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憂「え?」
唯「ということで!」
憂「え、え?」
唯「憂! 協力して!」
憂「う~ん……」
唯「お願い!」
憂「別に良いけど……」
唯「ぃやったぁっ!!」グッ
憂(大丈夫かなぁ……)
よくじつ!
唯「どう? 似合う?」クルクル
憂「うん! 可愛いよお姉ちゃん!」
唯「バレないよね?」
憂「きっと大丈夫だよ! だって可愛いもん!」
唯「そ、そうかなぁ!」テレテレ
憂(照れてるお姉ちゃん可愛い!)
唯「憂も私そっくりだよ! 可愛い!」
憂「えへへ……」
唯「……あれ? ストッキングは?」
憂「……あ」
憂「ちょ、ちょっと待っててね!
唯「うん」
10ぷんご!
唯「ういー?」ヒョコッ
憂「ごめん、ストッキング見当たらないや……」ゴソゴソ
唯「私の履く?」
憂「えぇっ!?」
唯「……いや?」
憂「嫌じゃないよっ!! 全っ然嫌じゃない!!」
唯「じゃあ持ってくるね~」トテトテ
憂(ぅぁぁ……お姉ちゃんのストッキング……)カアッ
唯「ほい!」スッ
憂「……」
唯「うい?」
憂「……」ドキドキ
唯「うーいー?」
憂「ふぇっ!? あ、うん、ありがとう……」ドキドキ
唯「顔赤いよ? 大丈夫?」
憂「だいじょぶだいじょぶ……じゃ、じゃあ履くね?」
唯「どうぞ~!」
憂「……」ドキドキ
憂「お、お邪魔します!」スルスル
唯「おぉ~! どこから見ても私だねっ! 可愛いよ憂!」ビシッ
憂(履いちゃった……お姉ちゃんのストッキング履いちゃった!!)カアッ
唯「……憂、ホントに大丈夫? 顔真っ赤だよ?」
憂「ちょ、ちょっと暑いだけだよ! さ、さあ学校に行こう! 遅れちゃうよ!」
唯「? うん」
げんかん!
唯「じゃあ、このドアから出たら私は平沢憂!」
憂「私は平沢唯だね!」
唯「えへへ、じゃあ張り切って行きましょう!」グッ
憂「おー!」グッ
とうこうちゅう!
唯「……あ! あずにゃんみっけ!」
憂「あ、ホントだね」
唯「あずにゃんおは」
憂「あずにゃんおはよ!」ダキッ
梓「もー、朝一から抱きつかないで下さいよ」
唯「!?」
憂「あずにゃん分補給~」ギューッ
梓「離れてくださいってばー」
憂「そんな事言って~ホントは嬉しいんでしょ~」スリスリ
梓「う、うるさいです!」カアッ
憂「赤くなってるよ! ういやつういやつ!」ナデナデ
梓「ふ、ふんっ!」カアッ
唯(う、憂すげぇ……)
梓「憂もおはよう」
唯「え!? あ、うん。おはようあずにゃん」
梓「……あずにゃん?」
唯「あ、梓! ちゃん!」
梓「? 変な憂」
唯「あはは……」
憂「今日のムギちゃんのお菓子なんだろーねー」スリスリ
梓「いい加減離れて下さいよー」
唯(なんで憂、そんなに「私」が上手なの?)ボソボソ
憂(前にお姉ちゃんに成り済ました事あるからね。改善点も含めて予習したの)ボソボソ
唯(なんと!? 憂……恐ろしい子!!)
憂(ふふっ)
ろうか!
唯(どうしよう……ボロ出しちゃいそう……)テクテク
唯(で、でも純ちゃんの事もっと知りたいし……)テクテク
唯(……ええい、なるようになっちゃえ!)ふんす
梓「憂ー! 教室通り過ぎたよー! どこ行く気ー!」
唯「あ!? 早速やらかしちゃった!!」
梓「もう、体調悪いの? 大丈夫?」
唯「だいじょぶだいじょぶ! 気合い入れ過ぎただけだから!」ふんす
梓「気合い?」
唯「そう! 気合い!」
梓「……今日の憂、なんか唯先輩っぽいね」
唯「!?」ギクッ
梓「まぁいいや。早く教室に入ろうよ」
唯「う、うん(あ、危ない危ない!)」ドキドキ
きょうしつ!
梓「おはよう寝癖頭」
純「おはようチビ助」
唯「おはよう純ちゃん!」ダキッ
純「……梓、憂どうかしたの?」
唯「はっ!? (またやっちゃった!)」
梓「朝からこんな感じ」
純「今が朝ですけどー」プッ
梓「揚げ足取るんじゃない」
唯「ご、ごめんね純ちゃん!」バッ
純「あー……あったかいからそのままでも良かったのに」
唯「へっ? (あ、あれ?)」
梓「ところで純、宿題やった?」
純「……」
梓「ダメ」
純「まだ何も言って無いじゃん!」
梓「写させないからねー」
純「ぶーぶー!」
梓「ブーイングしたってダメ」
純「ブォォォー! ブォォォー!」ブォォォ
梓「ブブゼラ鳴らしたって……うるさっ!? なんでそんなの持ってんの!?」
唯(もしかして凄く勿体無い事しちゃった?)
純「……憂は助けてくれるよね?」ジッ
唯「えっ!?」
純「……」ジーッ
唯「う……」
梓「憂、純を甘やかしちゃダメだよ」
純「憂っ! お願いっ! このとーりっ!」
唯(憂らしく……憂らしく……よし!)
