#1
『指!』
純「いっち…に…いっち…に…」
梓「純、何やってるの?」
純「この前やってた指のストレッチ。ほら、梓が後輩に教えてたじゃん」
梓「あぁ、あれね」
純「なんか私だけできないのが悔しくてさ~…」
梓「ジャズ研なのにね」
純「むぅ……一体どうやったらできるのよ」
梓「簡単だよ、ほら」
純「その指使いがうらやましい」
純「もう疲れた!」
梓「諦め早すぎ」
憂「二人ともなにやってるの?」
純「あぁ憂、梓の指使いが凄くてさ」
梓「まぁ、小さい頃からやってるしね」
憂「へぇ~」
梓「お父さんに教わってたし」
純「いいなぁ、私も子供の頃にやっておけばよかった」
梓「今でも暇なときにやればいいじゃん」
梓「私なんて授業中でもやってる時あるよ?」
純「すごいね、梓は」
…
クラスメイトA「ね、ねぇ…あの三人なに話してるのかな?」
クラスメイトB「指使いがどうとか言ってたね…」
クラスメイトC「それってまさか…」
クラスメイトD「オナニー」
クラスメイトA「///」
クラスメイトB「で、でもお父さんに教わったって言ってたよ!?」
クラスメイトD「授業中でもやってるって言ってたね」
クラスメイトC「な、中野さんって……結構淫乱なんだね///」
放課後、ジャズ研
純「いっち…に…いっち…に」
後輩A「先輩、何やってるんですか?」
純「んー?指のストレッチ」
後輩B「中野先輩がやってたやつですよね」
純「そだよ、梓の指使いが凄くてさ」
純「私も悔しくて練習してるの」
後輩A「確かに、中野先輩の指使いは凄いですよね」
後輩B「あの指使いは見ていて気持ちいいですね」
純「そうなんだよ、なんか授業中でもやってるらしくてさぁ…」
…
先輩A「純が話してたのをちょっと聞いたんだけど、中野さんって子の指使いが凄いらしいわよ」
先輩B「中野さんって、あの軽音部のちっちゃい子?」
先輩C「可愛いわよね~」
先輩A「なんでも、お父さんに教わったらしくて、授業中でもやってるそうよ」
先輩B「なにを?」
先輩A「なんか…指を使ってやってるんだって」
先輩B「指を使う?授業受けてるときにギターは弾けないしなんだろう…」
先輩C「もしかして…オナニーとか///」
先輩B「ぶっ!?」
先輩C「だって…授業中に指を使うって言ったらそれしかないじゃない?」
先輩B(んなわけないでしょ…)
先輩A「でも…話を聞いてた後輩も気持ちいいとか何とか言ってような…」
先輩B「マジ!?」
先輩C「今度私も教えてもらいたいかも…その指使い///」
翌日
生徒A「ねぇ知ってる?二年の中野さんって…」
生徒B「うそ…///」
生徒A「マジマジ、凄いらしいよ」
唯「ねぇねぇ、なに話してるの?」
生徒B「あっ、平沢さん…」
生徒A「平沢さんって確か…中野さんの先輩だよね?」
唯「え?あずにゃん?」
クラスメイトA「な、中野さんおはよう…///」
梓「あっ、おはよ」
クラスメイトA「今日も…朝とかしてきたの?」
梓「なにを?」
クラスメイトA「その…指の…」
梓(指?…ストレッチのこと?)
梓「うん、したよ」
クラスメイトA「そ、そうなんだ…今度私にも教えてね///」
梓「いいけど…?」
昼休み
梓「…なんか変な視線を感じるんだけど」
憂「え?」
梓「誰かに…いやらしい目で見られているような」
憂「ストーカーとか?」
純「梓に?あはは、ないない」
梓「で、でもなんか変だって!」
純「うーん…まぁ梓はちっちゃくて可愛いけど…」
純「でもストーカーは考えすぎでしょ、澪先輩ならともかく」
梓「むぅ……」
放課後
生徒1「ねぇ…あの子」ヒソヒソ
生徒2「知ってる、凄いテクなんだよね///」ヒソヒソ
梓「?」
梓(なに…なんなの…)
梓(みんなが私のことを見てくる…)
梓「気持ち悪い…早く部活に行こう」
音楽室
ガチャッ
梓「こんにちは…」
唯「あっ…」
紬「梓ちゃん///」
律「よ、よぉ…」
澪「うぅ///」モジモジ
梓「?」
梓「どうしたんですか先輩達?」
唯「そのぉ、なんて言うか…」
唯「あずにゃんの新しい一面を知ったって言うか///」
梓「は?」
紬「わ、私は嫌いじゃないわよ?」
律「まぁ、真面目な人ほどハマりやすいって言うしな!」
梓「???」
澪「……」
梓「あの、澪先輩……顔真っ赤ですよ?」
梓「熱でもあるんですか?」
澪「い、いや…別に」
梓「体調が悪いのなら保健室に連れて行きましょうか?」
澪「えっ……」
澪(保健室……ベッド!)
