ジャジャ、ジャジャ、ジャーン♪
唯「はあ~ 疲れたぁ」ドサッ
律「お疲れー」フウッ
紬「みんなお疲れ様~」ニコッ
梓「ピッタシ合ってましたしいい感じですね、最近!」ビシッ
澪「いい汗かいたなー」フキフキ
唯「それじゃあ帰ろっか~」
律「いよ~し、昇降口まで競争だっ!続け唯隊員!」ダッ
唯「ラジャー!」ビシッ
律「あ、一番最後のやつ、鞄持ちなー」ダッダッ
梓「あ、ズルいですよ先輩!やってやるです!」ダダッ
澪「あっ!おい!」
紬「澪ちゃん、ちょっといいかしら?」
澪「ん?なんだムギ」
紬「その… りっちゃんの事なんだけど」
澪「律がどうかしたのか?」
紬「その… 澪ちゃんはりっちゃんの事好きなのよね?」
澪「ばっ!何言ってるんだムギ!」カアッ
澪「別に好きって言うか、腐れ縁みたいなもんだよ!」アセッ
澪「どうして急にそんな事聞くんだ?」
紬「それは…」
澪「ムギらしくないな ビシっと言ってくれ」
紬「…」
紬「…ごめんなさい、何でもないわ」
澪「んー?そうか(どうしたんだ?)」
紬「あっ!最後の人は鞄持ちよね!急がなきゃ~」ダダッ
澪「あ、ちょっと待てって」ダッ
律「ううー おーもーいー」ズシッ
唯「あははっ りっちゃん、カッコつけて階段からジャンプするからだよ~」テクテク
律「まさか派手にすっ転ぶとはなー 不覚っ!」トボトボ
澪「遅れてきた私とムギより遅いってどういうことだよ」ハハッ
律「ちくしょー」
紬「…」テクテク
澪「ムギ、さっきからどうしたんだ?」
紬「え?あ…何でもないわ あら、じゃあ私はここで」アセッ
唯「むぎちゃんばいば~い」
律「ムギ、じゃーなっ!」
梓「さよならです」
紬「バイバ~イ」
澪「ああ… じゃっ」
澪「じゃあ私たちもここで また明日」
律「じゃーなー」
唯「じゃあね~」
梓「さよならー」
テクテク
澪「なあ、律」
律「んあー?」
澪「今日のムギ、なにかおかしくなかったか?」
律「そーかー?特に何も感じなかったけど」
澪「お前が鈍感なんじゃないか?」
律「ひどーい!まあとにかく私は知らないよ」
澪「そうか…」
テクテク
律「…澪、あのさっ」
澪「ん?何だ?」
律「いやあー… ごめん!やっぱなんでもない!」
澪「はあ?もったいぶらずに話せよ!」
律「ほんと何でもないんだって!そんじゃ家着いたから、また明日なっ」ダダッ
澪「おい、気になるじゃないか」
律「だから何でもないって じゃっ!」
澪「ん… じゃあな」
ガッチャン
澪(… ムギだけでなく律まで… 一体私に何隠してるんだよ…)テクテク
澪「はぁっ」ガチャッ
澪「ただいまー」
澪「何だかなー」ボフッ
澪「2人揃って何なんだよ…」ゴロゴロ
澪「律も隠し事しやがって… 私たち幼馴染じゃないのかよ!」ゴロゴロ
澪「隠し事とかせずに話し合える仲だと思ってたのに…」ゴロ
タッタッタッタッタッタッタ コンコン
澪ママ「みおー 夕飯よ」
澪「ごめん 食欲無いからいらない」
澪ママ「そう 具合悪いなら早く寝なさいよ」
澪「うん、わかってるよ わかってる…」
タッタッタッタッタッタッタ
澪「…」ゴロゴロ
澪「…」ゴロ
澪「スースー」zzz zzz
チュンッ チュンッ
澪「んぁ…」モゾ
澪(昨日あのまま寝ちゃったのか…)
澪「よいしょっと」ムクッ
澪(なんか寝起きの最悪だな… 昨日の事が気になってしょうがない)
澪(はぁ… まあ仕方ない、昨日入ってないしシャワー浴びてくるか)
ガチャッ シャ───
澪「おはよー、ママ」
澪ママ「あらおはよう 具合はもう大丈夫なの?」カチャカチャ
澪「うん、もう大丈夫」
