「もうお互い高校生になって1年たったね、律」
そう私は写真に呟く
その写真は中学校の卒業式に撮ったものだ
私の部屋には律と撮った写真がいっぱい飾ってある
小さい頃、恥ずかしがり屋で進んで話しかけられない私は友達がなかなか出来なかった
そんな私に話しかけ、友達になってくれた律
律のおかげで今の私があると思う、本当に感謝している
でも気付いたんだ
律を追う私の目はそんな純な感情ではなかったこと
「律を見てると、なんだかムラムラするんだ…」
最初はそんな汚らわしいの心の自分を許せなかった
大切な親友の律をそんな目で追う自分が
中学2年生の時にそれはおこった
私の体はだんだんと大人になる
律との写真を見てボーっと眺めている時に気付いたのだ
私の陰部は赤く熟れ、いやらしい果汁をその割れ目から流していることに
長く争ってきた私の理性と本能はその戦いに終わりを迎えた、理性は負けたのだ
律の写真を眺めては私のいやらしいソコを虐めるのが日課になった
「り、りつぅ…、ぁあっ!ダメ!イっちゃぅ…よぉ」
そんな切なげな悲鳴を毎夜もらしている
…
「おーう!みおーおはよー!」
「ああ!おはよ」
私たちは毎日一緒に登校している
今日も太陽みたいに元気いっぱいの私の思い人
横に並び歩く私たち
律は制服のブラウスは第二ボタンまで開き
白い肌と綺麗な鎖骨を覗かせている
「おいっ!なにみてんだようっ!みおちゃんはエッチですなぁー」
なんておどける律
「な、何言ってるんだよ!」
驚きそう返す私
でも本当はエッチな子なんだ、ごめんね…律
クラスの違う私たちは2階で別れる
もう1つ上の階へ上る律を、教室に入らず見送る私
小首を傾げて律のスカートの中を覗こうとする
そんな事とは知らない律は私に気付くと
ベエと舌をだし笑ってくれた
目が合い、ばつが悪くなった私は
顔を赤くして振り返り、教室の中にそそくさと逃げ込んだ
「ばれちゃったかな…」
そう小声で呟いた
目の合った恥ずかしさからか私の体の火照りはなかなか抜けてくれそうにない
果たして授業に集中できるのだろうか…
「あら、澪おはよう」
私を見つけると和が話しかけてきた
「あ、ああ!おはよっ和」
先の一件で動揺していたせいか少し取り乱す私
そんな私を見てクスリと笑うと
「なんかいいことでもあったの?まさか恋とか?」
と言った
“恋”なんだとは思う
でも律を見る私の目はそんな次元を通り越し、性の対象にしてしまっている
「ち、ちがうよ!ほら、そろそろ授業始まるぞっ?」
と、からかわれた子供のような返し
授業は思った通り頭には入ってこない
「そして、当時の日本では○○が…」
今は世界史の授業中だ
人間の歴史は始まってから争いと共にあると昔なにかで聞いた
人間の男は地位・領地・金・女をめぐり戦う
そこは私たち人間がサルだった頃から変わらない本能なのだ
私の律への思いを突き動かすのも本能
この思いは生物学的に考えれば当然のことなんだ
そう言い聞かせると私はペンをノートに走らす
律が好き…
律が欲しい…
と
ノートにそんなことを書いては恥ずかしくなって消すの繰り返し
すると授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った
全生徒は先生に礼をする
それを済ませ休み時間を生徒達は迎える
私はいそいそと席を立った
生徒があまり利用しない体育館に近いトイレへ小走りで向かう私
扉はギイと音をならし開く
個室に入った私は鍵を閉めショーツを下げた
「びしょびしょじゃないか…」
下げたショーツと私のソコの間には
キラリと淫らな液が糸を引きつたっていた
「はぁ」
そんな理性の欠片もないメスの私
キレイにし教室に戻ろうとソコを拭うと
触れられた喜びからかソコはやらしい涙を流すのだ
「っ!…今はダメぇ、…なの…に」
私の体が本能からの問いに正直に答える
「あっ、んっ……あっ」
「ああっ……くっ、んっ……あ、あぁん……ひぁあっっ!」
私はもう止まらなかった
「あっ…………あっ…………あっ………ああっ……」
「りっ…りつが……いけないっ、ん……だよっ」
律を考えると堪らないのだ
理性は吹き飛び、欲に素直に乱れる私
「あっっ、ああッ! あっあっ、あっッ、ああっ! あッあッあアァアアアッ!!」
律
律っっ!
