富井「えへへへへへへへ」バタン
富井「るんるんるーんと。えへへへへへ。もう困っちゃうなぁぼく。おや?おいこらこら山岡
ちゃん、寝てる場合じゃないでしょう。おきなさい山岡ちゃん♪」
山岡「ええ?」ムニャムニャ
富井「やあやあ文化部の諸君!たったいま、大原社主直々の命によりだねぇ!不肖、この
富井富雄45歳が明日の大韓澪書籍歓迎レセプションの総合司会に抜擢されたのです!まあ
私はこう見えても社内でも有数の澪厨からして大原社主のおめがねにもかなったわけだと思う
わけで。まあこんな大役は私以外には考えられないわけなんだが・・・」ペラペラ
栗田「私たち東西新聞では、けいおん!!の萌えを凝縮した豪華本を出版していますがその
澪版を発行するにあたり、世界有数の澪厨国である韓国から大韓澪書籍に協力を仰いだのです。
それが今回、大韓澪書籍の社長、チュ・ソンス氏の来日を期に話がまとまり,協同編集することに
話がまとまりました。そこでチュ社長以下、大韓澪書籍の方達を招いた歓迎会が富井副部長の
進行でおこなわれたのですが・・・」
バタン!!
富井「ちょ,ちょっとお待ちを!一体どうしたんですか!?」
チュ「どうしただと?よくそんなことが言えましたな!!」
富井「ひっ!あ,あの・・・」
チュ「私にはあなた方と仕事をしていく気がなくなりました。協同出版の件は無かったことにさせていただきます!!」
谷村「ええっ!?」
大原「そ,そんなチュ社長!」
富井「チュ社長!!一体何がいけなかったと言うんですか教えてください,おねがいします」
チェ「・・・」
富井「チュ社長・・・」
チュ「私を怒らせたのは君だ!!」
富井「え!!・・・」
栗田「会はそのまま中止となってしまいました。大原社主は社に戻るなり,上層部を集めて話し合いを始めたのですが・・・」
富井「ううぇんうぇんうぇんうぇんうぇ~んううぇんうぇんうぇんうぇんうぇ~ん」シクシク
一同「・・・・・・」
谷村「まあまあ富井君泣いてたってしょうがないじゃないか。まずはどうするかを考えなくては」
田畑「全くドジねえそんなばでヘマをするなんて」
花村「でも原因がわからいんじゃ手の打ちようがないわ」
富井「そうなんだよ!!わからないんだ!!なぜ社長を怒らせてしまったか!!ううぇんうぇんうぇんうぇんうぇ~ん」
谷村「そうなんだ。私にもさっぱり分からなくて・・・重要な任務に富井君はかなり緊張していたようだが、それだけでチュ社長が
怒るとは思えないし・・・」
~歓迎会回想~
富井「さあさあどんどんペロペロしてください。大人気のメイド服澪もありますよ!」
チュ「!!・・・」
チュの部下「・・・」イライラ
谷村「早速明日からうちあわせを」
大原「うん」
チュ「おおこれは!」
富井「はい。韓国ではまだ配信されていない2期の澪です。劣化が激しいとか言う意見もありますが、作画によっては
むしろ1期よりも質が向上しているものもあります。本日は韓国のお客様をお招きしたということで,キムチとあわせて
萌えてください。」
チュ「なに!!キムチと澪だと!?」
富井「はい,韓国を代表する文化を折衷させてみました。」
チュ「・・・・・」
富井「いやあ澪とキムチはあいますなぁ!」ペロペロ
チュ「・・・私たちはこれで失礼する!!」
大原「ええ!?」
富井「あ、あの・・・」
チュ「私達には,あなた方が本気で澪のことを理解していると思えませんのでな!!」
富井「ああ・・・お待ちを!チュ社長!!」
谷村「というわけなんだ・・・」
富井「わたしは誠心誠意がんばったのに・・・」
山岡「いや,それじゃあチュ社長が怒るのも無理はありませんよ。」
富井「なに!!ど,ど,ど,ど,ど,どういうことだ!山岡!!私達がどんなに一生懸命・・・」
谷村「まあまあ富井君,山岡君の話も聞いてみようじゃないか。山岡君どういうことなんだ。」
山岡「どういうことも何も,チュ社長を怒ったのは副部長に問題が問題があったからですよ。」
富井「なにぃ!!」
谷村「でも,チュ社長も『私を怒らせたのは君だよ』と富井君に言っていたしなぁ」
栗田「で,山岡さん,副部長の何がいけなかったの?」
山岡「まず第一にメイド服ですよ。」
一同「メイド服?」
山岡「はい。副部長は日本でメイド服が人気なのを知って良かれと思ってメイド服の澪を準備
したんでしょうが,韓国人は我々が思っている以上のディープな澪厨です。澪が嫌がっている
メイド服を着せるなんてチュ社長をはじめ韓国人にとっては言語道断なんですよ。」
富井「ほ,ほんとか!?」
山岡「ええ。それにペロペロもそうですよ。韓国で澪と言えばイスラム教徒にとってのアッラー以上の
存在です。それをペロペロするなんて畏れ多くて韓国人は絶対にしたりしません。」
富井「そんなことも知らずわたしはチュ社長の目の前で調子よく澪をペロペロと・・・」
山岡「でも,これが他のけいおん厨ならチュ社長も怒らなかったと思うんです。我々は日本で澪厨をもっと
増やすための本づくりに協力してほしいと頼み込んだ。それなら,韓国の澪厨について最低限は
理解しておくべきだった。韓国の澪厨のしきたりを全く無視しておいて,澪厨をふやすなんて失礼な話しだ。チュ
社長が怒ったのはそういうことだったのでしょう。」
