律「うげ…っ!何だコレ!?」
めんどくさいと思いつつ、仕方無しに部室にトンちゃんの世話をしにいったら…。
律「…これって…やっぱアレだよなぁ?」
部室のテーブル。いつも皆でお茶を飲んでダベっているその上に。
律「バイブ…だよな?」
なんだか凶悪なアイテムがそこに置かれていた…。
律「流石に聡のとは全然違うなー、昔の話だけど」
内心びっくりしながらも、興味深げに観察する律…。
律「だけど、何でこんなのが部室に…」
何となく考えたのが同じ軽音部のメンバーである。
唯…。まぁ、ありえないなー。
澪…。そんな訳あるか!と自らにツッコミ。
紬…。何となくって感じで、まぁ無いよな…。
梓…。梓はもっとありえないだろー。
で、最後に脳裏に浮かんだのがさわちゃん…。
律「…ありえるから怖いな…」
思わずトンの世話も忘れて『ソレ』を凝視する。
律「だけど、幾らあのさわちゃんでも部室ではしないよなー」
これから先、律のさわちゃんを見る目が変わってしまいそうである。さわちゃんの所有物と言う証拠は一切無いのだが…。
律「…やっぱさわちゃんに返した方がいいかな…?」
と、その時、部室のドアの向こうに人の気配。誰かが来たようである!
律「うわっ!えっとコレ…ええい!」
↓思わず隠してしまう 鞄の中or部室内
※鞄の中
律は手近にあった自らの鞄の中にソレを掴んで無造作に投げ込んだ。それと同時に扉が開いて、部室にさわちゃんが入ってくる。
さわ「あら?今日のトンちゃんの世話はりっちゃんだったの?」
律「あ、あははは…」
さわ「…?どうしたの?床に座り込んで…?」
律「いえ!何でもないですよ?ええ、別に何も」
律はすぐさま立ち上がると、ソレの入った鞄をなるべくさわちゃんの視界から外すように物陰へと押しやった。
律「ところでさわちゃん先生は部室に何の御用で?」
さわ「そりゃあ、私は軽音部の顧問として様子を見に来ただけだけど…、どうしたの?様子がおかしいわよ?」
律「いえ!これが普通ですよ!…ところであの、さわちゃんに一つ聞きたい事が」
さわ「何なのよ?」
律「つかぬ事をお聞きしますが…、さわちゃん部室に忘れ物したとかは…?」
思い切って聞いてみた。
さわ「?…これと言って思いつくモノは無いわね…?何か私の私物でもあった?」
律「…本当に?」
さわ「…ええ、あ、もしかしてまた物置から昔使ってたような物が出てきた?」
様子を見る限り、アレがさわちゃんのモノでは無い事が分かった。
律「いえ!ただ何となくです!気にしないで下さい!」
律のその様子に不審がるさわ子であったが、職員室でやり残した仕事が残ってる以上それ以上の追求は断念する。
さわ「まぁいいわ、トンちゃんの世話済んだら寄り道せずに早く帰りなさいね?」
そして律はトンの世話が終わると同時に、さわちゃんから逃げるように学校から帰宅した。
自室。
律「って!持って帰って来てどうすんだ!」
鞄の中から転がり出る特徴的なその形状。床に落ちたソレからは異様な迫力が漂ってくる。
律「と、とにかくどうにかしないと!」
すっかりパニック状態である。無意味に引き出しを開けたり、本棚から楽譜をだしたり…。
律「…って!落ち着け!」
一旦落ち着いて深呼吸。それだけで大分思考が纏まりだす。
律「まずは部屋に鍵!OK!」
こんなアイテムを弟や家族に見られたらそれこそアウトである。
律「とりあえず散らかしてしまった部屋の片付け!OK!」
パニクってた時に引っ掻き回した部屋を整理する。
律「そして、このブツの処遇!…どうしよう」
自室の床に転がるソレを目にして、改めて持って帰って来てしまった自分の浅はかさを後悔した…。
律「…いや、マジで…」
もうどうしていいか分からないレベルの難問であった。こんなに悩んだのはいつ以来だろうか。
↓どうする? 隠すor捨てる
※隠す
聡「ねーちゃん?何ドタバタ騒いでんだ?」
律「!?!?」
扉の向こうで、弟の聡がドアノブに手を掛けたのが分かった。
律「おわっ!聡!ちょっと待て!」
