唯「まったく、唯が急にぶつかってくるから…あぁ~おかしなことになっちまった」

律「えへへ…ごめんごめん!」

唯「とりあえず部室に行こう、皆待ってるだろーし」

律「アイアイサー!」

律「それにしてもりっちゃん!」

唯「何だ?あとこれからは唯って呼べよな」

律「ぺったんk」ドゴッ

唯「澪に言われるのも嫌だけど、唯に言われるのはもっと嫌だ!」

律「あうぅ…」ヒリヒリ

唯「よし、着いた!いいか唯、部室に入ったらお前はずっと私の物真似をするんだぞ!そして今日の部活は休みにするんだ!いいな?」

律「うぅ…難しいそう。どうやって休みにすれば良いかな?」

唯「部活を休みにする理由なんぞ何でもあるだろ?!開けるぞ」ガチャ

律「ちょ!!りっ…」

唯律「おいーっす」

澪「遅いぞ二人とも!!」

梓「全くです!!どこで道草くってたんですか!?」

律「えへへ…ごめんねあずにゃん」

梓「えっ」

唯「(ちょ!!バカッ唯のやつ)皆ごめんね!!りっちゃんと今後の日本の政治のやり方について熱く語ってたら遅くなっちゃった!!」

律「(しまった!!ありがとうりっちゃん!!)」

梓「はぁ」


澪「言い訳はいいから、すぐれんし」

紬「お茶にしましょう♪」

澪「ちょっ…むぎぃ~」

唯「(ここでは唯はいつもテンションあがってたよな…)やったぁー!!ありがとムギちゃん!!」

律「やったぁー!!ありがとムギちゃん!!」

紬「えっ」


唯「(唯!!お前ってやつぁ!!!!!)」ギロッ

律「!!(しまった!!つい…)」アセアセ

唯「(今は怒っても仕方ない…)りっちゃんたら私のものまねするのやめてよ~」

律「(りっちゃんらしく、りっちゃんらしく…)はっはー!でも似てるだろ??」

唯「(なんとか持ち直したな)う~ん、50点くらい」

律「ブー」


律「ふぅ~食った食った!」

唯「ごちそうさま♪」


澪「さて、今度こそ練習するぞ!」


唯「(よしっ唯行けっ!)」チラッ

律「(そうだった!部活を休みにするんだった!)ちょっと待ったー!!」

梓「今度は何ですかぁ?」

律「大変恐縮ですが、今日の部活はこれにてお開きとさせていただきます!!」

澪「ちょっ、いきなりどういうことだ律!!」

梓「そうですよ!!澪先輩とムギ先輩を待たせて、お茶して解散なんて虫が良すぎます!!」

律「あ、あぅ…」

唯「(ここはフォローいれないと)そういえばりっちゃんの弟さんが具合悪くて家で一人で寝てるんだっけ??」

澪「そうなのか、律?」

律「うん…憂が…」

澪「えっ」


唯「(あーもうムシャクシャする!!)何言ってるの?憂は元気だよ!」


律「(りっちゃんそれも違うっ!!)」


梓「憂は今日学校休んでますけど…」

唯「」


澪「2人とも、何か今日おかしくないか?」


律「はうっ!?」ドキッ


梓「はっきり言って、怪しいです!!」


紬「りっちゃんが唯ちゃんみたいで、唯ちゃんがりっちゃんみたい…」


唯「うぐっ!?」グサッ

澪「何か隠してないか??」

梓「気になります!」

紬「気になるわ!」

律「(あわわわ…どうしようりっちゃん!!絶体絶命だよ~)」ウルウル

唯「(くそっ…こうなったら!!)あっ!!さわちゃんが数学の○○と手繋いで歩いてるー!!」


澪梓紬律「えっ!?どこどこ?!」


唯「(唯!お前も引っかかってどうする!)ほらっ」グイッ

律「わっ!!」

澪梓紬「あっ逃げた!!」



タッタッタッ…

唯「はぁ…なんとかまいたか」

律「つかれたぁ…」

唯「」ゴンッ

律「痛っ!!いきなり何するのりっちゃん~!」

唯「いくらなんでもボロを出しすぎだ!!」

律「…ごめんなさい」ペコ

唯「さて、問題はこの後どうするかだな…」

律「どうするの、私たち?」

唯「元に戻る術も分からないし、とりあえず今日はこのままで行くしかないな」

律「…と、言いますと?」

唯「私が唯の家に、お前が私の家に帰るんだ。私が唯として、お前が律として!」

律「そ、そんなぁ~」

唯「仕方ないだろ。それに考えてみろ!律が唯の家に、唯が律の家に行って風呂入って飯食って寝てたらおかしいだろ?」


律「た、たしかに…」


唯「それにこういうのも面白いんじゃないか?かなり貴重な体験だと思うし!」

律「でも、バレないか不安だよ~」

唯「安心しろ!聡はバカだからお前が素で行ったって気付かないって!」

律「むぅ~…私だって頑張ってりっちゃんらしくするもん!!」

唯「あははっ!じゃあ決まりだな!」


……

唯「ただいま~」

唯「真っ暗だ…」

唯「お~い、誰かいませんか~…て言うのも変かw」

唯「そういえば憂ちゃん今日は休みって言ってたけど大丈夫かな…」

唯「確か唯の部屋がこっちだから…憂ちゃんはこっちかな…」

唯「憂ちゃん、いる?」

憂「すぅ…すぅ……」

唯「寝てる…」

憂「……ん…お姉ちゃん?」

唯「あ、ごめん起こしちゃった?寝てて」

憂(あれ?お姉ちゃん?)

