梓「何なんですかこの携帯、律先輩の写真ばかりじゃないですか・・・・・・」
澪「違うんだ! これには訳が・・・・・・! 」
梓「へー・・・このいかにも盗撮しましたって感じの入浴写真にはどんな訳があるんですか? 」
澪「あ」
梓「もういいです。 そんなに律先輩の裸見たかったんですか変態先輩」
澪「へ、へへへ変態って」
梓「変態じゃないですか。 何で生徒手帳に入浴写真入れてるんですか・・・・・・ 」
澪「 」
梓「どん引きです」
澪「 」
澪「」
梓「・・・・・・まぁいいです。私には関係な」
澪「どうすれば」
梓「? 」
澪「どうすれば・・・・・・黙っていてもらえますか・・・・・・」
梓「・・・・・・」
澪「お願いします・・・・・・何でもします」
梓「・・・何でもですか? 」
澪「! な、何でも」
梓「・・・そうですね」
澪「 」
梓「この頃犬に興味わいて来たんですよねー」
澪「え」
梓「犬ってかわいいですよね。素直で、大人しくて。育て方で番犬にもできますし」
澪「? ああ、そうだな」
梓「でも、お父さんが犬アレルギーらしくて飼っちゃ駄目だって言われちゃったんですよね」
澪「・・・・・・それは残念だな」
梓「だから」
澪「だから? 」
梓「犬になって飼わしてもらえませんか? 」
澪「 」
澪「 それはどういう? 」
梓「そのまんまですよ。私の子犬になってもらえませんかってことです」
澪「 」
梓「私の作ったご飯を食べて、私の言ったとおりに躾されて。そういうことです」
澪「そんなの聞けるわけが! 」
梓「じゃあこの話は無かった事に」
澪「あ」
梓「どうしたんですか? 何か言い忘れた事でもあるんですか? 」
澪「・・・」
梓「それじゃあ、私はこれで」
澪「犬になる」
梓「? 何ですか? 」
澪「・・・・・・私はお前の犬になるって言ったんだ」
梓「態度がなっていませんね」
澪「な! 」
梓「口調は別にいいです。その喋り方は私も結構気に入っているので変えなくてもいいです。でも、頼み方がちょっと気になります」
澪「 」
梓「私が、先輩に、頼んでいるわけじゃないんです。先輩が、私に、頼んでいるんです。わかりますよね? 」
澪「・・・」
梓「先輩? 」
澪「・・・・・・お願いします。私を飼ってもらえませんか」
梓「まぁ、いいです。しょうがないから飼ってあげます」
澪「 」
梓「嬉しかったら何ていうんでしたっけ? 」
澪「・・・飼っていただいてありがとうございます」
梓「よくできました! ご褒美に今度首輪を買ってあげますです」
澪「う、うれしいです。ありがとうございます」
梓「! よくできました。先輩も乗る気で嬉しいです。やっぱり変態は違いますね」
澪「 」
梓「ともかく、澪先輩は今から私の飼い犬です。そうですね? 」
澪「はい。・・・・・・・よろしくおねがいします」
梓「よろしくね。みおわん」
澪「な、何だって? 」
梓「おかしなこと言ったっけ? みおわん? 」
澪「だからその澪わんって何なんだよ! 」
梓「いいじゃんみおわん。私とおそろいなんだよ? 」
澪「・・・・・・変える気はないんだな」
梓「うん」
