水銀燈「お…父、様? お父様…なの?」
翠星石「これが…お父様…」
雛苺「お父様…」
水銀燈「お父様…お父様ぁ!」
‐ ‐ ‐ ‐
‐ ‐ ‐
‐ ‐ ‐
‐ ‐
‐ ‐
‐
‐
こんにちは
平沢唯です!
昨日は色々あったなぁ…色々ありすぎて書ききれないよ~。
とりあえず、忘れない内に書いておこう。
銀ちゃん達のお父様に会った時のことなんだけど、あのお父様ってばローゼンメイデンの皆にしかわからないように話かけてたんだってー。ずるい!
内容的には、アリスゲームに勝つ以外にもアリスになる方法はあるよってことだったんだって。
良かったね!
それにしても夢みたいだったなぁ…あの人にはまた会えるかな?
今度はサイン貰いたいなぁ!
あれから、といっても今日の軽音部はいつもどーり平和だよー。
りっちゃんは元気だし、みおちゃんは臆病だし、ムギちゃんはポワポワだし、あずにゃんはあずにゃんだったよ!
もちろんドール達も元気だったよー☆
でも銀ちゃんは軽音部のほうには遊びに来てくれないよ…淋しい…
でも時間もあるし、ゆっくりすればいいかなぁ?
そういえは
水銀燈「…何書いてるのよ」
唯「わぁ! びっくりしたぁ。これは日記だよー。銀ちゃんも書く?」
水銀燈「…ふん」
唯「あうぅ…」
‐‐‐ぶしつっ!
紬「……」コポポ
律「……」
澪「……」
梓「……」
唯「平和だね~…」
律「つーか暇だな…」
澪「私が練習する気になれないなんて…」
紬「皆お茶よ~♪」
梓「でもなんとなく大事な事があった気が…」
律「なんだっけ…」
唯「思い出せないくらいだからきっとそんな大事なことじゃないよぉ…」
澪「それもそうだな…」
コンコン
紬「?」
ガチャッ
和「こんにちは」
唯「あ、和ちゃんだぁ…」
和「今日も見事にだらけてるわね。で、今日来たのは学園祭の事についてなんだけど…」
律「あーーーっ!!!」
澪「なんか忘れてると思ったらもうすぐ学園祭だったー!!!」
梓「大事じゃないですか!! 滅茶苦茶大事じゃないですか!!!」
紬「そういえばすっかり…」
和「あんた達ってば…」
和「で、もう曲は決まった?」
律「澪、歌詞書いてきたか?」
澪「う、うん。一応…」ペラッ
唯「わぁ! 見せて見せてー!」
梓「わくわく…」
紬「澪ちゃんの歌詞、気になるわぁ…」
澪「えっ…な、なんかこんなに見られてると…恥ずかしい……」
律「どーれっ?」ピッ
澪「あぁっ!」
律「ははっ、澪の事だからまた乙女チックな歌詞なんだろ~なぁー。どれどれ?」
聖少女領域
まだ言わないで
呪文めいたその言葉
愛なんて羽根のように軽い
囁いてパパより優しいテノールで
奪う覚悟が あるのならば
律「な、なんじゃこりゃー!」
なんじゃこりゃー こりゃー りゃー リャー…
澪「翠星石達と一緒に考えたんだけど…駄目かな…?」
律「いや…(正直前のあの背筋が痒くなるような甘ったるい歌詞よりはマシだし)良いと思うけど、澪がこんな歌詞書くなんて意外だったナーなんて…」
澪「うん。でも蒼星石に何事も経験だ、新しい自分を発見するんだって言われて…どうかな?」
梓「格好いいです!」ガシッ
唯「うんっ、早く歌ってみたいなぁ~」
紬「いいわぁ…」ホワン
律(ホワン?)
和「タイトルは『聖少女領域』…と。じゃあ私生徒会に戻るから。練習頑張ってね」
パタン
‐‐‐みおへや!