思わずベッドの下にソレを滑り込ますように投げ入れた。そして鍵を開ける。
聡「鍵なんか掛けてどうしたんだよ?」
不審そうにそう聞いてくる弟に私は。
律「なんでもねーよ、それより何の用だよ?」
聡「いや、一人でドタバタ騒いでれば様子ぐらい見に来るだろ…」
その後、多少の押し問答の末に何とか聡を追い返した律。
律「う~ん、どうしようか…」
ベッドの下からソレを取り出して再び悩みだす。そして何となくスイッチを入れてみた。
律「うおおおっ!何かすげー!」
驚きよりも、物珍しいモノを見たと言う感動の方が僅かに勝る。
律「うわぁ…、こんなに動くモノなのかぁ…」
ウネウネと蠢くソレを前に、律は段々と自分の顔が赤くなるのを感じた。
律「… … …」
好奇心から、その蠢いている部分を手で握る。
律「うひゃあ!」
自分の手の中で力強く旋回運動をするその感覚に律は思わず声を上げた。
律「本当、何か…、凄い」
手を放すのを忘れ、真顔でそう呟く律…。
律「こんなのが…、その、ここに入っちゃうんだよな…」
昔、調べ物をしている際にネットでチラッと見たその手の動画の事を思い出す。
律「こんなのが…入って…」
その時に画面内で乱れていた女優の姿が、何故か自分の姿に変換される。
律「な!?嘘!私はそんな事しないってーの!」
律は顔を真っ赤にしてその想像を振り払った…。
その日、家族が集まる夕食時も律は心ここに有らずって言う感じであった。前の勘違いラブレター(?)騒動の時の感じによく似ている。
律(…はぁ…)
湯船に浸かりながら律は思わず溜息を吐いた。握った手の感触が頭から離れない。
それと、その時脳裏に浮かんだ自分の乱れた姿…。
律(実際、あの動画みたいに気持ちいい筈は無いよなー…)
動画ではあの後、男優に貫かれて悦んでいる女優の姿。
律(私、まだそんな経験ないし…)
顔の半分を湯に沈めてブクブクと泡を立てる。その顔は湯にのぼせる以外の理由で真っ赤だった。
風呂から上がり、台所で牛乳を飲む。その律の後ろをこれから風呂に入る聡が通り過ぎた。
律(… … …)
横目で聡の後ろ姿を眺める。
律(昔はあんなに可愛かったのに、今は違うんだろうなぁ…)
幼少の頃、まだ一緒にお風呂に入っていた頃の聡を思い出す。
律(クレしんかっ!)
そして思わず自分にツッコミを入れた。
髪の毛を乾かし、ヘアバンドで纏めずに自室に戻る。
律「はぁ…」
出るのは溜息ばかり、自分でもおかしいと思う。と言うか、原因ははっきりと分かってはいるのだが…。
律「…コレ…だよな…」
ベッドの下から再び取り出し、自分の前に置いて見る。
律「… … … …」
無言で部屋に鍵をして、オーディオで音楽を再生させた。
バイブをベッドの下に投げ入れると、部屋の電気を消してベッドに潜り込む。
律「…し、しないからな…!」
誰に言う訳でもなく、顔を真っ赤にしてシーツから半分顔を出した状態で呟く。
だが、一度だけ想像してしまった乱れた自分のその姿を思い出し、そしてその想像は何時までも脳裏から離れなかった。
律(~~~~~!)
シーツを頭まで被り、顔を枕に埋める。そして暫くそうやってゴソゴソとしていたが、やがてシーツから真っ赤になった顔を出し…。
律(… … …)
コマンド
する
しない
※する
部屋のオーディオは音量を抑えてはあるものの、自室でこれから行われる行為を誤魔化すには十分だろう。今までもこの方法でばれずに済んでいたし…。
律はそう思いつつ顔を真っ赤にしながら準備を始める。準備とは言ってもパジャマを全部脱いだりはしない。手元にティッシュの箱を置くぐらいである。
律(…ん…)
肌蹴たパジャマの隙間から手を入れ、ブラの上から自らの胸を撫で擦り始めた。
律(…は…ぁ)
決して声は上げない。たとえ小さく声を上げてもオーディオの音で誤魔化せるだろうが、隣の部屋では弟が寝ているのだ。注意するに越した事は無い。
律(…っ!…ふっ!)
ブラを捲り上げて胸を露にする。そして軽く指先で転がすように乳首に触れた…。
律(んんっ!…ふはっ…!)