澪「・・・・・・よろしくおねがいします」
梓「それじゃあ此処までにしよっか」
澪「そ、そうだよな! 昼休みも終わっちゃうしな! 」
梓「・・・うれしそうだね」
澪「! そんな事はない。私は今すごーく悲しいんだからな。本当だぞ! 本当にだぞ」
梓「へー・・・。ちょっと近づいて? 」
澪「は? ああ」
ちゅ
澪「 」
梓「首輪が無いから、しょうがないからキスマークで代用ってことで。じゃあまた放課後にね」
澪「 」
……
梓(うわわわ・・・・・・ど、どうしよう。調子乗りすぎたー! まさか澪先輩があんなに誘ってくる人だなんて)
先生「次の行、平沢さんお願いします」
憂「はい。春は夕暮れがおかし・・・・・・」
梓(で、でも・・・・・・澪さんが私の犬かぁ)
先生「はい。よくできました。次の行、中野さん」
梓(澪さんに躾かぁ・・・。涙目の澪さんとかそそるんだろうなぁ)
先生「中野さん?」
梓(今ならいつもの唯先輩達の気持ちもわかる気がするなぁ・・・)
先生「中野さん! 」
純「ちょ、ちょっと! 」
梓「みおわんわん・・・・・・」
「!」
……
澪(きききキスとかキスマークとかあわわわわ)
先生「はい、次のページを開いてください」
澪(い、いぬってどうすればいいんだよ・・・・・・。やっぱりわんって言った方がいいのか? )
先生「はい、じゃあこの問題を誰かに解いて貰おうかなー? 」
澪(おはようだわん)
先生「それじゃあそうだねーじゃあ秋山澪さん。前に来て解いて貰えますかー? 」
澪(しつけてほしいだわん)
和「ねぇ、呼ばれてるよ」
澪「へ? ・・・・・・ぁ! わん!」
(わん・・・・・・?)
……
憂「きりーつ、れい。ちゃくせーき」
純「ふぅー。つかれたー」
梓「さっきまでずっと寝てたくせに・・・」
純「睡眠学習だよ、睡眠学習。よく効くんだよー? 」
梓「そんな事聞いた事ないんだけど。まったく口ばっかりなんだから」
純「なにおう」
梓「あ、私ちょっと急いで部活行かなきゃだから、先行くね」
憂「うん。いってらっしゃい」
純「逃げるのかー! 」
……
澪「・・・・・・」
律「何なんだアレ? 」
唯「何なんだろうね? 私達が来る前からずっとあそこに座ってるみたい」
紬「どうしたのかしら・・・」
律「・・・・・・犬みたいだなあれ」
唯「あっわかる! 飼い主さんが来るのを玄関で待ってるんだね!? 」
律「それだったら飼い主は誰になるんだ? 」
紬「今から来るとしたら・・・梓ちゃんかしら? 」
唯「おー何か似合うかも! 」
律「シベリアンハスキーと女の子か・・・」
紬「実は女の子に犬さんが振り回されてたり? 」
唯「おーらしいねー」
律「というと梓に澪が振り回されるのかー」
唯「あんまり想像できそうにないね」
律「だな」
紬「・・・・・・いいかも」
「!?」
梓「・・・すいません。遅れました」
澪「!」
律「遅いぞー」
唯「待ってたよーあずにゃーん! 」
紬「全然大丈夫よ? それじゃあ、お菓子の準備するわね? 」
梓「あ、ありがとうございます」
律「ちょ! 無視するなよー」
唯「そうだよーあずにゃんつめたーいー」
律(?)
唯(?)
