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「はぁ、進路の紙無くしちゃうなんて私も駄目だなぁ。」

最近ミスをすることが増えたし、何をやるにも無気力になってしまったような気がする。

原因ははっきりしてる。

「おねえちゃん……」

最近おねえちゃんとの会話が減ったしまった、原因は私にあるのだけど……

でもこれでいいんだ。私とおねいちゃんがこれからの人生で姉妹という関係を続けるにはこうするしかない。

これからの生活の中で私はおねえちゃんに再び手を出さない自信が無かった。

我慢すればいい、口に出すのは簡単だけどそれを簡単に実行できるほどおねえちゃんに対する欲情は弱いものではなかった。

毎日毎日、同じようなことを考えながら歩きながら家に向かう。



「ただいまー。あれ?鍵空いてる?」

誰もいない筈の家の鍵が開いている。もしかして泥棒?!

一瞬身構えてしまったがおねいちゃんの靴を確認して胸をなでおろす。

(今日は部活、無かったのかな…?)

そんな疑問とは別に家に漂う異様な空気に気づく。

張り詰めたような空気、そして普段ならいれば出迎えてくれるはずの姉の姿もない。

そんな状況にもかかわらずリビングからはおいしそうな匂いが漂ってきた。

「おねえちゃん…?」

リビングに入るとそこにはおねちゃんが作ったと思わしき料理とイスに佇むおねいちゃん。

そして机には……

「おねえちゃん?!」

血!!真っ赤な血がおねえちゃんの手首から流れてる

何が?!
どうして?!
おねえちゃんが死ぬ…?


足が硬直してしまい動けない。

動け!動いて!

両手で思い切り頬をたたくとなんとか足の緊張が解けた

急いで救急車を呼び、姉に駆け寄る


返事が無い。腕からは止まらず流れ出る血  血  血

駄目だ、ここで私が混乱したって何にもならない。

そうわかっていても頭がグルグル回ってしまう。体中の血液が逆流する。

「そ、そうだ!!応急処置しないと…!」

近くにあった布で傷口を思い切り縛る。

まだ救急者は来ない。

「おねえちゃん!お願いだから……お願いだからいなくならないで!」
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「大事にならなくてよかったですね。しばらくは安静にしてれば回復するでしょう。」

救急車で一緒に病院に向かった私はお姉ちゃんの状態を聞いて胸を撫で下ろした。

「姉に会うことはできますか?」

「ええ、もう意識は回復してるので大丈夫ですよ」




看護婦さんに連れられ病室に入るとそこには衰弱しきった姉がいた。

おねえちゃんに近づいて事情を聞いてみる

「一体どうしたの?おねえちゃん……」

「ごめんねうい」

「ごめんね駄目なおねいちゃんで」

「おねえちゃん……?」

しかしおねえちゃんは涙と嗚咽を漏らしながらただ私に謝罪を繰り返すだけだった
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背中をさすりながらなだめ続けて1時間程たった時、ようやく落ち着いたおねえちゃんは説明してくれた。

