1年後放課後
~音楽室~
梓「あの~質問があるんですが…」
律「何だ改まって?」
梓「唯先輩とムギ先輩ってなんでいっつもトイレ一緒にいくんですか?」
唯紬「(ギクッ!!)」
唯「アハハ、何言ってるのあずにゃん。
別にいつもじゃないよ、ねぇムギちゃん」
紬「そうよ梓ちゃん、たまたまよ」
梓「いえいつもですよ!私見てましたもん」
律「梓~唯達がトイレに行くのいつもチェックしてるのか?」ニヤニヤ
梓「べ、別に私唯先輩がいつトイレに行ったかなんてチェックしてないです
へんな事言わないでください」アセアセ
律澪「(唯狙いなんだ//)」
紬「はぁ~(またライバルね…分かってはいたけど)」
唯「ごめんねあずにゃん」
ダキツキ
梓「うわ//抱きつかないで下さい//」ジタバタ
唯「私とムギちゃんは連れション仲間なんだよ~だからあずにゃんとは一緒にトイレに行ってあげられないんだ~ごめんね」
ヨシヨシ
梓「だ//私は別に唯先輩とトイレに行きたいわけではなくて//あ、頭撫でないでください~//」
紬「唯ちゃんやり過ぎよ」イライラ
グイ
唯「うわ~ムギちゃ~ん」
梓「ぁ//(もうちょっとしてほしかったな//)」
澪「いい加減練習するぞ!!」
律「えぇ~まだ休もうよ~」
澪「はぁ~もうやってやらないぞ」ボソッ
律「ひゃう//………よしお前ら早く楽器もてー」
澪「(こいつ私にこれを言わせたいためにサボってるな//)」
梓「うぅ…
(うやむやにされた…やっぱり直接聞いてもダメか…なら実力行使だ!やってやるです)
翌日
~音楽室階段下~
梓「(今日は体調が悪いので部活を休みますって律先輩にメールだしておいたから
唯先輩とムギ先輩がくるまでここで張り込んでよう
あの2人は絶対怪しい…)」
~1時間後
梓「(退屈だな…あ!きた!?)」
コソコソ
唯「今日はあずにゃんきてなくて残念だな~」
梓「(唯先輩//)」
紬「唯ちゃんたら梓ちゃんの話ばっかり…」
プイッ
唯「あわわ、ごめんムギちゃん!そんなつもりないんだよ」
紬「許してあげません!」
唯「うぅ…ごめんねムギちゃん…グス」
紬「ふふっ冗談よ唯ちゃん…けどあんまり梓ちゃんの話ばかりは寂しいな」
唯「ムギちゃん」
ダキツキ
梓「(あっ!)」
唯「ムギちゃんあったかあったか//」
紬「もう~唯ちゃんってばごまかして//」
唯「えへへ//」
梓「(あの2人やっぱり怪しい…)」
数分後
~トイレ~
キョロキョロ
唯「大丈夫誰もいないよ」
紬「じゃあ一緒に入ろっか//」
唯「やったーー」
ガチャ…バタン
ジーー
梓「(あの2人同じ個室に//何で…)」
唯「えへへ今日も可愛い下着だね」
紬「唯ちゃん声大きいわよ//……ありがと//」
唯「大丈夫だよ~誰もいなかったし
ねぇ今日は…ペロペロしていい?」
紬「うん//」
唯「じゃあいただきます…クチャ…」
梓「(いただきますって何を!!!)」
紬「ふぁぁ//」
梓「(!!!)」
唯「レロ……クチュクチュ…ペロ」
紬「んぁ…ひゃ//…ゆいちゃん//」
唯「チュパチュパ…ぷはぁ…レロレロ」
紬「ゆい…ちゃん…そろそりょ…ふぁ//」
唯「レロレロ…クチュクチュ…」
紬「だめ…早く…んぁ//よけて…ひゃぁ//」
チョロチョロ
唯「コクッ…コクッ…ぷはぁ~ちょっと飲んじゃった//」
紬「ふぁ~~//だから…言ったのに//」
プシャーー
唯「けど…ペロッなかなか美味しい」
紬「………//ふぁ//」
チョチョロ
梓「(そんな…唯先輩とムギ先輩がそんな仲だなんて…)」ガタッ
唯「!!!だれ?」
梓「(ヤバい逃げなきゃ)」
ダッタタ……
ガチャ
「キャッ!!」
梓「えっ!!!」
ドターン
「イテテ…もう何なのいきなり…って中野さん?」
梓「イタタタ…あ!の、和先輩」
和「どうしたの?すごい勢い…それにそんな急にでてきたら危ないじゃない
ケガしちゃうわよ!」
ガチャ
唯「和ちゃん、あずにゃんを怒らないであげて」
数分後
~音楽室~
唯「ごめんね、別に隠してたわけじゃないんだよ…」
梓「うぅ…グス…最低です…学校であんな事…」
澪「梓一応それには理由があってだな…
ムギはその…人に見られないとトイレできないんだよ(本当はもう治ってるけど…)」
梓「え?まさか…そんな…」
律「これが本当なんだよ!
