澪「ふう…相変わらず実にならない面接だったな…」
澪「(まぁ連絡があっても辞退するつもりだけどwwww)」
男子2「君すごいね!面接であんなにハキハキと言えるなんて…」
澪「うるさい話しかけんなカス」
男子2「えっ」
澪「あ~あ、さっきの筋肉バカから話しかけられて気分は最悪だな~」
澪「そういえばみん就どうなっているかな?」
『ジンジンジャーさん
>>ピュアピュアさんへ
話をそらさないでください。
そもそもあなたはこの会社に対して悪口を言っているのですよ?
ここの選考をまだ受けている人の気持ちを考えたらどうですか?』
澪「ぷくく…釣られてやんのwwww本当に人事のおっさんは煽り耐性がないんだなwwww」
澪「もっと煽ってやろwwww」
『ピュアピュアさん
>>ジンジンジャーさんへ
誹謗中傷の意味分かっておりますか?
たかがトイレの悪口でそこまでおっしゃられるなんて人事の方も必死ですね^^』
澪「もっと良い煽り方があったはずだがこれでいいや」
澪「お!他の奴からの書き込みもあるぞ」
『ギー太郎さん
>>ジンジンジャーさんへ
たかがトイレかもしれないけど細かいところまで注意を払っていないのが良くないのではないのかな?
働く場所が汚いとお客さんも心配しちゃうもん><』
澪「援軍ktkrwwwwwwww」
澪「(ざまあ見ろクソ人事wwwwクソ企業の信用を自ら貶めてろってんだwwww)」
男子3「あ!君、確か秋山さんだよね?一緒に駅まで行かない?」
澪「うるさい死ねカスぼけ。今忙しいんだよ」
男子3「(´・ω・`)」
澪「クソしまった…みん就は2chみたいに書き込みはすぐ反映されないんだった…なんという鈍感サイト…」
澪「あ、そうだ次の企業のところまで行くとするか…次は…グループディスカッションかぁ…はぁ、メガンテされたら嫌だな…」
澪「大抵その原因を作り出すのは生粋のバカか集団活動の基礎がない奴だよな…特に低学歴と暗い奴」
澪「日本語で会話できないならそこを治してから来いよマジで」
※グループディスカッション(略してGD)とは?
何人かの学生で企業から課された課題に対してどう取り組むことができるか方法は多様であれ、
共通して言えるのは集団でまともな課題解決に導くことができるかの過程や姿勢を見る選考である。
澪「つまり、人間と会話が出来ない奴を予め篩から落とすためのものなんだ」
※ただし超高学歴は除きます。
澪「変な奴とチームを組んだらそいつを無視できないし、暴走しだしたら止めることもできない。まさにチームメンバーが要となるんだよなぁ」
澪「まともなメンバーで落ちる奴は単純に課題解決の過程におけるパフォーマンスが弱すぎるんだよ。もっと存在感がないとな」
澪「あ、後はメンバーと愛想良くない奴かな」
某陸運企業
澪「…」
男子4「…」そわそわ
女子2「…」
澪「(うわあ…根暗そうな奴ばっか…)」
面接官「え~、みなさん。このお暑い時期に弊社の選考に参加していいただきありがとうございますただ今よりグループディスカッションを始めたいと思います」
澪「(もう終わったな私…男子なのにこんなに色白な奴や明らかにお下がりのスーツを着た奴なんかと会話できた試しがない…)」
澪「よ…よろしくお願いします!」
男子4「よろ…ます…」ぼそぼそ
女子2「…」ぺこ
澪「(就職する気あんのかよこのくそニート予備軍!!)」
面接官「えっと、このグループディスカッションでは私から出された課題に対し、みなさんがディスカッションを15分ほどしていただくというものです」
澪「(なんだ…普通のGDだな…)」
面接官「ディスカッションした後にこの中から一人代表を決めて話し合った結果を発表していただきます。決め方、ディスカッションの仕方は自由です」
