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入\: ::}| |_! ク^Vノ‐ニ-‐rァ/ l
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ト、: :〈/ 〃仆\ / ∨‐'´ }
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学園祭の出し物を決めるHR中
和「ロミオ役は秋山さん」
澪「」
律「おぉー!澪よかったなぁ!」
澪「人事だと思って…」
和「田井中さん、ジュリエット役よろしくね」
律「」
律「いっ…意義あーり!」
和「?」
律「なんで私がジュリエットなんだよ!有り得ないだろ!」
和「でも投票で…」
律「他に適任がいるって!えーっと…いちごとか!お姫様みたいに可愛いし!」
いちご「やだ」
律「くっ…」
澪「りっ律のジュリエットの前に私も主役は…」
和「どうしても?」
澪「………ご、ごめん…」
和「そう…困ったわね…」
いちご「………律がロミオやるならやってもいいよ」
澪(えっ…)
律「へっ?」
和「本当?」
いちご「うん」
和「だそうだけど…どう?田井中さん」
律「え…あー…」チラッ
いちご「…」プイッ
律(何考えてんだあいつ!)
澪「………………」
律「ロミオはー…あ、ほら!和とかいいんじゃないか!?」
和「でも律がご指名されてるわよ?」
律「う…」
「秋山さんがロミオやらないんだったらりっちゃんでいいんじゃない?」
「勇ましいもんねー」
「いちごのお姫様も見てみたい!」
律「ちょっちょっと…」
和「じゃあロミオ役は田井中さん、ジュリエット役は若王子さんで」
律「和さーん!?」
わー パチパチ がんばってー
律(うう…もう拒否できない空気に…)
澪「……………」
いちご「………………」
律「はぁ…」
唯「どうしたのロミオ?」
律「ロミオ言うな!」キィッ
澪「……………」
律「なぁ~和ぁ~なんとかなんない?」
和「そうは言っても若王子さんのご指名だしねぇ…」
律「ぬぅ…」
いちご「律」
澪「…」ピクッ
律「…なんだよ」
いちご「セリフ合わせだって」
律「あー…うん。じゃあ行ってくるわ」
唯「いってらっしゃーい!」
澪「……………」
紬「いいの?」
澪「えっ…」
和「……今、澪がロミオやるって言えばまだ間に合うわよ?」
唯「ほえ?澪ちゃんロミオやりたかったの?」
澪「わ、私はべつに…」
唯「?じゃあなんで?」
和「自分の恋人が他の人とラブシーンなんていい気持ちしないでしょ」
唯「でもお芝居だよ?」
紬「それでも嫌なのが乙女心よ?」
唯「そうかなぁ…」
澪「わっ私!」
唯「ほえっ」ビクッ!
澪「私…べつに…嫌…じゃない…」
和「………そう。じゃあ配役は決定でいいのね?」
紬「澪ちゃん…」
澪「……いいよ」
和「…分かったわ」
……
律「お前なんであんなこと言ったんだよ」
いちご「律が私を指名したんでしょ」
律「うっ…」
いちご「だからそのお返し」
律「仕返しの間違いじゃないのか~?」
いちご「そうだね」
律「いや否定しろよ」
いちご「やだ」
律「……まぁジュリエットよりましか」
いちご「律のジュリエットも面白そうだけどね」
律「おいこら」
いちご「自分でジュリエットなんて有り得ないって言ってたじゃん」
律「そうだけど人に言われると腹立つんだよー」
いちご「ふーん」
律「いちごはまんまお姫様だよな」
いちご「そんなに可愛い?」
律「いや、わがままだから」
いちご「…さっきお姫さまみたいに可愛いって言ったくせに」
律「うっ…」
いちご「秋山さんの前であんなこと言っていいの?」
律「あー………よくないかも…」
いちご「あーあ」
律「ど、どうしよう…」
いちご「知らない」
律「うぅっ…」
いちご「ほら台本」
律「あ、うん」
いちご「えーっと…あなたはどうしてロミオなのー」
律「え…あっジュリエットーキミハドウシテソンナニウツクシインダイ?」
いちご「なにそれロボット?」
律「うっうっせ!お前だって棒読みだったぞ!」
いちご「でも律よりうまい自信あるよ」
律「ぬぅ…」
いちご「ふっ…」クスッ
律「笑うなー!」キィッ
部室
梓「へぇー…律先輩がロミオ…」
律「…なんだよぅ」
梓「いえ、似合うなと思って」
律「よろこんでいいのか?」
梓「さぁ?」
梓「ちょっ…やめてくださいー!」
梓「あ、ところでみなさんはなにやるんですか?」
紬「私は脚本を」
唯「私は木Gだよ!」
梓「なんですかそれ…澪先輩は?(律先輩がロミオだからジュリエットかな?)」
澪「…私は裏方」
梓「えっ…」
律「本当は澪がロミオだったんだけどさー恥ずかしがっちゃって」
澪「………」
梓「そうなんですか…あれ…じゃあ誰がジュリエット役を?」
律「いちごって言ってお姫様みたいな子がいるんだよ」
梓「え、あ…そうなんですか…」
紬(りっちゃんのバカー!!)
澪「………」
ガチャ
いちご「律。セリフ合わせ始めるって」
律「ん?あぁ」
律「じゃ行ってくる」
唯「ロミオ!ご武運を!」
律「ロミオ言うな!」
いちご「………」
澪「………」
律「じゃーな」
いちご「お姫様に迎えに来させるとかありえないんだけど」
律「はいはい。すいませんでしたー」
いちご「……」ギニュー
律「いひゃい!いひゃいです!いちごはん!ぽっぺつままないでくだひゃい!」
いちご「お姫様に迎えに来させるとかありえないんだけど」
律「すまないジュリエット…今度は僕が愛と言う名の翼でひとっ飛びで迎えに行くよ!」キリッ
いちご「おぉロミオ…あなたはどうしてそんなにアホっぽいの?」
律「おいー!」
いちご「律ちゃんとできるじゃん」
律「ん?あ、本当だ」
いちご「芝居くさいけどロボットより全然いいよ」
律「ふざけた感じだとできるんだけどなー」
いちご「いつも平沢さんとやってるもんね」
律「まぁなー」ニシシ
教室
いちご「ロミオ…」
律「ジュリエット…」
「おぉー二人とも結構うまいねー」
律「お、そうか?」キランッ
「いちごちゃん可愛いしりっちゃんもかっこいいし!」
律「それは喜んでいいのか?」
あははははははー
澪(………バカ律)
「ちょっと休憩しようか」
「そうだねー」
「ジュースの差し入れだよー」
「やったー!」
「はい、りっちゃんコーラでいい?」
律「さんきゅー」
「いちごちゃんはどれがいい?」
いちご「えーっと…(うわ甘いものばっか…)」
律「……あーお茶とかコーヒーない?」
「ウーロン茶ならあるけど…」
律「じゃあそれちょうだい」
「?はい」
律「さんきゅ。ほい」
いちご「…ん」
「おー今のいいねぇ!」
律「あん?」
「カップルみたいだったよ!」
律「なっ…」カァッ
「あー照れてる!」
いちご「律は照れ屋だから」
律「おい!」
最終更新:2010年09月29日 01:37