走ってコンビニ行った。
プリン買えば澪の機嫌も良くなるかと思った。
で、もうダッシュして澪の家ついた。
真っ暗wwwww
もう2時過ぎてたし、当たり前だよね。
分かってたけどなんか空しくなった。

さっきまで起きてたんだから、まだ間に合うかと思って電話した。
荒い息を押えて、発信音を聴く。

澪『律』

律「うわぁっっ!!!」

呼び出し音一つなく出た。エスパーかお前はwwww

澪「え?律?」

律「あ、あのさ、いきなりだけど、澪、今外出てこられる?」

澪「今律の家向かってる」

律「え?なんで?」

澪「だめ?」

律「いや、駄目じゃないけど、私今家いないよ」

澪「え?なんで?」

律「澪の家の前にいるから」

澪「え?」

律「え?」


二人が噴き出したのは同時だった。
同じ時に同じ事考えて、同じように走って、同じように笑った。
こんな馬鹿らしいことがすごい幸せだと感じていることも、同じだったら嬉しいと思う。

律「会いたい」

澪「うん。私も、律と会いたい」

小さい頃二人で遊んだ公園で待ち合わせた。
電話切った後、また走った。
久しぶりに走ったから、呼吸が出来ないほど苦しかった。
それでも、澪に会えるから、走った。


公園着いた。澪はまだ来てなかった。
澪が見つけやすいように、入口近くの電灯の下に立った。
私の家からもそんなに時間はかからない。
もうすぐ、もうすぐ、会える。

何話すか考えていると、肩に何か触れた気がした。
そっと、私の手を上に乗せる。
カナブンだった。


澪「律!!」

律「澪!カナブン捕まえた!!」

澪「ひぃぃぃいいいいい!!!!」

澪が私の5歩手前で座り込む。
うわ、こんな場面でやらかしちゃったよ…
カナブン、ぽいした。

律「ごめん!ほら、もういないから!!」

澪「お前ってやつは…」グスッ

私が手ぶんぶん振っていない事示して、澪は疑うように顔だけ挙げて私を見た。


律「もう、澪の嫌なことは絶対しない!!」

澪「……」

律「澪の喜ぶことだけするよ!!」

私はコンビニの袋を突きだした。

律「プリンいっぱい買ってきた!!コンビニのプリン全部買い占めた!!全部澪にあげる!!」

プリン合計29個。かなり重くて右腕が痛い。
澪ぽかーんって顔してる。
ちょwww口開けたまま固まっちゃったんですけどwww


座り込む澪の前しゃがんで、全部プリン出した。

律「これがクリームのってる奴」ドンドンドン

律「これは普通の」ドンドンドンドンドンドンドン

律「これは焼きプリン」ドンドンドンドンドン

律「これはたっぷり500gプリン」ドンドンドンドン

澪の前にプリンの山が出来ていく。

律「これは…」

澪の手が私の手に触れた。

澪「もう、いいから」

澪の眼笑ってない。りっちゃん馬鹿っぽいwwww


澪「私がプリン好きだから?」

律「うん。澪が喜ぶかと思った…そしたら、笑ってくれるんじゃないかと思った」

澪「ありがとう。プリン好きなんだ」

律「うん。知ってるよ」

澪「私がプリンより好きなものあることも知ってる?」

律「…知らない」

澪「知りたい?」

律「うん」


澪「それはね、テスト勉強してる時に1人で暴走して盛り上がったり、
内緒にしたいこと裏で手まわして皆に広めたり、
映画楽しんでるときにエッチなことしたり、
水着着替えてるときに襲って来たり、
…私の過去の話聴いて…1人で悩んで…苦しんで、私に傷つけられたのに…プリンいっぱい買ってきちゃうような…馬鹿な奴なんだけど…」