軽く痺れるような、くすぐったい感覚が乳首に走る。律はこの感覚が結構好きだった。
律(…あ…っ…、くふっ…)
両方の乳首を同じように責める。指先で先端を撫で回し、擦り、軽く摘む…。
↓まだ胸で愉しむ?下の方を弄る?
※下の方を弄る
律(… … …)
片方の手を下半身にゆっくり持って行き、そっとその手をパンティーの内部に侵入させる。
律(…んっ…)
軽く触れる。少し湿り気を帯びたその部分から走った電流が律の身体を支配し始めた。
律(はっ…ぁ、あんっ…)
自らの一番感じやすい力加減で擦り上げる。やがてほんの少しだった湿り気は十分にその指に纏わり付くぐらいに濡れだした。
律(は…ぁんっ!…ふっ…ぁ…)
人差し指と薬指で割り広げ、中指でその内部を責める。浅く埋没させて抜き差しを繰り返す。
律(んんっっ!!!)
そして訪れる最初の、ごく軽い絶頂…。
律(はぁ…、はぁ…、んっ!)
だがその指は止めない。次の絶頂を導く為にさっきよりも少しだけ激しく動かし始めた。
律(はぁ…、あんっ…!くふっ!)
シーツを噛みながら、ごろんと横向きになって胸と股間で指を動かし続ける。
律(…あっ!ふぅ…!やっぁ…)
ノッて来たのが分かる。ここまでするのは久々だった。何時もは最初の軽い絶頂で終わらせているのだ。
律(あっ…、ヤバ…、何時もより感じる…)
原因は直ぐに思いついた。今ベッドの下にあるモノと、それから連想してしまった自分で使用している妄想である。
律(…使っちゃおうかな…?)
指を動かしながら、そう考えた…。
↓使う?使わない?
※使う
律(…うん…)
寝転んだままベッドの下を漁り、転がっているバイブをその手に掴む。そして軽くウェットティッシュで拭き取ると。
律(こんなの、入れる訳ないけど…)
そっと、その先端をパンティー越しに押し付けた。そしてゆっくりと動かして擦り始めた。
律(んっ…あっ…、イボイボが擦れて…何かいいかも…)
暫くそのまま擦り続ける…。
律(はぁ…、はぁ…、ひんっ!)
時折触れるクリトリスが気持ちいい。そして自然とその手はパンティーをずらしてその先端を直接触れるように持って行った。
律(んあっ!)
自分でも気が付いていなかった。襞を掻き分けるように直接擦り付けていたのだ。
律(でも…、凄い気持ちいい…)
溢れた愛液がバイブの表面を湿らせ更に卑猥さを増していくその様に、律は背筋を通って何かの感情が脳に登って行くのを感じた。
律(入れたら気持ちいいかも…、って!こんなの無理だよな…)
だけど流石に最後の一線を越える気にはならない。やっぱり一番最初は好きな人に捧げたいモノである。
律(だけど…、それ以外なら…)
↓スイッチ入れる?入れない?
※迷うな入れろ スイッチを
律(…んっ)
そっと、そのスイッチを入れる。
律(…!!)
その途端、自らの股間で怪しく蠢くバイブの先端に律の快楽神経は焼き切れそうになった。
律(ひっ!!!!!!)
仰け反る。力強く割れ目を押し広げて襞を掻き分けるようなその動きに思わず胸を弄っていた手を口元に持って行って声を抑える。
律(嫌っ!こ…こんなのって…!)
まさかここまでとは思って居なかった。だがそのバイブを掴むその手は緩められなかった。不意打ちのような快感に身体が一瞬固まってしまったからだ。
律(あっ…はぁ!凄…い!暴れてる!あっ…ああああああっ!!!!)
うねり、掻き分け、割れ目を、そしてクリトリスを容赦なく擦り犯すソレの暴力的な快楽に律は何度も飛んだ。
律(うああっ!また…!来るっ!)
シーツに潜り、その上からでも分かるぐらいに絶頂を繰り返す律。
律(んあっ!あ!あ!あ!…!!!!!っ)
数分後…。
ベッドの上には放心して涙目で横たわる律の姿があった。
律「何コレ…、凄すぎるよ…」
こんなのをもしアソコに入れられたなら死んじゃうかもしれない…。
律「流石に、入れないけどさ…」
律(でも、好きな人に…ならいいけど…)
そして、そのまま眠りの世界に落ちていった。
一日目終了
最終更新:2010年07月05日 03:17