憂「お姉ちゃん?」
唯「……………………」
憂「寝てるんだよね?」
唯「……………………」
憂「今はどんな夢を見てるのかな?」
唯「……………………」
憂「お姉ちゃん……いい夢を見てる?」
憂「今、お姉ちゃんが見てる夢が幸せな夢だといいな」
唯「…………………」
憂「私も今日、夢を見たんだ」
憂「とっても楽しい夢」
憂「朝、お姉ちゃんを起こして」
憂「一緒に朝ご飯食べて…学校に行って」
憂「部活しているお姉ちゃんを影で見守って」
憂「一緒に家に帰って……夜ご飯食べて一緒に寝る」
憂「とっても楽しい夢だったよ」
唯「…………………」
憂「夢はね、無意識が生み出す見たいと思ったイメージなんだって」
唯「…………………」
憂「本当に楽しい夢だったよ…本当に」
唯「…………………」
憂「お姉ちゃんも今、夢を見てるんだよね?」
唯「…………………」
憂「……ゆっくり眠っててね」
憂「私も眠くなってきちゃった……」
唯「…………………」
憂「おやすみお姉ちゃん……今、お姉ちゃんが見ている夢がいい夢だといいな」
憂「おやすみ…………」
……
ピッピッピッピッピッ。
憂「お姉ちゃん起きて朝だよー目覚まし時計鳴ってるよー」
唯「うぅ……ふわぁ~」
憂「おはようお姉ちゃん!」
唯「うん…おはよう……」
唯「えへへ~まだ眠いや……」
憂「もう!二度寝したら遅刻しちゃうよ」
唯「うん……」
憂「ほら、朝ご飯出来てるから制服に着替えて下に降りて」
唯「わかったぁ~」
唯「今日の朝ご飯なに?」
憂「あ、やっと降りて来たね、今日は焼き魚とお味噌汁とご飯だよ」
唯「美味しそう!食べていい?」
憂「うん!一緒に食べよ」
唯「わかった!いただきまーす」
憂「いただきます」
唯「このお魚美味しい!」
憂「ありがと、お姉ちゃん」
唯「お味噌汁も美味しいし憂は本当お料理上手!」
憂「えへへ~ありがとうお姉ちゃん」
唯「美味しい~」
唯「お腹いっぱい!」
憂「私も一緒にごちそうさましよっか?」
唯「うん!ごちそうさまでした~」
憂「ごちそうさまでした」
唯「毎日、お料理作ってくれてありがとう憂」
憂「うん!毎日美味しそうに食べてくれてありがとうお姉ちゃん」
唯「じゃあ学校に行こっか!」
憂「うん!」
唯「あ…今、何時かな?」
憂「8時になるよ」
唯「ゆっくり行ってもまだ間に合うね!」
憂「うん、そうだね」
憂「行ってきまーす」
唯「いってらっしゃい!」
憂「もう!お姉ちゃんも一緒に行くんだよー」
唯「えへへ~行ってきます憂」
憂「うん!じゃあ行こっか」
唯「今日も一日頑張るぞー!」
唯「あのねー今日はムギちゃんがケーキ持って来てくれるんだぁ~」
憂「よかったね!」
唯「うん、ムギちゃんが持ってくるケーキとっても美味しいから早く食べたい!」
憂「いっぱい食べれるといいね」
唯「うん!」
憂「あ、今日は純ちゃんと一緒に遊ぶんだぁ」
唯「本当?憂と純ちゃん仲がいいね~」
憂「うん!」
唯「あれ?あずにゃんは?」
憂「梓ちゃんは今日は軽音部のみんなと沢山、練習したいって言ってたから遊ぶの無理だって」
唯「あずにゃんやる気満々だね~」
唯「あ…学校着いたね~」
憂「うん!じゃあ私は教室に行くね」
唯「うん、バイバイ~」
憂「バイバイお姉ちゃん!」
唯「……あ、蝶々だぁ!」
唯「綺麗な蝶々だなぁ~お名前は何て言うのかな?」
和「なんで蝶々に話しかけてるのよ」