律「……」

澪「大好きな、人。一緒にいたいんだ。夜中に会いに行っちゃったりするくらい」

澪の顔ずっと見てたいのに、澪が泣きそうな顔するから、見てられなくて、下を向いた。

澪「プリンよりも、好き」


澪の手が頬に触れて、無理やり顔あげられた。
澪が笑ってた。この、顔が見たかった。ずっとずっと見たかった。

澪「だから、大好きなプリンもあげるんだ」

澪がそう言って、一つのプリンが入ったコンビニの袋を差し出した。

澪がくれたプリンは、あのコンビニで唯一売り切れだったプリンだった。

澪「律が好き」

いつも、大事なところは澪に持ってかれる。
私も好きって言いたいのに、声が出なかった。
身体が震えて動かなかった。
子供みたいに、嗚咽だけがただ響いていた。

澪「律、ごめんね、ごめんね」

澪の手が頬から離された。
何か言わなくちゃ。早く。


澪「こんなこと今さら言われても困るよね?ごめんね」

律「ち、違う。澪は、悪くない。謝らないで」

澪「でも、律泣いてる」

律「だって、澪が、澪が」

澪「私が?」

律「大好き」


やっと言えた。
この数日、馬鹿みたいに二人繰り返してた言葉だけど、やっと言えた。
口にした瞬間、水中に入れられた金魚のように、呼吸を取り戻した。

澪「でも、私、律に嫌われることした」

律「嫌ってない」

澪「律に言ってない事、律が知らない事まだいっぱいある」

律「それでもいい」


澪は信じられないって顔して、涙を一筋流した。
その涙はとてもきれいだと思った。


律「私の知らない澪がいても、今の澪がここにいる」

律「私の知らない澪がいたから、今ここに澪がいる」

律「今の澪が好きだ。過去の澪も好きだ。未来の澪も好きだ。」

澪の目から涙がどんどん溢れて、澪は顔を覆った。
私は澪の顔を覆う手をはずして、ぎゅっと握った。もう離さない。
涙も鼻水も混じって、ぼろぼろの顔した澪もやっぱり綺麗だった。
惚れた弱みなのかな?

律「これからもずっと澪が好きだ」


恐る恐る顔を近づけると、澪が目瞑った。
迷うことは、もうなかった。
唇が触れた。しょっぱかった。震えてた。
本当に一瞬だけ、つけて離した。
子供がするような、軽いキスだったけど、すごく緊張した。

澪「律…、律…律…」

澪が何度も何度も私の名前を呼んで、首に手を回してギュっとした。
私も澪の背中に手を回して、距離をゼロにする。

こんなに近くにいるのに、それでもやっぱり私たちは他人で。
他人だけど、会えない時間が寂しかったことも、会いたいって走ったことも、同じで。

地球上に人がいっぱいいて、それぞれの時代があって、二人出会えただけでも奇跡なのに。
こうやって触れ合って、名前呼んで、お互い好きだって思えるのは。
やっぱり奇跡としかいえないんだろう。
この公園で一緒に遊んでいた頃から、二人で並んで歩んだ軌跡も、これから手をつないで歩む軌跡も。
大切な大切な奇跡なんだよ。


今だけでも十分幸せなんだけど、それ以上を望んでしまうのが人間であって。
こんな状況でも私の欲望は膨らんでいった。

律「今、すごい澪とセックスしたい」

澪「…私も」

律「ホテル、行こう、か?」

このときの顔多分鼻の穴膨らんでたと思う。
すごい興奮してた。
ホテル、って単語放った自分にびっくりしてた。


澪「嫌…ホテルまで、我慢できない」

澪がキスしてきた。
震えながら侵入してくる舌を絡め取って吸いつくす。
澪が欲しくて堪らなかった。










で、野外にゃんにゃんして帰ってきたwwwww
蚊に刺されたwww痒いwwwww
奇跡うんたらの文章くらい痒すぎwwww



帰る途中

律「澪、テスト勉強させてあげられなくてごめん」

澪「いいよ。テストより律のほうが大事だ」

律「澪…」

澪「それに、私普段から勉強してるし、頭いいから」

1人赤点フラグwwwww
あと3時間もすればテストなのに全然勉強してないwww
英語オワタ\(^o^)/




あのあと、必死に英語の勉強してた。
さっぱり分からなかった。
で、7時45分私の家の前でいつも通り待ち合わせ。
英語無理。悪あがきしてもあれだから、ちょっと早く家でた。
7時30分。
いつも澪待たせちゃってるから。

律「なんでいるの」

澪「律こそ」

律「勉強って気分じゃなかったし、いつも澪待たせて悪いから早く出た。澪いつもこんなに早いの?」

澪「別に、今日は特別」

律「なんで?」

澪「なんとなく」

律「私に早く会いたかったから?」

澪「断じて違う」

律「本当?」

澪「本当」

律「……本当に?」

澪「本当に」

律「…へへっ」

澪「な、何笑ってんだよ!!違うって言ってるだろ!!」

律「分かってるってー」


また調子のってしまったwww
澪が手振り上げた。朝から叩かれたら英語全部飛ぶwwww

澪「…馬鹿」ペチ

でこぴんされた。
でこぴんwwww可愛いwww

澪「ほら、行くぞ!!」

澪の後ろ3歩遅れて歩きだす。
黒髪に太陽の光が反射して、眩しくて、目を細めた。

この人と付き合ってるんだよなー。
可愛くて、スタイルも良くて、ベース上手いし、萌えるし、言うこと無い完璧な彼女。
後ろからぼーっと眺めていた。


澪が急に立ち止まった。
やばい。視姦してんのばれた?はぁはぁ聞こえた?