澪(もしかして梓は私のことを!?)
澪「プシュー///」ドサッ
梓「み、澪先輩!?」
律「おーい澪ー、大丈夫かー?」
梓「やっぱり私、澪先輩を保健室に運んできます!」
律「あ、あぁ…頼むわ」
梓「澪先輩、しっかりしてください!」
澪「うぅ…」
唯「…行っちゃたね」
紬「えぇ」
唯「やっぱり保健室に連れ込むって事は…///」
律「梓の狙いは澪だったのか」
紬「ちょっと残念」シュン
唯「噂どおりの淫乱だね、あずにゃん」
律「まさかここまでとは…」
紬「私…梓ちゃんのファンクラブ作ってみたんだけど」
紬「学校中でも梓ちゃんの淫乱ぶりは有名だし、女神として崇めてる子までいるのよ?」
唯「オナニーの女神……憧れちゃうね」
律(この学校大丈夫なのか…)
保健室
澪「う~ん…」
梓「先生いないけどベッド使ってもいいよね」
澪「……」
梓(それにしても、先輩達まで様子が変だった……一体何が)
ガラッ
純「あれ?梓?」
梓「純…どうしたの?」
純「ちょっと機材運んでるときに怪我しちゃって」
梓「もう、純はしょうがないね」
純「先生は?」
梓「いないよ」
純「じゃあ勝手にバンソウコ借りちゃおっと…」
純「あっ、そうだ」
梓「なに?」
純「へへん、ようやく私も指使いをマスターしたんだ」
純「ほら」
梓「う~ん…まだまだだね」
純「えぇっ!?」
梓「もっとこう…」
純「ちょっ…痛いって」
梓「それで、ここをこうして…」
純「あっ…」
梓「これぐらいしないとダメだって」
純「でも…」
梓「まだ(指が)硬い…ちゃんと柔らかくしなくちゃだめだよ?」
純「うぅ…」
梓「ほら…私なんて」
純「すごっ…相変わらず凄い指使いだね」
梓「よっ、ほっ」
純「そ、そんな早くやっても平気なの!?」
梓「楽勝だよ、むしろ気持ちいいくらい」
純「へぇ…」
澪(な、なんの話をしてるんだ!?)
梓「ほら純も…」
純「あっ…私はまだ…」
梓「そんなこと言って、だんだん慣れてきたんじゃない?」
純「それはそうだけど…」
梓「大丈夫、私も手伝うから」
純「んっ……」
澪(指とか気持ちいいとか…ここは保健室だぞ!?)
梓「最初はゆっくりでいいから」
純「うっ…いたっ!」
梓「あっ、大丈夫?」
純「うん、平気」
澪(やっぱり、最初って痛いものなのかな…///)
梓「じゃあ今度は…」
純「うわっ…(中指と薬指が)どんどん広がっちゃうよぉ」
梓「我慢して」
澪(ひ、広がるってまさかアソコが…)ゴクリ
純「いたた…もう限界」
梓「もう、せっかくいい所なのに」
純「梓が無茶させるから」
梓「これくらいできないと一流のベース弾きにはなれないよ?」
澪(そうなのか!?)
澪(でもいくらなんでも私には…///)ドキドキ
純「あれ?そういえばベッドで誰寝てるの?」
澪(!?)
梓「澪先輩だよ」
純「うそっ!?ちょっと寝顔見ようかなぁ…」
梓「だめだよ、今寝てるんだから」
純「梓だって見たくないの?」
梓「それは……」
純「見たいでしょ?」
梓「……」コクリ
純「じゃあ見ようよ」
澪(お、犯される!!)
純「失礼しまー…」
澪「うわあああああああ!!」ガバッ
純「うわっ!?」
梓「きゃっ!?」
澪「うわーーーーーーん!!助けて律ーーーー!!」ダダダッ
純梓「……え?」
平沢家
憂「お姉ちゃん、梓ちゃんの指使いって凄いんだよ」
唯「!?」ドキッ
唯「憂、知ってるんだ…」
憂「うん、ちなみに私もできるよ」
唯「うそ!?」
憂「お姉ちゃんはできるの?」
唯「…やったことない」
憂「じゃあ私が教えてあげるよ」ニコニコ
唯「ほ、本当…?」ドキドキ
憂「うん!」
#1
『指!』 おわり
最終更新:2010年08月18日 01:47