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先生「…だから筆者は芭蕉の俳句に狼狽したわけで…」

律「………」

律(今日ももし梓が部活に来なかったらどうしよう…)

律(それはつまり、あいつにやる気がないっつうことだよな…)

律「………」



律(辞めさせるか…)

律(し…仕方ないよな…澪や唯、ムギのモチベーションに影響が出たら良くないからな…)

律「………」

律(あの澪がせっかく頑張ろうとしているのによ…梓のために私だってわに…あ、違った和に無理して開いてくれるように頼んできたのによ…)

律(せっかくの後輩だが…仕方ない…そうするか…)

先生「そして筆者が芭蕉の俳句にあるのは違った自然の見方があったからであって…」

律(こういうのを泣いて芭蕉を切るって言うんだよな…)

律(…なんか違和感がするが…ま、いっか…)

ガラッ

唯「すすす!すいません!」

先生・律「………」

先生・律「え…?」


律「ゆ…唯?」

先生「え?あ…あれ?ん?え?ど…ドッペルゲンガー!?」

唯「ほえ…?」

憂「すいません…」オソルオソル

先生「ぎゃー!!化物ー!」ブクブク

唯「あ!憂!やっほ~…ってあれ?どうしてここにいるの?ここは2年の教室だよ?」

律「………」

律「も…もしかして…」


姫子「えー…なぜか現代文の先生が倒れたので急遽、この時間が自習ということになりました…」

紬「ごめんなさいね。憂ちゃん…」

憂「いえ、良いんです。お姉ちゃんが無事に学校に来てくれたことを確認できただけで十分ですから…」

唯「憂…もしかして私の代わりに授業を受けてくれたの?」

憂「え…?それは…」

紬「唯ちゃんの腹痛の原因は私のせいだと言って憂ちゃん責任を感じていたのよ」

憂(つ…紬さん…!?)

唯「う…憂…ごめんね…私…本当は私のせいなのに…」

憂「い、いや…お姉ちゃん…それは…その…」

紬「ね?憂ちゃん」ポン

憂「! は…はい…!」ビクッ

憂(なんか一瞬…紬さんからオーラが出ていたような…)

律「……///」

律(私は…なんてことを…///)

律「ガクッ…」

唯「?」

紬(律っちゃん、ドンマイ)



休み時間

律「うぅ…ムギを騙すつもりが私の方が騙されていたなんて…憂ちゃん言ってくれても…」

紬「憂ちゃんの話からだと律っちゃんが全く聞く耳を持ってくれなかったみたいよ?」

律「うぐっ…そういえば…」

唯「ねーねー!何の話ー?」ヒョコッ

紬「律っちゃんがね、今朝、騙し騙されの経験をしたらしいの」

唯「な…なんだか大人だね…律っちゃん…///」

律「だっー!!ムギっ!!変な言い方をするなっー!!唯も騙されんなっ!!///」

紬「あら?律っちゃんは私を騙そうとしたじゃない?帰ってきたばかりで心に隙だらけの私を狙ったのでしょ?まったく律っちゃんてば狼なんだから♪///」

唯「律っちゃん…律っちゃんには澪ちゃんというものがありながら…二股だなんて…///」

律「あーもー!!何でいつもこうなるんだよ!!」




憂「ふぅ……」

純「あ!憂!どうしたの今日は?こんなに遅れて」

憂「えへへ…ちょっとね…」

純「何があったの?」

憂「えっと…その…えへへ…」

純「もーはっきりしてよー」

ガラッ

梓「………」

憂「あ…梓ちゃん…///」

純「ん?本当だ…おーす!梓ー!遅刻だぞー!」

梓「うん…ちょっとね…」

純「ちぇー…二人してなによーそれー」

憂「はは…ははは…」

梓「………」

梓「………」

憂「……///」

純「ん?ん?二人ともどうしたの?」

憂「え…?いや、な…何が…?///」

純「いや、二人とも黙っているし…」

梓「ちょっといい?」

憂「へ…?梓ちゃん…?///」

梓「いいから…!」グイッ

スタスタスタ

純「………」

純「あれ…?私はぶられてる…?」






憂「えっと…えっと…」

梓「………」

憂「もうすぐしたら先生が来ちゃうよ、梓ちゃん」

梓「………」

憂「梓ちゃん…?」


梓「…昨日は…ごめん…!」

憂「梓ちゃん…」

梓「昨日…私のことを思ってあんなことをしてくれたのに…私ったら…私ったら…」

憂「ううん…気にしないで…私だって梓ちゃんの立場を考えずにあんな行動をしちゃったのもあるし…///」

梓「でも…私のために思ってなんでしょ…?ごめん…本当にごめん…」

憂「私の方こそごめんね…」

梓「………」

憂「………」

憂「ねぇ…?」

梓「ん…?」

憂「私たち…お互いを許し合えたんだし…前の様に仲良くしていこう?ね…?」

憂(何だろう…この違和感…?)

