‐‐‐
スタッ
水銀燈「……」
???「すぅ…すぅ…」
水銀燈「ふん……契約したのも、全部アリスになるため…お父様に会うためよ…」
水銀燈「それと、あの子を倒す為…」
水銀燈「真紅……!」
‐‐‐
紬「じゃあヒナちゃん、おやすみなさい」
雛苺「うゆ…おやすみなのよ…ツムギィ」
紬「ふふっ…」ナデナデ
パタンッ
‐‐‐よくじつ!
澪「う…うぅーん……ふあぁ」
蒼星石「あ、おはようございます。マスター」
澪「ふなぉっ!? …お、おはよう」
澪(やっぱり夢じゃなかったんだな…)
翠星石「んー…朝っぱらからうっせぇ野郎ですぅ…」カパッ
蒼星石「おはよう翠星石」
澪「おはよう」
翠星石「おはようです。2人共早いですねぇ」
蒼星石「君が遅いんじゃないの?」
翠星石「む、むきーっ!」
澪「あははっ。じゃあ私はご飯食べてくるな」
翠星石「翠星石達の分はねーんですか?」
澪「え、食べるのか?」
蒼星石「基本的には…」
澪「そうか、なら後で何か持ってくるよ」
翠星石「うまいもの持ってこいよ! ですぅ」
澪「はいはい」
‐‐‐
ガチャッ
澪「持ってきたぞー」
翠星石「朝からカレーですか…。しかもハンバーグカレー」
澪「昨日の夜がカレーでな…」
蒼星石「あの、マスター。使った後のお皿はどうすれば?」
澪「ああ、皿は紙皿だから食べ終えたらこのビニール袋の中に捨てておいてくれ。紙コップもな」
蒼星石「わかりました」
翠星石「りょーかいですぅ~」
澪「それとマm…お母さんが来たら隠れてくれるか? うちのお母さん小動物苦手だから…」
翠星石「翠星石達は小動物扱いですか…」
‐‐‐
澪「じゃあ行ってくるよ」
蒼星石「いってらっしゃい、マスター」
翠星石「いってらっしゃいですぅ~」
パタン
蒼星石「さて、僕らはマスターが持ってきてくれたカレーでも食べようか」
翠星石「……」
蒼星石「翠星石?」
翠星石「えっ? あ、ああ、確かにそれははんぺんですぅ!」
蒼星石「君はなんの話をしてる気でいるんだい!?」
翠星石「あうぅ…」
蒼星石「…カレー食べようか」
翠星石「です」
‐‐‐がっこう!
和「おはよう澪」
澪「おはよう」
和「あら? ねぇ、その指輪どうしたの?」
澪「えっ! あ、そのー…実は昨日家で見付けてさ…えっと、かわいいから着けてきたんだよ」
和「そうなの。でもいくらかわいくても学校に着けてきちゃ駄目じゃない」
澪「だよなぁ、今外すよ…………ってあれ?」
和「どうしたの」
澪「外れない…」
和「あらら」
‐‐‐
先生「で、あるからして…」
澪「……取れない」グッ グッ
澪「えいっ」グリッ
澪「…っ、いったああああああああああああ!!」
先生「どうした秋山! 邪気眼か!?」
ザワザワ… ザク…ザワ…
澪「な、なんでもありません!」
澪(指が…指が…)
和(何やってんのかしら…)
‐‐‐ほうかご!