澪ママ「なんて言ってるわりには顔色よくないわよ」
澪「ちょっと昨日変に寝ちゃっただけ 大丈夫」
澪ママ「そう… はい、朝食」コトッ
澪「いただきまーす」パクッ
澪「それじゃ、いってきます」
澪ママ「いってらっしゃい」
ガッチャン
澪(ちょっと気まずいけど律起こしに行くか…)テクテク
ピンポーン ガチャッ
澪「おはようございます」
律ママ「あら?澪ちゃんおはよう」
澪「律は起きてますか?」
律ママ「それが『今日は朝練があるから早く行く』って… 律から聞いてないかしら?」
澪「いえ… 特に何も」
律ママ「あの子ったら澪ちゃんに無断で!帰ってきたら叱っとくわね」プンプン
澪「あ、もしかしたら私が聞き逃していただけかもしれませんし」
律ママ「そーお?」
澪「はい それじゃ」
律ママ「いってらっしゃーい」
澪「いってきます」
澪(何なんだよ律のやつ…)テクテク
澪(隠し事はするわ私に何も言わずに先言っちゃうわ)テクテク
澪(私何かしたか?そりゃいつも殴ってはいるけど…)テクテク
澪(そんな事で崩れるような私たちの関係じゃ無いよな、律?)テクテク
澪(一体どうしたんだよ律… 何で私を避けるんだよ…)テクテク
澪(…)テクテク
ドガッ!
澪「あいてっ!」
澪「あ~!律はおかしいしムギも何か隠してるし電柱にはぶつかるしむしゃくしゃするーっ!」ヒリヒリ
テクテク ガラガラッ
和「あら澪、おはよう」
澪「ああ、おはよう」
澪「…」キョロキョロ
澪「!」ハッ
タッタッタ
澪「律!どういう事だ?」バンッ
律「っ!」ビクッ
律「いやー、たまたま早く起きたから朝練でもしようかなー …なんて?」
和「あら?律きてからずっと教室にいるじゃない」
律「わわわっ!和っ!空気読めって!」
和「?」
澪「律!!どういう事か説明してもらおうか?」ギロッ
律「実は分身してたんだよ!演奏してたのはもう1人の分身の方!」アセッ
澪「ちゃんと説明しろっ!」
ドゴッ
律「いた~いっ!」
律「もうちょい手加減しろよぅ あーいて」ヒリヒリ
澪「律が黙って先に学校行っちゃったからだろ!」ボガッ
律「ひでぶっ!」
和「ちょっと、あんたたちどうしたの?」タタッ
律「澪が~」
澪「律が!」
和「一体どっちがどっちなのよ…」
律「澪が殴るんだよ」
澪「元々律が勝手に学校に行っちゃったのが悪いんだろ!?」
律「あーあー!じゃあ何だよ!私は澪に許可取らないと学校行っちゃいけないってか?」
澪「そうは言ってないだろ!」
和「2人、落ち着きなさい」ヤレヤレ
律「ふんだっ!澪のわからず屋っ」プイッ
澪「それは律の方だろうがっ!」プイッ
和「はあ… 何やってるのよ」
律澪「フンッ!!」
紬「…」ジーッ
澪「ったく!何なんだよっ!」イライラ
紬「…」ガタン
テクテク
紬「澪ちゃん、おはよう…」
澪「ム、ムギか おはよう」
紬「…」
澪「…(そういえばムギも昨日おかしかった… 何か律の事知ってるんだろうか)」
澪「なあ、ムg」 紬「澪ty」
紬「あっ、澪ちゃんからどうぞ」アセッ
澪「いや、ムギからでいいよ」アセッ
紬「澪ちゃんの方が先だったわ」
澪「私は大した用事じゃないよ ただ昨日の質問が気になってさ」
澪「律の様子が昨日からおかしいんだ 何かムギ知ってるんだよな?」
紬「…」ウツムキ
澪「あ… い、嫌なら話さなくていいんだっ!」
紬「そういうわけじゃないのっ でも私から話していいのやら…」オロオロ
律「…」ススッ
澪「っ!何だよ、律!」イラッ
律「それは… 私の口から話すよ」
律「…」
澪「…」
紬「…」
キーンコーンカーンコーン
律澪紬「!!」
ドタドタドタドタ!ガラガラッ!
