幼唯「私大人になったらのどかちゃんと結婚する~」

幼和「ゆいちゃん、女の子同士じゃ結婚出来ないんだよ」

幼唯「え~!!なんでなんで?」

幼和「なんでって…よくわからないけどママとパパが言ってたから……」

幼唯「ぶ~」

幼和「でも私ゆいちゃんとだったら結婚してもいいよ」

幼唯「ほんと!!ほんとに!?」

幼和「う、うん」

幼唯「やくそくだよ!!絶対だよ!!」

幼和「わかってるよゆいちゃん。じゃあ指きりする?」

幼唯「うん!」

幼和幼唯「「うそ~ついたらはりせんぼんの~ます。ゆびきった」」

幼唯「えへへ~絶対だよ~」


のどか…のどか…
和「……んっ…誰?」

澪「和起きて、先生にさされたよ」

先生「真鍋どうした?お前が居眠りなんて珍しいな」

和「す、スミマセン、最近生徒会で忙しくて」

先生「まぁお前が頑張ってるのは先生もよく知ってるからな。今回は多めにみてやる」


和「スミマセン、ありがとうございます。」

澪「和が居眠りなんて珍しいな、そんなに生徒会って大変なのか?」ボソボソ

和「えぇ…今は三年生の人達もいないから人手が足りないのよ……ふぁ~」ボソボソ

澪「大変なんだな生徒会」ボソボソ

和「まあね、でもやりたくて入ったから」ボソボソ


先生「おい!真鍋に秋山、先生は寝ても許すとは言ったがおしゃべりは許してないぞ!!」

澪和「「ごめんなさい」」

澪「ごめんね和、私が話しかけたから」ボソボソ

和「いいのよ澪、ほらまた先生に怒られるわよ」ボソボソ

澪「そうだな」


……

和「(それにしてもさっきの夢って、私唯と結婚する約束なんて…ふふっ唯なら本当に言い出しそうね…………でも本当に夢なのかしら………)」

A「真鍋先輩さような~」

B「真鍋先輩さようならです」

C「和さんさようなら」

和「えぇ。みんなもさようなら」


和「やっと生徒会の仕事が終わったわ。そうだ唯達の所に行ってみようかしら」

コンコン…ガチャ

和「みんないるかしら?」



唯「あ~和ちゃん!!どうしたの?」

律「なんだ!?また講堂の使用申請書か?」

和「違うわよ。それにライブなら前にやったでしょ」

澪「そうだぞバカ律」

律「なんだと~!!」

澪「はいはい。でもどうしたんだ?和」

和「ちょっと生徒会の仕事が長引いてね、それで唯達の様子でも見に行こうって思ってね……お邪魔かしら?」

唯「全然邪魔じゃないよ!!和ちゃんもケーキ食べようよ、いいよね?ムギちゃん」

紬「えぇ、和ちゃんなら大歓迎よ」


和「悪いわムギ」

紬「いいのよ、今日はちょっとケーキをもって来すぎたから食べてくれた方が私も助かるから」

和「そうなの?それじゃあお言葉に甘えようかしら」

和「美味しいわこれ…いつも唯達はこんな美味しい物食べてるの?」

唯「ひょうふぁよ~」モグモグ

和「ダメよ唯、食べながら話さないの」

唯「…ゴックン、は~い」

梓「なんだか親子みたいです」


唯「親子って私そんなに老けてないよ~あずにゃん」

梓「いえ…先輩が子供の方です」

唯「ふぇ?」

律「でも本当に唯と和って親子って感じだよな」

紬「そうね」

和「……………澪?私そんなに老けてる?」

澪「い、いやそんな事は…」

和「はぁ…まぁいいわ、そう言えば唯」

唯「ん~?何?和ちゃん」

和「子供の頃に私達って何か約束した?」

唯「約束?」

律「なんだ和、子供の頃の約束がどうかしたのか?」

和「実はね……」
和は授業中に見た夢をみんなに話した

紬「素敵ね~」ウットリ

梓「ムギ先輩の目が輝いてる」

律「ムギは相変わらずだな~」

澪「そんな夢を見てたのか?和」

和「えぇ、でも笑っちゃうわよね。唯と私が結婚の約束なんて…ねぇ唯?」

唯「……………」

和「唯?」

唯「えっ!?そ、そうだね!」

和「ふふっ夢でも笑っちゃったわ」

紬「いいわ~」ウットリ

和「それじゃあ私はそろそろ失礼するわね」

律「お~じゃあな和」

