・唯先輩の首に・・・・ハートマークが・・・・」

唯「えっ・・・・ほんとに?・・・・・うぅん・・・見えないよぉ・・・あずにゃんは?」

梓「えっ・・・あぁどうぞ」クルッ

唯「あずにゃんは・・・・スペードだね」

律「澪のはなんて書いてあるんかな・・・・・ダイヤ・・・・・わ、私のは」

澪「ええっと・・・・律のは・・・・」

紬「見れない・・・・・見てもらえない・・・・」

律「なんだよ・・・・早く言えよ」

澪「・・・・・・っ(嘘だ・・・・・なんでだよ・・・・・なんで律に『CRIMINAL!』って書いてあるんだよ・・・・まさかな・・・・)」

律「なんっだよ・・・・焦らすのがすきなのかよんっ」

澪「・・・・ダ、ダイヤ・・・・ダイヤだ・・・・」

律「あれ・・・・じゃあ澪と同じかぁ・・・・・ってことはムギはクローバーってことだな」

紬「そ、そうなのね・・・・・」

澪「(どういうことだよ・・・・律が犯人?・・・・そんな・・・・じゃあ律を殺さないと私達はここで死ぬってこと?・・・嫌だ死にたくない・・・・律も殺したくない・・・)」

律「どうした・・・澪・・・・なんか汗かいてるけど・・・・・大丈夫か?」

澪「(白々しい・・・・・あの笑みの中では私たちを殺したくてうずうずしてるんだ・・・・仮面をかぶってるんだ・・・・殺人鬼・・・・)・・・・・な、なんでもない・・・・ちょ・・・ちょっとっささあああ寒いだけ・・・」