唯「セーッフ!!」ズザー
唯「あ!みんなおはよ~」
唯「ん?みんなどうしたの~?」
澪「いや、なんでもないよ おはよう」
律「ちっす!」
紬「おはよ~」
テクテクテク ガラガラッ ストンッ
唯「いや~ 危なかった危なかった」エヘッ
和「唯… もうちょっと余裕持って行動しなさいよ」ハア
唯「エヘヘヘ だって2度寝が気持ちいいんだもん~」
ガヤガヤ
律「とりあえずこの話は放課後な」
澪「ああ、約束だぞ?」
紬「それじゃあさわ子先生が来る前に座りましょ~」トテトテ
ガラガラッ ピシャッ
起立!礼!着席!
キーンコーンカーンコーン
律「んー疲れた!やっと終わったぜー(いよいよ放課後…か)」
唯「スピー スピー」zzz zzz
澪「それじゃあ部活いくか(やっぱ話って部活終わった後だよな…」
唯「クー クー」zzz zzz
紬「その前に唯ちゃん起こさないと!(きてしまったわね…)」
唯「ううん、むにゃむにゃ」zzz zzz
律「ゆーいー おーきーろー」
澪「起きないとお菓子無くなっちゃうぞ!」
紬「お茶冷めちゃうわよ~」
唯「うへ?ん?」ムクッ
唯「ここ何処?」
律澪紬「が っ こ う !」
ガチャッ
梓「あっ!先輩方」スタッ
律「おう!部活はじめんぞー」
唯「あーずにゃん!こんにちは!」ダキッ
梓「唯先輩こんにちはです」
紬「まずはお茶入れるわね~」カチャカチャ
澪「う、ん そうだな」
唯「わお!珍しいね澪ちゃん いつも練習だーってなるのに」エヘヘ
澪「今日は少し休憩取ってからにしよう(お茶飲んで落ち着こう…)」
梓(なんか今日の澪先輩元気無いな…)
ジャジャ、ジャジャ、ジャーン
唯「う~ん?」ムムッ
律「なんか合わないな また私のドラム走っちゃったか?」アチャー
紬「そんな事はないと思ったけど~」ニコッ
梓「全体的に合ってない様に感じました…」ショボン
澪「歯車が噛み合ってないような感じだな」フウ
律澪紬(やっぱり気になって演奏に集中できない!)
律「あーだめだだめだ!こんな状態じゃろくな練習ができん!今日はもう終わり!」
梓「ええっ!もうですか?」
唯「今日はもう疲れたしだいさんせ~」
律「お前は寝てただけだろっ!」ビシッ
唯「あいたー」エヘッ
紬「仕方ないわね」
律「という事で解散!」
梓「ブーブー!」ムスッ
澪(放課後…部活終了… いよいよか)
唯「あれ?りっちゃんたち帰らないの?」
律「あ、ああちょっとな 生徒会に呼び出されててさ」
律「澪には手伝いやってもらおうと思ってな」
唯「ふ~ん じゃあ先に帰ってるね あずにゃん、行こっ!」
梓「それではさようならです!」
澪「じゃあな」
律「あばよっ!」
紬「私も帰ってるわね~(話はりっちゃんがするから私は帰った方がいいわよね?)」
律「おう!また明日なー(ああ、悪いなムギ)」
ギイー ガッチャン
律「…」シーン
澪「…」シーン
澪(うう… この間は一体何なんだ…)
律「…」ウツムキ
澪(くそっ!このまま突っ立ってても仕方が無い!)キッ
澪「なあ、律」
律「うん…」
澪「なんで私に隠し事するんだよ!?私たちの仲だろ?」
律「うん…」
澪「何事も隠さずビシッと言ってくれる所が律のいい所だろ!」
律「うん…」
澪「うんってお前、それじゃあ分からないだろ!」
澪「言いたい事があるならハッキリ言ってくれよ!!」
律「いやあー… その、澪に隠してたという訳じゃあないんだ」モジモジ
澪「じゃあなんだよ」プンスカ
律「言い辛かったというか何というか…」モジモジモジ
澪「何だ律らしくもない 別に笑わないから言ってよ」
律「そ、それじゃあ…」
ゴクリ
律「私、
田井中律!17歳!この度お、おおお付き合いすることになりまして!!」ドドンッ
澪「は?」
律「いや、は?じゃなくてさ」モジモジ
澪「ふえええぇぇぁぁぁ!??」
澪「」カチーン
最終更新:2010年07月29日 23:36