第3章

夏休みの練習の最終日、澪先輩に特別訓練してもらうことになった。。

これからしばらくそろって練習できなくなるので、
特別訓練、まして憧れの澪先輩が特別訓練してくれることは、とても嬉しかった。

それにしても、澪先輩の表情に翳りがある気がする。
気のせいだろうか?

梓「じゃあ、さっそくやりましょう」

澪「いや部室じゃなくて…今日は別のところで」

梓「スタジオですか?」

澪「まあ…なんというか、とりあえずついてきて」


そういって、澪先輩に連れられてきたところは、
古びた倉庫のようなところだった。

澪「先に行ってるね、準備できたら呼ぶから」

そう言うと、澪先輩は中に入っていった。

私は少し待ったが、なかなか呼ばれないので中に入った。
中に人が何人かいる様子だったが、暗くてよく分からなかった。

電気のスイッチがあったので、明かりをつけてみると
澪先輩は3人の男に、服を脱がされているところだった。


男たちの言い分は、これは同意の上でやっていることだという。

ステージで転んだ写真をばら撒くのをやめる代わりに、
体を自由にさせろというのであれば、立派な脅迫になるはずだが
本人たちは分かってないみたいだ。

…まあ、昆虫以下の脳みそしかない割にはよく考えた理屈だと褒めていい

そして、澪先輩を犯すのをやめる代わりに誰か身代わりを
連れてくることを要求した結果、澪先輩は私を連れてきたそうだ。

…要するに処女を二人同時に犯したいというだけだろう。
こんな連中がまともに約束を守るはずがない。

男たちはカメラを廻していた。私たちに対する口止めのつもりと
処女をレイプする映像を撮って売りさばくつもりらしい。

…目的が矛盾している。

この連中は殺すしかない。


私は怖がって、動けないふりをした。

男たちはそれを見て、私を押さえつける必要がないと判断したのか、
澪先輩のほうにたかっていた。

男は一人は澪先輩を押さえつけ、
もう一人が澪先輩の体を弄んでいる。

カメラを持った男が、ズボンを脱いで澪先輩に近づいた。

カメラ男「ほーら澪ちゃん、しゃぶってよ」

澪「いや…やめて…おねがいします」

私は鞄から拳銃を取り出すと、カメラ男に向かって発砲した。
弾丸はカメラ男のわき腹に命中し、男はうめき声をあげて倒れた。

うめき声がうるさかったので、男の頭部を打ち抜くと静かになった。


梓「調子こいてんじゃねえぞ、この野郎、なにがしゃぶれだ」

男たちは震えて、腰を抜かしている。
その隙に、澪先輩を起こして、男から引き離す。

男1「す…すみませんでした」

男2「許してください、お願いします」

梓「それでも謝ってんのかよ、この野郎」

男1「すみません、写真は返しますから」

梓「早くよこせ」

男2「はい…これで全部です」

男1「これで、許してください」

梓「やだよ、おう」

男1「許してください、お願いします」

梓「とりあえず土下座しろよ、この野郎、早くしろよ」

男1、2「すみませんでした!」

梓「誰の先輩にこんなことしたと思ってんだよ」

男1、2「すみませんでした!」

梓「どう落とし前つけんだよ、この野郎」

男1、2「すみません、許してください!」

梓「じゃあ、お前ら、二人とも脱いでシックスナインしろ」

男1、2「え…」

梓「え、じゃねえんだよ、早くしろよ。それからカメラ貸せ」

梓「はーい、よーいスタート」

男1、2(シックスナインをしている)

梓「じゃあバックやって、男1が男2を掘って」

男2「すみません、できません」

梓「そんなんじゃ甘いよ…やんなきゃ撃つぞコラァ!」

男2(男1に掘られている)

梓「もっと激しく腰振って、そんなんじゃ商品にならないよ」

男2「すみません…もう無理です」

梓「何だオマエ根性無しだな…もういいよ、二人とも窓際行ってシコれ」

梓「その台の上に乗ってシコれ」

梓「お前ら情けない格好、恥ずかしくないの?」

梓「そろそろお前らいきたいんじゃないの?いきたいやつ手挙げろ」

(男1が手を挙げる)

梓「わかったよ、じゃあいけよ」

そういうと私は、男1の頭を打ち抜いた。

梓「何かもう、お前らいじるのも飽きたわ」

私は男2を四つんばいにさせて、肛門に弾丸を撃ち込んだ。

実のところ、澪先輩が脅迫されていることは既に知っていた。

直接、澪先輩に言われたわけではないが
澪先輩はムギ先輩に相談しており、私はムギ先輩から話しを聞かされていた。

多分、近いうちに澪先輩に呼び出されることになるだろうと。

ムギ先輩は私に何かあったときのため、
そして澪先輩を助けるようにと拳銃を渡してくれた。
事件の揉み消しならば、何とかしてくれるとムギ先輩は約束してくれた。

実際に、事件のあとすぐにムギ先輩は動いてくれて、
何事もなかったかのように後始末をしてくれた。

だが、澪先輩は事件がトラウマになり、引きこもったままだという。

早く立ち直って欲しいけれど…



……悪い夢を見ていた。汗びっしょりだ。

時計を見ると朝5時だった。起きるにはまだ早い。
もう少し寝て、起きたら部活にいこう。今日は夏休みの最後の練習だ。
練習のあとは、澪先輩に特訓してもらえる。楽しみだ。

そう思って寝ようとした時、机の上の携帯が光っているのに気がついた。
メールが着信していたみたいだ。

…澪先輩からのメールだ。

澪「梓、人殺しはしなくていいからな。特訓は部室でやるぞ」

第3章 おわり



最終更新:2010年08月02日 01:18