唯「純ちゃん、宿題は自分の力でやらないとためにならないよ?(人の事言えないけど)」
純「うっ……」
梓「純、憂の言うとおりだよ」
唯「でも、見せてあげる(今日の私は……)」
純「ほんとっ!?」パアッ
梓「もー、憂は甘いなー」
唯「条件付きだけどね(ちょっぴり小悪魔だよっ!)」
純「え」
唯「んふ~♪」ギューッ
純「憂……楽しい?」カキカキ
唯「うん!」ギューッ
純「そう。私は周りの視線がちょっと痛い」カキカキ
梓「条件が安いよ憂。宿題写してる間、ずっと抱き付いてるだけなんて」
唯「え、そうかな? (小悪魔じゃなくて邪神クラスの要求だと思ったんだけどなー)」
梓「……なんかそうしてると唯先輩みたいだよ」
唯「姉妹だもん。それに私だって人肌恋しくなる時くらいあるよー(今のかわしは我ながら上手かったね!)」
純「なんか眠くなってきた……くぁ……」
梓「ちょっと純、今寝たら写す時間無くなるよ?」
純「だって憂があったか過ぎて……ああポカポカする……」ウトウト
唯「じゃあ残りは後にしてあげるね」バッ
純「ふぁい……ぐぅ」
梓「だから起きなってば!」バシッ
純「いたっ!」
さんげんめ!
先生「じゃあ次の問題を……平沢さん。黒板に出て解いてください」
唯「はい」ガタッ テクテク……
スラスラ
唯「出来ました」
先生「……はい、正解です。席に戻ってください」
唯「はい」テクテク
純(流石憂だね)ボソボソ
梓(そうだね)ボソボソ
純(私なんか全く分かんなかったよ)ボソボソ
梓(だろうね)ボソボソ
唯(憂の成績を落とすワケにはいかないからね。復習しといて良かった!)ふんす
やすみじかん!
純「いやー憂のおかげでさっきの授業助かったよ」
唯「次からは自分でやらなきゃダメだよ?」
純「はーい」
唯「それにまだ約束は残ってるからね!」
純「はーい……って、何するの?」
唯「お昼休みまでなーいしょ♪」
純「何よそれー」クスクス
唯「あはは!」
純「今日の憂ってさ、良く笑うよね」
唯「そ、そう?」
純「うん。いや、普段笑わないって意味じゃ無いんだけど」
唯「う、うん」
純「……なんか、楽しそう」ニコッ
唯「ッ……」
純「ん? どかした?」
唯「わ、私ちょっとお姉ちゃん見てくるね!」ガタッ タタタタ……
純「あ、ちょっと! ……行っちゃった」
唯(うー……思わず教室から飛び出ちゃった……)タッタッタッ
唯(あの笑顔は反則だよぉ……)タッタッタッ
唯(……私、やっぱり楽しそうに見えたんだ)タッタッタッ
唯(……えへへ)タッタッタッ
ドンッ
唯「わぷっ!?」ドタッ
紬「きゃっ!?」ドタッ
唯「あ、ご、ごめんなさい!」ペコペコ
紬「いえ、こちらこそ不注意でした」ペコ
唯「いえいえ廊下を走ってた私が100%……って、ムギちゃん?」
紬「あら? 憂ちゃん?」
唯「……あっ! つ、紬さん!」アセアセ
紬「……」ジーッ
唯「う……」
唯(これ、やっぱり疑われてるよね……)ドキドキ
紬「……」ジーッ
唯(……なんとか切り抜けないと!)ふんす
紬「……!」
唯(それにしてもどうやって……そうだ!)
唯「わ、私お姉ちゃんの様子を見に行くんで……!」ダッ
紬「分かったわ」ガシッ
唯「へ?」
紬「一緒に行きましょう♪」
唯「」
紬「……」テクテク
唯(そりゃそう言うよね、同じクラスだもん……)ズーン
紬「ねぇ」ピタッ
唯「な、なんですか?」ピタッ
紬「唯ちゃんよね?」
唯「チ、チガイマスヨー?」アセアセ
紬「顔に書いてあるわよ?」
唯「え!? 嘘!?」サワサワ
紬「……ふふっ」クスッ
唯「……あっ!?」
紬「やっぱり唯ちゃんね♪」
唯「うー……はい……」
唯「もーなんでバレたのー?」テクテク
紬「だって唯ちゃんが二人も居るなんておかしいじゃない」クスッ
唯「へ?」テクテク
紬「憂ちゃん凄いわ。本当に唯ちゃんなんだもん」テクテク
唯「……私の演技、下手かなぁ」テクテク
紬「ううん。ただ、唯ちゃんは唯ちゃんらしさが隠せて無いからじゃない?」テクテク
唯「うー……」テクテク
紬「でも無理に隠す必要無いと思うわ」テクテク
唯「えっ?」ピタッ
紬「だってそれが唯ちゃんの良いところじゃない」ニコッ
唯「……そ、そうかな?」
紬「ええ」
唯「……ありがとう、ムギちゃん!」ダキッ
紬「あらあら♪」
紬「そういえば肝心な事を聞いてなかったわ」ナデナデ
唯「ふぇ?」ギューッ
紬「どうして二人は入れ替わっているの?」
唯「あ! そうそう、えっとね……」
カクカクシカジカ
紬「つまり、唯ちゃんは純ちゃんの事をもっと知りたいわけね?」ニコニコ
唯「へ、変かな?」
紬「いえいえ、とっても素敵じゃない!」ウットリ
唯「え、えへへ……」
最終更新:2010年08月05日 23:08