「私が何もしない駄目な姉だからういに嫌われちゃったんだよね?」

「……」

私は何もいえなかった。私がおねえちゃんと距離を取ったせいで……

無言を肯定と受け取ったのかおねえちゃんは俯きながら話を続ける。

「今日初めて自分一人で食事用意しようとして思い知ったよ。こんなに大変なことを……ういはやってたんだね」

おねえちゃんの瞳が再び潤い始める。おねえちゃんの言葉は止まらない。

「進路調査票見ちゃったよ」

「高校はういと一緒に!ってずっと思ってたんだけど、こんな姉じゃ嫌だよね」

「でもね、ういがいない生活考えたら私……」

そう言いながらおねえちゃんは自分の手首に目を移す。

おねえちゃん……





違う!!!と否定したかったけどなかなか言い出せない。

おねいちゃんと距離を取っていたのは私の愚かさのせいだ。だけど理由を告白するには躊躇してしまう。

姉は嫌悪感を感じるかもしれない、いやそれだけならまだましだ。一生口を聞いてもらえないかもしれない。




こんなことを考えている自分に嫌気がさしてしまう。たとえ姉がこんなに悩んでいるのに私は保身のことを考えていたのだ。

だけど…

このまま距離を取り続ければ姉は永遠に私に罪悪感を感じながら生きていくのかもしれない。


もうよそう、あんな過ちを一度でもしてしまった私がまともな姉妹関係を求めてしまったのがそもそもの間違いなのだ。

一生蔑まれながら、嫌悪されながら生きよう。おねえちゃんが私に感じる誤解が解ければそれで十分なのだから。



「違うの……おねえちゃん」


それから私はすべてを説明した。

おねえちゃんに対して私が嫌うことなんて絶対ない事。

おねえちゃんは私に迷惑なんてかけたことはないこと。

そして私が姉に姉妹以上の感情を抱いてしまってること。

そしてあの夜の事。



「ごめんなさいおねえちゃん。こんな妹…っ気持ち悪いよね?」

涙が溢れてくる、おかしいな。本当に泣きたいのはおねえちゃんのはずなのに。

「でもね、これだけは最後に言わせて。大好きだよ…おねえちゃん。」



そして心の中で呟く

好きでいてごめんなさい




終わった

もうこれで本当にお終いだ。おねえちゃんに顔を合わせることもないだろう。


でも、この先何数十年とそんな状態で、私は心を保っていられるのだろうか?

この先自分は生きてくことができるのだろうか?



駄目だ!こんなところで泣き崩れてはけない、被害者は私ではなくおねえちゃんだ。

もし私が泣き崩れでもしたら天使のようなおねえちゃんは屑のような私に同情してしまうだろう。

そんなことは絶対に許されない。



ごめんね、うい」

ベッドから去ろうとしたその瞬間、急に背中に温かい感触を感じる。



「……っ」

久しぶりに感じる姉の温もり、やさしい姉の匂い。

うしろから抱きついてきた姉を払おうとするけど上手く力が入らない。駄目だ、また涙があふれてくる……

「うい……こんなに震えちゃって……」

「今までこんな辛い思いをういにさせてきたんだね」

「やっぱりおねえちゃん失格だね、私」

耳元で囁く姉の言葉が心臓を締めあげる

違う!!私が悪いだけなのに……

「おねいちゃんは悪くな…」

振り返りそう言おうとした私の唇を姉の唇が塞いだ。


互いの唇を離すといつもの柔らかいおねえちゃんの笑顔がそこにあった。




その瞬間すべてが弾けた。

私は崩れるように床にへたり込んでしまい、あふれ出る感情を抑えきれずにただおねえちゃんと叫びながらビービーと泣くことしかできなかった。

そんな私を姉は何も言わず包み込んでくれた。

おねえちゃん…温かい……

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目をさますと同じ部屋の隣のベッドで私は寝ていた。

どうやら軽い貧血を起こしてしまいそのまま倒れてしまったようだ。駆けつけてくれた両親が諸々の手続きを済ませて、私も姉と一緒に今日は泊ることになった。

親は今日はもう帰宅して明日私たちを病院まで迎えに来るらしい。

「うい、大丈夫?」

「おねえちゃん……」

「今日はもう寝よう?」

「……うん」


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翌日退院した私たちは学校を休み二人で過ごしてた。特に体に問題ないと判断した親は、忙しいらしくとさっそく家を空けてしまった。