唯「あ、和ちゃん」
和「おはよう唯」
唯「うん!おはよう~」
和「今、来たの?」
唯「うん!一緒に教室行こうよ」
和「いいわよ、それより唯」
唯「なぁに?」
和「ギター忘れて無い?」
唯「…………あ!」
唯「ど、どうしよう取りに帰らなくちゃ!」
和「今から取りに帰っても遅刻するわよ」
唯「どうしよう……」
和「みんなに謝るしか無いんじゃない?」
唯「そうだよね…あずにゃんから怒られるよー」
和「……ギターこれからは忘れないようにね」
唯「う、うん…わかった!」
和「じゃあ教室に行きましょ」
唯「あぁ…ギー太が恋しいよ和ちゃん」
和「そうなんだ早く教室に行くわよ」
唯「はぁーい!」
…
唯「みんなおはよー!」
律「おはようー!」
紬「唯ちゃんおはよう」
澪「おはよう」
唯「みんな今日は大事なお知らせがあります!」
律「なんだなんだ?」
唯「ごめんなさいギター忘れました!」
律「えー!」
澪「練習出来無いじゃないか!」
紬「唯ちゃんおっちょこちょいね~」
和「まぁ…唯にはよくある事だから」
澪「今日の練習どうするんだ?」
律「梓めちゃめちゃ張り切ってたぞー怒られるぞー」
紬「学祭まで残り一ヶ月だからね~」
唯「うぅ!あずにゃんから怒られるー」
律「覚悟を決めろよー」
さわ子「席に座りなさーいHR始めるわよー」
澪「あ、さわ子先生来たぞ」
唯「ギター取りに帰ろうかな?」
律「もう諦めた方がいいんじゃないか?」
唯「う~ん……」
さわ子「そこの二人早く席に座りなさい」
唯「はぁーい」
唯「放課後だぁ!よーし今日も部活頑張るぞ!」
澪「ギター忘れてるけどな」
唯「うぅ……」
紬「まぁまぁまぁまぁ早く部室に行きましょ?」
律「そうだな」
律「うぃーす!」
梓「あ、来た!」
澪「うん、先に来てたのか」
梓「はい!今日は沢山練習しましょうね」
唯「あ、あのね…あずにゃん」
梓「どうしたんですか?」
唯「ごめんなさい!ギター忘れました!」
梓「えぇぇぇ!」
唯「ごめんねあずにゃん」
梓「れ、練習はどうするんですか!?」
唯「えーと…エアギターするよ!」
梓「エアギターって…」
紬「まぁまぁ梓ちゃん、今日は唯ちゃんにギターの用語とか色々教えてあげるのはどう?」
唯「うん!私、ギターの用語てかあんまり知らないし」
梓「わ、わかりました……じゃあ今日は唯先輩にギターの事を教えます」
憂「失礼しまーす……」
唯「あ、憂!」
純「し、失礼しまーす」
唯「純ちゃんも!どうしたの?」
憂「お姉ちゃん今日ギター忘れてたでしょ?持って来たよ」
唯「ギー太!」
憂「和さんからお姉ちゃんがギター持って来るの忘れた事を聞いて持って来ちゃった」
唯「ありがとう憂!」
唯「純ちゃんもわざわざ来てくれてありがとう」
純「い、いえ……」
梓「これで沢山、練習出来ますね!」
澪「うん、そうだな」
律「あ、二人共私達の練習見て行かない?」
憂「純ちゃんどうする?」
純「是非、見たいです」
紬「じゃあ決まりね~紅茶入れてくるわね」
紬「はい紅茶よ」
憂「ありがとうございます」
純「あ、ありがとうございます」
紬「いいのよ~私達の練習いっぱい見ててね」
純「はい!」
澪「じゃあ練習するか」
唯「よーし頑張るぞー!」
唯「ふぃー…」
律「どうだった?」
純「はい!とってもカッコ良かったです!」
憂「凄かったです!」
唯「えへへ~ありがとう!」
梓「もう1曲やりましょう!」