梓「うん……」

憂「そ…それじゃ…教室に戻ろう?先生ももう来ているかもしれないし…」

憂(違う…こんなことを梓ちゃんに言いたいんじゃない…でも何て言ったら…)

梓「……いから…」

憂「え…?」

梓「君を…諦めないから…!///」

憂「!?//////」

梓「君をいつか私の方に向けさせてみせるからっ!!絶対にっ!!//////」タタタタ

憂「……//////」

憂(なんだろう…この気持ち……//////)

憂(あたたかい……//////)




病院

ギタリスト「………」

ガラッ

ベーシスト「よお」

ギタリスト「あら…あなた…」

ギタリスト「!…な…なに…その格好…?」

ベーシスト「ははっ…似合うか…?こういう作業着も悪かねぇだろ?」

ギタリスト「……どういうことなの…?」

ベーシスト「…どうしたもこうしたもねぇよ…」

ベーシスト「俺なりのけじめっつうわけさ…」

ギタリスト「………」

ギタリスト「ばか……本当にあんたって…ばかなんだから……グスッ」

ベーシスト「………」

ベーシスト「ばかで結構…」ニッ

ギタリスト「グスッ…グスッ…」




放課後・部室

律「………」

唯「………」

紬「………」

澪「………」

律「……」チラッ

律(梓はやっぱりいないのか…)

澪「あ…あのさぁ…律…」

律「すまん。澪…今日は私が部長としてまずは言っておきたいことがある…」

澪「な…何…?」

律「まずは……」






律「ムギお帰り!!」


澪「律……」

唯「お帰り~!ムギちゃ~ん!」

紬「ふふふ…ただ今♪みんな」

律「いやぁ~…みんな心配してたんだぜぇ~!何せムギがいないと唯がなぁ~…」

唯「あっ!律っちゃんひどーいっ!」ブー

紬「あらあら♪」

澪「………」

律「おい、澪どうした?」

澪「……ばか律…」

律「はぁ?お前なに言っt…」

澪「部員全員が集まってなくて何が部長としてだよっ!!」

律「………」

唯「………」オロオロ

紬「………」

紬(やっぱりね…)

律「………」

澪「律…お前は……」

唯「澪ちゃん…止めよう…?」

澪「唯もこれでいいのかよっ!!」

紬「澪ちゃん…」

澪「梓は…確かに連絡もなしに部活を休んだ…だけど、たった二日じゃないかっ!!」

律「………」

澪「確かに…連絡もないのは失礼だよ…でも何かしら理由があるはずだっ!!絶対にっ!!だから…だから…」

律「!……」

澪「だから…グスッ…梓が来るのを…待とうよ…グスッ…」

唯「澪ちゃん…」

紬「………」

律「…けっ……」

澪「………」

律「………」

唯「………」

紬「………」

澪「ご…ごめんな…ムギ…帰って来てしょっぱなからこんな感じで…」

紬「ううん。気にしないで」

唯「………」

ガラッ

律「!?」

梓「あ…あのぅ…」

澪「梓っ!!」

律「くっ……」ギリギリ

梓「あ…あの…その……」

律「梓…おま…」

パシンッ

梓「………」ヒリヒリ

唯紬「! ……」

律「……澪…」

澪「………」

梓「澪先輩……」

澪「連絡もせずに何していたんだよっ!!」

梓「………」

澪「みんな…みんな…心配していたんだぞ…!」

梓「す…すいません…」

律「………」

澪「誰が一番心配していたと思う…?」

梓「あ…えっと…その…」

ガッ

梓「!?」

澪「梓…お前のために…一番動いていた奴って誰か…分かるよな…?」ギリッ

梓「い…痛っ…」

律「! お…おい…澪…」

澪「………」ググッ

梓「り…律先輩…?」

パッ…

梓「はぁ…はぁ…」ジンジン

紬「梓ちゃん…肩大丈夫…?」

澪「………」

律「澪…お前……」

澪「……ふぅ…これでおあいこだろ…?」

律「はぁ?」

澪「梓…軽音部…続けていきたいか…?」

梓「…はい……」

澪「私たちと…音楽したいか…?」

梓「…はい……」

澪「私たちと…一緒にいたいか…?」

梓「はい…!」

澪「………」ニコッ

律「………」

律「澪……」

澪「律…どうせお前は今日梓について話すつもりだったんだろ…?」

律「はぁ…分かっていたか…」

澪「お前と何年の付き合いだと思ってんだよ…」

紬「あの…梓ちゃんの何について話す気だったの…?」

律「………」

澪「ほら、言えよ。律…」

律「…梓を…退部させようかと思っていたんだ…」

梓「!?」

唯「ど…どうして…?律っちゃん…?」

律「それは……」

澪「梓が来ないことで部の雰囲気が悪くなるくらいなら梓を辞めさせた方が良いと思ったんだろ…」

唯「そ…そんな!ひどいよ!律っちゃん!」

澪「待て、律にも言い分がある…律…」

律「大方澪の言う通りさ…でもな…今の私たちに抱えているものが今までのとは違うんだ…」

唯「………」

律「分かるだろ…?小文化祭…そりゃあ、私のわがままかもしれないけど…部のため…後輩のためにあるんだ…」

梓「………」

律「それに澪にはオケの演奏会が控えている…覚悟を決めてやっている澪のやる気を削ぎたくなかったんだ…」

澪「………」

律「新しい後輩をそれなりに確保できれば梓の分を補うことだってできると…」

律「まぁ…こんなもんさ……」

梓「すい…ません…」

律「………」

澪「梓の言い分は…?」

梓「その…あの…何と言えば良いのやら…」

唯「あずにゃん…頑張って…」

梓「唯先輩…」

唯「今朝あずにゃんが私に言った通りのことを言えば良いんだよ」

梓「はい…!」


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最終更新:2010年07月31日 01:14