1番高い所にたどり着きビクリと反った私は
個室の中で甘い吐息を漏らしながら、ただひたすらボーっとしていた
少し落ち着いた私は教室に戻る
ガラリと扉を開けると和に見つかった
「ちょっと澪、どうしたの急にいなくなって心配したんだから」
「あ、ああ!ごめん保健室にいってたんだ」
「そんな事だろうと思って先生にはそう言っておいたけど、今度からはすぐに言ってね?」
「うん、あ…ありがとね!和」
「いいえ」
その後の授業は憂鬱だった
本当は友達に嘘を吐き、トイレで1人乱れていたこと
律を思ってしたこと
戻ってきた理性から
お前は汚らわしいヤツなんだ
そんなお前を見たら皆側から離れていくぞ
と罵られ、自責の念に駆られた
放課後のHRが終わり
重い足取りで音楽室へ向かう
ズンと肩に衝撃があり私は振り返る、そこに律が居た
「今日は梓とムギが用事があるからこれないらしいんだー」
私は嬉しかった
ただ律を思って事をした後ろめたさからうまく顔をあわせられない
「だから今日は思い切って休みにしようと思うんだけどどうだー?」
「あ、ああ…」
そう小さく返す
「じゃあ一緒に帰ろうぜー!」
律はそう元気に言うと私の腕にヒシとしがみついた
あの律にしがみつかれている
そう考えると私の体はまた熱を帯びる、自分でもよくわかった
「でさでさー唯のヤツったら」
隣で楽しそうに話しながら歩く律
私は一応相槌を打つが全く聞いていなかった
あの律がとなりに居る
そう考えるだけで私の心は躍るのだ
「そしたらさわちゃん唯ちゃーん?って怒っちゃってさー」
「そ、そうだな!」
「澪?」
「うん、そうだそうだ!」
「みーおー!聞いてないだろー!」
そう言いながらじゃれ付いてくる律
ハッと意識を取り戻し慌てる私
「ったくー、澪はあたしの事なんてどうでもいいんですね、そうですねー」
「ち、違うよ!律」
違うんだ
律の事が好きで色々考えてしまうんだ
そう言えればどれだけ楽なことか
その次に繋がる言葉を模索する為、思考をめぐらせていると
「ん~?何がちがうのかなみおちゅわ~ん」
新しい遊び道具を見つけた子供のような顔をしている律
そういいながら律は私の腰に手を回した
「ッ!!」
私の体は素直に喜んだ
思考は停止し、理性を吹き飛ばす
そして新たに結論を生み出す
私がこれだけ苦しい思いをしてるのは律のせい
律がイケナイのだと…
そう考えると私は楽になった
「んー、照れてる澪ちゃんかーわいーよーん」
無邪気な笑顔
そしていたずらな笑顔
私を困らせる律がいけない、好きにしてしまえ
そう本能が自分をそう諭すのだ
私は声を出した
「り、律?…あのさ」
「んー?」
手を止めない律
「今日せっかくの休みなんだしさ、あ…遊びに来いよ!」
動揺してるのか少し声は震えた
「おー!いいねいいねー!」
律がそう明るい笑顔でうなずいている
これから起こる事への肯定、と私は勝手に捕らえた
不思議と身震いした
私の家に着く
私は飲み物を取ってくると伝え、先に部屋に行くよう言った
「了解であります!あたしはリンゴジュースを希望します澪隊長殿!お早いご帰還を」
律は兵隊ごっこをしながら階段を上っていった
私は食器棚から8オンスタンブラーを2つ取り出す
そして冷蔵庫の前に移るとそのタンブラーを意味あり気に撫でた
綺麗に洗われたタンブラーに映る私の顔は
これから起こることとへの期待や不安とは裏腹に
…何故か落ち着いて見えた
最終更新:2010年08月09日 23:08