唯「うん!」
憂「あ、お姉ちゃん」
唯「なぁに?」
憂「私達はもう行くね」
唯「えー!もう行くの?」
憂「うん、純ちゃんとお外で遊びたいから」
唯「そっかぁ~」
純「今日はありがとうございました演奏凄かったです」
律「うん、何時でも見に来ていいからな」
純「はい!ありがとうございます」
憂「じゃあ行こっか」
純「うん」
唯「憂バイバイ~」
憂「バイバイお姉ちゃん」
梓「じゃあ…もう一曲……」
唯「見る人がいないと一気にやる気が……」
紬「そうね~」
律「一曲練習したら休憩しないか?」
澪「うん少し疲れたし」
梓「じ、実は私も少し休憩したいです」
唯「よーしじゃあ次は休憩ね!」
紬「終わったら唯ちゃんが楽しみにしてるケーキもあるからね?」
唯「やる気が出て来たよ!」
梓「じゃあやりましょう!」
唯「おー!」
唯「よーし終わったぁ!」
澪「休憩するか」
紬「紅茶入れてくるわね~」
律「ありがとうなムギ」
紬「いいのよ~」
梓「唯先輩、上手になって来ましたねギター」
唯「ありがとう!」
紬「紅茶よ~」
唯「ありがとう!」
紬「梓ちゃんも」
梓「ありがとうございます」
澪「律のドラムも段々揃って来たよな」
律「そ、そっか?」
梓「はい!今度の学祭が楽しみですね」
唯「うん!学祭楽しみ!」
紬「ケーキよ~」
唯「わぁー!美味しそうムギちゃんありがとう!」
律「本当に美味しそうだな」
澪「毎日ありがとうな」
紬「全然、大丈夫よ~」
唯「あずにゃんはどれにする?」
梓「私はこのバナナの奴がいいです」
唯「じゃあ私はこのショートケーキ」
澪「私はチーズケーキがいいな」
律「ムギは?」
紬「私は余ったのでいいわよ~」
律「本当にいいのか?」
紬「余り物には副が言うじゃない?」
唯「ムギちゃん優しいね!」
律「じゃあ…私はモンブランな」
紬「私はコレね!」
唯「ムギちゃんこのケーキ本当にありがとう」
紬「ううん、いいのよ早く食べましょ?」
唯「うん!いただきまーす」
唯「美味しいよムギちゃん!」
紬「本当?ありがとう唯ちゃん」
唯「うん!」
澪「本当に美味しいな!」
唯「……わっ!何だか急に部屋が暗くなったね停電かな?」
律「え……?」
唯「急に暗くなるからびっくりしたよ~まだ暗いね!」
澪「どうしたんだ唯?」
唯「どうしたって…停電だよ!もっと驚かないの澪ちゃん」
梓「暗くなって無いですよ?」
唯「え?でも暗いよ…暗過ぎて何も見えないもん」
紬「唯ちゃん……本当にどうしたの?」
唯「部室が急に真っ暗になったんだよ!」
梓「暗く無いですよ唯先輩」
律「明るいぞ…まだ5時だし……」
唯「もしかして…誰か部室の電気消した?」
澪「………なぁ唯」
唯「もー誰か部室の電気付けてよ~ケーキ食べたいよ!」
澪「唯ってば!」
唯「み、澪ちゃん…どうしたの?」
澪「ほ、本当に真っ暗なのか?」
唯「うん……早く誰か電気付けてよ」
紬「誰も電気消したり何かしてないわ……」
唯「………でも真っ暗だよ?何も見えないよ?」
梓「唯先輩……」
唯「……早く電気付けてよ……本当に真っ暗だよ」
紬「………………」
唯「誰か電気付けてよ……真っ暗だよ……何も何も見えないよ暗過ぎて何も見えないよ……」
律「………………」
唯「誰か何か言ってよ!暗いよ……怖いよ……」
澪「………………」
唯「何も見えないよ……」
最終更新:2010年07月11日 21:12