澪「バイバイ和」

紬「さようなら和ちゃん」

梓「真鍋先輩さよならです」

唯「………………」


梓「唯先輩?真鍋先輩が行っちゃいますよ?」

唯「っは!!ば、バイバイ和ちゃん!!!」

和「こ、声が大きい」

唯「ご、ごめんなさい」

和「いいわよ、バイバイ唯」

唯「うん…バイバイ和ちゃん」

唯「(和ちゃん覚えてないんだ……)」


律「それじゃあ今日はここまでにするか」

澪「そうだなそろそろ帰るか」



梓「それでは先輩方さよならです」

律「じゃあな~」

澪「バイバイ」

紬「さようなら」

唯「バイバ~イ」


……

唯「和ちゃん約束したのに……私一度だって忘れた事ないんだよ。子供の頃の結婚の約束」


唯「憂ただいま~」

憂「お姉ちゃんおかえりなさい」

憂「あれ?お姉ちゃんどうかしたの?」

唯「えっ?どうしたって何が?」

憂「お姉ちゃんなんだか元気なさそうだから」


唯「………そんな事ないよ憂」

唯「私ちょっと部屋で寝てくるからご飯出来たら起こしてね」

憂「……うん。おやすみお姉ちゃん」


憂「お姉ちゃんどうしたんだろ…元気なかったな。お姉ちゃんが元気ないなんて心配だな~」



唯「…………和ちゃんのバカ、和ちゃんのアホ、和ちゃんの嘘つき」

唯「……約束したのにな~…グズッ」

唯「あれ?…私泣いてる?何でだろ…グズッ涙がグズッ止まんないや…ふぇ~ん」

コンコン
憂「お姉ちゃんご飯できたよ~」

唯「グズッ、うん今行く!!」

憂「あれ?お姉ちゃん目が赤いよ?どうしたの?目が痛いの?」

唯「え?た、多分さっきまで寝てたからだよ」

憂「そうなの?だったらいいけど」

唯「それよりも食べようよ、いただきま~す」

憂「そうだね、いただきま~す」



唯「それじゃあ憂おやすみ」

憂「お姉ちゃんおやすみなさい」


……

和「澪おはよう」

澪「和おはよう、昨日はよく眠れた?」

和「おかげさまでグッスリ眠れたわ」

澪「昨日の夢はまた見なかったのか?」

和「昨日の夢?」

澪「ほら和が昨日言った夢だよ、唯と子供の頃の」

和「ああ、あれね。いえ見てないわ…でもどうして?」

澪「もしかしたら夢じゃないかもって思ってな。だからまた同じ夢を見たら違うかもな~って」


和「どうしてそう思ったの?」

澪「そ、それは////」

和「はぁ~…律ね」

澪「∑な、何でそこで律の名前が出るんだよ/////」

和「どうせ子供の頃に澪と律が、私が夢で見たような事したんでしょ?」

澪「そ、それは///」

和「違うの?」

澪「違わないです////」


和「相変わらず仲がいいわね澪と律って」

澪「そんな事ないよ///唯と和だって」

和「そうかしら?でも最近唯とあまり話す機会が少なくてね」

澪「お!なんだ和寂しいのか?」ニヤニヤ

和「そうね…ちょっと寂しいかも」

澪「………和ずるい」

和「何言ってんのよ澪。あ、先生が来たから後でね」

澪「和ずるい」


和「(澪は夢じゃないかもって言ってたけど夢じゃないのかしら…でも昨日唯に話した時は何も言わなかったけど)」

和「(考えても仕方がないか…それにどうせ夢よね、子供の頃とはいえ結婚の約束なんて)」



律「どうした~唯、なんだか元気ないぞ」

紬「本当ね、どうかしたの?唯ちゃん」

唯「えっ?2人もそう思うの?」

律「2人もって?」

唯「うん、憂もね私が元気ないって」

律「そりゃ~そんな顔されたら……なぁ?」

紬「えぇ、そんな顔してたら誰だって聞くわ」

唯「私そんなに変な顔してる?」

律「変な顔ってより泣きそうな顔だな」

紬「そうね、泣きそうで我慢してる感じね」

唯「……そうなんだ」

律「まぁ何かあったら言えよな」

紬「無理しないでね?」

唯「う、うん…りっちゃんムギちゃんありがとう」


和「今日も遅くまで時間がかかったわね…そういえば唯が今日も来ない?って言ってたわね」


梓「唯先輩どうしたんですか?そんなにソワソワして」

