ゲーセン

律「唯とプリクラ撮るの初めてだなっ」

唯「ニコイチ♪ニコイチ♪」

律「じゃああのプリ機で……」

唯「あー!このくまちゃん人形かわいい!」

律「…おーい、UFOキャッチャーか?」

唯「ちょっと狙ってみるっ!」

律「そんなに簡単に取れるわけ…」

唯「取れました」キリッ

律「…………」

唯「これりっちゃんにあげるっ」

律「あ、ありがと……へへっ///」

律「じゃあ私はあっちのうさちゃん取ってやるよ!」

唯「お~っあっちも可愛いっ」

チャリーンッ

律「やってやるーっ」

唯「頑張れりっちゃん!」

律「あっ…あ……あ~ダメだった」

唯「別に無理しなくていいよ?」

律「大丈夫!唯の為なら無理じゃないし!」

チャリーンッ

チャリーンッ…

律「……結局ダメだった……」

唯「1000円も使っちゃったね…」

律「ごめんなー唯?」

唯「いいよいいよ~!じゃあプリクラ撮ろっか!」

律「おぅ!」

プリ機

律「おいっ近いって!」

唯「いいじゃん!もっとくっついて撮ろうっ」

律「だからってくっつきすぎだってば…」

『はい!チーズ!』

唯「あ、まだ準備が…」

パシャッ

律「あはは!唯変な顔~っ」

唯「むーっ!りっちゃんだってそっぽ向いてるしっ」

唯「次は手繋いで撮ろうっ」

律「え…お…おぅ///」

ぎゅ~っ

パシャ

唯「今度は綺麗に撮れたけど……りっちゃん顔が赤いよ?」

律「な、なんでもねーっ///」

唯「へ~…」ニヤニヤ

律「うっ……早く落書きしようっ」

唯「うんっ」

唯「りっちゃんのおでこに“肉”~♪」カキカキ

律「それ良くやられる……」

律「じゃあ私は唯のほっぺにナルト~」グルグル

唯「あはは~なんか可愛い~」

律「私の顔にはヒゲ~」カキカキ


『残り10秒です!』

唯「あわわわ…早く描かないと…」

律「適当にっ」グワーッ

『3、2、1、終了~』

唯「最後めちゃめちゃだよ」

律「いや、なんか全部のプリに落書きしなきゃって思って…」


チョキチョキ

唯「りっちゃん~切り終わったよ!」

律「ありがと~早速どっかに貼ろうぜ」

唯「じゃあさ、じゃあさ!携帯に同じプリ貼ろうっ」

律「うんっ」

唯「うんうん、そこじゃなくて電池パックの裏に貼ろうよ」

律「ん…なんで?」

唯「なんかいいじゃん!2人だけの……って感じで///」

律「へへ…なんかいいな、それっ///」

唯「でしょ~?///」

律「じゃあ今日はもう帰ろっか」

唯「うんっ」


テクテク…

唯の家の前

唯「家まで送ってくれてありがとっ」

律「別にいいって」

唯「お礼に……」タタタッ

ちゅ

律「お、おでこに…?///」

唯「う、うん……口にするのはまだ恥ずかしいし…///」

律「…もう実は口にキスしちゃったんだけどな…」

唯「え?」

律「唯が漫喫で寝てる時に…///」

唯「えぇ~っ!ズルいよりっちゃん!全然分からなかったもんっ///」ポコポコ

律「へへ///…油断大敵だよ」


唯「あれ?聡くん?」

律「えっ?」プイッ

ちゅ

律「え……///」

唯「ゆ、油断大敵だよっ///」

律「むむむっ…///」

律「あ、憂ちゃん!」

唯「ふふっその手には乗らないよ」

憂「お姉ちゃん……何してたの?」

唯「え…えっ…と、ただお話してただけだよ!」

憂「………」ジーッ

律「じゃ、じゃあ私はここで!また明日な唯っ!」ダダダッ

唯「じゃ~ね~っ」バイバイ

憂「………」プクーッ


唯「ただいま~」

憂「………」

唯「憂?怒ってるの?」

憂「…怒ってないよ」

唯「……私、憂も好きだよっ」

憂「お姉ちゃん…///」

唯「りっちゃんも好きだけど……私の妹が憂で良かったよっ」

憂「私も……私もお姉ちゃんがお姉ちゃんで良かったっ」

唯「えへへっ///」

憂「へへへっ///」

唯「よ~しっ!今日は私も料理手伝うよっ」

憂「ありがと~っ」

唯「まずは隠し味にアイスを…」

憂「ま、待って…」


律の家

律「ただいま~」

聡「おかえり…」

律「お前いつの間にか憂ちゃんと付き合ってたんだ?」

聡「姉ちゃん…俺…」

律「うん?」

聡「また憂さんに……会…」

律「憂ちゃんに?…何?」

聡「な、なんでもない!///」

律「はは~ん…なるほどな~」ニヤニヤ

聡「な、なんだよ!」

律「お前も青春してるんだな」

聡「うっ…///」

律「お互い頑張ろぜっ」

聡「………///」コクッ


次の日の朝

唯の家

ピンポーン

憂「はーいっ」

律「おはよー!唯は起きてるか?」

憂「まだ寝てます…」

律「ったく…今日は朝練なのに」