澪「…そういう事で、無事聖少女領域を歌う事になりました!」
蒼星石「おめでとう澪さん!」
翠星石「良かったですねぇ。ふふん、まぁ8割は翠星石のおかげなんですけどね」
澪「調子にのるなっ! でも2人にはほんとに感謝してるよ、ありがとうな」
蒼星石「そんな…澪さんが頑張ったからだよ」
翠星石「…まぁ、ガクガクブルブルニャーニャーしてた臆病人間にしては頑張ってたですよ」
澪「誰がだっ」
翠星石「ひええええ! お人形が動いたよぅ、怖いよままぁ!」
澪「なっ…私の真似のつもりか!?」
翠星石「私はんな事一言も言ってないですけどぉ?」
澪「ぐっ……ソウえもん、スイアンをやっつける道具出してよぅ!」
蒼星石「こんな時は…ワ~ニ~の~人~形~」
翠星石「なにぃ! 蒼星石が敵に回りやがったですぅ! しかもワニの人形まで出して…」
澪「…この人形が怖いのか?」
翠星石「そ、んな訳」
澪「……」パタパタ
翠星石「ひっ…ゆ、揺らすなです…」
澪「……」フルフル
翠星石「微震動させんなですぅ…」
澪「……」ピタッ
翠星石「止まっ…た…?」
澪「……」ポイッ
翠星石「ひいぃっ! ワニが翠星石の事を襲ってきたですぅ! た、助けて欲しいですー!」ジタバタ
蒼星石「はいはい」ヒョイ
翠星石「ハァ…ハァ……おのれぇ、かわいいかわいい翠星石をいじめて楽しいんですか?」
澪「うん!」
翠星石「蒼星石ぃいいいいいいいいいいいうわああああああああああんん!!!」
蒼星石「へぶっ! わかったからタックルしないで…」
‐‐‐あずへや!
真紅「梓、紅茶をいれて頂戴」
梓「はいはい」
真紅「はいは一回までよ。それと砂糖もミルクもいらないわ。だから間違えて味の素を入れたりマッコリを入れたりはしないで頂戴。それと温かい紅茶が飲みたいから氷は入れないで欲しいのだわ。だからといってグツグツしたのもどうかと思うけれど。それから…」
梓「わかったわかった」
真紅「わかったさんじゃないんだからわかったも一回で結構よ」
‐‐‐
梓「はい、どーぞ」
真紅「…!」
梓「どうだった?」
真紅「凄いわ…ちゃんと人が飲めるものになってるわ」
梓「えっへん、ムギ先輩に教わったおかげかな」
真紅「でも紅茶としてはまだまだね。頑張って頂戴」
梓「……真紅はどうして私に紅茶を頼むの? 自分でいれられるらしいのに…」
真紅「あら、それは簡単よ。"梓の紅茶"が飲みたかったのだもの」
梓「…そっか」
真紅「えぇ…」
‐‐‐りつへや!
律「やっぱりな、磨くのには意味があるんだよ。磨かないダイヤモンドはただの石だろ?」
金糸雀「だからといってカナのおでこを磨かないでほしいかしら…」
律「安心しろって、私が責任待ってダイヤモンドにしてやるから」
金糸雀「あれ聞いてる? カナの言葉通じてる?」
律「勿論だ! 聞き入れる気がないだけだ」
金糸雀「より一層タチが悪くなったかしら」
律「おでこ磨き、通称オデミガはあのプチプチしたやつ…なんだっけ? あぁエアーキャップだ。エアーキャップみたいなもんなんだよ。一通りプチプチしたら飽きてもうやらない…だから飽きるまでちょっと磨かせてくれよ!」
金糸雀「おでこを磨く行為に通称なんてあったの!? しかもちょっと考えちゃった時点でもうアウトかしら! そして何故最後にちょっと逆ギレた!?」
律「流石、見事なツッコミだ」
金糸雀「…それにしても、りっちゃんはちょっと比喩が変わってないかしら?」
律「あぁ、ダイヤモンドとかエアーキャップとか?」
金糸雀「それそれ」
律「このダイヤモンドは磨かれてない。食べられないよ」
金糸雀「それが言いたかっただけじゃないかしら」
‐‐‐むぎへや!