唯「えっ?私ソワソワしてる?あずにゃん」

律「ああ…すごくソワソワしてるぞ」

澪「ああ」

紬「ええ」

梓「ほら先輩方も言ってます」


和「でも昨日も行ったしまた今日もってのはちょっと図々しいわね。今日はそのまま帰ろうかな」



律「へ~だからソワソワしてたんだな」

唯「うん、和ちゃんに来るように言ったんだけどなかなか来ないから」

紬「でも遅いわね和ちゃん」

澪「まだ生徒会の仕事してるんじゃないのか?」

梓「先に帰っちゃったりとか」

唯「そんなことないよ!!」バンッ

唯「もういよあずにゃん、私こそ怒鳴ってごめんね」

梓「はい……真鍋先輩もうすぐ来ますよね?」

唯「うん!生徒会の仕事終わったら来るように言ったから」




律「こないな~和の奴」


律「本当に先に帰っちゃったのかもな~」

唯「りっちゃん!!」バンッ!!

律「ご、ごめん…でも」

澪「ああ、律の言うとおりこんな時間になっても来ないって事は」

紬「唯ちゃん」

唯「くるよ!!和ちゃんは絶対くるもん!!約束したんだから!!」

唯「多分生徒会で長引いてるだけだよ…そうだ私電話するよ」

唯「あれ?おかしいな」

澪「どうかしたか?」

唯「うん、和ちゃんの携帯にかけたんだけど繋がらなくて」

律「本当に和の番号で合ってるか?」

唯「絶対和ちゃんの番号で合ってるよ、もう一回かけ直してみるよ」

唯「……やっぱり出ない」


澪「私もかけてみるよ、もしかしたら唯が違う番号にかけてるかもしれないしな」

和「あ、携帯の電話切ったままだったわ……ん?電話?澪から何かしら…もしもし澪?」


澪「あれ?和が電話に出た」

和「電話に出たって…そりゃ自分の携帯に電話がきたら出るわよ」

澪「そ、そうだよな…出るよな」

和「で、何の用なの?」

澪「え?」

和「え?って…用事があるから電話してきたんでしょ?」

澪「あ、ああ。唯が和に話しがあるって…唯にかわるよ」

和「唯が?なんで自分の携帯からかけないのかしら……唯?」

唯「もしもし…和ちゃん?」

和「そうよ、何?唯」

唯「さっき私電話したよね?何で出てくれなかったの?」

和「電話?電話なんてなかったわよ?」

唯「そうなんだ…」

和「話しって電話の事?」

唯「う、ううん和ちゃん今どこ?」

和「今は家にいるわよ」

唯「和ちゃんなんで!?」

和「なんでって…私が家にいたら変かしら?」

唯「そうじゃなくて」

和「じゃあ何?」

唯「和ちゃん約束したよね!?今日部室に来てくれるって!!和ちゃんと約束したよね!?」

和「ああ、それの事ね。それは……」プープー

和「携帯の電池が切れちゃったのね、充電器どこかしら」

唯「和ちゃん?和ちゃん?和ちゃん!!」

澪「どうした唯?」

唯「あ…ううん何でもないよ、それより和ちゃんもう帰っちゃったんだって」

律「ほらやっぱり私が言ったじゃないか」

澪「律!!」

律「ご、ゴメン唯」

唯「いいよ!思い出したら約束って言っても私が一方的に言っただくだから」

梓「そうだったんですか?」

唯「うん」

唯「(和ちゃん何で来てくれなかったの…約束したのに…和ちゃん電話にも出てくれなかった、和ちゃんの番号で絶対合ってたのに…澪ちゃんなら出るんだ…… それに和ちゃん電話の途中っで切ったって事はそんなに私と話すのが嫌だったのかな……和ちゃん…和ちゃん…和ちゃん…)」

紬「唯ちゃん?」



和「やっと充電器見つかったわ…電話かけ直すなら唯の携帯にかけた方がいいわよね………あれ?出ないわね唯」

和「おかしいわね~何で出ないのかしら」





律「それじゃあみんバイバーイ」

澪「みんなさようなら~」

紬「みんなさようなら」

梓「先輩方さようならです」

唯「バイバーイ」


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最終更新:2010年09月04日 02:59