澪「(あ~あ…司会とかしたくないんだけど、このメンバーじゃ私がやった方が良いかもな…本当に面倒くさっ)」
面接官「では話し合って頂く内容は、働くことについてです。ではみなさんお願い致します」
澪「よろしくお願いします!」
男子4「よろ…ます…」
女子2「…」ぺこ
澪「(きぃっー!!)」
澪「それじゃあ、まず話し合う前にこの働くことにおいて考えてみますか?」
男子4「ちょっと待ってください。働くことについていろいろと考えがあると思いまーす」
澪「ではここで働くことの定義を決めておきますか?」
女子2「その前に司会とか書記を決めた方が良いと思います」
澪「…」
澪「(注文うるせぇ~!!)」
澪「それじゃあ、司会を立候補したい方いますか?」
男子4「…」
女子2「…」
澪「(このクソアマ!!自分で言っておいて自分は司会やらねぇのかよっ!!)」
男子4「もう秋山さんで良いんじゃないですか?なんか仕切り屋っぽいですし」
女子2「似合うと思いまーすwww」
澪「…分かりました。私が司会をやらせて頂きます」
澪「(似合うとか仕切りたがりだからとか吐かしてんじゃねえよ!このくそヘタレニート予備軍めが!)」
澪「では書記を…」
女子2「はい!私やります!」ビシッ
澪「…では、お願いします…」
澪「(書記とか存在価値ねーよ!!)」
澪「えーと、働くことについ…男子4「タイムキーパーは要らないんですか?」
澪「男子4さん…やっていただけますか?」
男子4「仕方ないですね。分かりました」ごとっ
澪「(はぁ?)」
男子4「この時計でやりましょうか」
澪「(バカだ…こいつは本当のバカだ…就活に普通の目覚まし時計なんか持ってくるなんて…)」
女子2「…」
澪「(お前もなんか突っ込めよ!)」
澪「えっとまず…男子4「五分経過!」
澪「…まず、働くことにおける定義をみんなでしてみますか」
女子2「辞書に載っているんじゃないですか?」
澪「…」
澪「(お前もう帰れ)」
男子4「ははwそうですよねw定義なんて要らないんじゃないですかね?」
澪「(てめぇが働くことにおける考えが個人で異なると言ったから共通認識を持とうとして定義決めようと言ったんだよカス)」
女子2「コンセンサスを決めておきますかw」
澪「…」
澪「(ああああ!!!うぜぇこいつら!!!)」
男子4「やっぱり働くことっていうのは一生涯働くことについてなんですかね?」
澪「…そうですね。では就職活動が成功して得られる働くことに限定しましょうか?」
女子2「それしかないでしょw」
澪「…」
澪「(もうお前ら就活すんなよ帰れようぜーんだよ)」
澪「それじゃまずその働くことについて意見を出し合ってみましょうか?」
女子2「考える時間ください」
澪「では一分ほど考えてみま…男子4「あと5分です!」
澪「…」
澪「(やかましい!いちいち言わなくても時計見ればわかるだろうが!)」
女子2「時間大丈夫ですかね~」
澪「(お前らがグダグダ吐かすから時間がなくなったんじゃないか!)」
男子4「あ、はいはい」
澪「あ、もう考えついたのですか?」
男子4「何をどう考えるんですか?」
澪「…」ブチッ
面接官「え~…今回の結果について一週間以内に連絡致します…」
澪「失礼致しました!」
バタン
女子2「あんなに怒ることないのにねぇ?」
男子4「仕切りたがりって本当に面倒くさいよね~」
面接官「…」シュッシュッ
……
澪「あーも!なんなんだよあいつら!グループディスカッションのやり方も知らないのかよ!」
澪「くそっ…」
「澪ちゃーん!!」
澪「あ…唯…」
唯「澪ちゃん昨日ぶりだね!」
澪「うん…そうだな…」
唯「んー?何か昨日と違って落ち込んでいるみたいだけど何かあったの?」