憂(お姉ちゃんだよね…頭がスッキリしないなぁ…)

憂「ごめんね、今ご飯にするから…」モソモソ

唯「いいから寝てなって!今日は休みって聞いたしゆっくりしてて」

憂「え?うん…?」

唯(あ、いけね…)

唯「ご飯も私がやっとくから」

憂「でもお姉ちゃん料理できないじゃん…」

唯「え!?ああ、ムギちゃんに作り方聞いたの!憂のために作ってあげたくて!」

憂「お姉ちゃん(ジーン)………でも大丈夫?」

唯「平気平気!憂ちゃんは寝てなさいw」

憂(憂ちゃん!?憂ちゃんだって////)

唯「トントントントン…」

唯「ガチャッ…ボー…」

憂「………(ハラハラ)」

唯「ん?」

唯「うわ!憂ちゃん!?いたの!?」

憂(また憂ちゃんって////)

憂「ごめんなさい、やっぱり心配だから…刃物も火も使うし…」

唯「い、いくら私でもこれくらい平気だよ~」

唯(唯の奴そこまで酷いのか…と言うかここまで過保護にされるとあんなのになるよな…)

憂(じー…)

唯「な、何?」

憂「お姉ちゃん学校から帰ってから変だよ…」

唯「そ、そう!?(さすがに憂ちゃんは厳しいな…)」

憂「なんかしっかりしてるし…」

唯「え~?そうかな~?普段どおりだよ~w」

憂「それに…私のこと憂ちゃんって…」

憂(ちゃん付けだなんて嬉しいよ////)

唯(うわ…気付かなかった…)

唯「ほ、ほら、気分的なアレだよ~w」

唯「気に障ったなら普段どおりで!」

憂「その…私は別に嫌じゃないよ…」

唯「そう?あはは~w」

唯「とにかくご飯出来たら呼ぶから憂は横になってて!」

憂「うん…」


憂「────すごいね!お姉ちゃんこんなの作れるんだ!」

唯「ムギちゃんの教え方が良かったんだよ~」

憂「おいしい~」

唯「キャベツうめえwwwwwwww」

憂「……………」

パクパクモグモグ

唯「ごちそうさまでした!」

唯(なんとか凌いだ……かな?)

憂「さてと…」カチャカチャ

唯「あ、それも私がやるからいいって!」

憂「え?でも…」

唯「いいからいいから」

憂「じゃあ私はお風呂の用意…」

唯「憂はゆっくりしてなさい!」

憂「う、うん…」


憂「────お風呂気持ち良かったよ~」

唯「そかそか、良かったよ」

唯「そういえばお父さんとお母さんはどうしたんだっけ?」

憂「うぇ?もー、今は旅行中でしょ…?」

唯「あ~、そうだったね~(やべえやべえ)」

憂(この天然具合…やっぱりお姉ちゃんなのかな…)

憂(でもさすがにここまで酷くはない気も…)

唯「じゃあ私もお風呂!」すたこら

憂「うーん…」

憂(そういえばもう憂ちゃんってよんでくれないのかな…)


憂「お姉ちゃん洗t」

唯「風呂入る前に洗濯しとくか……洗濯機は…あそこか」

唯「お、これは憂ちゃんのパンツ?」

憂「!?」

唯「縞々か……しっかりしててもこういう所は可愛いなw」

憂「…………………」

唯「…って何やってるんだ私w」

憂「ねぇ…」

唯「うわああ!憂いいいたの!?」

憂「いつもこのタイミングで洗濯してるから…」

唯「そそそそうなんだ、じゃなくてそうだったよね!今日は私がやっとくからいいよ!」そそくさ…

憂(お姉ちゃんが私のパンツ見て可愛いって……なにこれ////)


カポーン…

唯「ふぅ…」

唯「そういえば唯は上手くやってるかな……」

唯「………………無理だろうな」

唯「それにしてもさすがに憂ちゃんは鋭いなぁ」

唯「すごい怪しまれてる気がする…」

唯「しかし家事をしただけであの驚きようとは、唯はどんだけなんだよ…」

唯「ちょっとやり過ぎたかもなぁ」

唯「でも憂ちゃんの具合が悪いなら仕方が無いか…」

憂(いつもは歌い出すのになんかブツブツ言ってるし…)

憂(やっぱり今日のお姉ちゃんおかしいよ)

唯「うらやましいなぁ…憂ちゃんが全部家事やってくれるのか~」

唯(うちは聡と交代で手伝いしてるけど聡が覚えないから結局私がやってるんだよな)

唯(全自動家事機…小憎たらしい聡と違って憂いちゃんはまさに天使!)

唯「あー!!私も憂ちゃんが欲しいぜちくしょー!!!」

憂「!?」

唯「いけね、ついw」

憂(ドッキンドッキン////)


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最終更新:2010年01月25日 15:01