律「あれ?」
唯「あれ?」
律「澪?」
澪「・・・・・・」
唯「あれ? 澪ちゃんどうかしたの? 」
律「さぁ? おーい澪ー? ・・・・・・だめだ。反応しねぇ」
梓「どうしたんですか? 」
澪「! あ、ああああ梓いいつ来たんだ!? 待ってたんだぞぅ!? 」
唯「・・・」
律「・・・」
唯「・・・どうしたんだろ? 」
律「・・・さぁ? 」
梓「待たせちゃってすみません・・・」
澪「いやいやいや! 全然待ってない! なぁ律!? 」
律「へ? あぁまぁあんまりな」
梓「でも、澪先輩は待ったってさっきいいましたよね? 」
澪「!ああああ、え…あー。そうだ!・・・・・・それはだな! 待ったって言ったのは大分待ったと思う位お前が待ち遠しかったの略だ! な! 」
梓「・・・・・・まぁ、許してあげます」
唯「いいなーあずにゃんと澪ちゃん仲よさそう」
律「いやいや、あれは違うだろ。なぁむぎ? 」
紬「・・・・・・ねこさんといぬさん・・・」
律「え? 何言って・・・」
梓「・・・・・・澪先輩、ちょっとこっちに・・・」
澪「な、なんだ? 」
梓「ちょっと声大きいです。もう少し静かに・・・」
澪「ぁ・・・す、すまん。それで何なんだ? 」
梓「あと、もう少し耳寄せてください。わんこの件です」
澪「えっと、これくらいでいいのか? 」
梓「それでいいです。いいですかいいますよ? 」
澪「あぁ。それで何なんだ? 早くしないと怪しまれちゃうから」
梓「・・・・・・澪の演技べたで怪しまれてる。明日おしおきね」
澪「」
律「こんな所で二人して何してんだ? 」
梓「何でもないです。ちょっと聞きたい事があっただけですから」
紬「お菓子の準備できましたよ~? 」
律「? まぁいいや。早く来ないと食べちまうぞ! 」
梓「ち、ちょっと待つです! 今行くです! 」
澪「」
梓「・・・」
澪「」
梓「・・・・・・早く来ないとおしおきLv2だよ? 」
澪「!」
澪「ちょっと待て律、それは私たちのじゃないか! 」
梓「律先輩待ってください! 今行くからその手を離してください! 」
澪「今日のはアップルパイか」
梓「とってもおいしそうです! 」
紬「近所においしいケーキ屋さんができたんだけど、そこがケーキだけじゃなくてクッキーとかパイとかも美味しくて!」
律「ははーん? つまりそのケーキ屋のか」
唯「確かに何かケーキっぽいね! 」
律「ここら辺ケーキっぽいな!」
唯「確かにそこら辺ケーキっぽいね!でもここもケーキっぽくない? 」
梓「なにやってるんですか・・・・・・澪先輩からも何か言ってあげてくださいよ」
澪「むぎ、このクマの飾り貰ってもいいかな・・・・・・」
紬「もちろん! このうさぎさんとかどうかしら?」
澪「どっちも貰えるかな・・・あ、うん。ありがと」
梓「何やってるんですか・・・・・・」
唯「そんじゃまー」
「いただきます! 」
唯「これおいしー! これ凄いおいしーよムギちゃん」
紬「うふふ」
律「これは・・・もしかして、フランスのラ・サンパネラの・・・! 」
唯「え! あのサンパネルラの・・・! 」
澪「お前ら絶対わかってないだろ・・・」
紬「うふふ」
梓「・・・」
澪「・・・? 」
梓「ちょっとそれ食べさせてもらっていいですか・・・? 」
澪「あ、ああ。はい」
梓「違います」
澪「え? どういう・・・」
梓「たべさせてください」
澪「」
梓「たべさせてください」
澪「それはいわゆる・・・・・・」
梓「はい、あーんのあれですね」
澪「皆がいるこんなところで出来るわけないだろ! 」
唯「澪ちゃんどしたのー? 」
澪「いやいやいや、何でもないぞ! ほら、これ一切れやるからあっち行っててくれないか? 」
唯「おぉー澪ちゃん、ふとっぱらー」
澪「はいはいわかったから。それじゃあっちに行っててくれないか? 」
唯「・・・・・・? 変な澪ちゃん。ま、いっか・・・りっちゃーん」
澪「ふぅ・・・・・・」
梓「あーん」
澪「」
梓「5.4.3.2」
澪「わかった。分かったから焦らせないでくれ・・・」
梓「分かればいいんです」
澪「・・・」
梓「・・・」
澪「あ、あーん」
梓「あーん」
はむ
澪「お、おいしいか? 」
梓「・・・」
澪「おいしくないのか・・・? 」
梓「・・・・・・おいしいです。おかわりお願いします」
澪「まだ食べるのか・・・」
梓「おしおき2倍です」
澪「」
最終更新:2010年07月18日 01:51