谷村「その通りだ。こちらの誠意を疑われてもしょうがないな・・・」
山岡「でも,チュ社長の機嫌をなおす手立てがないわけじゃありません。」
谷村「本当かね山岡君!?」
山岡「はい」
富井「は,は,は,はやくおしえろ!山岡!はやく!!」
山岡「痛いです!痛いですって副部長!」
富井「やまおか~!!」
~新大久保~
山岡「富井副部長はこないだまで憂厨でしたよね?」
富井「私がにわかだというのか!!新しいEDがかわいかったから澪厨になったんだ!」
山岡「それじゃあ,まだあまり澪のことは詳しくないようですね。」
富井「ま,まあそうかな・・・」
山岡「じゃあ,澪厨のお店に行ってみましょうか。」
~澪厨専門店~
山岡「イおばさん!」
イ「あら山岡さん!どうしたの今日は?」
山岡「いや,ちょっと澪萌えをしに来たんだけど・・・」
栗田「(あらおかしいわね・・・新大久保には韓国の人が大勢住んでいて,このお店もわざわざ韓国澪厨専門店となっている
のに,韓国らしきものがひとつも見当たらないわ。)」
イ「梓厨の山岡さんが珍しいわね!はいってはいって!」
富井「へえ!メイド服こそないがいろいろな種類の澪があるじゃないか!」
栗田「本当!でもやっぱり『萌え萌えキュン!』が最高だわ!」
富井「でもこれじゃあ日本の澪厨とかわりないじゃないか?何か韓国属性をもった澪はないのかい?」
山岡「副部長,それがチュ社長を怒らせてしまった最大の原因です。」
富井「ええ!?ご当地限定みたいに澪にチマチョゴリを着せたりしたらかわいいじゃないか!」
山岡「それがいけないんです。」
栗田「どういうことなの,山岡さん」
山岡「萌え要素のかたまりといっていいほどに萌えが詰め込まれた
秋山澪は,けいおん!開始当初から
作品のなかで一番の人気だった。巨乳,こわがり,ツンデレ,黒髪ロング・・・枚挙に暇がない。その人気
は回が進むにつれて不動のものとなり,『嫁にしたいランキング』や『好きなキャラランキング』で主人公で
ある唯を差し置いてダントツでトップになるほどのものになった。しかしそれがかえってマナーの悪い一部
の唯厨や梓厨をアンチ澪へと駆り立て,やがてそれは秋山澪がチュ・サンジュという在日韓国人であると
いう根も葉もない架空の設定を生み出すまでになってしまったんだ!!」
栗田「なんてこと!!一部のマナーが悪いアンチによって澪の人気が意図的に下げられていたなんて!」
山岡「そうなんだ。周知の通り,ねらー,オタ,ニートといった人種には右翼が多い。彼らにとって,在日韓国人チュ・サンジュというキャラクターは
萌えるに値しないどころか反吐がでるほどの存在なのさ。事実,けいおんSSには秋山澪が在日韓国人であることをテーマとするものが多い。本
人達はふざけ半分なんだろうが,そんな奴にけいおん厨である資格はないんだよ。」
山岡「こういった事態に心を痛めてか,現在韓国では澪を韓国人と思わせるような表現はタブー視されているんだ。以前はそんなこともなかったのに,本当に残念だ。」
栗田「そうね・・・けいおんをめぐる紛争が世界各地で絶えないのは知っていたけど,まさか日本でもそんなことがあったなんて・・・」
山岡「澪の劣化が激しいのはすべて日本人のせいなんだ!」
富井「な,なんてことだ・・・私はそんなことも知らずに澪とキムチを一緒に出すなどという失態を・・・。チュ社長が怒るのも無理はない。」
山岡「ま,これからが本番です。」
~翌日 帝国ホテル~
チュ「・・・・・・」
ポーター「失礼します」コンコン
チュ「ん?なんだ?」
ポーター「東西新聞社の富井様からおつかいものでございます。」
チュ「・・・ほう」カパッ
チュ「これは・・・」
~ロビー~
富井「はわわ~はわわ~,だ,大丈夫かなぁ~」
栗田「慌ててもしょうがないですよ,副部長。チュ社長を待ちましょう」
山岡「・・・・・・」
チーン
富井「チュ,チュ社長!」
チュ「・・・・・・」
山岡「・・・・・・」
富井「チュ,チュ社長,昨日は私の無知でとんだご無礼をしてしまい申し訳ありませんでした。あつかましいおねがいでは
ございますが,勉強しなおしてきましたのでどうかもう一度私にチャンスをいただけないでしょうか。何卒,何卒!」
~ロビー~
富井「はわわ~はわわ~,だ,大丈夫かなぁ~」
栗田「慌ててもしょうがないですよ,副部長。チュ社長を待ちましょう」
山岡「・・・・・・」
チーン
富井「チュ,チュ社長!」
チュ「・・・・・・」
山岡「・・・・・・」
富井「チュ,チュ社長,昨日は私の無知でとんだご無礼をしてしまい申し訳ありませんでした。あつかましいおねがいでは
ございますが,勉強しなおしてきましたのでどうかもう一度私にチャンスをいただけないでしょうか。何卒,何卒!」
~歓迎会~
チュ「おや?これは」
富井「はい,ロリ澪です」
チュ「おおこれは素晴らしい!!ロリ澪は韓国人の大好物でしてな,普段はペロペロをしない韓国人がこれだけは
こぞってペロペロすんですよ」
富井「はい!」
チュ「いやあこれはキュンキュンしますな!大原さん,澪本出版の件今後も何卒よろしくお願いしますよ!」
大原「おお!チュ社長!」パチパチパチパチ
fin.
最終更新:2010年08月02日 21:23