まぁ事情はおいおい話すからさ、だからムギや唯が悪い訳じゃないだ
(本当は治ってるけど…)」
梓「ムギ先輩本当ですか?」
紬「えぇ…だから唯ちゃんに協力してもらってるの(本当は治ってるんだけどごめんなさい…)」
梓「…何で唯先輩なんですか?」
紬「それは……//」
チラッ
唯「私とムギちゃんが付き合ってるからだよ」
梓「ガーーン」
律澪「(ガーーンって言っちゃったよ…)」
梓「そんな~私の気持ちはどうなるんですか~グス」
唯「……うぅ…ごめんよ、あずにゃんは好きだけどムギちゃんへの好きとは違うんだよ」
梓「うわぁーー唯先輩のバカーーー」
ダッタタタ
ガチャ…バタン
唯「あ、あずにゃん!!」
バッ
澪「唯、追いかけるな」
唯「………」
澪「今追いかけても梓と…それからムギも傷つけるだけだぞ」
唯「…そうだね、ごめんムギちゃん」
紬「いいのよ、嬉しかったわ唯ちゃん」
唯「ムギちゃん…」
紬「唯ちゃん…」
和「ゴホンッちょっとお二人さんいいかしら?」
唯紬「え?」
和「トイレで何してたのか詳しく聞きましょうか?」キラーン
唯「の、和ちゃん何か怖いよ…」
紬「(またお説教ね…)」
律「澪、私達もトイレ行くか//」ボソッ
澪「はぁ~特別だぞ//」ボソッ
数分後
~通学路~
梓「グス……グス…
(はぁ~ふられちゃった…
それに唯先輩は悪くないのに八つ当たりして…私最低だ…)」
トボトボ
「梓ちゃん?」
梓「あ!憂…グス」
憂「どうしてこんな時間に?まだ部活中じゃ………泣いてるの?」
梓「うぅ…ごめん」グシグシ
憂「…梓ちゃん何かあったら私に言って、いつでも相談にのるよ」
梓「憂~グス…ありがとう…」
憂「とりあえず家にきなよ!」
数分後
~平沢家~
憂「そっか~お姉ちゃんと紬さんの事―」
梓「憂は知ってたの?」
憂「うん…悲しいことに…」
梓「そっか~私…唯先輩にひどいこと言っちゃって明日からどんな顔して会えば…グス」
憂「梓ちゃん…
(本当に好きだったんだ…
今私にできること何かないかな…そうだ!)
梓ちゃんちょっと待ってて」
ダッタタタ
梓「憂?グス」
~数分後~
梓「………グス」
ダッタタタ
憂「梓ちゃん」
梓「憂…………えっ?」
憂「どうかな?」
梓「唯先輩…」
憂「えへへ~お姉ちゃんに似てるかな?
これで梓ちゃん謝る練習してみたらいんじゃないかなって思って!」
梓「あ、ありがとう憂!私のために…」
憂「えへへ、いいんだよ~梓ちゃんは大切な友達だもん」ニコッ
梓「(ドキッ//笑うと唯先輩そっくりだ//)」ドキドキ
憂「よし…あずにゃん」
ダキツキ
梓「ひゃい//憂//」
憂「梓ちゃん今は私お姉ちゃんだよ」ボソッ
梓「あ//…うん…唯先輩//」
憂「昨日はビックリしたよあずにゃん」
梓「(前の時も思ったけど本当に似てるな//今回は口調も完璧だ)
ごめんなさい…私…」
憂「私の事嫌いになった?(お姉ちゃん役楽しい)」
梓「そんな…唯先輩の事は…大好きです//」ウルウル
憂「え//(ドキッ//…ち、違う今のはお姉ちゃんに言ったんだから//)」
梓「だから…悔しくなってヒドいこと言っちゃいました。すいません…」
憂「う、うん。いんだよあずにゃん!