澪「なんでついてくるの?」

律「へ、いや学校行くし」

澪「それは知ってるけど」

律「じゃ、何なんだよ?」

澪「隣、歩かないの?」

歩く歩く!!!歩こう歩こう!!私はげんっきだよぉおおおお!!!



学校着いた。いつもより早いから、ほとんど教室に人いない。
十数分早いだけで、ここまで違うのか。

澪「まだ、人少ないな」

律「もっと早く来ればよかった」

澪「なんか嫌な予感するけど、何でか聞いたほうがいい?」

律「聞いてくれるとありがたい」

澪「じゃぁ、聞かない」

律「澪とヤラシイこと出来るから!!」

澪「大きな声出すな!!それに聞いてないぞ!!」

律「別に私は人がいても構わないんだけど、ね」

澪の手を取る。前に恐怖を感じた澪が逃げた。
近くにあったカーテンの中潜り込む。

澪「ケダモノ!!近寄るなぁ!!」

律「ケダモノって…昨日あんなになってた人の言うセリフじゃないよな?」

澪「なっ…!!」

カーテンの中隠れて分かんないけど、きっと真っ赤な顔して口パクパクしてる。
風に吹かれて、ちょっとできた隙間からしのび込んだ。
ほら、やっぱり。


澪「昨日の、あれは、違うんだ!!」

律「何が違うの?」

澪「闇のテンションってやつが、私の左手に…そして、暴れ出したんだ。止められなかった」

律「…邪気眼?」

澪「とっとにかく、昨日のことは忘れろ!」

律「忘れられない。澪としたこと、大事にしたいんだ」

澪「なんで、こんなときにイケメンになるんだ!」

律「澪、顔赤い」

澪「暑いから、だ」

律「もっと熱くしてあげようか?」

澪「や、駄目だって!ここ学校!皆いるんだぞ!」

律「だからカーテンの中はいったんだろ?澪が」

澪「違う!もう出る!」

律「逃げるなよ」

澪を窓に押し付ける。
真っ赤にして、目潤ませて、口半開きで息漏らして。
そんな顔するからいけないんだぞ。

和「おはよう、澪、律」


澪「のどか!のどか!おはよう!」

澪が私押しのけてカーテンから飛び出る。
悔しくて、私はカーテンから出なかった。
和のやろぉぉおおおおおおおお!!!!!!!
わ、のくせにいいいいいいい!!!!!!!!!

律「わ!おはよ!」

和「わ?」

律「そんなことより私と澪って良く分かったな」

和「影思いっきり映ってるから」

澪「え!!やだ、うそ!!」


くそう。それならなおさらキスしとけばよかったぜ。

唯「りっちゃん!!澪ちゃんとキスしたの!!!???」

唯が教室に入ってくると同時に叫んだ。未遂だよ、うるせぇ。

澪「唯!そんなことするわけないだろ!!」

唯「でも、外から見えたよ」

カーテンの中から、下を見下ろした。
ムギが登校してくるところだった。


和「未遂よ。私が止めたもの」

唯「なんだぁ、残念」

澪「残念ってなんだ!!」

唯「でも、よかったね。仲直りできたんだー」

律「そうだぞぉ。もう澪のこと離さないぞ!!」

唯「幸せですなぁ、りっさん」

律「昨日のこと聴いてくれますかのぉ、ゆいさん」

澪「うわー!うわー!うわー!」

カーテンの上から澪が私の顔押さえつけた。
く、苦しい…。

唯「澪ちゃん、りっちゃん死んじゃうよ」

澪「この馬鹿は一回くらい死んだほうが良いんだ!」

唯「生まれ変わってもまた一緒になろうねってことだね!!」

澪「違う!何言ってんだよ唯!」

怒りの矛先が唯に向いたところで、澪の手が離される。
もう二度とこんな目に会わない様にカーテンから出た。
ムギがキラキラした顔でこっち見てた。

律「ムギ、来てたなら声掛けろよ」

紬「2人の邪魔はいたしません!!続けて!!」


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最終更新:2010年07月12日 21:35