どうやらおねえちゃんはみんなに「料理中に手が滑って」と手首のことを説明したらしい。




「うい、もっと寄っていい?」

「うん」

昔のように私たちは一つのベッドで寄り添うように寝ていた。

「迷惑かけちゃってごめんね?うい」

「迷惑だなんて思ってないよ」

「もう一回考え直してくれないかな?学校のこと」

「……」

「ういがいないと生きてけないよ……」

「そんなことないよ!おねえちゃん。お母さんたちも言ってたよ、昨日家にあった料理、とてもよくできてたって。おねえちゃんはなんでもできるんだから」

「違うよ、うい。家のこともそうかもしれないけど、上手く言えないけど私にはういが必要なんだよ」

おねえちゃんが私のことそんな思ってくれてたなんて。

……こんな状態じゃなければ本当にうれしかった。


「おねえちゃん。私姉に欲情なんかしちゃう気持ち悪い……っ」

姉は何も言わずにただ私の唇を唇で塞いだ。

「ういと疎遠になってた時、本当に辛かったんだよ?もう二度と離れ離れにならないようにもっと、もっと深くういと結ばれたい」

そういいながらおねえちゃんはまた私にキスをする。

「ういは私が気持ち悪い?」

今度は私が言葉ではなくキスで返事をした。

それから何回も、何回も互いに啄ばむようなキスを繰り返した。

互いの呼吸が荒くなっていくのがわかる、熱でもあるかのように頭が熱い

だんだん私の体はぐったりしていきおねえちゃんにされるがままになってしまう。

おねえちゃんのキスはだんだん口から首筋、鎖骨と移動していき……

「うい……いいよね?」

熱っぽい瞳で私を見つめならがら問いかけてくる。

この瞳に抵抗する術は私はしらない。もちろん抵抗する気なんてはなから無いのだけれど。

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服と下着を脱がされてしまい体中を舐めまわすようにキスをされる。

胸の突起におねえちゃんの唇が触れるたびに声が出てしまうのがとても恥ずかしい。

それを知ってなのかおねえちゃんは胸ばかりを攻め立てる。


「うい、すごく可愛いよ」

「はぁ……おねえ…ちゃんっ…」


もう私はうわ言にようにおねえちゃんを呼ぶことしかできなかった。

胸に満足したのか姉は体を私の下腹部の方に移動させる。



「あんまり見ちゃ駄目だよ……おねえちゃん」

恥ずかしいところを直視されて身を捩ってしまう。

だけどそんな私の様子を気にせず姉は行為を続ける。

太腿を上に押し上げられM時に足を開脚する格好になってしまい、秘所がおねえちゃんの目の前に晒されてしまう。

あまりの恥ずかしさに顔を両手で覆ってしまった。

おねえちゃんの手が秘裂に伸び、いやらしい水音がしてしまう。


「ほら、見て?私とエッチなことするためにういの体が準備してるんだよ?嬉しい……」

そう言いながら指についた私の愛液を舌で舐め取る。

おねえちゃんのその行為の淫らさでより一層興奮が高まっていき、体中が潤んでいくのがわかる。

普段見ることの無い私の知らないおねえちゃん、少し怖かったけど体中が期待しているのがわかる。

おねえちゃんが何度も何度も割れ目に剃って舌を這わせる。そのたびに足の付け根に電流が走ったようになってしまい体を捩ってしまう。

痛いくらいの快楽に思わず腰を引かせてしまうが、足に腕を回し固定されているので逃げることができない。

口を完全に秘部にあてがい、中を擦り上げるような舌の動きに変わっていきより刺激が強まっていく。

だんだんと昇りゆく快楽に体が張り詰めていくのがわかる。


「ん……はあっ……あっ、ああっ…」

「おねえちゃん…、おねえ…ちゃん…っ……」

足の先から頭のてっぺんまで突き抜けるような刺激が体を貫く。






「うい、可愛かったよ」

「おねえちゃん大好き……」

「大好きだよ、うい」

そういいながらやさしいキスをされるとそのまま眠りに落ちてしまった。


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「うい、合格おめでとう!」

「おねえちゃん!!」





今日から私も高校生です。

これからおねえちゃんと同じ学校で過ごせると思うと考えるだけで頬が緩んでしまいそうです。


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最終更新:2011年01月16日 02:43