澪「はぁ…恥ずかしかった」
ガチャッ
律「よーっす! ってなんだ、澪だけか」
澪「な、なんだってなんだよ」
律「べっつにー? 澪ちゅわんと2人っきりで嬉しい限りですわよーん?」
澪「もう…」
澪(……律には翠星石と蒼星石の事言っておこうかと思ったけど…馬鹿にされるかな)
澪(もしかしたら『あらあらぁ? 澪ちゅわんったら頭がお花畑になったのかしらん?』とか言われるかも…)
澪「うぅ"ーん…」
律(澪の顔が面白い事に…でも面白いから黙っておこっと)
律「それより澪、その指輪どうしたんだ?」
澪「ああ、昨日家に有ったのをはめてみたら外れなくなっちゃって…」
律「ぁゃιぃ…」
澪「な、なにがだよ」
律「実は彼氏に貰いましたぁ! とかじゃないのかー?」
澪「なっ…そんな訳ないだろ!」
律「本当の本当にぃ?」
澪「違うって言ってるだろ! このばかりつ!」
ガチャッ
紬「遅くなってごめんなさいね」
律「お、ムギ」
澪「まだ全然揃ってないから平気だぞ」
律「それで今日のお菓子は?」
紬「今日は苺大福よ~」
澪「へぇ、珍しいな」
紬「うふふ、食べたくなっちゃって」
梓「こんにちはー」
律「おぉ」
梓「あれ、今日は大福ですか」
紬「いいえ、苺大福よ」
澪「美味しい…」モキュモキュ
律「本当。ムギのお菓子は最後だ!」モキュモキュ
紬「ふふっ♪」
ガチャッ
唯「皆おはよー」
澪「もうおはようって時間じゃないだろ…」
唯「わぁ、今日のおやつもおいしそうだね!」
紬「いっぱい食べてね」
梓「おいしいです…」モキュモキュ
律「あっ、梓。ほっぺたにあんこ付いてるぞ」
梓「!」ゴシゴシ
律「うっそぴょーん☆」
梓「~~っ! 律先輩!」
澪「……さて、そろそろ練習するか」
律「えー? もうちょっとゆっくりしよーぜー」
梓「澪先輩の言う通りです! 練習しましょうよっ」
唯「……じぃー」
紬「唯ちゃん?」
唯「澪ちゃん、その指輪どうしたの?」
澪「!?」
唯「彼氏? 彼氏?」
紬「あらあら」
梓「み、澪先輩彼氏いたんですか!」
律「ああ、澪の彼氏は実はこのあ・た・しでくふっ」
澪「変な事言うな! それに彼氏なんかいない!!」
梓「澪先輩、その指輪よく見せてください」
澪「え? あぁ…」スッ
梓「じぃーっ」
澪「……」
唯「じぃーっ」
澪「……」
律「じぃーっ」
澪「……こんなに見られると恥ずかしいんだけど…」
梓「あ、ごめんなさい! その指輪凄くかわいいなぁって思って…」
唯「だよねだよね! いいなぁ…」
紬「いいわぁ…」ポーッ
律「ムギもああいうの(指輪)好きなのか?」
紬「えぇ…りっちゃんも好きなの?」
律「んー…まぁ一応女だしな」
紬「そうよね…仲間ね、りっちゃん」
律「仲間?」
‐‐‐
ガチャッ
澪「ただいまぁ…」
澪「あれ、ママー?」
『濡へ
ママは戦ってきます。
無事を願っていて…。』
澪「スーパーか…」
ガチャッ
澪「ただいまー」
翠星石「なんだ、もう帰ってきやがっですか」
蒼星石「こらっ翠星石。おかえりなさい」
澪「そうだねぇ、この指輪取れないんだけど…」
蒼星石「取れないように出来てるんです。無理矢理取ろうとすると肉ごと剥がれますよ」
澪「ひ…ひえええええええ!!!」
翠星石「うっさいです臆病人間! お前ちょっと黙りやがれですぅ!」
澪「うぅ…痛い話は苦手なんだよぅ!」
翠星石「……」ニヤッ
翠星石「人間人間」
澪「何…?」
翠星石「ゴニョゴニョ…」
澪「ひぃ、うわああああん!!!」
翠星石「ヒーッヒッヒッヒッ! 愉快です愉快ですぅ!」
蒼星石「こらーっ! 翠星石ぃ!!」
翠星石「まえがみえねぇ」
蒼星石「何を言ってるの」
翠星石「一度言ってみたかっただけですぅ」
蒼星石「そう」
澪「……」
蒼星石「…マスター? なんですか?」
澪「…ねぇ蒼星石、その敬語ちょっとやめてみてくれないか?」
蒼星石「へっ?」
澪「いやぁ…翠星石とかと同じようにもっと仲良くなりたいんだ。だから敬語をやめて、いつもの感じで話してほしいなーって…」
蒼星石「えっと……うん、わかったよ。でもこれでいいのかな?」
澪「うん、えへへ。やっぱりこっちのほうがいいな。敬語だとなんとなく他人行儀だし…」
蒼星石「そっか…マスターが望むなら、今度からこうするよ」
翠星石「空気ですぅ、金糸雀みたいですぅ」
‐‐‐むぎへや!