あ、あずにゃん大好き//」
ダキツキ
梓「唯先輩//」
ギュッ
シーーーーン
梓「(な、何だろ…唯先輩とはまたちょっと違う匂い//けど…この匂い//)」
憂「(抱き締めると分かるけど、梓ちゃん小さくて猫みたいだな//お姉ちゃんがあずにゃんって言う気持ち分かるよ…何だか私…ちょっと変な…)
あ、あずにゃん…」
梓「な、何ですか?」
憂「あずにゃんは私ともし付き合ったら何がしたかった?」
梓「え…//いろいろです//」
憂「いろいろってなーに?」
梓「……デートとか//」
憂「ほ、他には?」
梓「あとは……その…キスとか//(私何言ってるの//)」
憂「そ、そうなんだ~……その…してみる?//」
梓「えっ?今なんて…」
憂「えっと…私とあずにゃんがキスをしますか?//」
梓「う、憂何言ってるの!?//」
憂「ごめん//けど…今ならお姉ちゃんとチュウできるよ//
私とじゃなくてお姉ちゃんと…みたいな」タジタジ
梓「ダ、ダメだよ…お姉ちゃんって憂なんだよ!!
唯先輩の変わりになんて憂に失礼だよ//(私すごいドキドキしてる…何で)」
憂「…私は梓ちゃんとなら…してもいいよ//」
梓「え?」
憂「私梓ちゃんの気持ち分かるよ
私もお姉ちゃんの事好きだから…
お姉ちゃんに触れたり、独り占めしたりしたくてもそれはしちゃいけないから…
だから私…時々…お姉ちゃんの格好して1人でしたりしてるの//」
梓「してるって//(アレだよね//だから唯先輩の演技上達してるんだ…)」
憂「気持ち悪いよね!
けど…寂しくて…お姉ちゃんがもう私だけのお姉ちゃんじゃなくなっちゃったかと思うと寂しく…ヒッグ…お姉ちゃん…失礼なヒッグ…事…グス」
梓「憂…(ずっと我慢してたんだ…)」
憂「ごめん…ねグス…梓ちゃんを慰めるはずなのに…ヒッグ泣いちゃって
えへへ…私梓ちゃんの為にって言ってたけど、梓ちゃんが私と似た境遇にいるからって甘えようとしちゃった…
寂しいのは私のほうだったんだ…
変な事言ってごめんね」ニコッ
チュッ
憂「…え//梓ちゃ…あずにゃん//」
梓「ううん…
梓ちゃんでいんだよ憂//だって私は唯先輩じゃなくて憂にキスしたんだから//」
憂「梓ちゃん…」
梓「私はまだ唯先輩が好き…憂もそうでしょ?」
憂「うん…大好き」
梓「けど私さっき憂に抱きしめられたときすごいドキドキした//それが憂にたいしてなのか唯先輩にたいしてなのかは分からないけど…」
憂「私もお姉ちゃんの気持ちが分かった…
梓ちゃん小さくてすごい可愛かった//」
梓「あ、ありがとう//
…こういうのって傷の舐め合いっていうのかもしれないけど
そういうのもいんじゃないかな?痛いのは誰でもイヤだもん…
だから私が憂のそばにはいてあげるよ」
ダキツキ
憂「梓ちゃん//ありがとう」
ギュッ
梓「変だね//唯先輩の好きな2人がこうやって抱き合ってるなんて//ライバルなのに」
憂「うん…けど私すごいあったかい気持ちになれてる//いつもはお姉ちゃんの事考えて辛くなってたから…」
梓「憂…(いつも1人で苦しんでるんだ…)……チュッ//」
憂「ん//……んぁ…梓ちゃん//」
梓「もう1人で苦しまないで…チュッ//」
最終更新:2010年01月15日 03:17