澪「実は…いや、いいや…」
唯「え?困っているなら一人で抱え込んじゃダメだよ?」
澪「…」
澪「(唯…お前って本当に良い奴だな…でも)」
澪「(NNTをからかうために就活を続けているなんて言えない…)」
スタバ
唯「澪ちゃん。コーヒーか何か飲んで落ち着こ?」
澪「うん…ありがとう…」
唯「いや~暑いよね~!私アイスコーヒーに決めたよ」
澪「それじゃ…私も…」
唯「…」ちゅ~
唯「ぷはっ…生き返るぅー!」
澪「大げさだなぁ」
唯「澪ちゃん今日はどうしたの?」
澪「…」
澪「(今日のグループディスカッションのことについて話そう…)」
澪「実はね…」
澪「…ということがあったんだ」
唯「それは…うん。仕方ないよね…」
澪「ごめん。こんな話をして」
唯「ううん!私から聞いたんだから!あっ、ちょっとごめんね電話がかかっちゃって!」
澪「うん…」
唯「はい。もしもし平沢です!はい…はい…はい!ありがとうございます!はい!ありがとうございました!」ぴっ
澪「どこからだったの?」
唯「えへへ…私、平沢唯はついに内定をゲットしました!」
澪「ほ、本当…?」
唯「うん!」
澪「どこの企業なの?」
唯「前、澪ちゃんに会った日に言ってたアパレルの企業だよ!」
澪「唯!スゴいじゃないか!早く憂ちゃんや梓に伝えた方が良いぞ!」
唯「うん!憂とあずにゃんに連絡する~!」
唯「あ!もしもし憂?私ついに内定得たよ!■▲っていう憂が好きな服を売っている会社!うん!うん!ありがと~!じゃまたね~!」ぴっ
澪「次は梓に連絡か…」
唯「えへへ…今からあずにゃんのバイト先に行こうよ~」
澪「へ?」
唯「あずにゃんを驚かせたいんだ~!あ、バイト先は私知っているよ!」
澪「…ま、いいか…」
カラオケ店
唯「ついたついた!」
澪「はあ~…涼しい…って本当にここに梓がいるのかよ」
唯「うん!前あずにゃんから教えてもらったもん!」
店員「いらっしゃいませ。二名様ですか?」
唯「はい!」
澪「おいおい…勝手に決めるなよ…」
唯「大丈夫だよ!あずにゃんならツケてくれるよ!」
澪「(嫌な先輩だなぁ…)」
ガチャ
梓「いらっしゃいませ~…って、唯先輩!澪先輩まで!」
唯「あずにゃ~ん!」
梓「だからバイト先にまで抱きつかないでください!」
唯「えへへ…」
澪「梓ここでバイトしていたんだ…知らなかったよ…」
梓「すいません。隠すつもりじゃなかったのですが…あれ?お二人とも就活中じゃ…?」
澪「ああ…それが…」
唯「えへへ~!私内定貰ったんだよ~!」
梓「え!?本当の本当ですか?」
唯「うん!」
梓「まさか唯先輩が内定とか…本当に就職って頑張ればできるわけですね」
唯「えへへ!」
澪「唯、褒められてないぞ…」
唯「え?」
梓「いやぁ、まさかこの就職難の時代にまさかの唯先輩が内定を得るなんて…」
唯「もう!あずにゃんってばひどい!あずにゃんを驚かせに今日来たのに!」
梓「ふふ、冗談ですよ。唯先輩おめでとうございます!」
唯「わ~い、あずにゃんありがと~!」
澪「(唯…アパレルか暴れるか分からないけど、その一社だけでも嬉しいんだな…)」
唯「あずにゃんもカラオケやろうよ!」
梓「まだ私バイト中ですって…」
澪「(それに比べ私は5つも内定があるのに、文句を…)」
澪「(いや、やっぱりNNTが悪い…!)」
唯「澪ちゃん!一緒に歌おう!私の就職祝いと澪ちゃんのこれからの頑張りのために!」
澪「そうだな、唯…ありがとう…!」
澪「(まだ妥協してはいけない!NNTの奴らに現実を叩きつけてやらねば!」
その夜、一人の一社内定者の傍らに一人数社の内定を持つ鬼の就活生が生まれたという…
最終更新:2010年08月01日 22:26