唯「つまり私に従えってことだね・・・・えっへん」

梓「これフェイクですよ・・・・・ていうか唯先輩に従う意味が分かりません・・・・・ハート探しましょう」

紬「そうね・・・・もしなかったら唯ちゃんに従うわ」

澪「(こいつを殺さないと・・・・律を殺さないと・・・・みんなが死ぬんだ・・・)」



7月13日PM:13:45


律「おいーみーおー・・・・どうかしたのか?」ドンッ

澪「なんでもない」ガタガタ

律「おいっ・・・・・ホントに大丈夫か?」

澪「・・・・なんでもないって言ってんだろっ」

唯「・・・・・どっどうしたの澪ちゃん」

梓「澪先輩・・・・大丈夫ですか」

澪「・・・っ大丈夫・・・・ごめん大声出して・・・・・」

律「・・・・・なにかあったのか」

澪「・・・・・・(こいつが・・・・こいつのせいで・・・・・和は・・・・和は・・・・・・でも・・・・これはフェイクだ・・・きっと)」

律「・・・・・寒いのか」

澪「大丈夫だから・・・・・(でも、もし律が犯人なら・・・・・すぐにでも殺してやらないと・・・・)」

律「澪?」

澪「・・・・ろしてやる・・・・・」

律「え?」

澪「殺してやるっ」

澪は肉食動物が捕食するかのように律に飛び掛りマウントを取る・・・・そしてそのまま律の首を両手で絞めにかかる

律「なっ・・・がはっ・・・・澪っ・・・・・・・・ぉ・・・・・ぃ・・・・」

澪「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」

梓「ちょ・・・・澪先輩やめてくださいっ・・・律先輩が死んじゃいますよ」

紬「澪ちゃんやめてっ・・・・ほんとにりっちゃんが死んじゃうわ」


律「・・・・・グググ・・・・・ぁ・・・・・ぁ・・・・・」

澪「お前が犯人なんだ・・・・お前を殺せば生きて帰れるんだ・・・・」

律梓紬唯「!?」

律「・・・・・・ち・・・・が・・・ぅ・・・・・」ドンッ

澪「お前が和を殺したんだっ・・・・お前なんか死んでしまえっ(違う・・・律じゃない・・・分かってるのに・・・・止められない)」

律「・・・・ぁ・・・・・っ・・・・」バタバタ

唯「澪ちゃぁぁぁああああんやめてよっお願いだからっ」

澪「死ねっ死ねっ死ねっ(違うヤメロヤメロヤメロリツジャナイ・・・・コロシタノハ・・・・・ダレ?)」

律「・・・・・・・めぇ・・・・・げんに・・・・・」

ゴスッ
マウントを取られて身動きができない律は精一杯の力をこめて澪の鼻を殴った
澪は血があふれ出る鼻を押さえて倒れこみばたばたと跳ねる

澪「ガハッ・・・・うぅ・・・・ギャアアアアア」ボタボタボタ

律「ゲホッゲホッ・・・・・ゼェゼェゼェ・・・・なんなんだよ・・・・いきなり・・・・はぁはぁ・・・・」

澪「ゴロジテヤル・・・・・・・・ノドカノカタギ・・・・ウグゥ・・・・・」

唯「澪ちゃん・・・・」

梓「・・・・何を言ってるんですか・・・・律先輩が犯人なわけ・・・大体・・・・・」

律「なに勘違いしてんだ・・・・・はぁはぁ・・・私は和なんか殺してないっ」

澪「・・・うぅ・・・・・・・・お、お前の首の後ろにはなぁ・・・・ダイヤなんかないんだよ・・・・・『CRIMINAL!』って書いてあったんだよ・・・・」ボタボタ

律「なっ・・・・・嘘だ・・・・私は犯人なんかじゃない・・・ほんとだって・・・・」

梓「律先輩・・・・(ハートに従え・・・・こういうことなの・・・・・でも何かひっかかる)」

紬「りっちゃん・・・・・そんな・・・・」

唯「・・・・・」


律「なんなんだよみんなして・・・・クソっ」

澪「・・・・律・・・・・和をよくも・・・・」ボタボタ

律「だから私じゃないって・・・・大体犯人が自ら犯人でーすって名乗るかよ」

梓「そ、そうですよ・・・・・・そんなの・・・フェイクですよきっと」

紬「そ、そうよね・・・澪ちゃん少し・・・・落ち着きましょう・・・・時間はまだあるから・・・ね」

澪「時間?・・・・あと4時間しかないのに?・・・・・・まぁいいやあと4時間以内に律を殺せば生きれるんだからな・・・・・」

唯「澪ちゃん・・・・違うよ・・・・」

梓「唯先輩・・・・」

唯「りっちゃんじゃないよ・・・・きっと・・・・和ちゃんを殺したのは・・・・そうだよねりっちゃん」

律「あぁ・・・・・澪・・・・そんなに殺したいなら殺せよ・・・・でも言ってたろ・・・・・・犯人じゃないやつを殺したところで・・・・何も変わらない・・・・・・・むしろ悪化するだけだ」

澪「分かってるよ・・・・・そんなこと・・・・・・理性では分かってたんだ・・・・律じゃないって・・・・でもブレーキが利かなかったんだ」

律「・・・・・・もう一度私を殺すか?」

澪「っぐ・・・・・・・やめとくよ・・・・・ごめん律・・・・」

律「・・・・・あぁ」


澪「だけど・・・・・もう一度聞く・・・・お前は・・・・和を・・・」

律「殺してない」

律の目は揺らぐことなくまっすぐ澪に向けられた・・・・その視線は鋭く恐ろしくさえあった

紬「は・・・・ハートさがそっか・・・・ね、探そ」

澪「そうだな・・・探すか」

グゥゥゥゥウウウウ

唯「えへへ・・・ごめんごめん・・・・」

梓「確かに何にも食べてないですからね・・・・・」

澪「確かにお腹空いたな・・・・・・」

唯「・・・・うぅ・・・・・このままじゃ餓死しちゃうよぉおお」

律「そだな・・・・食べ物・・・・あるわけないか・・・・」

澪「・・・・・・・」


7月13日PM:14:00


唯「・・・・・ん?・・・・なんだろこれ・・・・・あずにゃん・・・・これハートじゃない?」

唯はタイルにペンキで書かれたハートを指さす

梓「・・・・いや、違いますよ・・・・それ・・・・・」

律澪梓紬「それだっ(よっ)(です)」

律「唯・・・・それを・・・・なんとかするんだ」

唯「なんとか?・・・・あずにゃんどうしよう」

梓「そうですね・・・・・とりあえず取れないですかね・・・・っにゃあ」

唯「えいっ・・・・・駄目だね・・・・・叩いて壊すとかは?」

梓「なにかないですかね・・・・・ない・・・・ですね」


唯「ならば・・・・・ようやく使うときが来たようだ・・・・・我が右拳っ」

律「何かないかさがそーぜー」

紬「そうね・・・・」

唯「えええええ・・・・いいもん・・・・とりゃああ」ガシャン

律「おおっ・・・・・やったか」

梓「・・・・なっ・・・・なにかありますね・・・・どうしたんですか先輩」

唯「・・・・・ジーーーン・・・・・・い、いたい・・・・・うぅ」

梓「なにしてるんですか・・・・」


唯「折れたかも」

梓「そう簡単には折れませんよ・・・」

律「まぁこれで次に進めるわけだなっ」

唯「ほらやっぱりハート(私)に従うべきなんだよ、うん」

梓「なにをいきなり・・・・」

律「梓、そいつ一発殴っとけ」

唯「うぅ・・・・酷い・・・・黙るから殴らないで・・・ね」

梓「分かりました」


紬「で、何か入ってた?」

唯「う~ん・・・・この袋だけ・・・何が入ってるんだろう」ビリッビリッ

律「何が入ってた?」

唯「わゃあああっ」

梓「なんですか・・・・ノコギリ?・・・・あとは箱・・・・ですね」

澪「ノコギリで鎖を切れってことか・・・・ひぃぃぃぃいい」

紬「それやってたら1日以上費やしそうね・・・・」

梓「ですね・・・・・」

律「ものはためしだっ唯っ」

唯「ほい、りっちゃん隊員」ポイッ

律「おっしやああ」ギリギリギリギリギリギリ

澪「全然切れてないな・・・・」

律「ちくしょうっ」ビュン

澪「投げるなっ」

澪「ひゃぁぁ・・・・危ないじゃないか」

律「悪い悪い」

梓「何かに使うのかも知れないのに・・・・」

唯「まぁもう一つあるし・・・・」


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最終更新:2010年01月28日 22:30