一方その頃…
律「ただいま~」
律母「お帰りなさい」
律「うい~お腹すいたよ~、ごはんなに?」
律母「!?」
律「あ…いえいえ、ただいまです!」
律母「お腹すいてるならもうすぐご飯できるから」
律「はい…」
律母「聡も呼んできてー」
律「わかりました~」
律母「…………誰?」
律「なんか緊張するよ…」
律「こっちがりっちゃんの部屋だから…」
律「聡君の部屋はこっちだよね……」
律「聡君?もうすぐご飯できるから降りといで」
聡「聡君!?」
律「え?」
聡「なんだよいきなり聡君とか気持ち悪いな…」
律「」
…
律「────…………ごちそうさまです」
律母「あら?具合悪いの?」
律「いえ…いや、そう言うわけじゃ(なんか居辛い…」
律父「なんか改まっちゃってどうしたんだw」
律「あ~っと…その」
聡「なんか元気ないね」
律「そそそ、そうかな?w」
律「ほら、元気だよ!!」
律母「元気なら食器片付けなさい」
律「はい…」(カチャカチャ
律父「どうしたんだ律は…」
律「わああ!」ガチャーン!バリーン!
律母「ちょっと!!」
律「ああ、お皿が…」
聡「なにやってんだよ姉ちゃん…」
律母「大丈夫なの?」
律「ごめんなさい…」
律父「やっぱり具合悪いんじゃないか?もう休んだらどうだ」
律「え?大丈夫っす!やるき!げんき!いわき!」
聡「なんだよそれ」
聡「────まったく、何枚皿割れば気が済むんだよ!」(ジャー…カチャカチャ
律「すいませんほんとに…」
聡「いくら俺でも皿割らずに皿洗いくらいできるよ」
聡「じゃあ皿洗ったから変わりに洗濯お願いね」
律「ええ!?」
聡「ええ!?って…今日は姉ちゃんが皿洗いの当番だったろ!」
聡「変わりにやったんだから交代してよ」
律「えっと、洗濯ってどうやったらいいのかな…」
聡「はぁ?いつもやってるだろ!」
律「忘れちゃったんだぁ…お・ね・が・い、聡君」
聡「ぶりっこ気持ち悪い…」
律「」
聡「────もう!洗剤の量くらい書いてあるからわかるだろ!あとこれ柔軟材!」
律「すいません…」
聡「全自動なんだから洗濯物と洗剤入れてスイッチ押すだけ!」
聡「なんでこんな事も忘れてるんだよ!」
律「すいません…」
聡「まったく!わざとやってるの!?」
律「本気っす…」
聡「怒るよ…」
律「すいません…」
聡「終わったら干しといてね」
律「」
…
律「────う~、やっとおわったぁ…」
律「結局干すのも聡君に手伝って貰ったし…また怒られちゃったよ…」
律「りっちゃんはいつもこんな重労働をやってるのか…」
律「憂もだよね…今度から私も手伝おう…」
律「………………」
律「ういい…さびしいよう……」
律「………………ぐす」
律「…そうだ!憂に電話しよう!」
平沢家
憂「ドキドキ…////」
憂(お姉ちゃんが私が欲しいって…どうしようどうしよう////)
憂(初めから私はお姉ちゃんの物なのに////)
バシャー…
唯「ふぅ」
唯(さっきのシャウトは聞かれちゃったよな…)
唯「まあいいか、どうせ姉妹だしw」
───ガララ
憂(あ、お姉ちゃんが上がってくるよ!どうしよう!)
憂(いつも無防備な格好で出てくるから刺激が強すぎるよぉ~////)
憂(でもこれも毎日の楽しm)
憂「ってあれ?」
唯「ん?」
憂(何で!?今日はちゃんと服着てるじゃん!!)
唯「どした?」
憂「」
唯「憂~?憂ちゃん?」
憂「はっ!」
憂「な、なんでもないよ!」
唯「やっぱり具合悪いんだね、今日はもう休みなよ」
憂「う、うん…」
プルルルル…プルルルル…
唯「電話?」
憂「私の携帯だ」
憂「ピ……はいもしもし」
律『う~い~!!』
憂「え!?」
憂「あの、どちら様…(この声は律さんだよね…」
律『お姉ちゃんだよ~』
憂「ええ!?お姉ちゃん!?でも律さんの…」
律『あ、そうだった』
唯(唯?!)
唯「ごめんちょっと貸して!」
憂「えっ」
唯「ゆ…りっちゃんいきなりどうしたの~?」
律『あ、りっちゃ~ん!寂しいよ~』
憂(りっちゃん?)
唯「もう!いいかげん私の真似はやめてよ~」
憂(お姉ちゃんの真似…?)