紬「それでね、澪ちゃんのその指輪が…」
雛苺「うゆ…指輪?」
紬「ええ、かわいい指輪だったわぁ」
雛苺「その指輪ってもしかして、薔薇が付いてなかった?」
紬「え? なんでヒナちゃんが知って…」
雛苺「……その指輪はローゼンメイデンと契約した人が着ける指輪なのよ」
紬「えっ…!」
‐‐‐あずへや!
梓「あーあ…まさか澪先輩が既に契約してたなんて…」
???「……」
梓「さて、あの子も寝たし私も寝なきゃ」
パチッ
梓「おやすみ…」
‐‐‐
律「よし、そろそろ帰るか」
澪「そうだな」
唯「ねぇねぇ、アイス屋さん寄って行かない?」
紬「あ、ごめんなさい…、今日はちょっと予定があって…」
梓「私もです」
澪「私も今日はちょっと…」
律「だ、そうだ」
唯「あうぅ~…」
‐‐‐
ガチャッ
澪「ただいまー」
蒼星石「マスター、おかえりなさい」
翠星石「なさいです」
澪「今日はケーキ買ってきたぞ。皆で食べよう」
蒼星石「わぁ、本当!?」
翠星石「人間もたまにはいい事するですぅ!」
澪「『たまには』は余計だ!」
翠星石「えっと…翠星石はこの苺の乗ったのがいいです!」
澪「さっそく選んでるし…」
蒼星石「僕はチョコのが…」
翠星石「じゃあ臆病人間はモンブランですね。後で一口ずつ食わせろよ、ですぅ」
蒼星石「うんっ」
澪(ま、いいか)
澪「じゃあお茶煎れてくるな」
翠星石「おー、早くするですよ」
澪「紅茶煎れてきたぞー」
翠星石「おぅおぅご苦労だったですぅ。じゃあさっさと座れです、じゃねぇと翠星石が食えねぇじゃねーですか」
蒼星石「全く…翠星石はもうちょっと素直になろうか」
翠星石「何の事かさっぱりですぅ。翠星石は素直を実体化したようなもんじゃねーですか」
澪「はいはい素直素直。じゃあ食べるか」
翠星石「むっ……いただきまーす、ですぅ」
蒼星石「いただきまーす」
澪「いただきm…」
ピンポーン
澪「ん…?」
ピンポーン ピンポーン
蒼星石「マスターのお客さんかな」
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
澪「さあな、ちょっと見てくるよ」
ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン
翠星石「にしても全くうるせぇです…」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン
翠星石「~~~~っ! もう我慢ならんですぅ! 翠星石がちょっととっちめてくるです!」ガチャッ ダッ
蒼星石「あ、翠星石!」ダッ
澪「ふ、2人共!?」ダッ
ピピピピピピピピピピンポンピンポーンッ
バンッ!
翠星石「うっせぇですぅ! なんでこんなにチャイム鳴らすのかお前の頭ぱっかり開いて思考回路覗いて欲しいんで…す……」
律「澪! お前もローザンメイデンのミディアムだったんだな!」
金糸雀「りっちゃん、正しくはローゼンメイデンのミーディアムかしら……って翠星石!?」
翠星石「おめぇ、チビカナじゃねぇですか! なんで…」
律「あ、お前ローゼンメイデンか!? うわー金糸雀以外の奴初めて見た!」
翠星石「……!」サッ
蒼星石「翠星石! ってうわぁっ」
翠星石「……」ジーッ
律「あ、あら?」
最終更新:2010年07月22日 22:22