雛苺「うゆ…眠いの…」
紬「あら、もうこんな時間ね」
雛苺「…ねぇツムギ」
紬「なぁにヒナちゃん?」
雛苺「今日だけツムギのベッドで一緒に寝ていーい?」
紬「私は全然構わないけど…ヒナちゃんは鞄で寝ないで平気なの?」
雛苺「うぃ、1日くらいなら大丈夫なのよ」
紬「まぁっ、じゃあもう寝ましょうか」
雛苺「うん!」
紬「私、誰かと同じベッドで寝るのが夢だったの~♪」
雛苺「うゆ、じゃあ夢が叶った?」
紬「えぇ、ヒナちゃんのおかげでよ」
雛苺「えへへ…」
紬「じゃあそろそろ電気消すわね?」
雛苺「わかったの」
紬「おやすみ、ヒナちゃん」なでなで
雛苺「おやすみ、ツムギ…」
‐‐‐ゆいへや!
唯「あれぇ? 銀ちゃん出かけちゃうのー?」
水銀燈「…いいじゃない別に」
唯「ぶーぶー、つまんないよー! 一緒にお話してよーよぉ」
水銀燈「嫌よ、誰があんたなんかと…」
唯「おかし用意してー、飲み物も各種取り揃えて、ベッドの上でたくさんお話しよーよ! なんでもいいから好きな事を話すんだぁ」
水銀燈「……」ピクッ
唯(おっ?)
水銀燈「…ヤクルト、ある訳?」
唯「勿論だよぉ」
水銀燈「ふぅん…」
唯(羽根たたんだ!)
唯「か、かわいー!」ガバッ
水銀燈「ちょ、ちょっと! 抱き付かないでよぉ!」
唯「えへへ、銀ちゃんぎゅーっ」
水銀燈「……ふん」
‐‐‐ちびっと!
‐‐‐つきひが!
‐‐‐すぎたよ!
ガチャッ
さわちゃん「やっほー、ケーキある?」
梓「部屋に入って二言目がそれって教師としてどうなんですか…」
唯「さわちゃん今まで空気だったのにどうしたの?」
さわちゃん「ははっなんだとこの野郎。今日来たのはこれよ、じゃじゃーん!」
澪「め、メジャー?」
さわちゃん「そう、今年の衣装はバニーとかいいんじゃないかって思って。だからきっちり1人ひとり測ってあげる…だから脱げ」
律「バニーって…某ハルヒとかぶるって」
唯「りっちゃん、某が意味なくなってるよ!」
澪「ば、バニーなんて絶対に無理だぁ!」
梓「そうです! あんな露出度の高い服なんか着れません!」
紬「私は前に着たけど、楽しかったわぁ」
さわちゃん「まぁまぁ、バニー着る機会なんて滅多にないんだからいいじゃない!」
澪「そういう問題じゃない!」
さわちゃん「ちっ……あ、じゃあ逆に何が着たいの?」
澪「えっ…? そんな…」
梓「何が着たいっていわれても…ねぇ」
律「確かに衣装は楽しいけど…」
唯「急に聞かれてもなぁ…」
紬「うーん…」
さわちゃん「ま、今回くらいは君達に任せるから。先生も暇じゃないしね~。じゃねー」ヒラヒラ
パタン
唯「…どうする?」
澪「急に言われてもな…」
律「しっかし適当だなぁ本当に」
紬「それがさわこ先生だから仕方ないのよ」
梓「フォローになってないです…」
律「よしっ、じゃあ何着たいか1人ひとり案出していくか!」
唯「はいっ!」シャキンッ
律「唯さんどうぞ」
唯「ギー太のコスプレ!」
律「はい却下」
最終更新:2010年07月22日 22:29