憂「律さんどうぞ上がってください」

律「おじゃましますっ」



唯の部屋

唯「くかーっくかーっ」

ガチャッ

律「ゆーーーーいーーーっ!!」


唯「う~ん…あと5分……」モゾモゾ

律「このヤロー起きろっ」ガバッ

唯「うぅ…毛布が……」

律「朝練に行くぞっ」

唯「う、うん…」ボーッ

憂「お姉ちゃん!朝ご飯もう出来てるからね~っ」

唯「う、う…くかーっ」

律「お!き!ろー!」ペシペシ

唯「はっ!危うく寝ちゃうとこだったーっ」

律「いや寝てたから」


唯律「いってきまーす!」

憂「はーいっ」


テクテク

律「う~今日は寒いなっ」ブルブル

唯「そうだね…ってりっちゃんマフラーしてないの?」

律「洗濯機にかけたら縮んじゃったんだよ…」ブルブル

唯「もう、りっちゃんったら…はい!」クルッ

律「唯…///」

唯「私のマフラー長いから……これだと2人とも暖かいねっ」

律「ああっ♪」


テクテク


唯「ねぇりっちゃん?」

律「うん?」

唯「私達のこと…みんなに内緒にしてようよ」

律「なんで?みんなに自慢したいじゃんっ」

唯「いや、なんか秘密の方が面白くない?」

律「……確かにっ」

唯「じゃあ学校ではコソコソ仲良くしないとねっ」

律「うん!……あ、でもむぎはバレてるんじゃ…」

唯「え、なんで?」

律「ほら、学校サボる時に……」

唯「それなら大丈夫!むぎちゃんが『澪ちゃんには言わないから!キラキラ』って言ってたから」

律「さすがむぎだ…」


学校

唯「おはよーっ」

律「おーすっ」

澪「おはよー」

紬「おはようございますっ」ニコニコッ

澪「今日は二人揃っての登校だなっ」

唯「えっ…え、うん!そこでばったり会ってさ!」

律「お、おい、そんなに焦っちゃバレちゃうだろっ」ボソボソ

澪「えっ?なんか言ったか?」

律「うんうん!」

澪「じゃあ最初は各自練習な」

唯律紬「りょーかいっ」

澪「律は私と練習な」

律「おーしっ!なんでも来いっ」ドンチャン

澪「走りすぎだってば」

律「おぉ…悪い」

澪「一緒に合わせてやるぞっ……せーの!」

ベベーン♪ジャジャーン♪

澪「今の良い感じだったな!」

律「さすが澪だなっナイスアドバイス!」

澪「うっ///…早く次のフレーズやるぞ」

律「らじゃー!」

唯「むーっ」プクーッ

キーンコーンカーンコーン…

律「あ!もうすぐホームルームが始まっちゃう!」

澪「今日はもう解散なっ」

律澪紬「りょーかいっ」


律「唯…どうしたんだ?もう他の2人は先に行っちゃったぞ?」

唯「…りっちゃん!」プクーッ

律「え?も、もしかして……怒ってる?」

唯「あ、あんまり澪ちゃんとベタベタしないでよ…」

律「唯…お前もしかして…」

唯「りっちゃんが私以外の人と仲良くしてるの見ると……なんか、心がモヤモヤする…」

律「ヤキモチ妬いてるのか?」

唯「妬いてないよ!」プクーッ

律「唯……安心しろ、澪は幼なじみだよ」

唯「知ってるもん!」プクーッ

律「ほら?電池パックの裏を見てみなよ」

唯「うん…」

律「私たちだけの秘密だろっ」

唯「りっちゃん!」

律「今はこの教室には誰もいないな…」

唯「りっちゃん…///」

律「唯………///」


ぎゅ~っ


唯「もうすぐ授業始まっちゃうよ?」ムギュ~

律「うん……でももうちょっとこうしてたい///」ギュ~ッ

唯「そ、そっか…///」ギュ~ッ


ぎゅ~~っ


律「…そろそろ先生が出欠とる時間だ…」

唯「そうだね///」

律「じゃあまた授業終わったらねっ」

唯「うん!後でメールするねっ」

律「おうっ」


授業中

唯「はぁ…///」ウットリ

唯「りっちゃんにメールしよっ」ピピピッ

唯『りっちゃ~ん!早く会いたいよっ』

ピロリロリ~

先生「こら!授業中は携帯の電源切りなさい!」

律「わわっすみません!」ピピピ

律(あ、唯からメールだ)

律「やった……へへっ///」ピコピコ

律「『先生に怒られちゃった!  私も早く唯とぎゅ~ってしたいなっ』っと」ピコピコ

ブブブ…

唯「りっちゃんから返信だ♪」チラッ

唯「えへへ~//」


唯「~♪~♪」ルンルン

唯(早く放課後にならないかなぁ)


律(あぁ…唯に会いたい…)


キーンコーンカーンコーン…


唯「よーしっ昼休みだぁ!」ピコピコ

唯『屋上で一緒にお昼食べない?』

唯「送信っ」ピロリ~ン

ブブブ…

律「唯から……」

律『もちろん!』ピコピコ


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最終更新:2010年01月07日 01:26