律『うう…もうおうち帰りたいよ…』
唯「何言ってるの、今はりっちゃんちにいるんでしょw」
律『そりゃそうだけど…』
唯「ほら、用事がないならもう切るぞ!」
律『もうちょっと憂と話させて…』
唯「しょうがないなぁ…わかったよ」
唯「いきなり取っちゃってごめんね、りっちゃんが話あるって~」
憂「う、うん…」
律『ういちゃん!具合どう?』
憂「お姉ちゃんのお陰で大分良くなりました」
律『そっかぁ、今日はお休みだったから心配したよ~』
憂「ありがとうございます(律さんが心配してくれるなんて…」
唯(そわそわ…)
10分後…
律『でねー、そのときムギちゃんがさぁ…』
憂「へぇ~そうなんだ」
憂(このぐだぐだなテンションは…)
唯「………………(イライラ」
律『そういえばね、こないだの…』
憂「へぇ~」
唯「だああ!!」
憂「きゃ!」
唯「おいゆ…じゃなくて律!いつまでやってるんだよ!」
律『おっといけない、話し込んじゃった!電話代ごめんw』
唯「お前なぁ、もうちょっと緊張感を」
憂「お、お姉ちゃん…?」
唯「持たないとだめだよぉ~w」
律『平気だよ、おかしい事は言ってないし!』
唯「そう言う問題じゃなくて!」
唯「とにかくもう切るから!また明日学校でね!」
律『まってりっちゃんもうすこs』ブツ
唯「ふぅ…」
憂「………………」
唯「あ、今日憂が休みってこと教えたらすごい心配しちゃって」
憂「…………………………」
唯「あはははは!りっちゃんってたまにおかしいからさ!」
唯「こうやって意味もなく長電話かけてくるんだよね!」
憂(うーん……)
唯「とにかくもう寝ようよ!憂もまだ本調子じゃないでしょ!」
憂「うん、そうだね…」
唯「寒くないか?」
憂「ん、平気だよ」
唯(近くで見ると本当に唯にそっくりだよなぁ…)
憂「……………」
唯(性格は大違いなのにw)
憂「そんなに見られるとなんか恥ずかしいよ////」
唯「あ、ごめん、なんか心配で…////」
憂「平気だってばw」
憂「今日のお姉ちゃんってやっぱり別人みたいだよ」
唯「そ、そうかな!?」
憂「普通にお姉さんしてるし」
唯「え?た、たまにはこう言うのもいいんじゃない!?」
憂(確かに頼れるお姉ちゃんもいいなぁ…)
憂「中の人が違うんじゃないかと疑っちゃうよ」
唯「」
憂「でもそんな事あるはずないよねw」
唯「そ、そうだよ~あるわけないよ~」
憂(これこれ…なんかわざとらしい…)
憂「………………………」
唯(う、きまずい…?)
唯「……てい」ぷに
憂「え?何?」
唯「ほっぺた柔らかいなぁw」
憂「え!?え?」
唯「にひひw」
憂「////」
憂「もうねるから!」ぼふっ
唯「うん…」
唯「じゃあ私も寝るよ」
憂「あ……ねえお姉ちゃん!」
唯「なに?」
憂「えっとね…////」
憂「もう憂ちゃんって呼んでくれないのかなーって////」
唯「え?」
憂「やっぱなんでもない!おやすみ!////」
唯の部屋
唯「ふぅ…」
唯「憂ちゃんかわいいなwww」
唯「聡と交換して欲しいぜw」
唯「さて、私も寝るか…」
唯(唯の部屋だからもっと散らかってそうだけど)
唯(やっぱ憂ちゃんが片付けてるんだろうなぁ)
唯(憂ちゃん頑張りすぎだよ…)
唯(明日は唯に説教でもしてやろうか…)
唯「zzz…」
次の日
時計「ピピピピピピ…」
唯「ん…朝かぁ……」
唯「昨日は色々あったからぐっすり寝れたなぁ」
トントントントン…
唯(この音、この臭い…)
唯(そしてこの後姿!)
唯「新婚さんかよ!」
憂「え!?お姉ちゃん!?」
唯「……お、おはようw」
憂「珍しいね、こんな時間に一人で起きて来れるなんて」
唯「え?いつもまだ寝てるの?」
憂「何言ってるの?起こしに行っても全然起きないじゃんw」
唯「あははそうだっけ?w寝ぼけてるのかなw」
唯(唯の奴…どれだけ幸せな生活してるんだ!)
憂「お姉ちゃんが早いと朝はゆっくりできるねw」
唯(ゆいいいいいいい!!)
唯「えへへwいつもごめんねw」
憂「良いんだよ、気にしないで」
唯(健気過ぎるだろおおおお!!)
唯「それにしても朝から豪勢だね~」
憂「え~、普通だよ!」
唯(愛されてるなぁ…)
…
憂「じゃあそろそろいこっか!」
唯「そうだね!」
憂「あ、ギー太忘れてるよ!」
唯「お、そうだった…」
唯(ギー太……唯は大丈夫か?)
憂「お姉ちゃん、鍵閉めるから早く~」
唯「まって、今行く!」
唯(不安だ…不安すぎる!電話かけてみるか…)
唯「プルルルル…プルルルル…」
唯(30回コール……でねええええええ!!)
憂「さっきから誰に電話かけてるの?」
唯「え?りっちゃんにCD貸してたから持ってきてもらおうと思って!」
憂「なかなか繋がらないね」
唯「バスにでも乗ってるのかな?」
唯(あのアホ!まだ寝てるんじゃないだろうな!?)
最終更新:2010年01月25日 15:06